先日書き物をしていて、「芝生」と書いたつもりが「しばく」になっているのに気づき、その後一切のやる気をなくして一日を棒に振った麩之介です。皆さま、いかがお過ごしですか。KとFのキー、どうやったら打ち間違えるんでしょうね。
さて、今回は書きかけて止まっていた2023年の名古屋訪問記です。時間のある時に書こうと思っていてそのまま忘れ去ることが多々あるわたくし、なんでこれを思い出して、書き終わってもいないのに公開したのかといえば、この間(2025年12月17日)、とある古書店を訪れた際、2年前に訪れたとある古書店のことが思い出され、ご主人に「宣伝してください」といわれていたのに、宣伝できていなかったから(旧ついったーでは宣伝しといたけど)。いい書店なのですよ、ほんとうに。ということで、書きかけですが、ご高覧いただけましたらさいわいです。
3月某日。本日は名古屋へ。喫茶 リッチ にて東の友と待ち合わせ。友が名古屋市営地下鉄のドニチエコきっぷと、それを利用して割引価格で「岡本太郎展」のチケットを事前購入しておいてくれた。しかもドニチエコきっぷは友のおごりだという。ありがとうありがとう。こちらはいつものスイス菓子を渡す。
ホットウィンナコーヒーのモーニングセット。以前はついていたヨーグルトがなくなっていた。しかたのないこととはいえ、世知辛さをかみしめる。
喫茶店を出て、まず向かったのは駅前の高島屋。ここに入っている書店で国書刊行会創業50周年フェアをやっていて、わたしがこれまで入手できていなかった(金曜に大型書店に行ってみたが、フェアが見つけられなかったばかりか、大量の本に酔って這う這うの体で帰ってきた)記念冊子『私が選ぶ国書刊行会の3冊』が手に入るという情報を、地元の方が教えてくださったのだ。
冊子を無事ゲット。
続いて、これも地元の方情報で、藤が丘の古書店 千代の介書店 へ。
もとは「古書・マンガ」だった看板の「マンガ」を消して「文学」に書き換えてある。入り口のドアにも「当店はマンガは在りません」と貼り紙がしてあった。
思いのほか奥行きのある店内には、棚4面に本がギッシリ。頭上を見れは、棚の間に板が渡してあって、その上にも本がギッシリ。もう「すごい」「すごい」しか言葉が出ないわたくしであった。岩波文庫を3冊(もっていなかったもの、手放したもの、手放したら品切れになり、いままで買いなおせなかったもの)買う。支払いを済ませてから、店内を撮影しても構わないかと尋ねたところ、ご主人は「どうぞどうぞ、宣伝してください」と快諾してくださった。
ご主人と少しお話をした。定年退職後に、それまでに集められた本を次の読み手に引き継ごうとお店を始められて26年。日本文学を中心に蒐集された本は、作家別に50音順ですべて整理されていて、客としてはとても探しやすくてありがたいが、「これを整理するのがたいへんで」と、それでもにこにことお話ししてくださった。今年87歳になられるそうで、さすがに体がしんどいようなことをおっしゃっていたが(本って重いからね)、「あと3年やりたいですね」とのこと。いつまでもお元気で続けてくださることを願っております。
お近くにおいでの際は、ぜひ。名古屋市営地下鉄 東山線 藤が丘 下車、徒歩5分。営業時間は 10:00 ~ 16:30 、火曜定休、その他ご主人の体調によっては休業される日もあるそうで、電話して確かめるのがよいと思います。電話番号 052-773-4960 。
千代の介書店 があまりにも楽しくて、お昼を食べようと思っていた食堂の営業時間が終わろうとしていることに気づかなかったわれわれ、まあ行くだけ行ってみようじゃないか、場所を確認するためにでも、ということになり、地下鉄で新栄へ出て、駅からほど近い 太湖 へ。行ってみたら、店先に掲示された営業時間の「昼食 十一時 ~ 二時 マデ」の「二時」と「マデ」の間に「20分」がねじ込まれていた(ちなみに「十一時」と「~」の間には「10分」が)。欣喜雀躍するわれわれ、勇んで入店。
ホワイトボードから定食のメインおかずを選んで注文すると、おかあさんがお盆にいくつか小鉢を乗せて持って来てくれた。何種類かの中から選ぶシステム。こんにゃくとブロッコリーが盛られたものは提供する際に味噌だれをかけるとのことで、それを選択。
テーブルの上には、お茶の入ったアルミやかんがはじめから置かれている。
こういうの大好物です。
来ました
いわしの塩焼き定食ごはん中盛。
定食はごはんの量で値段が変わり、ごはん中(中といっても普通の茶碗山盛り1杯か、もっと多いかも)は530円。小鉢はブロッコリーとこんにゃくだけかと思っていたら、長芋も入っていて面白い。甘い味噌だれもおいしかった。
会計時、おかあさんは「あったかくなってきましたねー」なんて話しかけてくれた。いい店だ。
太湖 からてくてく歩いて名古屋市美術館へ。
(未完)
ちなみに、 千代の介書店 で購入した本はこれら:
青木正児『華国風味』、泉鏡花『高野聖 眉かくしの霊』、イタロ・カルヴィーノ 著 / 和田忠彦 訳『パロマー』(すべて岩波文庫)。
また 千代の介書店 にも 太湖 にもいつか行きたい(必ず)。この記事もいつか完成させたい(こっちは無理やろ)。
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