2019-01-31

日々雑記 2019 Jan. #3

21日(月)




クレソンスープ、トースト。

晩は買ってきたきゅうり巻き(好物)と粕汁の残り。


22日(火)




トースト、コーヒー。




魚肉ソーセージとキャベツの焼きそば。


23日(水)




素うどん。

文博で成瀬己喜男監督『めし』を観る。学生のころに観たはずだが、冒頭、原節子が「外米が少しにおうかしら」と炊いたごはんのにおいを嗅ぐ場面しか覚えていなかった。「川端康成監修」さえ覚えていなかったほどだ。観ているうちに、ああ、ここ覚えがあるな、という場面がいくつか出てきはしたけれども、ほとんど覚えてなかったので実質はじめて観る映画という。しかし職人技の光る凄い映画だった。昔のわたしはなにを見ていたのか。「外米が~」のあと、めしをよそった茶碗の受け渡しひとつで、見事に夫婦の問題を暗示しているではないか。猫の使い方も計算されつくしている。実家に帰った三千代(原節子)のカーディガンが毛玉だらけなのがとてもいい。初之輔(上原謙)の「芳太郎くん(向かいのうちの息子)、就職決まったよ」という、なんてことない台詞が、さりげなくなめらかにハッピーエンディングへの道筋をつけているではないか。憎いほど巧い。杉村春子は問答無用で最高。関係ないが、悪役ではない進藤英太郎をはじめて見た気がする。

帰宅して、晩めし


お揚げと大根の鍋。
七色唐辛子をふって食べる。大根が甘い。


24日(木)




にんにくのスープ。
食べると体の内側からあったかくなってくる。なるほど食べものは燃料なのだなと思う。

今日が期限の回数券で近江八幡へ。ウチを出るのが1分遅れたため地下鉄に乗り遅れ、JRで20分の待ち時間が発生、当然バスにも間に合わずと、雪だるま式に遅れが拡大していくわけだがしかたない。それもあり、雪がちらついていることもありで、長命寺は今回は見送ることにした。八幡堀辺りまでは、駅から徒歩30分。この前素通りした市立資料館(ヴォーリズ建築)を写真におさめたのち、 初雪食堂 で昼食。


テンチュー(天ぷら中華そば)。

このあとは、クラブハリエ日牟禮館のカフェ特別室として利用されているヴォーリズ建築を見に行きがてら、前回見て回った建物をもういちど見たり、気になっていた場所をいくつか回って、駅に戻る。せっかくなので安土まで足を延ばし、旧伊庭家住宅も見てきた。よく歩いた。

紅茶を淹れて、クラブハリエで買ったドーナツを食べ、日付が変わる前にコテンと寝てしまう。


25日(金)




きつねうどん。
たまには甘ぎつねもやるけど、どっちかというとお揚げは甘く煮ないのが好み。焼いて入れたりもするが、お出汁でちょっと炊いただけのが多い。




鍋。

夜、昨日の近江八幡行を上げる。( → 「冬のふらふら旅 2018-19 ― 近江八幡を歩き倒す 4 (ヴォーリズ建築編 2 )」


26日(土)

この冬最大の寒波が来ているらしい。ベランダから見える山が真っ白だ。




チーズトースト、紅茶。




炒飯、インスタントもずくスープ。
冷凍麦飯、たまご、魚肉ソーセージ、にんにく、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、煎りごまと、備蓄食材のみを使用。最初に魚肉ソーセージを多めの油で揚げるようにしたら、歯ごたえがよくなってよかった。油はねがすごいけど。

午後、知らず知らずのうちにこたつで寝ていた。昼食を食べたらあったかくなってこたつの電源を切っていたので、寒くて目が覚めたが危うく自室で遭難するところではなかったか。ないか。起きておでんを仕込んだ。

大雪警報が出ている。


夜、近江八幡記事最終回を上げる。( → 「冬のふらふら旅 2018-19 ― 近江八幡を歩き倒す 5 (安土編)」

寝る前に、おでんに大根を入れ忘れたことに気づく。まあ大鍋で数日分あるのだから、明日でいい。


27日(日)

雪が少し積もっているが、晴れている。朝食前に、おでんに入れる大根の下茹でを開始。




黒糖バタートースト、コーヒー。
いつも焦げたのやらなんやらわからない黒糖トーストであるが、今回のはちょっと苦い方に振れている。そう、ありていにいって、少し焦げた。

