2020-11-20

日々雑記 2020 Nov. #2

11日(水)

ちょっと起きるのが遅くなったので、冷凍ごはんを温めて、さっとつくれるおかずと常備菜で弁当をつくり、その残りを朝食にした。

弁当


海苔弁。
白飯、醤油おかか、海苔、赤かぶ甘酢漬け、小松菜入りのたまご焼き、ちくわの甘辛炒め、ごぼうとにんじんのきんぴら、しば漬け。

『はなはなみんみ物語』の続き『ゆらぎの詩の物語』、『よみがえる魔法の物語』を読んだ。プリキュアが大好きで、最近は『鬼滅の刃』もたしなむらしい姪1には、描写があっさりしすぎていてものたりないかもしれないと思うけれども、力や技術を持つことにともなう責任について考えること、話し合うことの大切さがしっかり書かれているし、なにより小人たちの冒険の行方が気になって一気読みすること必至というわけで、合格(何様)。そういえば一作目を読みながら、宮崎駿監督のアニメ『未来少年コナン』(と、宮崎駿のマンガ『風の谷のナウシカ』)を思い出してしまったわけだが、この三部作は1980年から82年にかけて発表されたもので、「ナウシカ」は82年連載開始で「コナン」は1978年放映だった。だから何ということはないんだけど、「はなはなみんみ」に「コナン」の影響はあったんだろうか。少し気になる。





晩は昨日の鍋の残り汁でうどん。明日の弁当のため、セロリをさきいかと炒めておく。セロリの筋と節の部分を煮出して濾し、葉っぱと炒めものに使った残りは刻んで、マスールダール、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもとともに煮ておく。


12日(木)



豆野菜スープ、チーズトースト。
昨夜煮ておいたスープを温め、塩とカレー粉で味つけ。一昨昨日に焼いたりんご酵母パンを切り、シュレッドチーズを載せて焼いた。ちょっと焦げた。

弁当


ひじき豆飯弁当。
ひじき豆飯、赤かぶの葉入りたまご焼き、ごぼうとにんじんのきんぴら、さきいかセロリ、小松菜の胡麻和え。
冷凍ごはんを温め、市販の梅ひじきふりかけとドライパックの蒸し豆を混ぜ込んだ。たまご焼きは、一昨日の菜飯に使った赤かぶの葉っぱとごまの炒めもの入り。つくりおきのきんぴらとさきいかセロリ、茹でてあった小松菜に醤油とすり胡麻をまぶして詰めた。

帰りに寄った100均で「くるくる海苔パンチ」なるものを購入。


明日から毎日海苔弁になりそうな予感(面白がって穴開けまくる未来が容易に想像できる)。

貢物審査、今日は、アリソン・アトリー『グレイ・ラビットのおはなし』(石井桃子・中川李枝子 訳 岩波少年文庫)を読んだ。もともと訳者の日本語を信頼しているので、その点に関しては不安はなかったが、やはり素晴らしかった。内容の点では、「これはこういうことですよ」とズバリと説明しないことで、なんともいえないおかしみを醸し出さしているのがとてもいい。そして細部の表現のなんと豊かなことか。物語はもちろんのこととして、物語の運びに直接関係のない細部も楽しみに読んでいた子供のころのわたしが、もしもこの本を読んでいたとしたら、きっと大好きな一冊になっただろう。森のはずれの一軒家に住むグレイ・ラビット、野ウサギのヘア、リスのスキレルが、協力して風邪に効くプリムローズのお酒をつくるところ、とくにできあがったときの描写の素晴らしさ。
 日暮れが近づくにつれ、ヘアは、だんだんこうふんしてしまい、とうとう、ラビットがお酒のたるをほり出すのを、じっとまっていられないありさまになりました。
 たるの封が、とりのぞかれました。
 部屋じゅうに、とてもいいにおいがたちこめました。それは、マツ林のようなにおいでもあり、スイカズラのようなにおいでもあり、花ざかりのライムの木のようなにおいでもありました。ヘアとスキレルは走っていって、じぶんたちの青いへりのマグカップをとってきて、たるのなかから、黄金色の、どろりとしたシロップを、なみなみとすくいました。
 「じょうでき! じょうでき!」ヘアは、パッパとくちびるをならして、いいました。「かぜはもう、半分なおってしまったみたいだよ。」
 「すごいわ!」スキレルは感激して、ためいきをつきました。
(pp.65-66)
いいなあ。このお酒、飲んでみたくなる。つくるところも書いてあるので、やってみたくなるわけだけど、材料がプリムローズの花、はちみつ、カタバミ、お湯。カタバミはおそらく酸味をつけるためだろうから、レモン汁で代用できるとして、プリムローズはたぶんイングリッシュ・プリムローズだろうし、てことは人間の食用にいけるものってはちみつと水だけやないか、と呟いたところ、某呟き処でフォローしている方が、「原文を見てみないとなんともいえないけど、プリムローズはカウスリップのことかもしれません。アトリーは『農場にくらして』の中で、カウスリップをお酒に使うことを記録していたと思います」と教えてくださった。なるほど、調べてみたら、ハーブとしてのカウスリップ(サクラソウ科サクラソウ属)の効能は「鎮静、発汗、催眠、去痰、抗炎症」などだった。たしかに、これは風邪に効果がある。とすると、訳語を「サクラソウ」など(カウスリップなら「キバナノクリンザクラ」だけど)にしなかったのは、もしかすると、これを読んだ子供たちが、鉢に植わっている園芸品種の花を口にしたりしないようにとの配慮かもしれない。



