2015-08-31

日々雑記 2015 Aug. #3

21日(金)

本日の弁当: なすと豆のカレー、サブジープラオ(玉ねぎ、にんじん、大根、ピーマン、キャベツ)。


昨夜のうちに米を洗っておいて、豆は洗ってスープジャーに入れて熱湯を注いでおき、なすとにんにく・しょうが以外の野菜を刻んでそれぞれタッパーに入れて準備しておいたので、だいたい30分でできあがり。あっ、もしかして、にんにくとしょうがはフードプロセッサーでガーッとみじん切りにしておいて、1回分ずつ小分けして冷凍しておけばもっと早いんじゃないか。フープロもってないけどな。

見てからずいぶんと日にちが経ってしまった「マグリット展」のことを書こうとしているのだけど、すぐに頭がオーバーヒート気味になるので、いっそ寸評……するほどの芸はないから、無責任ヒトコト感想でいくかな。「『新聞を読む男』←これ見て間違い探ししてしまわなかった人がいるだろうか(いや、いない)」とか。「『恋人たち』←布2枚越しのキスってどんな感じなんだろ」とか。……あ、ラクだわ、これ。


22日(土)

本日の弁当は……昨日と同じ。サブジープラオは米2合分炊いてしまったのだ。野菜は火が入れば嵩は減るものの、米とほぼ同量を入れたので、けっこうな分量になった。カレーも3杯分はゆうにあるわけで、朝食も同じメニュー。まあ、あまり苦にはならないのだけど。

ところでわたしはいま、ミダス王の髪を刈った床屋の気持ちがよくわかる。以前働いていた会社で発覚して間もない事件について聞かされたのだが、それについて知っているのは、いまのところごく少数らしい。すでに社外の人間であるわたしにその一件を漏らした人物は、「ひとりで抱え込むのがイヤで、聞いてほしかった」と いっていた……ちょっと待て。そうすると床屋はその人か。では、わたしは床屋が掘って「王様の耳はロバの耳」と秘密を吹きこんだ「穴」か。お詫びして訂正いたします。わたしはいま、ミダス王の髪を刈った床屋の掘った穴の気持ちがよくわかる……ってなんだこれは。

冗談ではないのだが、冗談にしないとやりきれないということもある。そこで働いていたときも、いまも、ずっと信頼している人物に関わることなので、なにかの間違いであってほしいと心から思っている。


24日(月)

昼休み、近所のデパートの園芸売場でミニ観葉のプテリスを購入。植物との生活をはじめた最初期に買ったシダなのだけど、そのときは、水やりを失敗して1年も経たないうちに枯らしてしまったのだった。ごめんよう。いっしょに買ったアビスも枯らしてしまったな……あれからわたしも成長しました。いまでは10年もののシノブがわさわさ茂っている我が家。こんどはちゃんと育てられる、はず。


25日(火)

台風の影響で風がひどく、傘を差すのを諦めて濡れネズミとなって帰宅。しかしなんでずぶ濡れのことを「濡れ鼠」というのだろう。ネズミ、乾いてるのしかわたしは見たことないぞ。

iPod touchとして使用している、もらいもののiPhoneに毎日せっせと音楽を入れてるのだけど、昨日入れたのはライ・クーダーの『チキン・スキン・ミュージック』のはずなのに、今日聴こうとしたら、入っていたのはなぜかエルヴィス・コステロのベスト盤だった。コステロベスト盤のケースを開けてみたら、中にはバッハの『無伴奏チェロ組曲』が入って た。どうなってんの……ていうかちゃんと片づけようよ。

明日休みだから、淡路島に行くんだ。兵庫県生まれだけど、行ったことがなかったから、たのしみなんだ。


26日(水)

淡路島へ。(詳細はこちら→ 「忠雄と花と牛――淡路島日帰り旅の記 1」


27日(木)

ひょんなことから、我が家にもいよいよエアコンが導入されるかもしれなくなった。急すぎて返事ができない(主に財政上の理由で)のだが、購入するかどうか明後日までに返事すること、購入の場合は、8月末日までに入金することを言い渡される。とりあえず金策だな……


28日(金)

休日なので、朝はやくベランダの衆に水や肥料をやって、パソコン前で待機。恒例のラジオ番組を聴く。(詳細はこちら→ 「ほんとうに勉強になります――本日の「夏休み子ども科学電話相談」 2015/08/28」 ) 今日が今年最後なのだな。寂しい。


29日(土)

借金できることになったので、エアコンを買うことにした。取り付け工事は9月14日。今年使う機会はなかろう。ベランダの衆のこともあるので、よっぽどでなければ使わない気がするけれども、よっぽどのことは多分あるのだろうな。

このごろアンナ・カヴァンの『氷』(ちくま文庫)をちびちび読み返してるんだけど、これ、読む者が知りたいと思う多くのことが「語られない」ということに意味があるんだろうな。場所や時代だけでなく、人物同士の関係性さえ不確かなこの小説で唯一「確かなこと」は「世界が滅びること」、「確かなもの」は「世界を覆いつくそうとする氷」(氷は可視化された終末だろう)に見えるんだけど、語り手「私」の存在によって、その確実性も怪しいものになる。語り手「私」のオブセッションは、「少女」ではなく「少女を救うこと」なのだろう。「少女」の母親から、「少女」の夫から、冷酷な世界から、「長官」から、「少女」を「救い出すこと」。成人女性を「少女」と呼び続けることも含めて、これ典型的マチズモ。そしてそういう「周囲のものから痛めつけられ、萎縮して救いを待つしかない少女」は「私」の欲望によって歪められた「少女」像だろう。それで「私」は「少女」を救い出してどうしたいかといえば、端的にいえば、「愛情を込めて少女の腕を折る」こと。なんてことを考えてる。形になるかねー、これ。


30日(日)

晩酌ー。


鮭と豆腐のレンジ蒸しに中華風のタレをかけたの、叩き割りきゅうりのにんにくごま油漬け、ヱビス。

鮭と豆腐のレンジ蒸し、これうまいわ。ひと口大に切って、塩胡椒して酒を振りかけてしばらくおいた鮭、テキトーに切った豆腐、ねぎ、きのこ(今回はえのきとしめじ)を皿に盛って、ラップかけてレンジに3分強かけたところに、酒大さじ1/2、醤油大さじ1、砂糖ひとつまみ、オイスターソース小さじ1/2、水大さじ1と1/2、胡椒少々、せん切り生姜適宜を鍋でわかしてごま油少々を加えたものをかける(目分量でつくっているので、ここに書いた分量は、だいたいこんなもんかな、ってくらいのもの)。


31日(月)

エアコン購入を同僚に告げると、「えっ、おめでとうございます!」 っていわれた。おめでたいことなんだ……

晩酌ー。


さばの塩煮、焼き野菜(かぼちゃ、なす)、叩き割りきゅうりにモーリョ、秋味。うめえ。なにがうまいって、オリーブオイルを塗って塩をふって、魚焼きグリルで焼いた野菜が、味が濃厚でいちばんうまい。

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