朝から快調に降っている。
あっという間にこのとおり。
大雪は明日、明後日ときいていたのだが。ていうかわたしは京都に帰れるのか。
午前中に、義弟が熱の下がった姪2を連れて来る。姪1は来る気まんまんだったらしいが、熱が下がっていないので妹と自宅待機の由。2は思うさま走り回り、飛び跳ね、奇声を発している。義弟に「いつもこんなんですか」と尋ねると、「いつもこんなんです」との答えが返ってきた。おねえちゃんがいないから羽を伸ばしているわけではないらしい。
お絵かきのようす。右手首のあたりの赤い丸だが、下書きの際に左側のはりんごで、右側のはみのむしだと聞いていたわたしが「どっちも赤いんねえか(どちらも赤いではないですか)」というと、「りんごに化けとんなる(りんごに化けておられるのです)」と即答。子供の口から出まかせ能力の高さときたら、羨ましいものがある。
ふたりは昼ごはんを食べて帰っていった。
今回姪たちに貢いだ本。
積もる前に、と午後はやい時間に出石の温泉に行く。寒ければ寒いほど露天風呂が気持ちよいわけで、端的に言ってもう最高でした。
夕方、大雪警報が出る。寝起きしている部屋には暖房がなく、室温は4℃。布団にもぐって片手ずつ温めながらレオ・ペルッツ『第三の魔弾』を読む。
12日(月)
今日は大雪ときいていたのだけど
午前中にやんだ。目覚めた時には2℃だった室温も昼には5℃まで上がり、おー、あったかいねえ、と思ってしまったが、それちょっとおかしくないか。いやそれ以前に、わたしの部屋より冷蔵庫内のほうがどう考えても暖かいというのもちょっとおかしいだろ。2℃といえばチルド室の温度。しかし高校出るまでは、ここで毎日寝起きしていたのだなあ……
午後、せっかく晴れているのだから散歩にでも行こうかと思ったが、中途半端に溶けたシャーベット状の雪で道路がびしゃびしゃで、履いて帰ってきたスニーカーでは無理と判断、ウチにこもることにした。することがなくて読書が進むかと思いきや、自室が寒すぎるので居間で読もうとすると、父がテレビを見ているか、見ていなくても、PCの立ち上がりが遅いとかなんとかグチグチとネガティブなひとりごとをいっているので、本に集中できなくて自室に帰ると寒すぎる、となかなか進まない中で『第三の魔弾』読了。以下読書メーターに書いた感想を転記。
先に『アンチクリストの誕生』を読んでいたためか、本作には若干雑な印象を受けた。グルムバッハ伯、メンドーサ公、コルテスの主役三人にせよ、イェクライン、カルボナーロ、ノバロといった脇役たちにせよ、男たちは軒並み濃ゆいキャラなのに、二発目の銃弾が狙うのが「地獄の女」というなら、その魔性をもうちょっと書いてほしかった気がする。とはいえ物語の組み立て、仕掛けはさすがに面白く、呪いが成就し、三発目の銃弾によって永遠に失われたものとは何かがわかったときにはゾクゾクした。これから読まれる方は、解説を先に読まれませぬよう。
第三の魔弾 (白水Uブックス) レオ・ペルッツ 前川 道介 白水社 2015-07-08by G-Tools |
13日(火)
夜中に-4℃まで下がったそうで、目が覚めたときには頭の先まで布団にもぐっていた。自室はひょっとしたらパーシャル室並みに冷えていたかもしれない。
外は
うわぁ……
昨日の日中にだいぶ溶けたおかげで氷柱ができている。
帰れるのか心配になったが、城崎から鳥取方面の電車は運休だけど京都方面は動いているらしい。
レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』読了。読書メーターに書いた感想を転記。
ルドルフ二世時代のプラハを舞台とする14の物語は、それぞれにひねりのきいたオチが用意されていてそれ自体で完結するものだけど、どれもが謎を抱え持っている。各話は少しずつ重なり合い、読み進むうちに、新しい物語の中には先の物語のかすかな響きが聞こえ、点在していたものがつながり謎が明かされていくのだが、時系列が周到に乱されて配置されており、最後の最後に初めてひとつの大きな絵が見え、すべての物語が調和のうちに鳴り響き、エピローグでそれら物語の痕跡が跡形もなく消し去られるのに立ち会うという構成。見事というほかはない。
