朝
しんこ(ニッキ、白)、緑茶。
祇園饅頭 のしんこ(さん付けで呼ぶ人もいる)。関東のすあまとたぶん同じもの。しんこの方がねっちりしている気がする。
昨日に続き、東の友Rさんの随行案内(Tさんはお仕事)。K駅の待ち合わせ場所へ着くなり、すてきなお土産をいただいてしまった。まずはお昼。以前別の方々をご案内した際に訪れた古書店(詳細はこちらに書いてます → 「子供は律儀にすべての脚を描くものだ――麩的京都案内」 )に行ってみたいというリクエストなので、ならば京阪沿線の店がよいねと、そのときに行けなかったタイ・ラオス料理店に決めた。時間もあるし、昨夜のお話など伺いながら、ゆっくり歩いてお店に向かった。到着するや、別の店のドアを一瞬開けてしまう。昨日に引き続き案内に間違いの多い現地人で申し訳ない。気を取り直して階段を上り、 キンカーオ へ。わたしはベジタリアンランチ、Rさんはパッタイランチ(ともに1,000円)を注文。
メインは厚揚げと野菜の炒め物(料理名がいつまでたっても覚えられない)。厚揚げ炒めには酢(刻んだ赤唐辛子入り)と粗挽き唐辛子、野菜のてんぷらには酢と砂糖をかけるのがわたしの好み。ほんと、ここの料理は仕事が丁寧でおいしい。Rさんはパッタイに忍ばされた小さな角切り大根に感動しておられた。
鴨川を渡る。
食事中のマガモ夫妻。
京阪電車で出町柳駅へ。商店街の映画館前で、とあるポスターに目が釘付けになった。
『殺しを呼ぶ卵』。「映画史上唯一の養鶏サスペンス」という惹句がすごい。
俳優陣がまたすごい。ジャン=ルイ・トランティニャン、ジーナ・ロロブリジーダ、エヴァ・オーリン、そしてニワトリ……ってなんなんだこの並びは。オチをつけずにはおれんのか(嫌いじゃない)。
商店街に2軒ある古書店のうち、1軒は開いているのかいないのか曖昧だったのでもう1軒へ。先日Sさんが爆買いされたお店である。わたしは100円コーナーの文庫本を購入。
そして京都御苑へ。「すごいサザンカの木があるんですよ!」と興奮気味に語ってしまった。花の盛りのときに出会わなければ、その存在にさえ気づかないということが植物にはままある。なんだかんだとこの場所によく来ているわたしも、ついこの前紅葉を見に来て初めていい時期に出会った大きな木(12月15日の日記を参照 → 「日々雑記 2022 Dec. #2」 )。どこだったっけ、と迷いつつ進むとちらりと濃いピンクの花をつけた木が見えた。「あっ、あれですか?」とRさん、「いや、あんなもんじゃないです」とわたし(木に失礼だ)。そんな会話を数度繰り返し、たどり着いたお目当ての木。Rさんも驚き、とても喜んでくれた。ご案内してよかった。以前撮った写真では比較するものがなくて大きさが分かりにくいと思うけど、こんなに大きくて姿のよいサザンカってめったにない。残念ながら花はほぼ終わりだったので、またいつか、盛りの時期にご案内できればいいなと思う。
咲いてるかどうかわからないけど、梅園の方に行ってみましょうか、と南へ。わずかではあるけど、咲いている木もあった。
ぽんぽん飛び出た雄蕊の愛らしさよ。
こちらは蝋梅
佳い匂い。
地下鉄で市役所前駅へ。地下街の喫茶店で休憩。案内された席のとなりは
椅子が隙間にジャストフィットしていた。落ち着くんだか落ち着かないんだか。
地上に出て、寺町通りの古書や中古レコード・CDを扱うお店へ。品揃えが素晴らしく、お値段も良心的なので、ぜひご案内したかったのだった。帳場ではご主人と常連さん二人が話し込んでおられた。音楽と映画の話なので、どうしても耳に入ってしまって困る。参戦したくなるではないか。果たして、わたしが二巻本の文庫本とコミック1冊を選び支払いをしている間に、先に会計を済ませたRさんが参戦していたのであった。もちろんわたしも混ざって歓談。「この4人でこのまま居酒屋とか行きそうやな」というご主人の言葉に爆笑。楽しすぎました。
(その後、某呟き処でご主人に「会計の時に、さっきちょっと話してるの聞こえたんですけどあの話って、って混ざってくる人らがおって、君らおもろい」と呟かれる始末)(また混ざりに行かせてもらいます)
