2019-10-31

日々雑記 2019 Oct. #3

21日(月)




くりあんぱん、ほうじ茶。

昼、吾妻ひでおさんの訃報に接する。子供のころ、叔母の蔵書の『オリンポスのポロン』を読んだのが出会いだったんじゃないかと思う。女の子をべらぼうに可愛く描く漫画家といえば、手塚治虫のほかには吾妻ひでおなのであった(※個人の感想です)。




インスタントラーメン(出前一丁)。
乾燥野菜、もやし、付属のごまラー油に追いラー油。

夜、あじましでお先生の本を発掘。


今夜の気分は『カオスノート』。安らかにお眠りください。


22日(火)

サボ子ジュニア、ちょっと目を離していた隙に4株発芽していた。


赤くなっているからここ2、3日のことだろう。育て!

学会で仙台に行く友人にリクエストして買ってきてもらった、九重本舗 玉澤の「霜ばしら」


いちばん上に置かれた一枚を掘り出し、今朝封切った煎茶を淹れていただく。さくりほろほろ、儚くほどける、初めて食べる類の繊細さ……ありがてえありがてえ。


そのあとは落雁粉を上蓋にあける。この詰め方を見ただけで、丁寧につくられていることが知れようというもの。慎重に取り出していただく。幸せ。

昼はウチにあるものだけでなんとかしようと冷蔵庫を覗いてみて、ヨーグルトとチーズがあるのを確認。ならばハチャプリをつくってみようとレシピを検索していたところ、某サイトのレシピに「おいしいチーズを使うとおいしくなります!」とあるのを見て無の顔になるなどしつつ、それはやり過ごして荻野恭子先生のレシピ( → キューピー3分クッキング「グルジアのチーズパン~ハチャプリ~のレシピ」 )を見つけた。強力粉もないし、カッテージチーズもグリュイエルチーズもなくてふつうのミックスチーズだけど、まあなんとかなるでしょ、と薄力粉にベーキングパウダーを混ぜ、ヨーグルトを投入して練る。


これを28℃で1時間……抱いて布団に入るしかないか。まあ間に合わせの材料でつくるパチもんなので放っといていいだろと思いつつも、湯を沸かしているガスコンロの近くに置くなどして、なるべくあったかく過ごさせる。1時間後、生地を丸めてのばし、さてチーズをと思ったら肝心のチーズがカビていた。仕方ないので買ってきた。包んでのばす。そして焼く。


ひっくり返す。


おーいえー。

カットして、あったかいうちにいただきます。


ハチャプリ、紅茶。
ふつうのチーズを使ってもおいしかった。しかしこれ、全部食べておいていうのもなんだが、たぶん3人分くらいあると思う。ほかにスープやサラダなんかがあれば、ひと切れでじゅうぶんなのではないか。

夜になっても一向に腹が減らないのは間違いなくハチャプリのせいだが、これ何キロカロリーあるんだろ。薄力粉150ℊ、プレーンヨーグルト100ℊ、シュレッドチーズ100ℊ、油はよくわからないけど大さじ半分くらいが生地に吸収されたとして、ざっと計算してみたら1,000キロカロリーを超えていた。そら腹も減らんわ。


23日(水)




オートミール粥。
干鱈、わかめ、ねぎ、生赤唐辛子入り。生赤唐辛子は日曜に買ったので、ちょっと傷んでるのもあった。なんとかしないといけない。

ということで、帰宅後すぐ仕事にかかる。


すぐ使えそうなぶんだけ冷蔵庫で保存、残りは干そうかと思ったが、乾燥ものはいつでも買えるので冷凍することにした。ひとつひとつラップに包み、ジップロックに入れて冷凍庫へ。




干鱈鍋。
干鱈、じゃがいも、伸びてきた赤玉ねぎの芽、白ねぎ、ズッキーニ、豆腐、ピーマン、生赤唐辛子。煮汁は野菜ブロスに醤油。


24日(木)

本日、玄関ドアまわりの工事があるので、朝はヨーグルトにはちみつをかけたものでテキトーにすまし、作業の邪魔になりそうなものを片づける。いま住んでいる住宅は、こちらが頼まなくても適宜アップデート&メインテナンスしてくれるので助かるが、「工事は9時‐12時の間、時間指定はできません」と通告されていた(もちろん都合が悪ければ日にちは変えられるけど、時間指定はできない)。たまたまうちにいる日だったのでよかった。そして職人さんが9時ジャストに来てくれたので、なんかちょっと得した気分。




