2022-12-31

日々雑記 2022 Dec. #3

21日(水)

昨夜届いたものの一部は、小さなクリスマスツリーのオーナメントだった。


飾る習慣がない(というよりクリスマスを祝う習慣がない)ので、これまでツリーをもたずに過ごしてきたけど、小さいツリー買うかなあ。(※奥に写ってる紅茶入れてるマグカップも今回いただいたもの。よい……)



りんご、ブロッコリーのチーズ焼き、バタールのトースト、茹でたまご、紅茶。



カニカマと豆苗のソース焼きそば、にんじんと豆苗のスープ。

晩は、豆腐と厚揚げをヒガシマルうどんスープで煮たもの。こういうものをミニマルおでんと呼んでいる。


22日(木)



わかめうどん。



麦飯に茹でたまごとなめたけ、インスタント味噌汁(長ねぎ)。
冷凍麦飯をチンして、つくりおきのなめたけと、昨日の朝まとめて茹でたたまごをひとつ割って載せ、醤油をたらしたもの。雑めしバンザイ。

春に貸してもらった(詳細はこちら→ 「名古屋わいわい――春の18きっぷ旅 2022 (3)」 )1977年出版のレオノーラ・カリントン『耳らっぱ』(嶋岡晨 訳 月刊ペン社 妖精文庫)をようやっと読んだ。2003年に工作舎から新版(レオノーラ・キャリントン『耳ラッパ――幻の聖杯物語』 野中雅代 訳)が出ていて、そちらの方は語り手の年齢は92歳らしいが、妖精文庫版では99歳となっていた。仏訳からの重訳らしく、ほかにも異なる点はあるかもしれない。それにしてもすごいものを読んでしまった。ハチャハチャ老女革命(褒めてます)。語り手であるマリオンも相当変わってるけど、親友のカルメラがまた破天荒で最高。マリオンが放り込まれた養老院の「権力者」に抵抗するべくハンストを提案、「もちろん、これは一種の反乱なんだから、もし、権力者どもに見つかったら、あんた方は、遠慮なく、機関銃などをぶっ放してやればいいのよ」(p. 180) って最高じゃないですか。次から次へと広げられる大風呂敷はまったく畳まれる気配がなく、読んでる方は最終的にどうなってもいいや、もう、という気分になったけど、まああれです、養老院の権力者どころか、マリオンたちのいる世界で権力を持つ者たち(白人男性とかその周辺の白人女性、たぶん「7歳以上70歳以下」)はどうやら滅び、最終的に共同体を形成するのは老女たち、中国人男性、吟遊詩人(?)、狼の血を引く者といった、いわば周縁に住まうものたちというのにぐっときた。



晩は、バゲットをスライスしてチーズを挟んだもの。


23日(金)



バゲットのトーストにマーガリン、コーヒー。



インスタントラーメン(明星 中華三昧 北京香味塩味)。
トッピングは、茹でたまご、ねぎ、すりごま、豆苗。

午後、溜まっていた用事を片づけに外出。ついでにあれこれ買いものして、移動中に入った知らせにも対応。これはタイミングが非常によかった。別件のために移動しているところだったので、一度で両方の用件を済ますことができた。いつもの書店で注文品を受け取り、姪たちへの貢物を購入。2か所で開催していた古本市を覗いた(が収穫はなし)。帰りに駅の最寄りのスーパー(いつものところではない)で買いもの。見たところ小学三年生くらいの男子ふたりが会話していて、そばを通りかかったとき「サイコパスを利用して人を助けるんならいいと思う」という言葉が耳に入り、なんかちょっと、表現しがたく微妙な気持ちになった。


24日(土)

今朝見た夢。民家の庭先の栗の木が収穫期を迎えている。口を開けたイガからは、おおぶりでつややかな実が覗いている。閉じたイガは集められ、おじさんがゴルフクラブで屋根の上に打ち上げる。イガはすごい勢いで屋根を転がり落ち、地面に突っ込んできて爆発する。ふつうに靴で踏んで開ければいいのに。

寒波のため、18きっぷで出かけるのはやめた方がよかろうということになった。早朝出かけて現地でモーニングサービス満喫の予定だったので、朝食の用意はない、というかイチから準備する気になれなくて、湯を沸かし、少し冷まして飲む。湯気が白い。