ペルッツをもっと読みたい。
夜毎に石の橋の下で レオ・ペルッツ 垂野創一郎 国書刊行会 2012-07-25by G-Tools |
14日(水)
朝
野菜炒めのっけラーメン。
しばらく極寒の部屋で寝起きしていたおかげで体が寒冷地仕様になったらしく、以前ならフリースジャケットを着ていた温度でも、それなしで割と平気。人体すごい。
晩
牡蠣鍋。
15日(木)
朝
昨夜の鍋の残り汁で煮込みうどん。
仕事帰りに、注文していた本を受け取りにいつもの書店へ。
本日購入した本:穂村弘『ぼくの宝物絵本』(河出文庫)。
それから図書館へ。二人読書会の課題本カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』を借りようと思ったところ、ノーベル文学賞受賞の煽りを受け(?)貸し出し中で、17人が予約している状態。あったら借りようと思っていた『火の後に:片山廣子翻訳集成』も貸し出し中。カズオ・イシグロとは違って一般的に話題になっているとは思われない本を、誰かが借りて読んでいるのだなと思うと、ちょっと嬉しい。
本日借りた本:アロイス・イラーセク『チェコの伝説と歴史』(浦井康男 訳 北海道大学出版会)。ペルッツの『夜毎に石の橋の下で』の解説で紹介されていた本。
16日(金)
朝
塩レモンラーメン。
17日(土)
朝
素干しあみえび、きのこ、ねぎのオートミール粥。
昼
さば缶鍋、麦飯、まだか漬け(母作)。
さば缶鍋は、鍋に豆腐、きのこや野菜(なんでもいいけど玉ねぎはぜひ入れたい)、さば水煮缶(汁ごと)をどかんと入れて水を足し、味噌で味つけして煮ただけのものだが、これが美味い。粉唐辛子をふって食べるとなおよし。シメはおじやにするもよろし。
おやつ
きびだんご、ほうじ茶。
パッケージのイラストがよい(それで買ったといっても過言ではない)。
18日(日)
朝
トースト、柚子りんご、コーヒー。
柚子りんごは、このごろ話題の土井善晴せんせいのレシピで。刻んだりんご、柚子、砂糖を合わせてしばらく置いておくだけという簡単さで、想像以上に美味い。
昼
クスクス、白いんげんのトマト煮、にんじんとさやいんげんの塩ゆで。
クスクスはファスナーのついてない袋入りのものを買ったので、開封したものを保存瓶に詰め替えようとしてうっかり床にこぼしてしまったり、今日食べる分も、なにをどう間違えたのか湯を必要量の4倍入れてしまったりと、もう冴えないこと甚だしかったが、出来上がりが美味かったのでよしとしよう。
おやつと本
柚子りんご、紅茶、『チェコの伝説と歴史』。
『チェコの伝説と歴史』は児童向けに書かれたものだけど、基本的な知識が不足しているであろう日本の読み手のために、充実した註が付されていて読みやすい。まさに「痒いところに手が届く」親切設計。
本日の散歩写真をいくつか。
サルスベリの梢。
クチナシの実。
カラスたち。
とんだ!
あっち向いてるスイセン。
こういうの好き。
光るロウバイ。
19日(月)
朝
トースト、白いんげんのトマト煮、不知火。
不知火ってみかん、はじめて食べたけどデコポンみたいだな、と思ったら、デコポンの正式な品種名は不知火なんだと。不知火のなかでも糖度13以上、クエン酸量1%以下のものだけがデコポンと呼ばれる資格があるそうな。うん、これ酸っぱかったわ。
20日(火)
朝
あじの干物、麦飯、大根とにんじんの味噌汁。
「魚をきれいに食べますね」と褒められ、「さすが日本海側出身」などといわれることもままあるわたしだけど、実のところ焼き魚をきれいに食べる秘訣は「多少の小骨やヒレなど、ちょっとややこしいものは構わずバリバリ食べてしまう」であって、日本海側出身とかそういうことは一切関係なく、要はズボラでめんどくさがりなのであった。ちなみに煮魚をきれいに食べる秘訣は「執念」(わずかな身のかけらも見逃さないほどの)。
今日届いた本
アレホ・カルペンティエール『バロック協奏曲』(鼓直 訳 水声社)。
晩酌
アテはあじの干物のみぞれ煮。干物は朝食用のといっしょに焼いて、ほぐしておいたもの。うめー。
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