スパゲッティ。
にんにく、生赤唐辛子、バジル。バジルは、日照の問題だろうと思うが花を咲かせていない株の葉。




鮭の味噌鍋。
甘塩銀鮭、白菜、玉ねぎ、白ねぎ、しめじ、えのき、青唐辛子、赤唐辛子。味噌仕立てだけど、塩鮭なので薄味に。シメはうどん。


25日(金)

サボ子ジュニア、新たに3株の発芽を確認。これで19株。


現在の様子(去年種の2株は別ポット)。




ヨーグルトに自家製りんごジャム、トースト、コーヒー。
これは4枚切り。トーストは薄切りに限るのだけれども、厚みを半分に切ってホットサンドにしようと買った4枚切り、何を挟んだものかまったく思いつかなかったのでそのまま焼いた。

小野不由美『月の影 影の海(上下)』(新潮文庫)読了。これまでに講談社X文庫ホワイトハート版、新潮文庫版が出たときと二度読んでいるのに、案外細部を忘れているものだ。ちなみにわたしの推しは冗祐。楽俊でも延王でもなく、冗祐。陽子に憑依した景麒の使令ですね。異界にひとり放り出されて他人に裏切られ続けた結果、自分がどれだけ浅ましい生き方をしてきたか誰も知らないと呟く陽子に「わたしは知っている」「あなたはずっと独りではなかった。わたしは全部知っています」と語りかける冗祐。景麒に「ないものとして振る舞え」と命じられていたため「あえて主命に背きました。お許しを」と詫び、再び沈黙。そして物語の終盤、陽子に礼をいわれたときの「仕事ですから」感。半端なくカッコいいじゃないですか。顔色悪くて目が赤くて首から下は半透明のゼリー状のクラゲみたいだけど。







26日(土)

朝は食欲なく、紅茶のみ。




スパゲッティ・ナポリタン。
魚肉ソーセージ、赤玉ねぎ、ピーマン、しめじ、にんにく、生唐辛子を炒めて砂糖をひとつまみ加えて炒めたのち、具を片側に寄せて空いた場所にケチャップをこれでもかと絞り入れ、かき混ぜながら強めの火でぐつぐつ沸かして煮詰め、具と合わせてから茹ですぎのスパゲッティを入れて炒める。麺はイタリア人が見たら泣いて止めるほど茹で、ケチャップ投入時はこれくらいでよかろうと思う量の倍入れる勢いでやり、しかるのちにしっかり火を入れ、べちゃっとならないようにするのがコツ。

食後、この間のハチャプリの小さいサイズのをおやつ用につくろうかと思ったがヨーグルトが切れていた。このあと宅配便を受け取る予定があるけど、14時-16時で時間指定してあるから大丈夫、と家を出て、帰宅したのが13時40分ごろ。郵便受けに「ご不在連絡票」が入っているのだが? お届け日欄に「10 月 26 日 14 時 00 分頃」とあるのだが? ウチの時計は止まっていないのだが? なに、ワシ過去に戻ってきてるの?って、そんなわけはあるまいよ、とドライバー氏に電話。ゆっくり、低めの声で「2時-4時で時間指定したのですが」と「おのれ何さらっしょんじゃ」を抑えている風を装う。まあ、こう見えて(見えない)それほど怒るほうではないし、実際怒るというよりは呆れているのだけれども、こういう場合は「怒ってます」が伝わったほうがいいかと思ったのだ。そしたら「あー、今から伺いまーす」ですと……「ごめんなさい」は?

まあいい。粉とヨーグルトを練って寝かす。寝かしている間にドライバー氏登場。扉を開けるや否や荷物を押し込んできてわたしに伝票を突きつけ「このお宛名でお間違いないですか」、目が悪いので怯みつつ確認し、「はい」というが早いか伝票を持ってそそくさと帰って行った。ハンコとかサインはいらんのか……というか、なにがどうしても謝れといわせる隙は与えないという意思が見えたな。べつにそんなこという気はなかったんだけどな。なんか追及を避ける気マンマンなのは不在連絡票のドライバー名にも出てるな


いま腹立ったわ。まあええけど。

そしておやつハチャプリは、味は決して悪くないけれども、次回の教訓にするしかないものができあがった。今回フィリングは自家製りんごジャムにしたのだけど、それだとチーズと違って包んでからのばすのが難しく、分厚い生地が団子のように。薄いのを2枚つくるか1枚を半分に折るかしてフィリングを挟むべきであった。