辛ラーメン鍋。
鍋に油をひいて玉ねぎをよく炒め、分量よりも多めの水を加えて沸騰したらかやく・粉末スープ・コチュジャンを加え、麺とかぼちゃとじゃがいもを煮て、冷凍のえのきたけ、茹でおきのブロッコリーを加えて軽く煮た。

おやつ


小豆もち、ほうじ茶。
きな粉が別添えのもちは、もち対きな粉の量がアンバランスで、きな粉過多になる傾向があると思う。このもちは、もちがべらぼうに甘く、きな粉に甘味がついてないので、全体としてバランスは悪くないと思われるものの、そもそももちがこの量のきな粉をすべてまとうことが可能かという問題は解決されていない。それと、きな粉はどう頑張っても飛ぶ。
ところでこのもちは、今日お会いする予定だった皆さんへの手土産として買ったものだったのだが、会がお流れになったので、わたしのおやつになったのであった。実は同店の季節の干菓子を持って行こうと考えていたところ、品切れで次回入荷が1月末ということで、急遽京都限定商品のこれにしたのだけど、消費期限が短い生菓子だったため、送ることははばかられ、わたしがひとりで食べる羽目に……がんばります。


25日(日)

喉が痛い。熱はない。一昨日の人ごみでなにかもらってきたかもしれない。



うどん。
ねぎ、かまぼこ、天かす、とろろ昆布をトッピング。付属のスープにはわかめが入っていた。



大根のレリッシュ、アル・ゴビ、麦飯、水(常温)。
カレーをつくる気はなかったのだけど、「風邪にはスパイス」という信仰を持つので、グラタンをつくるつもりで買ったカリフラワーとじゃがいもでカレーを作成。いつもよりスパイス多め、にんにく、生姜は通常の倍入れた。大根はせん切りにして、赤唐辛子、クミンシード、マスタードシード、ヒングを入れて熱した油をじゅっとかけ、塩胡椒を加えて混ぜた。これはたくさんつくって保存容器にストック。麦飯は冷凍をレンチン。



ブロッコリーのグラタン。
そういえば茹でおきのブロッコリーがあったので、耐熱皿に入れ、オリーブオイルとクレイジーソルトを振り、牛乳を容器の半分くらいまで入れ、シュレッドチーズを乗せてオーブンへ。


26日(月)



うどん。
かまぼこ、ねぎ、付属の天かすをトッピング。

本日の仕事を終え、電話業務をやっつけ、懸案のベランダ作業。ニガウリ、アサガオ、ナガイモのつるを片づけ、床面と排水溝を掃除。午後3時を過ぎて昼食の準備(食欲がそんなになかったので忘れていた)。といっても、残りものとつくりおきでなんとかするので時間はそれほどかからない。



アル・ゴビ、揚げ焼き野菜の甘酢和え、大根のレリッシュ、クミンライス。
カレーと大根は昨日の残り、野菜の甘酢和えはつくりおき、飯は、クミンを入れて香り出しした油でタイ米を炒めて炊いた。

24日にご一緒するはずだった方々から、荷物が届いた。お菓子と心のこもったメッセージ、それに、そのうち買おうと思っていた本。なんとういうことか。

スパイスのおかげかどうかはわからないけど、喉の痛みは治まった。


27日(火)

時間がとれたので、18きっぷで東へ。


いつも車中で楽しみにしている伊吹山(雲隠れ中)と新幹線。ぼんやりしているのは、電車の窓ガラスがあまりきれいでないため。

名古屋着。地下街の おらが蕎麦 でお昼。


ちくわ天そばとおむすび。ちく天は揚げたてアツアツの大ボリュームで、口の中をやけどした(けれども、それくらいでちょうどいいと思っている)。

名鉄で豊田市へ。当然 豊田市美術館 が目的地。


これですね。


ゲルハルト・リヒター展。こないだ東海地区の友人たちと来るつもりだったのだけど、悪天候で断念したのだった。どうしようかな、と一瞬迷ったけれども、年末の忙しいときに、しかも急に声をかけるというのもなんなので、単独行動。いざ参る。

