2024-06-01

日々雑記 2024 May #1

1日(水)

朝は紅茶のみ。

引き続き KYOTOGRAPHIE の展示をいくつか見る。まずは9時から開いている二条城で ティエリー・アルドゥアン「Seed Stories」。会場に入ってすぐがこう


豆電球を仕込んだガラス球にそれぞれ1種類の植物の種子が封入され、さまざまな高さに吊り下げられている。


単純にきれいですね。





植物の新芽には動物っぽさを感じるけど、種子には宇宙生物的なわけのわからなさを感じる。生き物らしさはあるけど、なんかわれわれとは違うルールに従って生きている感というか。


展示には一部バックライトを用いているものもあったが、会場内を照らす照明はなく、すべて自然光にまかされているのがよかった。

このあとは、ある方におすすめしていただいた展示を見るべくバスで移動。二条城前のバス停に行ってみたらちょうどバスが来るところ……だったのだけど、そこにいた職員さんから「今日はここには停まりませんよ」とのお言葉。メーデーの行進があるのでルートを変更しており、交差点のはす向かいのバス停に停まるのだと。マジか。信号ふたつ渡らんといかんやないか。バスもう見えとるんやけど。いやバスは右折して停まるのでいけるかも、とダメモトで走ったら果たして間に合ったのであった。ふう。

というわけで今宮神社御旅所へ、片岡俊「SUITEN」を見に。現場に着いたときにはKG+の幟が表に出ておらず、通り過ぎそうになった。ここでええんやろかと思いつつ扉を開ける。


ここでよかったようだ。




これは展示とは無関係なんだけど、ちょっとよかった


能舞台の端っこに石が積まれていて、なんだろうと思ったら、管理人さんの子供さんが化石発掘ごっこをしたあとだそうで、なんかほんとそういうのもよかったな。作品を押さえている石も子供さんが拾ったのかもしれない、なんて考えてにこにこしてしまった。

中庭で植物たちに囲まれ、雨に打たれるにまかせてある作品


いまこのとき、雨の日に見られてよかったな。展示タイトルの「SUITEN」とは南方熊楠の「萃点」(「『様々な因果系列、必然と偶然の交わりが一番多く通過する地点』という意味を持ち、特に〈異なるものの交流する地点〉を呼ぶ言葉」なのだそうだ)からとられているとのことで、まさにまさに、この場のこの状況そのものがそれじゃないか、なんて思ったことであった。

せっかくここまで来たのであぶり餅でも食べていきたいと思ったけど、雨の中あんまり歩きまわりたくないし、とっとと次の展示を見るかと鞍馬口駅周辺のギャラリーへ行ってみたところ、休業日ではなかったがなぜか営業していなかった。ちょうどお昼時だし飯にしよかと みや古食堂 へ。


かき揚げ天丼。

このあとは何か所か回って雑多な用事を済まし、偶然行き会ったギャラリーニュートラルで鷹巣由佳「YELLOW PAGES LONDON」


さすがにヘトヘトになり 珈ノ介コーヒ で休憩。


インドネシア深煎り。疲れたせいか甘いものが欲しくなり、追加でプリンを注文。


しっかりタイプでラム酒の香りが艶やか。これはよいものですよ。

帰り、地下鉄のホームで電車を待っているとき「各駅停車○○行きがまいります」というアナウンスがあり、わたしの前に並んでいる小さな子がお母さんに「たこやきていしゃ?」と尋ねているのが聞こえ。にこにこしてしまった。


2日(木)



ヨーグルトにはちみつ、ライ麦パンのトーストにカルネマーガリン、コーヒー。

昼は みふき亭 にて


きぬかけ丼(660円)。

そしてこちらへ。


本日の収穫:


小林章夫『コーヒーハウス』(講談社学術文庫)、堀米庸三『正統と異端』(中公文庫)、レオ・ペルッツ 著 / 垂野創一郎 訳『テュルリュパン ― ある運命の話』(ちくま文庫)、アンドレ・ジッド 著 / 三ツ堀広一郎 訳『法王庁の抜け穴』(光文社古典新訳文庫)。しめて2,100円。『正統と異端』は中公新書版をもっているはずなのだけど、例によって行方不明なので諦めて買い直し。

