2021-11-10

日々雑記 2021 Nov. #1

1日(月)



にら玉のホットサンド、紅茶。
にら玉をカスカスにしないコツは、たまごをよくといて、多めの油を熱ーくしたところに入れて大きく混ぜ、焼き上がる直前に刻んだにらを加え、ざっと混ぜたらすぐに火を止めること。今回、油はごま油、にらは1cmくらいに刻み、たまごには味つけせず、出来上がってから塩をぱらぱらふった。

寝る前にミルクティーを淹れ、ふと出来心で桃のジャムを入れてみたら、みるみるうちにモロモロと。これは……カッテージチーズですね。いや、まあそうなるわな。やる前に考えなさい自分よ。恐る恐る口に入れてみて、紅茶と牛乳とジャムに平謝りしつつ捨てた。


2日(火)



チーズサンドトースト、ミルクティー。
お茶は日東紅茶の「ミルクとけだすティーバッグ アッサム茶葉入り」。牛乳を使いきれないことがよくあるので買ってみた。まあこんなもんだろという味。もちろん生の牛乳と比べる方が悪いわけで、決して不味くはない。

仕事終わりに本を買って帰ろうと、最寄り駅の二つ手前で電車を降りた。最近いつ通りかかっても閉まっていて、ひょっとして閉店してしまったのかと思っていた古書店の前に「本日営業中」の幟が立っていたので、嬉しくなってドアを開ける。ご主人は居眠り中だった。ちくま文庫の北村薫・宮部みゆき編の短篇小説アンソロジーを買う。

ご主人「ああ、全部ちくま文庫ですね。えー1,408円、1,400円にしときます」
わたし「えっ!ありがとうございますー!」
ご主人「この頃はちくま文庫を全巻揃えている本屋はなくなりましたね。中公や河出なんかも。寂しいことです」
わたし「そうですねえ」
ご主人「昔はそういう書店はいくらもあったのですが。うちはできるだけそういった本を集めているものですから、ちくま文庫を買ってくださるお客さんがいると、わたしは嬉しいんです」
わたし「ああ、たくさん並んでていいなあと思ってたんです。岩波文庫も」
ご主人「これ、岩波新書、面白いですよ。これなんかも、『ドグラ・マグラ』」
わたし「ほー、ポケミス版ですね。わたし角川文庫版で読みました」
ご主人「これ、2冊サービスしておきます」
わたし「あ、読……ありがとうございます」
ご主人「いやー、嬉しいです」

ご主人の「また来てください」に送られて、気持ちよく店を出る。

買った本


北村薫・宮部みゆき 編『名短篇、ここにあり』、『名短篇、さらにあり』、『名短篇ほりだしもの』(ちくま文庫)。

貰った本


L. ヒューバーマン・P. M. スウィージー『キューバ』(池上幹徳 訳 岩波新書)、夢野久作『ドグラ・マグラ』(ハヤカワ・ミステリ)。
前に『ドグラ・マグラ』を読んだのは高校生のときで、同級生が「感想を聞かせろ」と、頼んでもいないのに貸してくれたのだった。なぜかわたしのところに向こうから勝手にやってくる本。前回の読書については、親に見られないように(表紙ね)苦心したことくらいしか覚えていない。あらためて読んでみるか。

新刊書店を三軒回ったが、買おうと思っていた本三冊のうち二冊はどこにも置いてなかった。見つかった一冊はこれ。


宮内悠介『偶然の聖地』(講談社文庫)。

通りかかった弁当屋さんで「全品100円(除外品あり)」だったので、惣菜を二つ買おうとしたら、ひとつだけ残っていた弁当を「半額にするし買わはらへん?」といわれ、それならってんで買うことにしたところ、除外品だった揚げ物セットも100円にしてくれて、さらに惣菜をひとつオマケしてくれた。


えらいことになった(さすがに揚げ物は冷蔵庫行きにした)。しかしオムライス弁当のおかずがさばの煮付け、オクラのおひたし、さつまいもとれんこんの天ぷら、コーンコロッケ、白菜にんじんお揚げの炊いたの、ピンクのお漬けもん(これなんていうの?)というのがちょっと腑に落ちない。この脇役たちが引き立てるのはやはり白いごはん……基本の白飯セットかなんかの主食を替えただけなのだろうな。洋食系のおかずの種類を増やすのはコスト的に難しいのかも……いや別に生野菜とかでいいじゃん。なんならオムライスだけでいいじゃん。いや、そうなると「ワンコイン弁当」が成立しなくなる……で、おかずをもりもりにつける……良心的!(でも合ってない)


3日(水)

