2015-04-20

日々雑記 2015 Apr. #2

10日(金)

祖父の十七回忌、祖母の十三回忌の法要のため帰省。お供えに阿闍梨餅を携えて帰る。


11日(土)

法事に集まるのは、ごく近い身内の者だけなので、気楽なもの。御詠歌中には笑いも起こるほどで。御詠歌といえば、わたしは途中抜け出して、お寺へ上げるお菓子の折を受け取りに行く役目を仰せつかったのだが、もともと超せっかちなのに加えて、テンパり体質のウチの父が先達をつとめていたせいかどうかは知らないが、 菓子屋さんの開店時間(9時半)には、9時に始まった御詠歌が終了してしまいそうなので、居残ることにする。前日聴かされた、高野山で購入したという御詠歌CDでは、1時間以上かかっていたのだが、まあそれは、地域標準速度に比してもかなり遅いものではある(らしい)。それにしても今回のは早かったような。

10時、おっさん(中年以降の男性に対する蔑称ではなく、「和尚さん」 の意。ちなみに「中年以降の男性に対する蔑称」の「おっさん」は「おっさん 'sʌŋ] 、「和尚さん」の「おっさん」は「っさん」 ['ɔsəŋ] と発音するのであるが、発音記号はテキトーなので信用しないように)登場。ちょっとすごいものを忘れて来られた(のではないかと考えられる)。そのせいで(だと思われる)、あげてくださるお経のリズムが一部乱れる。だれもその場で指摘はしないが、お帰りになってから一同ざわついたりはしたのであった。

その後お寺で読経していただく際には、その忘れられていたものが、しれっと(そのように思われる……)登場していた。もちろんだれも指摘はしないが。

墓参ののち、マイクロバスに乗車、お斎をいただく会場へ。そのお店は近くにスキー場もあるような山の上にあって、眺望のよい(といっても山しか見えないけど)所で、壁面がガラス張りになっていた。食事中、部屋のすぐ外に、動物が一匹出てきてごそごそしていたのでびっくりした。またそういうときに限って、姪っ子たちはふたりとも、どっかに遊びに行っていたのであった。

最初に見つけた母が、「イタチがおる」というので見てみたら、後姿でなんだかわからないけど、体形からいってイタチじゃないし、足のあたりが黒くてタヌキ(イヌ科)のようにも見えたのだが、振り返ったその顔を見ると、そやつはアナグマ(イタチ科)だった。まあね、似てるけどね。みんなが「タヌキだタヌキだ」といっているなかで、「あれはアナグマ」とボソっといってみたけど、たぶん誰にも聞こえていなかっただろう。


夕方、京都に帰る電車のなかから外の景色をぼーっと見ていると、町中を流れる川の川原(そのそばでは、けっこう車がビュンビュン走っているような場所)に鹿が2頭いるのが見えた。なんかしらんが、本日は野生動物まつりであった。


13日(月)

夜、旅日記更新。(→「お店選びで失敗したくない忍びの皆さまのために――春の18きっぷ旅 播州編(前)」


14日(火)

夜、旅日記の続きを更新。 (→「おでんを諦めてから、わかめを諦めるまで――春の18きっぷ旅 播州編(中)」


15日(水)

本日は休日。明石土産のみりん干しだこで、たこ飯を炊いた。


ぱっと見ゴーセイだが、煮しめは昨夜の残り、コールスローは朝の残り、ラディッシュの酢漬けは常備菜なので、つくったのはたこ飯、高野豆腐と湯葉とえんどう豆のたいたの、けんちん汁だけ。

古紙回収の集積所(ウチの団地のエントランス内)で、漱石全集 第十一巻『明暗』、第二十三巻『書簡 中』拾った。


あと、『行人』の箱と月報だけ捨ててあったんだけど、それも拾っといたほうがよかったのだろうか。

夜、旅日記播州編、最終回更新。(→「明石場当たり散歩(亀→蛸→蜻蛉→亀→蛸)――春の18きっぷ旅 播州編(後)」

ほんとに短くまとめる能力がなくて申し訳ございません。そして毎度毎度、タイトルにセンスなくてすみません……


17日(金)

焼きたけのこ、姫皮のラー油和え、焼きそらまめでビール。


水煮のパックはいつでもあるけど、生たけのこを湯がいたのはいましか食べられないからね。ゆうてもスーパーで売ってたもので、自分で湯がいてないけど。以前は友人のお母さんが、友人いわく「アホみたいに」掘ってきて湯がいたのを分けていただいてて、あれはほんまに美味しかったなあ。わたしも幼少のみぎり、緑多き場所に預けられていた際、春先は山に入ってアホみたいに掘っていたものだ。