昼前までに雪は溶けた。煮えた大根を温めたおでん鍋に投入。




おでん定食(大根なし)。
大根はまだ味がしみてないので見送り。やっぱり大根なしではもうひとつぱっとしない。

晩はおでんとビール。大根うまい。

夜、昨年末の旅の記事を上げる。( → 「鯛、庭、そして古書 ― 冬の18きっぷ旅 2018-19 (1)」


28日(月)

おたまをラケットがわりにテニスをする夢を見た。ボールは軟式の。なぜか関係ない人が周りにたくさんいるので、うまくサーブできなくて焦った。




砂糖チーズトースト、コーヒー。
食パンにシュレッドチーズと砂糖を乗せて魚焼きグリルで焼き、裏側は網で焼いた(オーブントースターがあればこんな苦労はしない)。これは甘じょっぱくて美味い。マヨネーズはダメだったけど、たぶんあれは酸味が強すぎたのだな。

晩はおでん。


29日(火)

昨日と同じ夢を見た。おたまでテニス。なんなんだ。




素トースト、紅茶。

晩はラストおでん。

夜、橋本治さんの訃報に接する。小説で好きなのは『つばめの来る日』だったけど、そういえば最初に読んだのは小説ではなく評論だった。『革命的半ズボン主義宣言』だっただろうか。誰かから借りて読んだ。大雑把にいうと「日本人男性はなぜ背広を着るのか」について一冊まるまる費やして語りつつ、理不尽には屈せず、しかし軽やかに対峙しようぜと主張している本(大雑把すぎるか)なのだが、この人は一貫して「自分で考えろ、自力で立て」と言い続けていたのだな。自分で考え、自力で立つことは、なにしろとてもめんどくさいことで、ほとんど誰もやりたがらないから、彼が「こんなふうにやるんだよ」とやってみせて、激励してくれていたのだなと思う。「貧乏は正しい!」シリーズはひとにも薦めた。たくさん読んでいたわけではないけど、この知性が失われてしまったことが残念でならない。ここに挙げた著書がすべて新刊書店では入手できないことも、残念だ。


30日(水)




クロワッサン、コーヒー。
「クロワッサン」という商品名で、だけどいわゆるクロワッサンではなく、ふかふかのロールパン。三日月形なので、クロワッサンでそれはいいのだろうけど、うーん、いいのだろうかと少しだけ思ってしまう。軽くて美味しいパンではある。




焼きそば。
具は魚肉ソーセージ、玉ねぎ、にんにく、にんじん、ピーマン、キャベツ、しいたけ。

晩、板わさでビール飲んでて鼻血出した。粘膜弱ってんな。


31日(木)

朝は黒糖クロワッサンと紅茶。写真はうっかり削除してしまったが、昨日のクロワッサンのシリーズ。焼いてもあまり味わいがかわらないことがわかったので、今朝のは焼かなかった。

午後はやく帰宅、出先で買ってきた焼きそばパンを急いで食べ、あらためて外出。本日期限切れになる映画の招待券があるのだ。

すでに開場していた『ナチス第三の男』に滑り込み。ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』の映画化ということで、ある意味で期待していたんだけど、まああれができないのはわかるので、それはいいとして、普通に映画として見ても、なんかこう、ハイドリッヒにも寄れず、暗殺実行者クビシュとガブチークにも寄りきれず、どっちつかずの薄っぺらい印象。映像は美麗だったけどね。あとこれは日本側の広報がいけないのだと思うのだけど、キャッチコピーがよろしくない。「なぜヒトラーでもヒムラーでもなく、彼だったのか?」ってあんだけデカデカと書いといて、そのなぜかがサッパリわからなかったんですけど。ダメでしょう、これは。ちゃんと映画見てこのコピー書いたんかオマエは、と思ってしまいましたね、ええ、オマエって、誰かしらんけど。

なんかこれで帰るのが腹立たしかったので、同じ館で『未来を乗り換えた男』も観てしまった。これも邦題がちょっとどうかなという感じで、原題の Transit のままのほうがよろしいのでは、と思いつつ観たのだけど、これは佳作だった。1940年代はじめのマルセイユが舞台の物語を、現代に置き換えるのでなく、現代の装置を用いて語ってみせることで、その状況がいかに異常であるかを際立たせているように思われた。感傷的なところが一切ない描写が恐ろしい。そして、まさか最後にあの曲がかかるとは。

そして、間に合いそうだったので文博に移動して、『女が階段を上る時』も観てきてしまった。これは一度観ているが、やっぱり素晴らしかったな。しかしさすがに腹減った。

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