2021-07-31

日々雑記 2021 Jul. #3

21日(水)

今朝も5時には目が覚めた。ベランダの衆に水をやりながら、見るとニガウリ3号がちょうど食べごろ。今日の仕事でお会いする方に、以前おすそ分けしていただいたパッションフルーツのお礼に差し上げようかと思ったけど、苦手な人も多い野菜だしなあ、と思い直す。

早く起きたから朝風呂をキメるかと、風呂に湯をためつつ朝食。


素トースト、コーヒー。
時間に余裕があるのにコレはいかがなものかと自分でも思う。

食後はのんびり風呂に浸かって、残り湯で洗濯、ベランダに洗濯物を干し終えたらなかなかきびしい時間になってしまい、わりと焦って家を出ることになった。時間配分がヘタすぎる。

現場到着。件の方に「ひょっとしてゴーヤーなんか召し上がります?」と聞いてみたら「大好きです」とのお答え。あー、持っていけばよかった。お気に召さなければ持って帰ればいいだけなのに。次にお会いするときに、収穫のタイミングが合えばお持ちしますと約束した。


22日(木)



きゅうりのにんにく塩水漬け、冷やし豆腐丼、インスタント味噌汁(お揚げ)。
冷凍しておいた麦飯をレンチン、熱々の飯に冷たい豆腐を崩して乗せ、かつお削り節と刻みねぎを乗せて醤油を回しかけた。夏の朝食にはこれが最高。

食べたら散歩に出かける。久しぶりなのでウキウキしているが、暑くなる前には帰ろうと思う。

いい天気。


電柱の上には、しゃがれた声で鳴く若ガラス。

歩きはじめてすぐ、にこにこ笑いながらこっちに向かってくる散歩チワワに、お散歩ですかーいいですねええ!と内心で思いながらにこにこを返す。内心が漏れて飼い主さんに聞こえていなければいいが。にこにこはまあ見えていてもいい。

この場所では全滅したと思っていたセリを発見。


といっても、これ以外ほとんど見当たらないのだけど。それでも残っていてくれて嬉しい。

アオメアブ!


スズメバチさえをも狩る、昆虫界最強クラスのハンター(※人を刺したりはしません)。かっこいいなあ。ピントが合わず残念。

ムラサキツメクサにタイワンタケクマバチ。


虹色に光る翅が美しい。

マルバツユクサ。


ツユクサと違って、毛深い。これも食べられるんだろうかと思って調べてみたら、「繊維がすごい」「毛があるため飲み込みにくいが、細かく切ると食べられる」などのコメントが。繊維は時期的なものもあるのではと思うけれど、まあ食べなくてもいいな。工夫などしなくてもさっと茹でるだけで美味しいツユクサがあるし。

クリ!


「クリ」という語はかわいらしいなといつも思う。「くり」とひらがなで書くとさらにかわいい……とか考えると、ソール・クリプキという人の名は「くり」と「ぷき」という、どう転んでもかわいい要素から成っており、顔もかわいいのではないかとなんとなく思っていたのだが、わりといかつい顔であった。ちなみに「ぷきぷき」というオノマトペは、むかし辰巳浜子がえび(の食感)に言及する際に使っているのを読んで感銘を受けたのであった。それが書かれていた『料理歳時記』(中公文庫)はひとに貸して返ってきていないので、詳細はたしかめられないのだけど。

川沿いの道は分岐点で行き止まりになっていて、いったん河原に降りて小さい流れを渡り、また別の道を進む。飛び石を渡ったところで年配のご夫婦がハンディ図鑑とフィールドノートを持ってメハジキを観察していらして、なんだか嬉しくなってしまった。野草観察たのしいですよね。セリの花も咲いている。帰りに写真を撮ろう。

ムクゲいろいろ。




夏の花ですなあ。

ハマボウ。


葉っぱの感じはあまり似ていないが、ムクゲと同じくアオイ科フヨウ属で、花はよく似ている。

ムクゲにもハマボウにも、カクモンノメイガがたくさん来ている。


幼虫が花を食べるのだよね。

いかん、持って出た水を飲みきってしまった……ってもう2時間近く歩いてるじゃないか。バカなのか(答は要求していません)。某大型商業施設に立ち寄って水を買い、屋内のベンチでしばらく涼んでから帰ることにする。近くに座っているおじさんたちが「明日あれやで、開会式」「やるんかいな」と話しているのが聞こえてちょっと笑う。