ちょっと時間もあることだし、こないださんざん迷って買わずに帰った丼鉢を買いに行こう、それならその前に 珈ノ介コーヒ でコーヒーを飲んでいこうと思ったが、到着したら閉店したところだった。残念。ということで 倉日用商店 へ。無事丼鉢を購入して帰宅。


雪月花ふた付き丼鉢。
見ての通りの業務用。戦前の規格らしく、いま飲食店で使われているものより少し小ぶりなところが気に入っている。なんなら別丼おかわり可能だし(やめとけ)。ふたは一生使わないような気がする。


3日(金・祝)



ライ麦パンのトーストにこけももジャム、ミルクコーヒー。



炒りにんじん、れんこんのきんぴら、赤かぶの酢漬け、木の葉丼、キャベツ・新玉ねぎ・にんじん・お揚げの味噌汁。
ニュー丼鉢デビュー戦。いいんじゃない?


4日(土・祝)



ヨーグルトにこけももジャム、ライ麦パンのトーストにカルネマーガリン、ミルクティー。

おやつ


ストロープワッフル、コーヒー。

植物たちをみんな外に出したので狭いけれども、外でおやつは楽しい。


シノブちゃんはもうちょっと置き場をなんとかしてやりたい。しかし大きくなった。もらったときは小さな苔玉だったんだよねえ。



れんこんのきんぴら、キャベツとにんじんとさきいかの炒めたの、大根漬け、衣笠丼、スナップえんどうの味噌汁。

晩は常備菜をアテにビール。


5日(日・祝)



ライ麦パンのトーストにカルネマーガリン、コーヒー。

春の古書即売会の最終日なので、ちょいと覗いていくことにする。まずはいつもの みふき亭 でお昼


中華そば(550円)。

いいお天気で気持ちがいい。神宮道をぶらぶら歩いてみやこメッセに向かう途中、ユリノキの花が咲いているのに気がついた。


街路樹のユリノキは定期的に強剪定されてしまい、なかなか花がつかないので見られてうれしい。それにしても上を見てにこにこしてるのはわたしのほかに誰もいない。街路樹のユリノキの花は、前述の事情で高いところにまばらにしか咲かないし(上の写真は、見た中でいちばんたくさん花がついていた木)、オレンジのラインが入るとはいえ基本黄緑色なので目立たないからね。

古書即売会会場をぐるっと回り、文庫本を1冊買う。

図書館横の公園のケヤキとカツラ


新緑はいいね。

いったん帰宅して荷物を置き、あらためて外出。まだまだ明るいので、散歩がてら食材を採集する。

シロバナマンネングサ


ナナホシテントウちゃん


マンテマ


これは近所のユリノキ


のびのび育てられていると、こんなふうにたくさん花がつくのだ。


手の届きそうなところにも咲いている。

そうそう、エドガー・アラン・ポーの短篇小説に見事なユリノキが出てくるのがあって……ってそういえば以前この短篇のことと街路樹のユリノキについて書いたことあるわ。はは。人間そう簡単には進歩せんのだな(→ 「また来年。もしかしたら再来年。」 )。このとき「京都検定事務局のブログ」(その後「京都検定ファンBLOG」と名称を変更、現在は更新が止まってる……)から「落葉期に剪定が行われる木については、残念ながら翌年には花を見ることはできない。(剪定は2年に1度の間隔で行われる模様)」という文章を引用している(元記事はこちら → 「【京の小ネタ】京都で最初の街路樹は何の木!?」 )。てことは神宮道のユリノキはこの冬に剪定されて、次回咲くのは再来年かな。剪定の間隔が同じかどうかはわからないけど。

本日の収穫(古書):


川北稔『イギリス 繁栄のあとさき』(講談社学術文庫)。

本日の収穫(野草):


フキ、イタドリ(さすがに時期が遅くていい感じのは1本だけだった)、ノビルの花茎とむかご、ヤブカラシ、ペパーミント、ツユクサ。


6日(月・振替休日)

起きてすぐから、だらだらと昨日採ってきた野草の下処理をしていたら、昼近くになってしまったので朝は抜き。

昼の野草膳


ノビルの花茎とむかごの炒め物、ツユクサの酢味噌がけ、イタドリのおかか炒め、フキ飯、ヤブカラシの味噌汁。

食後にペパーミントティー


すーすーする。

夜間の仕事の前にインスタントラーメン(農心 いかちゃんぽん)。終了後の酒はお休み。明日早起きして仕事の準備をするため。


7日(火)