そういえば、本日某呟き処で、三重の亀山で食事された方が、「すいすいごんぼ(?)しばいた」と呟いておられた。「すいすいごんぼ」ってなんだろうと思って調べてみたら、松坂方言で「いたどり(虎杖)」のことだそうだ。わたしのイナカでは、それを「だんじり」という。野育ちのわたしは、それをよく生でかじっていた。ポキンと折って、皮を剥いて食べた。大量に食べると腹痛を起こす(シュウ酸を含んでいるため)と注意されていたので、オヤツがわりにちょっとだけ。まあ、とくに美味いものではない。たくさん採ったら、塩漬けにして保存する。こちらのほうは、塩出しをして煮物にしたら美味いものだ。日当たりのいい草地なら、たいていどこにでも生えている。久しぶりにどっかに採りに行ってみようか。ああ、ノビルもいま旬だな。実はノビルは、わたしの住む団地の、だれも世話をしていないが、引っ越していく人々が捨てていった植物が野生化してたくましく生きている花壇(であったもの)に生えている。まあ、そんなとこのものはちょっと食べる気にならないけども。


18日(土)

今日は天気がよかったから、弁当は職場近くの公園で食べた。わたしの弁当が全体的に茶色(白ごはんに梅干、ひろうす、こんにゃく、にんじん、干ししいたけ、高野豆腐、たけのこ)であまりにも地味だったせいか、いまが盛りのポンポン咲きの八重桜が、やけにきれいに見えたのであった。いや、弁当関係ないか。

 フリオ・コルタサル『悪魔の涎・追い求める男』(木村榮一 訳 岩波文庫)読了。前に読んだ『遊戯の終わり』には(いい意味で)甘さが感じられる作品もあったけど、今回読んだこの短編集は、なんというか、硬派だった。後半に収められた「南部高速道路」、「正午の島」、「ジョン・ハウエルへの指示」、「すべての火は火」が好み。解説(実をいうとこの解説、「性的な象徴」とかフロイトとか持ち出してくるあたり、ぜんぜんピンとこなかったんだけど……エラそうにすみません)読んだら、この4編はすべて、『すべての火は火』に収録とあるな。8編のうち4編重複してるけど、これは手に入れるべきかも、と思いつつも価格にビビり、岩波文庫版の『秘密の武器』(これまた4編のうち2編が重複)をポチってしまった。

「正午の島」は、アレだなあ、えーと、ロベール・アンリコが撮った短編映画の原作を彷彿とさせる(なるべくネタバレしないようにしてますが、わかっちゃったらすみません)味わい。
「南部高速道路」は、J. G. バラードのアレ(えい、もどかしい)を連想。主題の扱いは別物だけど。

悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
コルタサル 木村 栄一
4003279018


いまは武田泰淳の『ニセ札つかいの手記 武田泰淳異色短編集』(中公文庫)読んでる。まだ最初の「めがね」の途中だけど、これもスゴそうな気配が濃厚。

ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集 (中公文庫)
武田 泰淳
4122056837


次のニュースです。間違いなく買ったはずのアンナ・カヴァン『氷』が行方不明。現在、必死の捜索が続いています。一刻も早い発見を願っています。画像は、購入した日の『氷』さん。


『氷』 なにも心配いらぬ、すぐ帰れ 麩


19日(日)

今日の弁当は、「おにぎらず」に初挑戦してみた。 が、具材がやはり茶色(①伏見唐辛子、ちりめんじゃこ、昆布の佃煮、②さば味噌煮缶でつくったカレーそぼろ)なので、地味なことこのうえない。そして断面が美しくない(飯と具の間に青じそでもはさんでおけばよかったか)。これはもう、おにぎって中身を見えなくしてしまったほうがよかったような。


あ、切らなきゃいいのか。

『ニセ札つかいの手記 武田泰淳異色短編集』、最初の2編、「めがね」と「『ゴジラ』の来る夜」を読んだ。面白い。武田百合子は大好きで全集を読んだけど、泰淳はいままでわたしの中では「百合子の夫」扱いで、『十三妹』と『目まいのする散歩』を読んだくらい(『ひかりごけ』読んでない)だったのが惜しまれる。いや、惜しんでないでこれから読めばいいのだ。


20日(月)

今週からしばらく忙しくなる、以外に特筆することもなし。
しかしこのごろ、梅雨入りしたのかと思うような天気が続くね。布団にカビが生えそうだ。

6 件のコメント:

  1. 私が11日(土)の日記にタイトルをつけるとしたら「読経16ビート ~あるいは1/fゆらぎ~」

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    1. omojiさん! ようこそおいでくださいました!

      …そのネーミングのセンスを見せつけに、わざわざ…くっ…あ、ありがたいこと、で、ございます。
      しょ、精進いたします。

      いや、まあ冗談はさておき、おいでくださってうれしいです! ありがとうございました。お忙しいこととは存じますが、ブログの更新、たのしみにしてますよう!

