(承前)
完全に趣味の問題とはいえ、それを目当てに来た場所が好みでなくて多少気落ちしてしまったのだが、エレベーター前におかれたチラシを見て俄然元気になったわたくし。館の構造がよくわからず、迷いつつもその会場にやってきた。これだ。
「もうどくてん2(痛)」。ただでさえ素敵なのに「2」に「痛(ツー)」とあてるあたり、もはや素晴らしさしか感じられない。ああここに来てよかった。さらにうれしいのは、この展示、フラッシュさえたかなければ写真OKなのだ。ガンガン撮りまくりますよ。レッツゴー!
まずは「毒レベル」の解説から。
……ご注意ください」って、えっ、噛まれたりする可能性が?(※ありません)
毒キノコを食べて体に毒を蓄積するミツユビハコガメ。毒レベルも毒の種類も「不明」。
……見てる。めっちゃ見てるなこっちを。にしても、毒亀というものが存在することを初めて知った。
ポスターに掲載されているポルカドット・スティングレイの仲間(毒レベル4)。
かわいいのに、毒なんだ……えっと、砂にもぐってるのがいますけれども。なんのために目立つ模様をしてるのだキミは。
襲われると毒腺から秒速3ⅿで神経毒を吹き出して身を守る、ファイアサラマンダー(毒レベル4)。
いいですね。いかにも「毒」って色で。
ぺルビアンジャイアントオオムカデ(毒レベル4)。「ジャイアント」な「オオムカデ」とは、ゴージャスにもほどがある名だ。
18時02分の姿。
18時16分の姿。ぜんぜん動いてないようでいて、真ん中あたりの脚が交差しているのがたまらん。
モンガラカワハギ(毒レベル3)は
動きが速すぎて
なかなか撮れない
撮れた。
スカンクのニオイを嗅ごうコーナー。「お一人様 ワ ン プ ッ シ ュ 限り」。
カップルがきゃあきゃあいいつつ、何プッシュもしてましたね。女子いわく「ベーコン焼いたときのニオイ」男子いわく「それはない」。男子に一票。といってどんなニオイかときかれたら、「スカンクのニオイ」としかいいようがないのだけど。昔いっしょに暮していた猫がたまにイタチと戦ってやられてたときのニオイ(かなり長期間ニオっている)は、なんとなく車のワックスのニオイに似ていたが、あれと似ている。イタチとスカンクは近い種だからそりゃそうか。
きれいですね。
ハタゴイソギンチャク(毒レベル2)。英名が "Carpet Anemone" というのが、なんとも味わい深い。毒絨毯。
小さく愛らしいタコクラゲ(毒レベル1)。
水流に乗ってくるくる回ってた。
謎ディスプレイ
※カラスは無毒です
このコーナーの一番手が
キミたち(マゴイ)だとは……人が死ぬほどの毒(毒レベル5)をもっていたのだね。意外。胆嚢は漢方薬として利用されるが、毒にもなる、と。
アカエイ(毒レベル5)は
ものすごく
活発
止まった。
すごいなこれ
テトロドトキシンとサキシトキシンを併せ持つ、カニ界最強毒の持ち主(殻を含む全身に毒をもち、このカニ1ℊで3~5人が死ぬという)ウモレオウギガニ(もちろん毒レベル5)は
隠れていた。
隠れているといえば、オニダルマオコゼ(毒レベル4)。
「岩に擬態しており、間違って踏んでしまうと非常に危険」「毒棘は鋭く長く、ダイビングブーツも貫通する」って。「刺されると激痛が走り、ショック症状で死ぬことも」って。擬態やめて!目立ってくださいよ!黒地に黄色とかで!
「触る勇気はあるか?」って
燻製でしょ?(ペタペタ)沖縄行ったとき、市場で売ってるの見たよ(ペタペタ)
(ぜんぶはご紹介しておりませんが)生体を堪能したあとは、お土産コーナー。
ハコフグ(個体によっては有毒)?
ウツボだ!
ウツボだ!……となり(と上)はマンタ(有毒)か。アカエイはないのか。
そのとなりはスカンクか。
「く さ い」……
やばい、「ジャイアント」な「オオムカデ」だ。これ欲しい!と思ったが、「どこに提げて行くねん」と、すんでのところで踏みとどまった自分を褒めてやりたい。だれもとくに褒めてはくれないだろうから、ここは積極的に褒めておこう。
やー、楽しかった。さて帰るとしましょう(土産はなにも買わず)。
「名古屋でたくさん人が降りることを見越して一駅前の金山で乗り、名古屋から座って帰ろう作戦」(長いよ)をたてたわたくし、地下鉄で金山まで戻ってJR線に乗車したのだが、名古屋で降りる人よりも居残る人のほうが多かったのは想定外であった。
岐阜でやっと座れたので、やれやれと本を読む。しばらく本に没頭していのだが、なにやら異状を感知して目を上げた。見るとわたしの座っている席の方を向いて吊革につかまっているおじさんが、明らかに風邪をひいていてときどき激しい咳をしているのにマスクをつけていず、あろうことか手で止めようとしている。しかもその止め方が、緩く握った手の親指側を口に押し当てるという、よく見かけるわりに、やる意味があるとはまったく思えない方法なのだが、なんだろうかこれは。咳の拡散を防いで集中させ、小指側の開いた部分から射出する際の命中精度を高めようとしているようにしか見えないのだが。吹き矢か。ちょっとほんとにやめてください。
この冬なぜかわたしはしょっちゅう風邪をひいていて、これでまた風邪ひいたら吹き矢おじさんの仕業だ、それかヨトウムシ少年、と内心戦々恐々としていたのだけど、なにごともなくてよかった。寒さ厳しき折、皆さまどうぞお気をつけくださいませ。
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