珍しく妹からメールがきた。すわ「新米送ります」かと色めき立ったが、本文は姪たちの近況であった。もう諦めて買おう、と米を買ったら、こういうレシートクーポンが出た。


遊ばれている気がする(誰に?)
ところで自分で書いておいてなんだが、「すわ」ってなに?と思って調べてみた。『明鏡国語辞典』には
すわ スハ
〘感〙
突然の出来事に驚いて発する語。さあ。あっ。「、一大事」
とある。「すわ!」……積極的に使っていきたい日本語「すわ!」




鮭の辛味噌鍋。
甘塩銀鮭、豆腐、白菜、ねぎ、しめじ、えのき、青唐辛子。おんなじようなものを毎日食べているが、あまり苦にはならないのだ。「煮汁は同じでも具材がちょっとずつ違う」とか、「具材が同じでも、煮汁の味つけがちょっとずつ違う」とか、まあそういう類のマイナーチェンジはある。シメはうどん。


27日(日)

朝は紅茶のみ。

にがうり30-32号を収穫。


これでおしまい。よく頑張りました。




大根の酢醤油漬け、ゴーヤーチャンプルー、白飯、麩などの味噌汁。
ラストにがうりズはチャンプルーに。豆腐とにがうりを強火で炒めているところに、めんどくさいので油を切らずにツナ缶を投入したら、見事に着火。たいへん香ばしいチャンプルーとなった。味噌汁には沖縄の車麩、にんじん、玉ねぎ、もやし、わかめを使用。

ごはんの残りはおむすびにして晩に食べる。


新米記念の塩むすび。晩に食べるといいながら、即ひとつ食べてしまった。あればあるだけ食う病。

米を食べすぎたので腹が減らず、おやつハチャプリチャレンジは来週の課題にして、ベランダにテーブルと椅子を出し、マキネッタをバーナーにかけ、エスプレッソを淹れてミルクコーヒーを飲み、本を読む。


狭いながらも楽しいベランダ。

ふとニガウリの葉を見ると、逆さカメムシくんの姿が透けている。


足先のチョキがかわいい。


28日(月)




トーストにバター、紅茶。
ホットサンドの具、今日もなにも思いつかなかった。




鱈のアラ鍋。
鱈のアラ、豆腐、白菜、ねぎ、えのきを昆布出汁に酒と塩少々で煮て、ぽん酢で。シメは醤油とごま油少々を足し、中華麺。


29日(火)




トーストにバター、紅茶。
今日もなにも思いつかない、というかなんとなくやる気が失せている。そのせいかどうかは知らぬが火加減を誤って焦がした。

晩は素うどんを腹に収めてから、メープルあまぐり(カルディで買ったやつ)をアテにアイリッシュ・ウィスキーを飲みつつ読書していて、そういえば去年母が拾ったオニグルミをわけてもらっていたなと思い出し、出してきてトンカチでかち割ってアテにした。


美味。しかしこれはほじくり出さないと食べられないので、これをアテに飲むと本は読めない。


30日(水)




フレンチトーストにはちみつ、コーヒー。
分厚い食パンがあって、ホットサンドの具を考える気力がなく、日曜の牛乳がまだ残っているとなれば、まあこういう成り行きになるというもので。何度も書いているが我が家のフランス人直伝フレンチトーストは、「古いカチカチのバゲットにまず牛乳(フランス人はこれに砂糖を混ぜたが、わたしは砂糖なしでやる)を含ませ、しかるのちに溶きたまごを絡めて焼く」ので、ひと晩卵液に浸さなくとも「外カリで中フワトロ」なのだ。ただ、日本のふかふか食パンでやるとどうにもベチャッとしてしまうので、やはりこれは古バゲットでやるのが望ましい。

夜、近所のスーパーで買ったものをエコバッグに入れていたら、店員さんがすぐ近くでG用殺虫剤をシューシューしはじめ、わりとしつこく噴射していたので、なんとなく気分が落ちた。刺身とか買ったからね。気分の問題だとは思うけど、ちょっとね。


31日(木)




鍋焼き月見うどん。

首里城の火災の報に呆然とする。なんということだ。今年のはじめ、30年にわたる復元工事が完了したばかりではなかったか。沖縄には一度だけ、まだモノレールのない頃、買ったばかりのベッサRをお供に行ったのだった。もちろん首里城へも。モノレールにも乗ってみたいし、めでたく完成した首里城も見てみたいし、ということで、近いうちにまた行きたいと思っていたのだが、そんなわたしの事情より、沖縄の人たちがどれほど悲しんでおられることかと思うと胸がふさがる。


