2022-06-30

日々雑記 2022 Jun, #3

21日(火)

このたび遠方の友にいただいた一輪挿しを、花を活けたりする習慣がまったくないのに「ああ、きれいだな」と思ってむかし買った沖縄ガラスの一輪挿しと並べてみた。


左がいただいたもの、右がむかし買ったもの。「安物だけどなんかきれいで」と友はいった。きれいなものはきれい。そんなものだね。わたしが買ったものも、店先の籠に無造作に入れて売られていたものだった。いただいた瓶にはヒメジョオン、先住の瓶にはノコンギクが似合いそうだ。

今日も



雨だけど、きれいに咲いてくれた。



インスタントラーメン(マルちゃん正麺 味噌)。
わかめ、冷凍ねぎ、茹でもやしをトッピング。

夜、おからを炊いた。


にんじん、ごぼう、お揚げ入り。
晩酌のアテとする。

22日(水)



もち茶漬
正月にもらってきて冷凍しておいた餅がどうやら限界ギリギリ(栃餅はちょっとカスっとしてきていた)なのと、冷凍庫の容量を確保するために、しばらく食べ続けることになるであろう。昼は豆もちを焼いた。

今日のランポーくん。


日が差してきてよかったね。今日で咲き終わるかな。


23日(木)



マフィンのトースト、両面焼きたまご、きゅうり、ミニトマト、バナナ、コーン茶。



インスタントラーメン(マルちゃん正麺 醤油)。
豆腐と野菜(にんじん、玉ねぎ、ピーマン、キャベツ、もやし、ミニトマト、青唐辛子焼酎漬け)の炒め物乗っけ。味変に青唐焼酎。

畑の直売にて


全品100円。例によってとうもろこしは即レンチン。


24日(金)



マフィンのトースト、蒸しとうもろこし、ミニトマト、さやいんげんのくたくた炒め、レモン砂糖漬け、乾燥ミント茶。
乾燥ミントは去年収穫したのを干しておいたもの。いんげんはマフィンに挟んで食べた。

昼前に家を出る。


強風のため、自分の出したミストを自分でかぶっておられるミストファン氏。

灼熱の平安神宮前広場


蟻(でかい)


魅惑のたぬきコーナー


平安神宮前には古書市が立っていた。


アレイスター・クロウリーの小説なんて出てたんだ。


買わないけど。

とあるテントで谷川俊太郎の文庫本を見つけ、値段を見て「500円かーまあいいか」と会計に持って行ったら、お店の人が「1冊だと200円になりますが、よろしいですか?」と聞いてくれて、そこでやっと3冊500円だということを理解した。暑さで朦朧としていたのだと思う。暑すぎる。ということで、どれも500円だと思って諦めた本を足して、お会計。

蚤の市のほうでは、ガラスのコップを手に取り値札を見たら800円で、迷って台に返したらすかさず「それねー、欠けがあるんで二つで1,000円にしときます」という声がかかり、秒で財布を取り出した。乗せられた気がしないでもないけど、いい感じのコップだったし。それと、別の店で印判手の5寸皿を一枚。

本日の収穫:


河野多恵子『谷崎文学と肯定の欲望』、谷川俊太郎『アルファベット26講』(以上 中公文庫)、吉村昭『三陸海岸大津波』(文春文庫)(3冊500円)。


ガラスコップ(2客1,000円)、芭蕉文印判五寸皿(500円)。
コップは微妙に口径が違う。この皿にだし巻き盛って、このコップでビール飲みたいね。


25日(土)



水無月、煎茶。
きのう祇園饅頭の工場で買ってきた。6月も25日になって初水無月だった。

お昼はフェスティバルタワー地下の インデアンカレー にて


インデアンカレー(830円)たまご付き(+50円)。
一口目「甘っ」と思うも、追いかけてくるスパイスのパンチ力が凄い。別添えのキャベツのピクルスの仕事も素晴らしい。「甘っ」「辛っ」「爽やか~」なこの組み合わせ、無限に食べられるのと違うか。

さて行きましょか、と歩き出したらこんなものが


「は(鱧)も」……独特ですね。

目的地は大阪中之島美術館。ダイビルの連絡通路を通って2階から入館。建物の前の芝生広場にモディリアーニ・カフェが出ていたので、ちょっとメニューを見てみた。

わたし「モディリアーニにちなんだメニューとかあるんかな」
友人「えーと、ないね。ていうか、モディリアーニにちなんだメニューってどんなん?」
わたし「えー……パンと水とか」

むかし見た映画『モンパルナスの灯』のおぼろげな印象でものをいっているが、それではカフェのメニューになるまい。

さて入館。展示室は5階。ゆっくり動くエスカレーターで向かう。上りと下りが直交する珍しい構造に興奮。

来ました。


これはアントワープ王立美術館蔵の「座る裸婦」の一部だけど、同じモデルを描いた「髪をほどいた横たわる裸婦」が当館所蔵で、この2点が並ぶというのが呼び物。

「髪をほどいた横たわる裸婦」のほうは撮影可。


モディリアーニの絵ってのっぺりと平面的なのかと思っていたが、実物を見るとそんなことはまったくない。特に裸婦像は皮膚の張りの表現なんて非常に繊細。あと、やっぱ線が凄いっすよ(語彙力)。