いつも通りの時間に寝床に入ったけれども、いつも以上に目がさえている。このところずっとあまり眠れていないのだけど、今夜はまったく眠れる気がしない(ので起きてこういうことを書いている)。はてさて。


13日(金)

結局、一睡もできないまま起床時間がきたので、起きて米を炊く。同時に今日の弁当と明日なにかに使うためにたまごを二つ蒸したが、蒸しはじめてすぐポンと音がして、ひとつはひびが入って白身が少し流れて出てしまった。割れた方は、蒸し上がりを即食べた。



豆野菜スープ、りんご酵母パン。
パンは網で焼き、スープに浸しつつ食べた。

弁当


海苔弁。
白飯、醤油おかか、醤油にひたした海苔、蒸したまごに黒ごま、さきいかセロリ(つくりおき)、エリンギのバター醤油焼き、ちくわと小松菜の炒めもの、味噌にんじん。
味噌にんじんは、切ったにんじんに味噌をまぶすだけ。少し水気が出るので、詰める前にかつお削り節、すりごま、小さくちぎった焼き海苔、とろろ昆布などをまぶすのもよい。

残ったおかずは一皿にまとめ、冷蔵庫へ。


明日は弁当なしなので、今晩の晩酌のアテに食べてしまおう。

所用で向かった先の近所の公園にて。


昭和の遊具だ。ちょうどシャッターを切ろうとしたときに、「こんにちはー」とかわいい声がした。とりあえず「こんにちはー」と答えてシャッターを切り、声のした方を見ると3歳くらいの女の子。なんと礼儀正しい。「なにしてるのー?」と訊かれたので、「写真撮ってるの、あれの」とタコを指さして答えつつ、ちょっと、ワシ知らん人やで?と思い、きょろきょろと親御さんの姿を探す。いや待て、これ不審な行動に見えるのでは?と若干パニクってさらに挙動不審になりながら、小さな子の手を引いてこちらに近づいてくる、彼女のお父さんと思しき人に、つとめて明るい顔で会釈する。女の子は「見て見てー」と切り株の遊具に登る。「おーすごいすごい!」と拍手するなどしているうちに、少し離れた切り株に移動しようとしてお父さんに助けを求めた女の子は、わたしを構うのに飽きたらしい。じゃあねと手を振って、タコの裏側に回る。


こうなってるのか。

帰りに立ち寄った B○○K ○FF で、わたしの横で本を見ていた人に、「行くぞ、兄弟!」と声をかけた人がいて、とっさに「えっ吹き替えの人?」と思ってしまったが、なんなんだ「吹き替えの人」って。我ながら意味わからん。

帰宅して湯豆腐をつくり、冷蔵庫からおつまみセットを出して晩酌。食べてる途中だというのに、突如ものすごい眠気に襲われる。幼児か。最近あまり眠れていないので、このビッグウェーブを逃してはならんと、急いで歯磨きして布団を敷く。風呂は明日。


14日(土)