首里城の写真は探してみたけど見つからなかった(フィルムとプリントは残っているけれども、デジタルデータが見つからなかった)ので、那覇の路地の写真など載せてみる。いまはお見舞い申し上げますというしかない。なにかできることはしたいと思う。

2019-10-21

日々雑記 2019 Oct. #2

11日(金)

昨夜、寝る前に撮ったバジル


夜の花穂はうなだれている。




くるみレーズンブレッドのトースト、コーヒー。




干しあみえびとねぎの焼きそば。
具は干しエビとカットねぎのみ、濃口醤油とマギーソースで味つけ、熱海土産のアオサ粉をふった。

迫る台風のせいかなんだか知らんがちっとも眠れる気がしない。サミュエル・ベケット『いざ最悪の方へ』を読む。


12日(土)

昨夜は結局ほとんど眠れず、無理やり目を閉じていたら、明け方に少し眠れた。




くるみレーズンブレッドのトースト、豆乳エスプレッソ。

昼前から風が強くなってきた。物干し竿を下ろし、小さい鉢に植わっている植物たちをかためて互助会を結成させ、出しっぱなしだった空きプランターは物置にしまい、しまえないスチールラックは下段にバジルとペパーミントの鉢を置いて、念のために上の部分を竿受けにしばりつけて固定。前からそこにいるのは知っていて、どうしたものかと思っていたツヤアオカメムシ2匹はニガウリの葉にしがみついている。まあ今日はここにいるといい。

今日はこれを


こうして


こう。





野菜とわかめの味噌汁、さわら西京漬け釜飯。
味噌汁の具は玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、わかめ。釜飯に後のせした小松菜は、味噌汁の野菜といっしょに茹でた。

午後、いよいよ風が激しくなってきた。こっち方面には来ないのに、さすがは史上最強といわれる台風。進路に当たる関東、東北の皆さんの安全を祈るしかない。そしてベランダとバジル(トマトのプランターにいっしょに植えている)の安全のため、断腸の思いでトマトを切る。




お好み焼いた。中身はちくわ、キャベツ、ねぎ、天かすで、生地には一回使ったきりで冷凍庫に眠らせていたてんぷら粉を使用、花かつおとあおさ粉をたっぷりふった。気圧の影響もあるのだろうが、ちょっと気分が落ちているときにはお好み焼きがわりと効く(「ちょっと」の場合だけれども)。台風関連で、ホームレスの人たちが避難所に入れてもらえないなんて情報も入ってきた。精神なるべく上げていかんとこれはもたん。恐ろしいことだ。家がないというだけで、命の危険がある災害時に自治体に拒まれるとは。しかも第三者の抗議に対して「次の教訓にする」と返答したって、なんやねんそれは。いま危険にさらされてる人を見捨てると? さらに腹立たしいのは「住民とのトラブルになるからやむを得ない」とか行政側を擁護する言い草だ。とにかくなんでもいいから命を助けろ。揉めるのはそれからいくらでも揉めたらいい。「税金を納めている人を優先するのは当たり前」だ? 税金は個人の預金じゃない。


13日(日)

台風一過でよい天気だが、寒い。カメムシはやはり同じ葉にいる。どうしよう。ここで冬を越すつもりかもしれない。暖かいうちにどこかよそに行ってもらわんと、ニガウリは冬には撤去するからなあ。




鍋焼きうどん。
具はたまご、お揚げ、小松菜、しめじ。

今日はさすがにラジオは台風関連情報で、楽しみにしている『子ども科学電話相談』の放送はなし。

今日も今日とてかて飯をば


米より具が多い。




モロッコインゲンとにんじんとしめじのおひたし、かやくごはん、おあげと玉ねぎとわかめの味噌汁。
かやくごはんの具は、ちりめんじゃこ、お揚げ、こんにゃく、にんじん、ごぼう、しめじ。おにぎりアクションも始まっていることだし、残りはおむすびにした。具が多くてまとまらないので、ラップで強引にまとめる。


これは晩に食べる。

本とおやつ


昨日、18年ぶり(といっても刊行リアルタイムで読んでいたわけでなく、十年くらい前に講談社X文庫ホワイトハート版を図書館で借りて一気読み、その後新潮文庫版で刊行されたものを購入している)のシリーズ最新刊が発売された(なんと台風の日に……王がお渡りに?)「十二国記」、月末まで未曽有の貧乏にあえぐわたしは、取り置き依頼はしてあるものの取りに行けるのはまだ先になりそうなので、『魔性の子』から再読していき、最新刊『白銀の墟 玄の月』に向けて気分を盛り上げていく所存。