行きしなに植物観察中のご夫婦とすれ違った場所で花を撮る。いろんな虫がいる。虫は好きなのだけどそんなに名前を知らないもんで、たいてい後で調べて「これかな?」と思う名前で書いている。間違っているのもあるだろうなと思う(よくわからんものは「?」付きにしているけど、どんなもんなのだろうな)(某呟き処でフォローしている虫に詳しい方が教えてくださることもあるけど、今回とくにツッコミはなかったので、そんなに悪い線ではないんじゃないかな)。

セリに小さなハチ。


アカガネコハナバチさんですか?

メハジキはいろんな虫に大人気。


(動きが早く、この黒光りする正面顔しかまともに撮れてなかった)タイワンタケクマバチさんですか?

ツチバチの仲間かな。


ヒメハラナガツチバチさんですか?

誰のお子さんですか?


(ヨモギエダシャクのお子さんっぽい)(『イモムシハンドブック』が欲しい)

メハジキの下にはハキダメギク。


可愛らしい花なのに、ちょっとかわいそうな名前。そうだ、梨界の大スター二十世紀梨もゴミ置き場に生えていたところをスカウトされたのだ、がんばれ!って植物は人間が勝手に付けた名前など屁とも思っておらんだろうけれども。

さて帰ろうと歩き出したとき、「ザリガニ獲れた!」の声。川遊びに来ていた小さい男の子だ。「はやく水槽に移してあげなさい」というお母さん。少年「入らへん!」 お母さん「お母さんは嫌やで!」 少年「だれか助けて!」……だれかって、キミができなくてお母さんが嫌やったら、この場にいるの、ワシしかおらんやないか。ということで階段を上りかけていたのを引き返し、網をひっくり返す手伝いをする。少年はちゃんと「ありがとう」をいえるよいこであった。そうそう、わたしも子供のころはザリガニを獲ったものだ。その際は、紐にサキイカなんかをくくりつけて釣った。網だとひっかかったハサミを自切して逃げようとするので釣った方がいいんじゃないかな、と思ったけれどもいかんせんコミュ障のわたくし、特に説明せずに「ハサミやなんか、すぐとれちゃうから気をつけて」とだけいって別れた。逆に気持ち悪かったかもしれない。

ムラサキツメクサにヤマトシジミ。


ちゃんと名前の分かるものを見ると安心する。そんなの人間の勝手だけれども。名づけて分類しておくと便利ということはもちろんだけど、人はその名を知らないものに対峙したとき不安になるなんてこともあって、だから名づけることで「お前のことなど俺はせんからお見通しなのだ」と思い込み、不安を払拭しようとするのではないか、なんてことを考えたりもする。カラ元気説(?)。

もういないだろうな、と思いつつ、朝アオメアブを見かけた場所に行ってみた。同じ場所にはいなかったけど、すぐ近くにいた!


一瞬ブンっと飛んで、同じ草に戻ってきた。「あ、害意ない人ね。なに、写真? いいよ撮りなよ」って感じ(ではなくて、別に人間に興味はないのだろう)。はーかっこいい。

いかん、すでに正午を過ぎている。30分で帰るつもりが、家を出てから4時間だ。やはりバカなのだな(賛同は要求していません)。

いまから帰って食事の準備をする気力はない。なんか食べて帰るかと某食堂へ……満席ですか。避暑&時間つぶしをするつもりで向かいのスーパーに入り、本気で買いものしてしまうなどしたのち、再度チャレンジ。いい具合に空いていた。テレビの真下の席につき、関東にないと知って最近衝撃を受けた玉子焼き(※甘くないだし巻き)定食を注文、水をたてつづけに3杯飲むなどしていて、真上のテレビにより明日の五輪開会式の演出家解任の報に接する(画面は見えない)。おっちゃんたちの「やるんかいな」危惧的中、というか、まあやっぱりやめはしないだろ、どうせ「押し通してしまえば皆ついてくる」程度に人を舐めている人々がやってるわけだし、とか考えていると玉子焼き定食到着。


お出汁たっぷりでふんわりした焼きたて熱々のだし巻き、大きな碗にたっぷり盛られた飯、具(お揚げ、豆腐、ねぎ)の充実した味噌汁。エクストリーム散歩の掉尾を飾るにふさわしい面々といえよう。小鉢に味付け海苔というのが今一つ解せないけれども。