そのあとは、ボタン専門店を遠巻きに見て(時間がね)、西洋諸国民芸の店でお買い物ののち、K駅に出てRさんをお見送り。次回は名古屋(または柳ケ瀬)でお会いしましょう。
晩のおかず
焼き豆腐の八丁味噌煮。
本日購入した本:
舞城王太郎『煙か土か食い物』(講談社文庫)100円、ウンベルト・エーコ『バウドリーノ(上下)』(堤康徳 訳 岩波文庫)1,200円、久世番子『よちよち文藝部 世界文學篇』(文藝春秋社)300円。
12日(木)
朝
バゲットのトーストにマーガリン、コーヒー。
昼
ねぎたまうどん。
午後は、頼まれたものを買って某所へ出張仕事。「某所」ってまあこの夏に通っていた場所だけど(8月4日から19日の日記参照 → 「日々雑記 2022 Aug. #1」 、 「日々雑記 2022 Aug. #2」 )。到着したら、やはりドーピング。
バスクチーズケーキ、コーヒー。
人生初バスクチーズケーキ。どのへんがバスクなのかよくわからない。バスク的なるものってどんなものだろう。バスク的なるもののサンプルは今回で1、さらに比較検討すべき非バスクのチーズケーキもよく知らないので考えても無駄ですね、ハイ。食べたら仕事。
晩は、TさんとHさんの会食にわたしもお招きいただき、新年会(といっていいのかはよくわからない)。
ふわふわのポテサラ、しめ鯖、たこの柔らか煮、どれもおいしい。そしてこのあと頼んだするめの天ぷら、これ素晴らしかった。美味しい料理と酒に話も弾んだ。酔っ払いのこととて話の内容はほとんど覚えていないけれども、楽しかった。
13日(金)
本日はTさんのご用に随伴して、なかなか面白そうなプロジェクトの現場を見に行く。のだが、まずはお昼。リクエストは、一昨日さんざ「Rさんと行ってきた自慢」をしてTさんの行きたい欲に点火してしまった キンカーオ へ。もちろんわたしに否やはない。なんなら通いつめたい。
本日はパッタイランチ(1,000円)を。
最初はついているレモンを絞り、半分ほど食べたところで酢をかけて。今日もまんぞく。こんどは夜に来たいですねー、なんて話しつつお店を後に。
はじめ、今回の訪問先の方が迎えに来てくれるという時間まで、国立近代美術館の展示を見ていようという計画だったが、そんなには時間が取れなさそうなので、その近辺で土産を探したり、散策したりすることにした。京都市美術館の裏手にいい庭があるので見にいってみると
いけず玉(こちらを参照 → 「名古屋わいわい――春の18きっぷ旅 2022 (3)」 )があった。しかもこんなに。案外ポピュラーなものだったのかもしれない。
本日のメインイベント、某所訪問(わたしはくっついていっただけ)。迎えに来ていただいた車の窓から、学生の頃よく行った書店がなくなり、屋号だけがビルの壁に残っているのを見た。
現地から帰るころには、雨がぱらつきはじめていた。最寄駅に向かって歩いていると、このあと用事があるという訪問先の方が車で追いかけてきてくださり、出町まで便乗させていただく。並んでまで買いたくないという理由で、大行列ができるようになってからは(デパ地下などへの出店以外では)一度も買ったことのなかった例の超人気和菓子店に、まったく人が並んでいなかったため、例の超人気和菓子などを買い(というか買ってもらい)、またまた商店街の例の古書店へ。「未履修なので」とムーミンの本を買われたTさんにつられ、わたしも児童書を1冊購入。出町を後にするころには、少々雨脚が強くなっていた。
晩は、カマル で。カシューナッツのフライとポテトサラダにビール、なすとほうれんそうのコンビネーションカレー。
ほろ酔いで気分よく帰路に着く。なぜかわたしを主人公にした連作推理小説の企画が持ち上がる。もちろんTさんも登場する。ディテイルばかりが積み上がって一向にプロットができあがらないが、一番盛り上がったのは、毎回事件と関係ありそうに見えて、まったく無関係にただ刺される人物の造形。すべての作品に「○○、刺される」という章が設けられる。事件と無関係に。これめちゃくちゃ読みたいので、Tさんぜひ書いてください(私信)。