久々に8時間睡眠(途中何度か目が覚めたけど)。起きて豆野菜スープを温めて食べる。



白菜の柚子茶酢和え、衣笠丼、豆腐とわかめの味噌汁。
すべてつくりおきと残りもので構成。白菜は塩もみにしておいたものを使用。丼はお揚げの甘煮と九条ねぎを出汁で煮てたまごでとじ、温めた冷凍ごはんに載せた。味噌汁は、昨夜食べ切れなかった湯豆腐を小さく切って煮汁に戻し、味噌を溶いて乾燥わかめを加えた。

昨夜は突然の睡魔に襲われて風呂を諦めたので、この晴天の日に外出もせず昼風呂をキメるという贅沢を味わおうかと考えたのだけれども、風呂に入るとやはり洗濯したくなるだろうし、洗濯ものを干すとなると、いまベランダで干しているしいたけが湿気てしまう。ああ、この贅沢と生活のせめぎあいを如何せん。とかどうでもいいことでしばらく悩んでいたのだが、ふと気がついた。いま風呂に入って、洗濯は夕方、しいたけを室内にしまってからすればいいのだ。解決。

というわけで風呂に入り、風呂上りに水出し番茶をごくごく。最高。

午後はベランダの衆の世話をしたり、児童書の査読をしたり。


15日(日)

早朝、とても嫌な夢を見たので、二度寝して忘れることにした。二度目に目が覚めたら大半を忘れていたので助かったけど、嫌な感じは残っている。朝食にはりんごをひとつ。

そうそう、ニガウリの鉢に生えてきた謎( → 「日々雑記 2020 Jun. #3」 )。


寒くなってきて、葉に特徴的な斑点が出始めた。これ、メマツヨイグサだ。ともかく花を見るまではと思って断定しなかったけれども、これでようやく雑草確定(ひどい)。6月に生えてきて、夏ごろに咲くのかと思いきや、待てど暮らせど花が咲かなかったのは、そういう植物だから。発芽した年はロゼット状でそのまま冬を越し、翌年に茎を伸ばして花を咲かせる越年草なのだ。せっかく生えてきたのだし、来年の秋までおいておいてやろうかな。とはいえでっかくなるからなー。春先までロゼットを愛でて、そのあと食べるか(非道)。それにしても、種はどこからどうやって来たんだろう。



たぬきうどんセット。
とろろ昆布の内側はゆかり飯。

ダイソーでちょっと前に見かけた鋳物の鍋(いろりにかかってる感じのやつの極小版)が気になっている。見たときは、家庭のガス台の五徳には乗らなさそうだし、どうやって使うんだろと思ったけど、セットで使える固形燃料用のコンロもあるらしい。ウチの近所の店にはそのコンロがなかったので使い道が謎だったのだけど、そういうことならけっこう楽しいんじゃないの、旅館のごはんみたいで、と思った瞬間にひらめいた。卓上ミニ七輪とセットにすれば、ベランダにアルミテーブル出して鍋できるやん。カセットコンロは屋外使用不可だし、OD缶使用のシングルバーナーでは風の影響が大きいし。いや、まあ標準サイズの七輪は持っているのだから、それに標準サイズの鍋をかければすむ話なんだけど、なぜか小さいものに惹かれてしまうのだ。


16日(月)

今朝は起床までに二度目が覚めたので、悪夢三本立てだった。まあ三度寝したので、最後のものを除いてきれいさっぱり忘れてしまったが。



納豆、麦飯、インスタント味噌汁(ほうれんそう)。

弁当


わかめとねぎのひとくちたまご焼き弁当。
麦飯、野沢菜ちりめん(市販品)、わかめとねぎのひとくちたまご焼き、にんじんのきんぴら。
たまご焼きは、刺身わかめと白ねぎの青いところを刻んで小麦粉を少量まぶし、溶きたまごを加えてぐるぐる混ぜ、油をひいたフライパンでひとくち大に焼いて、醤油をじゅーっと(辛子醤油にしたかったのだけど、辛子が切れてた)。

晩酌のアテ


ジンバリ(©百閒せんせい)。


17日(火)



りんご酵母のクランペットにメイプルシロップ、インスタントコーヒー。
ちょっとパン焼きをサボっているうちに、りんご酵母の中種がデロデロになってしまったので、たまごとスキムミルクとサラダ油を混ぜ、薄力粉と砂糖少々を加えて一晩おき、薄く焼いてメイプルシロップをかけて折りたたんだ。