コーヒーもついて680円。コーヒーは、うん、まあおいしくはな(略)けど、ファミレ(略)とかファストフー(略)店とか、みんなこんなんだろ、と思うのでぜんぜんオッケーな味。コーヒー飲みたかったらコーヒーの店に行くでしょ。わたしは玉子焼き定食が食べたかったからこの店に来たのだ。文句のあろうはずはない。

店を出て、まだ花前のペパーミントを少し摘んで帰る。


むしった葉でお茶を淹れ、氷を入れたコップに注ぐ。


生き返る。残りは干す。


ニガウリすまん。

麻の長袖シャツの袖を少し折り返して着ていたため、手首から先が真っ赤に日焼けしている。


23日(金)

おめざ


小粒大福(白、よもぎ)、ほうじ茶。

今朝、久しぶりに枯れた声のカラスが鳴いた。近い位置にいるようなので、ベランダに出てみる。


あなたでしたか。

ランポーくんの2番はうっすら黄色が見えてきた。


明日あたり開花かな。

ニラももうすぐ。




バナナ、トースト、ミルクコーヒー。

昼前にニガウリ3号を収穫。


けっこう大きめ。4~9号はあまり大きくなるようには見えない。暑すぎるせいか草が休んでいるようだ。まだ7月なのに、例年の一番暑い時期みたいな状態。まあそのくらい暑くはある。



塩さばの焼いたの、オクラのおひたし、にがうりの胡麻味噌和え、ミニトマトの甘酢漬け、麦飯、玉ねぎの味噌汁。

日よけを下ろしにベランダに出たら


明日だと思っていた開花まつりが開催中であった。ぬかった。

そして全開



普段なら恐ろしくて出られない灼熱のベランダに10分おきに出ては愛でる始末。かわいいんだからしかたない。

晩は、昼に焼いておいた塩さばと冷やごはん。


24日(土)

連日カンカン照りで、この太陽の勢いなんとかならんかと思うけれども、洗濯物がすぐ乾くのだけはありがたい。朝干したものの様子を昼前にちらっとみたら、アシナガバチがとまっていた。おとなしいハチだからそれほど恐れる必要はないけど、子供の頃、物干し場の手すりなんかにいるのを知らず、うっかり触ってしまって何度か刺されたことがあるのだった。取り込むときは用心せねば。

今日もランポーくんは快調。


ずっと見ていたいけれども、今日はもろもろの用事を済ませるべく繁華街へ。お昼は某所で念願のコロッケセットを食べようと思っていたけど、行ってみたら、この連休中は休業との貼り紙が。残念。前回と同じく、某チェーンの蕎麦屋へ。


おろしざる蕎麦定食(810円)。
食べ終わって、なんとなく某呟き処のタイムラインを眺めていたら「東京、名古屋、京都、札幌、沖縄でノーマスク反ワクチン団体のデモがある」との注意喚起……京都。どこで?と思ったら、わたしの行く場所がことごとくデモのコース上にあるのですが。そういや電車のホームで、すぐ近くにノーマスクで大声でおしゃべりしてる人々がいたけど、あれはそういうあれだったのか? えー、知ってたら出てこなかったよ……ってもうすでにテロにあったような気分なのだが、来てしまったものはしかたない。なるべく早く用事を済ませてとっとと帰ろう。

さいわいデモに出くわすこともなく(とはいえノーマスクの人には単発で出くわした)、何か所か回ってやるべきことをやり、明るいうちに帰宅。ワクチン接種はいつになるやらわからず、帰省の見通しがたたないところにもってきて、バイオテロ(?)にもあったわたくし、これまでちまちまと買いためてきた姪たちへの貢物(とかいろいろ)をまとめて早急に送りつけようと思った次第。

買ってきた桃をアルミホイルに包んで冷蔵庫にしまい、ツナとたまごのサンドウィッチで夕食。飲みものは冷やしておいたほうじ茶。


25日(日)