夕方あたりからどうもおかしいと思っていたスニーカー片方の底が、ついに半分ほどべろんと剥がれてしまった。雨の中、妙な歩き方で帰宅。
本日購入した本:
ルーネル・ヨンソン『小さなバイキング』(大塚勇三 訳 学習研究社) 200円ですぜ。
夜、緑茶を入れて例の超人気和菓子をいただく。非常においしい。なぜか悔しい。
14日(土)
今朝も雨。昨日までの4日間が楽しすぎて、祭りの後のような気分。
朝
バゲットのトーストにバター、コーヒー。
昼
厚揚げキムチ鍋、麦飯。
厚揚げ、玉ねぎ、白菜、白菜キムチを、昆布と煮干しの出汁に味噌とキムチの漬け汁で味つけしたつゆで煮て、たまごを落とした。
本日お帰りのTさんを駅まで見送りに行こうかと思っていたが、早い時間の切符がとれたそうで、間に合わず。まあ「弁当買おうかな」「ならばあれかあれを買え」みたいな感じで、乗車前から到着されるまでチャットしていたのだが。
昨日、靴底が剥がれてしまったことを思い出した。新しいのを買うべきなのだろうが、とりあえずは接着剤で応急手当。もう片方も今にも剥がれそうだったので、えいと剥がしてこちらも修理。
このところ点滅していた台所の蛍光灯が、ついに消えっぱなしになった。何かがダメになるときは束になってくるな、ほんとに。
晩
鱈鍋。
15日(日)
朝
バゲットのトーストにバター、コーヒー。
昼
たぬきうどん。
おろし生姜はチューブのやつ。
用事で外出したが、電球を買ってくるのを忘れた。
晩は、昨夜の鍋の残り汁と麦飯でおじや。
16日(月)
朝
たまごとじカレーそうめん。
湯に顆粒昆布出汁を加えて青ねぎとそうめんを煮て、カレー粉を加えてたまごでとじた。そうめんに塩気があるので、とくに味つけは必要なし。
昼は、出先の近くのインド料理店で野菜カレー&ライス。うっかり携帯を携帯しておらず、写真はなし。
晩は、出先の近くのパン屋で買ってきたじゃがいもチーズパンと明太ガーリックフランス、そしてビール。
やっとこさ台所の電球を交換。
17日(火)
朝
バゲット、コーヒー。
バゲットは皮をさっと濡らしてアルミホイルに包んでオーブンで焼き、仕上げにホイルを開いてパリッとさせた。ほんとは霧吹きを使うのがいいのだろうけど、めんどくさいので蛇口から水を直接かけた。
昼
ちくわとたまごの炒めたの、キャベツの甘酢漬け、麦飯、白菜と麩の味噌汁。
仕事のある日は基本的に雑めしだけど、こういうの好きなんだよね。毎食これでもいい。
晩
大根とお揚げの鍋。
出汁は昆布と煮干しでとり、これも具として食べる。これをアテに、ビール少々。
18日(水)
朝目が覚めたら、なぜか体のあちこちが痛くてなかなか起き上がれず。仕事の直前になってやっと起き上がり、紅茶を淹れ、賞味期限の過ぎたオレンジチョコケーキを食べた。
昼
鍋焼きうどん。
お揚げ、えのきたけ、しいたけ、青ねぎ、ちくわ、たまご。
晩は、昨夜の鍋の残り汁と麦飯でおじや。
19日(木)
朝
全粒粉食パンのトーストにマーガリン、コーヒー。
昼
味噌煮込みうどん。
お揚げ、カニカマ天、青ねぎ、しいたけ、ちくわ、たまご。えのきたけを入れるつもりで忘れた。天ぷらのデカさがいまひとつ伝わりにくいような気がするが、鍋は6.5号(取っ手を含まず外径19.5㎝)。
晩は、湯豆腐で熱燗。
20日(金)
朝
全粒粉食パンのトーストにレモンカード、コーヒー。
昼
衣笠丼(分離式)。
九条ねぎの太いのを1本使用。めんつゆに少し砂糖を足して甘くした煮汁で、先にお揚げに味を含ませておいて、ねぎを加えてさっと煮てたまごでとじる。そういえばむかし、名物がカツ丼で、こんな風に飯と「分けて」(通常のが食べたいときは「乗せて」)注文できる大衆食堂があったことを思い出した。なんでも美味しい店だったけど、喫煙可で、めし時はとくに煙がもうもうとしていたので、数回しか行ったことがなかった。懐かしくて店名でググってみたが、出てこない。なんでだろ。
晩は、厚揚げと大根の炊いたのをアテに、ビール少々。
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