弁当


鮭弁。
麦飯、焼き鮭、炒りたまご、にんじんのきんぴら、炒りわかめ、エリンギのピリ辛炒め。

りんご長者なのでりんごケーキを焼いた。


Cookpad のイスラエル大使館のレシピ( → 「混ぜるだけ簡単!アップルケーキ」 )。めちゃめちゃ簡単。ほかのレシピもとても気になる。クニッシュ(マッシュポテトを小麦粉の皮で包んで焼いたもの)は、むかし The New Farm Vegetarian Cookbook を見てつくったことがあるけど、うまいものだった。



味噌煮豆腐。


18日(水)

今日はうちで仕事だけど、弁当をつくった。こないだやってみて、温かいものは食べられないけど、調理に時間がとられなくて気が楽だということがわかったので。



わかめうどん。
刺身わかめを1パック買ったので消費に大忙しなのだけど、世の中の人はあんなに大量に生わかめが必要なのだろうか(独居世帯向けでないというだけでは)。

おやつ


りんごケーキ、インスタントコーヒー。
イスラエル大使館のレシピはくるみ入りだったけど、りんごだけでつくった。しっとりとうまい。

弁当


麦飯、海苔、エリンギのピリ辛炒め、焼き鮭、炒りわかめ、きんぴらごぼう、小松菜のおかか和え、味噌にんじん、ふかしいもに黒ごま、インスタント味噌汁(お揚げ)。
塩鮭は二切れ入りだったので、昨日いっしょに焼いておいたもの。エリンギ、わかめ、ごぼうはつくりおき。さつまいもは昨晩蒸しておいた。今日は麦飯を炊いて、味噌にんじんと小松菜おかか和えをつくっただけ。

仕事が終わったら、note に書いた料理ネタを Blogger に移行する作業。以後、料理関連の記事はこちら → 「鳥頭料理帖」 で上げることにいたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。



鱈、豆腐、九条ねぎの鍋。
昆布出汁に酒と塩で味つけして煮て、ぽん酢で食す。


19日(木)

朝はりんごケーキと紅茶、弁当に入れたふかしいもの端っこ。

弁当


なすの照り焼き丼弁当。
麦飯、なすの照り焼き、小松菜のおかか和え、味噌にんじん、ふかしいも、だし巻き。
いつものたまご焼きは塩で味をつけるだけだけど、今日はちょっとがんばった。といっても、昨夜の鍋の昆布出汁を少しとっておいたので、とくに困難はなかった。自分でつくっているとはいえ、弁当にだし巻きが入っていると、ちょっとうれしい。

晩酌のアテに野菜春巻き(市販のもの)を焼いたんだけど、


「1個でぴったり玉子焼き器」が春巻き2本を焼くのにぴったりだった。使えるなあ。追加でもう1本焼いて、残り2本は明日の弁当用にとっておく。

note に上げていた記事をすべて削除して、「引っ越しのおしらせ」を上げた。これはしばらく残しておいて、そのあとでアカウントを削除する予定。前々からどうしようかと思っていたけれども、まあ悪い意味で後押ししてくれるアレコレがあったので。直近の「コレ」については、無邪気な書き手よりも運営を責める論調があるけど、それはちょっとちがうだろうなと思っている。いや、そら運営もあかんよ。でも、あれらの記事のなにがいけないって、彼らが「発見」して持ち上げている「文化」は全体の構造との関わりにおいて語るべきことなんじゃねーの、ということがまずあって、それのみを切り離して取り上げ称揚することは、その問題全体を矮小化する危険があるってことでさ。(直接言及したくないので具体的に書いてないけど、これ、後になってみたら、自分でもなんのことをいってるのかわからんようになるだろうな)。それと、悪気がなければ大丈夫ということはないんだよ。


20日(金)

朝、ミニ七輪でめざしを焼いた。


あかん、楽しい。ビール飲みたい。が、飲んでる場合じゃない。また夜に存分に焼くとしよう。炭を片づけて、朝食。


焼きめざし、たたきごぼう、大根と生姜の醤油漬け、麦飯、インスタント味噌汁(豆腐)。
めざしを焼くのが楽しすぎて、ほかのおかずはそのへんにあるものをテキトーに載せたら、すごく茶色い膳になった。

弁当


野菜春巻き弁当。
麦飯、ベランダ産しその実の佃煮、炒りわかめ、野菜春巻き(市販のもの)、蒸したまごに黒ごま、味噌にんじん、小松菜の海苔巻き。



サラダ用のベビーホタテに串を打って醤油に浸しましてですね。最高です。

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