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  2. こんばんは。
    明石みやげの干しだこが家の冷蔵庫にもいる事を思い出しました。貰った時に炙って食べたんですがなんだか硬かったのか・・イマイチでそのまんま・・・・頭も潰されてペッちゃんこだし、なんかタコらしくないというか。
    タコ飯にすればいいんですね!
    イタドリ、昔は食するのは高知だけだと聞いたのですが、そうではなかったんですね。へー!!
    私も子供の頃、学校帰りにイタドリ採ってポキンと折ってかじってましたよ。今思えばあんな酸っぱいもん何がおいしかったのか・・・(^^;)

    忍者パフェの手裏剣って、炭クッキーとかなのかな?
    この前、道の駅で「木炭食パン」っていう真っ黒いのを買ったんですが、普通の食パンと全く同じ味でした。
    元より、炭に味ってあるの・・?(--;)

    さぁ今日はうまくいくかな

    いや!待った。このパターンはうまくいかない。

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    1. がた ねぐらさん…ですよね? コメントありがとうございます。

      タコ、炊き込むとかたくなるかと思ったけど、そんなことなくてなかなかよかったですよ。
      ハサミで小さく切って、酒少々を加えた水に30分ほど漬けてから、漬け汁ごと米と混ぜて水加減して、塩を入れて炊きました。ぜひおためしください。

      イタドリ、どこでも生えてますからねー。生でかじると酸っぱいんですよねー。
      そうそう、久しぶりに採って食べましたよ! 詳細は次の日記で!

      あの手裏剣は、炭でしょうね。
      木炭食パン! わたしは「竹炭バウムクーヘン」っていう真っ黒いのを買って、恐る恐る食べてみたら、普通のバウムの味で、拍子抜けしました。炭自体に味はないんでしょうかねえ。

      今回、大丈夫でしたね。またぜひおいでくださいませ!

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  3. やっとこさ来たわよ!
    とても忙しくて、パソコンも開く間もなかったわ。
    労働法のメディアスクーリングを受けていて、それが思ったより読まなきゃいけない資料が多くて。

    まあそれはいいとして、漱石全集を拾うというのは麩之介師匠の日ごろの行いを天の漱石先生が見ていて、そっと落としておいてくれたんだよ。
    麩之介は『明暗』と『書簡 中』だなって。

    ところで『こころ』ってさ、乃木希典と明治天皇のこととの関連を置いといて感想書いたらだめだと思います?
    なんかそれ書くなら大学院に行って書き直すわよ、て思うのだけど。
    僕は新批評っぽく書きたいわけ。偉そうに新批評って言ってるけど、文献調べて書くと僕のなかの『こころ』と全然違うくなるし、はっきり言って面倒くさいのw

    といいつつ、まだ『こころ』の記事は書かないわよ!終わるからね!
    まだ終わる気はないのだけど、アメブロをもうちょっと利用しないとBloggerでいきなり書くのは無理っぽい状態。
    あっちをどうにか使わないとね~。
    吉本隆明の記事もすごく簡単に書いてるのにコメントがこないから書く気が失せるのよ・・・わたし、現象学やマルクス主義抜いて書いてるじゃない?
    誰かコメントしてほしい・・・(泣)

    グチばかり書いてごめんなさい。
    麩之介師匠なら受け止めてくれると思って…。
    GWは私には無縁なの。
    そのかわり5月の半ばにカズオ・イシグロの『夜想曲集』の舞台を観に行きます。
    そういえばカズオ・イシグロは新作が5月に出ますね~。

    今までの分もあわせて、ちょっと長めに書いたけど、自分のことしか書いてないわね!
    でも麩之介師匠にアピールしておかないと。

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    1. ともすけ先生、コメントありがとうございます。

      あらま先生、お見限り、と思ってたらお忙しかったのね。がんばってらっしゃるのね、ステキ!

      あ、そうか~。漱石先生、『明暗』と『書簡 中』、ありがとうございます!
      きっとなにかが見出せるのでしょうね。読みます!そのうち!今じゃないのか!ダメじゃん!

      >ところで『こころ』ってさ、乃木希典と明治天皇のこととの関連を置いといて感想書いたらだめだと思います?

      ダメじゃないと思いますよ。デリダ読んでる先生が、なにを弱気なことを!
      それにブログ記事は学術論文じゃないんだから~、めんどくさいことしなくていいですよ~。
      麩なんてね、先生、テケトーなこといいたくてブログやってんのよ。
      ともすけ先生のなかの『こころ』像でいいと思うの~、麩は。

      ごめんね先生、麩もコメントしようしようと思ってるの。でも先生の読者さん、哲学畑の方、いっぱいいらっしゃるじゃない。怖いのよ、やっぱり。テケトーなこというのがね。

      あら、いいわね。『夜想曲集』はわたし好きよ。舞台楽しんでいらしてね!

      そして、愚痴いいたくなったらいつでもいらっしゃいよ。あたし聞くわよ。
      てかなんであたしたち、この場ではオネエなの?

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