さて、昼も過ぎ、腹をすかせたわれわれは、一路南淡路を目指す。つぎの目的地は、ちょっとネーミングに不安を覚えないこともないのだが、 「淡路ファームパーク イングランドの丘」。わたしのうろ覚えの情報によると、そこで採れた新鮮野菜を使った料理を供するレストランがあるはずなのだ。それにしても、なんでイングランドなんだろう。まさかグレートブリテン島に形が似てるからとか言い張るんじゃないだろうな、淡路島よ。グレートブリテン島=イングランドではないし、だいいちイングランドはこの時期30℃超えたりしないぞ。それに呼びものはコアラらしいではないか。そういうと友人は「……まあ、英連邦ということで」 ……たしかに「ニューサウスウェールズの丘」だと具体的にイメージしにくい気はする。
イングランドの丘目指して南下するわれわれの行く手に、異様なものが。
なんだろうか、アレは。
謎の(巨)大仏。ものすごく寄ってみたかったのだが、空腹には勝てず、そのままイングランドを目指す。
※あとで調べたら、現在はオーナー不在で中には入れず、さらに倒壊の危険があるにもかかわらず、解体に莫大な費用がかかるということで放置されている物件とのこと。行ってみるならいまのうちだったのだなあ、ここ。残念。
さて、午後1時を過ぎたくらいにイングランドに着いた。入り口横にはみやげ物屋がある。
店長はコアラだ。自ら店舗の外に出て、率先して客を呼び込んでいる姿勢に頭が下がる。
イングランドに入るには入場料が必要だ。800円。「大人ふたり」というわたしの後ろで「え、お金要るの?」という友人の声が。キミはコアラをタダで見られると思うのか。世の中舐めとんのとちがうか。別にコアラが目的ではなくとも、コアラ代は払わんといかんのだよ。いや、われわれには別にここに来る目的といった目的はなかったな。すまぬ。
入り口にはこのような掲示が。
なんですと? いや、内容もさることながら、この形式はなんですか。悲報の二段重ねですか。大事なことなので二回いいました、ってことですか。
これですね。残骸が痛ましい。
ハラが減っているわれわれは、ともかく食事を摂ろうと園内フードショップの場所を案内図の看板で確認して向かう。入り口から程近いところの場所でメインとして供していたのは、「コアラ島バーガー(4種)」と「島カレー」。あとはフレンチフライとかそういうの。ちょっと待て。地物野菜のヘルシーメニューはよ?と思って案内図のところに戻る。どうもそこしか食べられるところはなさそうだった。なんか騙された感じ。ふだん肉を食べないわたしは、しかたなく、ハンバーガーよりはまだしも肉度の低そうな「島カレー」を選択。
シーマ(島)カレーて。これ、淡路島の玉ねぎをたっぷり使っていて(と思いたい)、甘い(実は苦手な味)&肉度もすごい(淡路ビーフ使用なのだろうが脂がすごい)。つけあわせの玉ねぎの甘酢漬けはおいしかった。これとご飯だけでいける気がするわたしは、この時点で胃がもたれている。
なんとなく満たされていない心と、満たされはしたがもったりしているハラをかかえて、コアラの方に行ってみることにした。
ここですね。
このなかにコアラがいるのだけれども、その前にこの右手には、露地もの(?)のオーストラリアの生き物たちがいるので、そっちを見に行く。
ワラビー。
ピアノのホコリを払うアレ(嘘)。
エミューですね。寝ているワラビーのすぐそばを何度も往復するので、踏みやしないかとヒヤヒヤしたが、当のワラビーが平気で寝ている(が、この直後、ビクッとして起きてた)。
さて、コアラ館へ。コアラたちは
基本的に全員こちらに背を向けてお食事中。
もしくは頬杖をついている。
しかしコアラの1日はこういう ↑ 時間割なので、寝てなかっただけで儲けものという気はする。
館内に展示してあった、アボリジニの作品。ものすごくかわいい。レプリカを売ればいいのに(あったらほぼ間違いなく買ってた)。
コアラ館を出て、バードケージへ。黒い顔のトキやオレンジ色のトキがいてたのしい(写真は金網にピントが合ってた……)。
クジャクの奥さんは、おとなりのホロホロチョウさんたちと見つめ合っている。
バードケージのとなりは、ロックガーデン。ここがほんとに暑かった。この時期はあんまり花が咲いてなくて、
ヒ、ヒマワリは黒焦げ状態……
気を取り直して、となりの大温室へ。入り口には、
白雪姫と七……えーっと、一人失われていますね。白雪姫の表情が沈んでいます。
さっきから心折れそうな光景が連続しているのだが、入るかな、温室。
いいねえ、ハイビスカス。
名前忘れたけど、上から下がっているつる植物。きれいだ。悲しい光景を忘れさせてくれるのう。名前忘れてごめんよう。
なんか印刷物みたいな、アナナスの花(実際友人は「紙が挿してある」っていってた)。すごく平面的に見える色合いなのだな、これが。
温室を出て、入り口の合計七人は悲しくなるので見ないようにして階段を降り、さて、もうだいたい見たぞ、と思ったら、男女数人のグループが、作業していた係員をつかまえて、バーベキューはどこでできるのか、と尋ねていた。このエリアではなく、「イングランドエリア」にバーベキューできる場所があるから、シャトルバスで行くといい、とのこと。なんと。もうひとつエリアがあったのか。そしてそこがイングランドだったのか。ということは、アレか、わたしのうろ覚え情報の「ここで採れた野菜を使った料理を供するレストラン」は、イングランドにあるのか。いまさら知るか、こういうことを。
気を取り直して(何度目だ)、われわれは一路イングランドを目指す。シャトルバスに乗り損ねたので、徒歩で。
(続く)
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