2019-01-19

冬のふらふら旅 2018-19 ― 近江八幡を歩き倒す 3 (おまけ)

前2回で旅のメインコースをご報告したのだけど、今回はおまけとして、どうしてもまとめておきたかった皆さんをご紹介しようと思う。滋賀県といえば、の枕詞付きで紹介されることも多かろうと思われる、飛び出し坊やの皆さんだ。(※交通事故防止を目的とした人型看板を指す正式名称はないらしく、こうした看板は様々な名で呼ばれているのだが、某フリー百科事典サイトの見出し語は「飛び出し坊や」であり、一般的にはこの名で認知されていることが多いと考えられるため、ここではこの名称を採用する)

まずはこちらを。


これがいちばんよく見かけられるものであろう。原型と考えてよいものと思われる。この写真にはわかりにくいが3体写り込んでおり、飛び出し率もすこぶる高い暴れん坊である。近年では経年劣化により味わいの深まったもの、さらに再塗装されるなどして新たなステージに登るものなどが登場し、マニアの支持も高いといえよう。この頃では彼のグッズも出ており、滋賀県内のコンビニ等で購入できるほどである。(撮影地:滋賀県守山市)

この形のものは最近はカスタマイズ可能らしく、今回の近江八幡の旅では設置場所に応じたカスタム品が多数確認された。

それでは、こちらの方から。


長命寺門前の蕎麦店所属。きりりと締めた前掛けに草履が粋だが、出前途中で飛び出してはいけない。

八幡堀界隈へ移動して


近江兄弟社所属。メンタームを小脇に抱えた勇ましい坊やであるが、所属が製薬会社だからといって、怪我を恐れず飛び出していいはずがない。


白雲館所属。学帽が清々しく表情はにこやかだが、将来ある学生さんが飛び出して一生を棒に振るなど言語道断である。


鮎料理店所属。いくら巨大な鮎が獲れたからといって、飛び出すとはなにごとか。


丁稚ようかんで有名な菓子店所属。忙しいのはわかるが、丁稚がいきなり飛び出してはお店の信用にかかわる。


商店街所属。道中合羽に三度笠のいでたちがりりしいが、近江商人ともあろうものが、あとさき考えず飛び出しては元も子もないというものである。


まっせ。まっせてなんやねん。とにかく飛び出すな。(※まっせは産官学民連携による、まちづくりを推進する会社だそうです)

ここまでは観光地界隈で出会ったセミオーダータイプ(?)の皆さんをご紹介したが、最後に、帰り道で鉄塔にふらふら吸い寄せられているときに遭遇したオリジナル系の方を。


どこか見る者に不安を覚えさせる物件。首から下の、胸、腕、腰、脚が協調していない感があり、さらには左脇が深くえぐれているのが要因ではないかと……あと額がものすごく狭い。


以上が今回の旅でわたしが出会った皆さんである。昔から看板の類が好きなもので、ほかにも見かけるたびに撮りためたものがけっこうあるはずなのだが、フィルムで撮影したもの(ちなみに最初に提示した原型はフィルム撮影したもの)はデジタルデータ化が進んでおらず、データ化したものもまったく分類できていないため、あっちこっちのフォルダに分散している状況。いま把握している分だけでも、そのうちまとめてご紹介できればと思っている。いつか。いつかね。

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