午後、気温が上がってきたのでヤツらも動きやすくなっただろうと、ツヤアオカメムシたちに退去を要請。葉をゆすったり叩いたりしても迷惑そうにしているだけなので、掃除用の古歯ブラシで無理やりはがす。1匹はわりとすぐ飛んで行ってくれたけど、もう1匹はけっこうしぶとく、葉から落ちてもネットを伝って戻ってこようとしていた。それを歯ブラシではがそうとすると今度は歯ブラシにしがみつく。そんなにウチがいいのかキミは。歯ブラシを振るってやっと飛んで行っていただいた。以前、夜に寝っ転がってスタンドライトで本読んでたら、灯りに引き寄せられて入ってきてワシの顔のまわりを乱舞したアイツ……どっちかわからんけど。達者でな(戻ってこないで)。

こんにゃくの残りなどでおでんを仕込んで就寝。


14日(月)

ニガウリにツヤアオカメムシが1匹いる。戻ってきたのか。別虫かも知れんが判別はできない。




黒豆とクリームチーズのホットサンド、コーヒー。
黒豆は市販の甘煮。切ったあたりは閑散としているが、黒豆はごろごろ入っている。

お昼はラスト1合の米をツナと豆と野菜で嵩増し。米の上にサラダ用蒸し豆、にんじん、ごぼう、ツナ缶(油は切らない)を乗せる。味つけは塩のみ。


炊きあがり


粉山椒をふって底から混ぜ、あつあつのところをおむすびにする。




おでん定食。
おでんにつきものの大根は高くて買えず、具はちくわ、厚揚げ、じゃがいも、こんにゃく、たまご。味噌汁はわかめとカットねぎ。ツナ豆飯はうまかったが、そういえば朝も豆だった。

晩はおでん&ビール。こういうものがおいしい季節になったな。ていうか夏が長すぎる。


15日(火)

朝はツナ豆飯の残りとインスタント味噌汁(キャベツ)。

風呂までの距離が1年で最も短くなる季節到来。暑くても寒くても、風呂の体感距離は遠くなるものではないか。そして晩はおでん&ビール。


16日(水)

朝は食欲なし(昨晩飲みすぎた)。水をがぶ飲み。本日はウチ仕事。そろそろ締め切りの姿が見えてきたので本気出していく。




目玉焼きとシュレッドチーズのホットサンド、紅茶。

晩はスーパーの総菜売り場で半額になっていたたこ焼きでビール。温めなおす手立てを思いつかなかったので、冷たいまま食べた。ずるずると1年以上電子レンジなしできてるけど、こういうものを温めなおすときはその必要性を感じる。そしてひとつ思いついたことがあるので半分残し、後はおでんの残りをアテに飲み、玄米を洗って浸水して就寝。


17日(木)




たこ焼きのホットサンド、紅茶。
炭水化物 in 炭水化物。まずくはないが、うまくもない。パンにたこ焼きがただ挟まっているというだけで、一体感がないというか、総体としてこのコンビネーションの必然性が感じられない。わたしは、サンドウィッチとはパンと具材をただ合わせたというだけのものではなく、合わせることでひとつの新しい食べ物として完成し、そのものとしての独自性を獲得するものだと思っているのだが、そうしたインテグレーションがこれには認められない。てなことを文章にしてみて、そういえばわたしが焼きそばパンを好まない理由はこのへんにあるのではないかとも思う。「粉もんや麺類と一緒に白飯を食べる」は関西に暮す者としてアリ(どちらも別々に食べ物として独立している)なんだけど、サンドウィッチはナシ……あ、ふと「小麦粉と米」のコンビネーションじゃなくて、「小麦粉と小麦粉」だからかもしれないな、この「ナシ」感は、と思ったけど、「バスケ部メシ」こと「炒飯をおかずに白飯を食べる」(一種のカーボローディング)はアリだ。なんだこれ。ていうかバスケ部が異常。

お昼の玄米には梅干しを入れて炊いた。


梅干しは種を取っておむすびの具に。




大根の酢醤油漬け、小松菜としめじとちくわの煮びたし、玄米おむすび(梅干し)、ごぼうの味噌汁。

晩に食べる分もいっしょにつくっておいた。


具は塩昆布。

スロースターターなのとやりたくないのとで仕事は遅々として進まないが、小野不由美『魔性の子』読了(そら本読んでたら仕事は進まんわ)。読むのは二度目なので顛末はわかっているのだけど、広瀬のように「ここではないどこか」の記憶を持たなくとも、ああいうことはだいたいだれしも考えるわけで、たいていの人間は ― 前に読んだときにはなかった言葉なのでこういう風には考えなかったと思うが ― 「中二病」という言葉で相対化して卒業できてしまうことなんだろうなと思ったり。