朝、目が覚めて一番に「そうだ、今日は冷蔵庫に桃があるのだ」と思い、幸せな気分になる。桃のもたらす高揚感よ。

ニラの花が開きはじめた。


チョウが来てくれるといいんだけど。



トーストにバター、ミルクコーヒー。



いわしの塩焼き、にがうりのぽん酢がけ、ミニトマトの甘酢漬け、麦飯、オクラの味噌汁。
3匹入りのパックで買ったいわしは2匹を焼き、残りの1匹は頭とワタを取って塩煮にしておいた。

おやつ


桃。

晩は、いわしの塩煮を温めなおしてレモン汁をかけたもの、昼の残りの麦飯、ビール少々。


26日(月)



トーストにバター、紅茶。

本日の夕空


晩は地のとうもろこし(1本130円)を皮つきのままレンチンしたもの。とても甘い。もっと買っておけばよかった。


27日(火)



トーストに小倉あん、コーヒー。

本日の夕空


晩は、値引きになっていたたまごサンドと冷やしほうじ茶。


28日(水)

おめざ


土用餅、ほうじ茶。
土用の丑の日なので。まあ去年までこんな習慣はなかったけれども買ってみた。すごい甘さ。



温うどん。
土用の丑の日なので。梅干しを乗せればよかったと後になって気づく。朝一番に糖分を摂ったのに頭が回っていない。餅も「う」のつく食べものも暑気あたりを防ぐために食べると聞くが、もうあたっているのでは。

日よけを下ろしておこうとベランダに出たら、ニガウリにクマゼミがとまっていた。


さいわいメスなので鳴かない……待って、卵産みに来たわけじゃないよね? うちにはないよ、よさげな枝とかそういうの。

晩はそうめん。具は細く切ったきゅうりのみ。

日々失望し、それでも絶望はすまいと思ってやってきたけれども、昨日今日のあれこれで、心が折れそうになっている感触がある。しばらくはおとなしめにしていようと思う。


29日(木)

ニガウリはやはりお休みモードらしく、花をあまり咲かせない。アシナガバチはしばらく見ないが、シジミチョウは毎朝来ている。



温うどん。

日暮れ時にヒグラシが鳴いた。

晩は煎り枝豆をアテにビール。


30日(金)



めかぶ納豆、ミニトマトの甘酢漬け、きゅうりの塩水漬け、麦飯、インスタント味噌汁(長ねぎ)。

夕方から夜にかけて雨。少し涼しくなった。


31日(土)

例によって5時に目覚めたが、ダラダラしていたらうっかり二度寝、7時起床。ベランダの衆に水やり。


小さな苔玉をいただいて、そのうち吊りシノブに仕立てようと思いながらそのまま15年が経過してしまったシノブちゃん。大きくなった。



ライ麦パンのトーストにピーナッツバター、ミルクコーヒー。
ピーナッツバターは粒なしのを買ったつもりがチャンクのやつだった。失敗。いや、別に嫌いではないのだけど。

マクワウリ開腹の儀。


いい感じ。追熟の加減を見誤って固かったり溶けていたりすることがしばしばあるので、いつもドキドキものなのだ。ワタを取って皮を剥き、適当な大きさに切って保存容器に入れ、冷蔵庫で冷やしておく。

繁華街では今日も反ワクチン団体がノーマスクデモをやるのだという。今回は祇園祭の山鉾巡行中止に抗議すると称して、祇園囃子を流し、神輿3基を担ぐとか。おまえら鉾町の者と違うやろアホちゃうか、と思う。「その神輿とやらでお渡りになるのはいかなる神様か」、そう呟いたら「〇〇神では」というお答が返ってきて(さすがに元リプライも伏字であった)、そうか祇園祭はもともとそういった関係の……にしても、どこまでも祭の趣旨と合わない行為に、洒落にならないが笑ってしまった。

昼前にニガウリ4号を収穫。


今日はどうしますかね。



丸オクラのおひたし、蒸しなすの胡麻だれ、にがうりとひじきの白和え、ゆかり飯、きゅうりの塩水漬けに生姜醤油、トマトと玉ねぎの味噌汁。

ノーマスクデモを土砂降りの雨が直撃したらしい。デモに遭遇する人も少なくなるだろうし、よかった。

おやつ


まくわうり。
実家では薄塩をふっていたように思う。

日没近くに、山のこちら側でも雷雨。


激しい雨で山が見えない。

白和え衣(ひじき入り)を豆腐1丁分つくってしまったので、晩はそれをパンに挟んでみた。案外いける。飲みものはノンアルコールビール。明日から8月か。