展示空間は広くとられ、特に順路も設定されていないので、鑑賞する者は、作品に対し様々な角度と距離をとることができる。


抽象作品を見るといつも、「見る」とは、また「認識する」とはどういうことなのかを考えてしまう。見ているものが何であれ、われわれはそこに「知っているもの」しか見ることができないし、「知っているもの」を探そうとする。「ビルケナウ」を見るときには、「この絵の下には、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で撮影された写真(※画像の「鏡」に小さく映っている4点)をもとに描かれた絵が存在する」ということを考えずに見ることはできないが、画面でそれを認識することは不可能で……とか考えながら見ていたらひどく疲れた。が、当然ながら、非常に楽しかった。コレクション展「反射と反転」も、「リヒター展」と響き合うよい企画だった。堪能した。

帰りは行きとはちがう道を歩いたのだが、こんなものを発見。


正月もまだ来ていないというのに、もう恵方巻ののぼりが出ている。

名古屋に戻り、創業明治40年という 大甚本店 で晩飯。飲み物はクラフトビール(日替りで、本日は「インドの青鬼」)、あったかいものが食べたかったので「豆腐鍋」を注文、自分で好きな小鉢を取ってきて席で待つ。ホール係の人たちはみんなきびきびといい動きをしている。中国系や南アジア系の若い人が多い。飲み物来ました。


写真ブレてますな。たこ酢や茄子の煮びたしなんかをつまみつつ飲んでいると、「刺身いかがですかー」とお盆にまぐろと数の子を乗せて行商(?)に来たので、まぐろをもらう。


あ、うまい。そういえばわたくし、本まぐろなんて食べたことないような気がする。

そして豆腐鍋が到着。


なんの気なしに頼んだけど、これが絶品だった。牡蛎や湯葉など具だくさんで、うずらのたまごが落としてあるのがニクい。そしてこのお出汁がたいへんに美味しい。柚子、三つ葉、しいたけの香りが絶妙に効いている。これはIPAじゃなくて酒にすべきだったな。次回は必ず。


28日(水)

膝と腰が痛い。それと治ったかと思ってたけど、やっぱりちょっと風邪っぽい、または新しいのをもらったか。ということで、今日は一日おとなしめにする。


29日(木)

膝の痛みは楽になったけど、腰がちょっとかなりヤバい。喉の痛みはなくなったような感じだけど、ひきつづきおとなしめにする。



ソパ・デ・アホ。
今日もなんとなく不調なので、にんにくを追加投入。



豆焼き飯。
ホールスパイス(赤唐辛子、クミンシード、マスタードシード、フェヌグリークシード)とヒングを油で熱し、にんにくと生姜をいつもよりたっぷり、玉ねぎ、にんじん、ピーマンを加えて炒め、パウダースパイス(ターメリック、粉唐辛子、コリアンダー、クミン)とトマトペースト、塩、麦飯とミックス豆のドライパックを加えて炒め、刻んだ豆苗を加えた。

夕方、24日にご一緒するはずだった、もうお一方から荷物が届く。ありがたいことだなあ。皆さまには、年明けになんぞ……なんぞ……(一応考えてますよ)



豆腐鍋。
大甚本店の豆腐鍋みたいなのが食べたくてつくってみたけど、ひとり鍋では、あれほど具だくさんにするのは難しい。昆布出汁に酒と醤油で味つけ、豆腐、鱈、ねぎ、しいたけ、えのきたけを煮た。


30日(金)



バタールのトーストにバター、コーヒー。



豆腐チゲ、麦飯。
チゲには豆腐、鱈、ねぎ、しいたけ、えのきたけ入り。つまり昨夜の鍋の具の残りを、昆布出汁にテンジャンとコチュジャンで味つけしたつゆで煮て、たまごを落とした。

近所のスーパーで、小さいにしんの昆布巻きを買う。


31日(土)



オニオングラタンスープ的なもの。
薄く切ったバゲットをオーブンでカリッと焼いて、チーズを乗せてさらに焼き、インスタントのオニオンコンソメスープに浮かべた。



インスタントラーメン(明星 チャルメラ 宮崎辛麺)。
ねぎ、もやし、しいたけ、えのきたけと麺を煮て、溶きたまごでとじた。

午後、浄水ポットのカートリッジを買いに行くついでに、煮しめの材料も買った。帰って煮しめを炊く。


食べきれる分にしようと冷凍野菜セットを買ったが、こんにゃくだけは一袋使うので、どう見ても割合がおかしい。まあしかたない。出汁がら昆布も入れた。

晩は、煮しめ(こんにゃく多し)をアテに熱燗少々。

いちおうね


シメはそばで。いや、安かったから……

年越し読書は、いただいた赤染晶子『じゃむパンの日』(Palmbooks)。



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