鮭雑炊。
雑炊の素(ヒガシマルちょっと雑炊 鮭)を使用。

昼は電車の車内で常のごとくコロッケパンを進ませようとしたが、隣に人が座ったため写真を撮るのは断念。

仕事帰りに腹が減って駅前の 志津屋 に駆けこみぶどうパンセット(490円)を注文。


人心地ついた。



殻つきの帆立が手に入ったので。さいこう。


8日(水)



ぶっかけうどん。
茹でた玉うどんにもみ海苔、めかぶ、冷凍ねぎ、かつお削り節を乗せ醤油をかけた。



木の葉丼(玉ねぎバージョン)、インスタント味噌汁(ゆうげ)。

晩は冷ややっこなどでビール。


9日(木)



薄皮つぶあんぱん、コーヒー。



カレー丼。
玉ねぎ・お揚げ・グリーンピース(乾燥のものを茹でて冷凍しておいたもの)入り。

おやつに薄皮つぶあんぱんの残り2個をほうじ茶とともに。

晩は冷やごはんにお茶漬けの素とお湯をかけて。


10日(金)

ずっと気になっていたことが確信に変わった


去年お迎えした緋花玉に花芽がついた。育て方を間違えて死なせたのではないかと思っていたので、とてもうれしい。



めかぶ納豆、白飯、インスタント味噌汁(ゆうげ)。

今日は琵琶湖疏水へ行く。地下鉄で御陵まで出て、まずは昼飯。この辺に来るときは必ず行く店 アイシャルリターン でチョイスランチ(ごはん漬物スープに選べるおかずが3品で850円)


今回は中華冷ややっこ、八宝菜、たまご焼きを選択。5年前の日記みたら700円だったなあ。しかたないけど。しっかり味なのでビールが欲しくなるけど、我慢。

天智天皇陵へ。

カナメモチかな



青もみじがきれい


参道はこういう感じ


大好きなシャシャンボの木


帰り道


門のところの大きなモミジの木


5年前の台風で大きな傷を負ったけど、青々と葉を茂らせていて頼もしい。

ここ、ほんとにいいとこなんだけど、いつ来ても人がいない(のがまたうれしかったりもするわけだが)。

ではB琶湖疏水へ。

キクムグラ


ヒメヨツバムグラ


ヨツバムグラ


以上、ぜんぶ2㎜くらいの花。目がポンコツなのにマニュアルで(つまりほぼカン)ようピント合わせられたわ。

第2回ヒメウズチャレンジ2024


んー……まあよしとしよう。小さいうえにうつむいて咲くので難しいんだよね。今回もピントが合ってるかどうかわからない状態で数回シャッター切って、合ってたの1枚だけとかゼロとか、そういう感じだった。まあそもそも時期が遅くて、咲いてるのが少なかったこともある。

ヒメウズは種莢がはじけたあとも、花みたいでかわいらしい。



種が残っているものもあった(ほーらピント合ってない)。

たのしみにしていたタニギキョウは、時期が早すぎたようで見られなかった。同じくたのしみにしていたカルミアは


えー……


蕾がこれしかなかったんだけど、なんかあった? 去年はあんなに咲いていたのに……

まだ咲いてるといいけど、と思いつつメインの通りから外れて斜面を下りまして


おおお咲いてた


ギンラン。今年はいつもの散歩コースのササバギンランを見にいけなかったので、うれしい。

斜面を登って疎水沿いに東へ。

ナヨクサフジ


イヌビワの雄木


実のように見えるのは花嚢。さすがイチジクの仲間。秋になると黒く熟す雌木の花嚢は食べられるが、この辺で雌木は見たことないような。

クサイチゴはまだまだ


以前たくさん生えていた場所にクサイチゴはなぜか見当たらなかった。残念。

ハコベ


ノミノツヅリ


トウバナ


コナスビ


ナス科ではなくサクラソウ科。

このあと数か所回って野草を採って帰る。

帰り道に咲いていたセンダン


本日の収穫:


フキ、ミツバ、カラムシ、ノビルの花茎、アキノノゲシ、ヤブカラシ、ツユクサ。
さすがに疲れたので、洗うだけ洗って処理は明日にする。

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