18日(金)




りんごジャム、レーズン、クリームチーズのホットサンド、コーヒー。
昨日がある意味大暴投だったので、今日は堅実にストライクを狙っていく。安定感のある美味さ。




インスタントラーメン(出前一丁)。
具はたまご、偽メンマ(エリンギ製)、カットねぎ。偽メンマはエリンギをメンマっぽく切って、小口切りの鷹の爪(市販の)といっしょにごま油で炒め、粉末出汁(わたしはアサリダシダを使用したけど別になんでもいいし、なんならなくてもいい)、味醂、醤油で味つけした。かなりメンマ。

玄米は1合分しか残っていない。なにかを加えようと食糧庫をあさっていて、ちょこっと残った小豆を発見。これが半合分。玄米を洗って浸水、小豆はいちど茹でこぼし、スープジャーに熱湯とともに入れておく。本を読んで寝よう。昨日『魔性の子』を読み終えたので、今日から『月の影 影の海』。


19日(土)




梅若うどん。
寝不足だとか二日酔いだとかでも早く起きないといけないときには、梅干しでビシッと目を覚ますのだ。今日は寝不足だ。

仕事の合間に昼の飯を仕掛ける


玄米1合に小豆半合。やっぱり小豆多すぎないか、これ。

炊きあがり


まあ許容できるな。




大根の酢醤油漬け、車麩と白菜と昆布の炊いたの、小豆玄米飯、煮びたしリサイクル味噌汁。
1/3が豆でできているおむすびは写真を撮る間だけ形を保ってれば上々と思っていたが、案外丈夫だった。が、持って食べるのはちょっと無理そうなので、箸で崩して食べた。小豆がうっすら甘くて美味い。

午後から本気。出さないと今日中に終わらない。

晩は昼の残りの小豆飯をテキトーに胃に収め、午後11時前に終了。しかしエクストラ仕事が発生、最終的になんとかなったのが翌午前1時過ぎ。ねる。


20日(日)




にゅうめん。
韓国海苔(もみ海苔タイプ)、わかめ、天かすをトッピングして祇園七味をふった。

我が家にはプリンタがないので、昨日仕上げたエクストラのブツを印刷しにコンビニへ。マルチコピー機を操作していると、なぜかそこにいた蚊がわたしに向かって飛んできたので手で払ったら、運悪く(?)中指と薬指の第一関節の間に挟まったらしい感触があり、床に落ちて行った。なんか、すまん。

仕上がったもろもろをレターパックに詰め、出かけるついでに出しに行ったらちょうど集配の人がポストを開けていたので、ダッシュで行って受け取ってもらった。

さて今日は


「よう来たのワレ」
いや、ここ摂津なんでこういう言葉遣いはしない、というか河内でもワレとか普通にはいわないと思うが、なんかそういうこといってそうなんだこの方。

今日はこれをね。


特別展『脅威と怪異 想像界の生きものたち』を見に来たわけで。すごく面白かった。「想像の生きもの」といったところで、人間は知識の範囲を超えたものは想像することが不可能なので、既知のあれやこれやの複合体になるものなのだな、なんて思いながら見た。

常設展の企画展示


「アルテ・ポプラル ― メキシコの造形表現のいま」、これがまた素晴らしかった。素朴な「毛糸絵」の明るさ、美しさ。


クレセンシオ・ペレス・ロブレス「太陽の道」

「生命の木」、大型のものも凄かったが、小さいものがまたとんでもなくよかった。


製作者不明(プレートには「生命の木 / Tree of Life / 年代:1979年収集」とだけあった)のもの。

通常展示は全部は回れそうもなかったので、アジア圏だけに絞って見ることにしたが、それでも時間が足りず、中国・日本はほぼ素通りすることに。

東南アジア大陸北部のタイ系民族の囲炉裏まわり。


こういう生活空間を見るのがわたしは好きだ。

時間がなくてミュージアムショップには寄れなかった。あそこは欲しいものだらけなので、貧乏の渦中にある今、それでよかったような気がしないでもない。

帰りに、せっかくなので太陽の塔の近くまで行く。


「おいワレもう帰るんけ」
はい、また来ます。