グレタ・ガルボが購入した「少女の肖像」も撮影可。


今回、モディリアーニ以外では、松本竣介「子供」がとてもよかった。京都国立近代美術館の所蔵作品なので、いつかまた見る機会があるかもしれない。

晩飯までどこで時間を潰そうかと思いつつ、隣の国立国際美術館を覗くと


コレクション展『遠い場所/近い場所』が無料ではございませんか。しかも本日午後8時まで開館。行きましょう行きましょう。


展示は 1.広い地球の上で 2.東欧からロシアの作家たち 3.新収蔵品を中心に、沖縄のまなざし 4.どこでもある/どこでもない場所 という構成。2章では、2019年の展示を見られなかったクリスチャン・ボルタンスキーの作品が見られてよかった。以前見て衝撃を受けたボリス・ミハイロフの写真はやはり強烈だった。しかし圧巻は3章。山城知佳子、石川竜一、ミヤギフトシの三人がとらえた沖縄。「沖縄」という共通項以外に「知ること、わかること」がキーワードになるかもしれないと思った。以下、とくに印象に残った作品について。
山城知佳子「あなたの声は私の喉を通った」。画面には若い女性の顔が映し出されていて、なにかを語っているが、その声にすぐに男性の声が重なって入れ替わり、若い女性が高齢男性の声で語っているように見える。サイパンに生まれたその男性は、自らの悲惨な戦争体験を、目の前で家族が断崖から身を投げた瞬間を、嗚咽を交えて語る。女性の目からは涙がこぼれ落ち、語っている男性の映像と重なり合う。他者の体験は自分の体験にはなりえない。安易な共感は嘘だ。「わからない」を起点に、それでも他者の体験を自らの喉を通して語ることで、想像的に自他の境界を乗り越え、自分の体験として再構築する。危険な作業だが、他者を知るということは生半可なことではない。「私」の喉を通ったのが「彼の声」でなく「あなたの声」であることも、距離感の点で意味深いことだと思う。
ミヤギフトシ「The Ocean View Resort」。生まれ育った沖縄の島を訪れた語り手が、祖父の葬式のために帰島した幼馴染Yと偶然に出会う。そこから呼び起される語り手自身の記憶、収容所(これがのちに「オーシャンビューリゾート」というホテルになり、Yは近くにある実家でなくここに宿泊している)に入れられていたYの祖父の記憶、Yへの恋にも似た語り手の感情(恋かもしれない)と語りは移り行く。ポリフォニックなモノローグ(なんだそれは)。映像の終わり近くでは、12歳ごろの語り手がYの自転車の荷台に乗せてもらったときの思い出が語られるが、これが、語り手が知る由もないYの祖父と若いアメリカ兵の思い出と見事に重なり合う。私的なものと「私」の知りえないもの、時間と場所が複雑に絡み合うなかに現れる端正な詩。おそらくは意図的にメロドラマ風に仕上げていることや、効果的に引用されるベートーヴェンの弦楽四重奏曲、オーシャンビューリゾートのYの部屋を訪ねた際の印象的なショットのせいもあってか、ちょっとゴダールっぽいなと思ったりもした。

一昨日は沖縄慰霊の日だったな。

帰りに撮った。


いつも来たときに撮るのを忘れるのだよね。

2階から入ったので、外観を撮るのは無理だった大阪中之島美術館も撮る。


晩飯を食べに入った店、前に来たときは美味しいと思ったけど、ちょっと残念な感じになっていたので、写真は撮ったが載せない。


26日(日)



スライスチーズのバゲットサンド、インスタントベトナムコーヒー。



ぶっかけそうめん。
トッピングは味付もずく、カニカマ、きゅうり、蒸しなす、ミニトマト。


27日(月)



バゲットのトースト、赤(くなった)ピーマンのオムレツ、さやいんげんソテー、ズッキーニソテー、コーン茶。

関東甲信、東海、九州南部が早くも梅雨明けとのこと。近畿がまだ梅雨明けしないのは、祇園祭の山鉾巡航が終わっていないから(嘘)。



納豆と豆腐と海苔の丼、乾燥ミックス野菜の味噌汁。
なんせ暑すぎるので夏めし。


28日(火)



フムスのパリジャンサンド、コーヒー。
買ったまま忘却していたフムスは消費期限が2018年だった。開封してないから大丈夫でしょと思いつつもこわごわ食べた。体に異変は起こらなかった。

九州北部、四国、中国、近畿、北陸も梅雨明け。早すぎる。そしていきなりの猛暑。明日の関東地方にはなんと最高気温41℃の予想が出ている。夏が殺す気で来てるとしか思えない。

晩酌


アテは冷奴にみょうがと青唐醤油漬け。


29日(水)



黄そば。
刻みねぎは冷凍しておいたもの。

少し前に、必要な作業をできる人がいなくて断らざるを得なかった仕事があったんだけど、知り合いに相談したら、できる人を紹介するといってもらえた。もう少し時間の余裕があれば、あの仕事受けられたかもしれないなーと思ってちょっとヘコむ。やりたい仕事だったから。

シルヴィア・モレノ=ガルシア『メキシカン・ゴシック』半分ほど。寒いわ霧が出るわ館はカビてるわで、物語の舞台がメキシコであることを忘れそうになる。


30日(木)

朝から暑い。はやくも夏バテしている気がする。食欲はないが食べないのはよろしくなさそうなので適当に準備。


フムスのパリジャンサンド、コーヒー。

ネットまで届いたアサガオを摘心。

本日の夕空


腹が減っても食べたいと思わないので、本格的に夏バテだわこれ。まだ6月やぞ……今日までか。


とりあえず冷やしトマトに酢をかけたものをアテに。

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