見事に再生した豆苗。


えんどう豆のポテンシャルよ。

りんごの酵母起こしに成功。


饅頭や包子をつくるのが楽しみ。今日はつくらないけど。



かぼちゃの塩蒸し、豆苗とたまごのスープ、七味おかかのおむすび。
全品おかわり自由。

食べたら出かける。電車のおともは車谷長吉『赤目四十八滝心中未遂』(文春文庫)。手近な本タワーの一番上にあったのをテキトーに取って鞄にほりこんできたんだけど、冒頭から凄すぎて、つい居ずまいをただす。

2年ぶりの古本まつり。


正統派のただ中に鹿島先生の異色の近代史。


じゃがいも心地(が何かは知らないが)の箱にシンデレラフィットする漢語大字典。


なんかいい絵。

一通り見て、鐘撞堂の裏に腰かけて休憩。筋向かいの家の人が、掃き出し窓を開けて煙草を吸っている。暑くも寒くもなく、気持ちがいい。

収穫


森茉莉『贅澤貧乏』(新潮社)600円、ハーフィズ『ハーフィズ詩集』(黒柳恒男 訳 東洋文庫)1,000円、青木正児『酒の肴・抱樽酒話』(岩波文庫)100円。
『贅澤貧乏』は講談社文芸文庫版を持っていたが、誰かに貸したら返ってこなかったので。たまに読みたくなるんよね。青木正児は行方不明の『華国風味』があったら買おうと思っていたところ、『酒の肴・抱樽酒話』を見つけた。これもたしか持っていた。たぶんセットで誰かに貸したんだろうな。

お昼は、秋の古本まつり恒例の 三高餅 で。席につくなり注文を済ませ(入る前から決めていた)、出してもらったあったかいお茶をすすり、見るともなく先客のテーブルを見ていてあることに気がついた。お茶が出ている人と水が出ている人がいる。なんでだろ、と思っていると新規のお客さんが入ってきた。わたしが来たとき、店の前で「入る?」「どうする?」と悩んでいた自転車の二人連れだ。それとなく目の端で見ていたら、彼らには水が出た。暑そうにしていたら冷たい水が出て、そうでもなさそうならあったかいお茶なのだろうか。とか考えていたら、来ました


きつねカレーうどん(600円)。
冷水付き。ここのカレーうどんはスパイスが効いていて嬉しい。小袋の一味唐辛子で辛さの調節ができてさらに嬉しい(全部入れた)。はー美味しかった、あったまった。

このあと京都御苑を散策。イチョウもカエデもまだ青々としている。

大きなスダジイの木。


ぽとぽとと絶えず落ちてくる実を少し拾った。


このあとも行くところがあるので、このくらいにしておいて、地下鉄に乗る。

四条で下車、地下道を歩いて藤井大丸へ。目的はこれ。


ここは各店舗のスペースが限られていることもあり、粒ぞろいの品揃え。どーしょーもない本の中から面白いものを見つけるのも古本市の醍醐味なんだけど、よいものばかりの中からどれを買うか悩むのもまた楽し。三冊買い、地上に出て某大型書店に向かう。あそこならあるでしょ、うちの近所にない本も。

普段あまり通らない道を歩いたら、知らん間に真剣で藁の試し斬りができる店なんてのができていて、大正時代の女学生みたいな衣装のおねえさんが呼び込みしていた(のであまりハッキリとは見ていない)。繁華街、こわいとこや……

大型書店すごい。なんでもある(なんでもはない)。うちから歩いて行ける距離にこの規模の書店があるといいのに。

藤大で買った古書


C. S. ルイス『マラカンドラ』、『ペレランドラ』(中村妙子 訳 ちくま文庫)各400円、ハーバート・アーネスト・ベイツ『クリスマス・ソング』(大津栄一郎 訳 福武文庫)300円。
ルイスの別世界物語は別々の店で出ていた。あと一冊『サルカンドラ』は見つけられなかったけど、あるものだけでも確保しておくと、足りないものはなぜか必ずそのうち見つかるものなのだ。むかし絶版本の下巻だけ買ったら、2、3年してから上巻を見つけたなんてこともあった。
ベイツの『クリスマス・ソング』は、少し前に北村薫『詩歌の待ち伏せ 1』に登場したのを読んだのだった。芋づる式読書。

大型書店で買った新刊


川本直『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(河出書房新社)、樋口恭介 編『異常論文』(ハヤカワ文庫)。

ずしりと重い鞄を提げ、さらにビールを買ってよろよろと帰宅。20,744歩。

晩は、昨日の揚げ物をあっためて、ビール飲んでコテンと就寝。


4日(木)

昨日拾ってきた椎の実は、すぐ食べないので洗って日にあてておく。



レンチンりんご(紅玉)、ミルクティー。
りんごの皮と芯は、りんご酵母のスペアをつくるべく、煮沸消毒した瓶に入れ、湯冷ましを注いで冷蔵庫へ。

日没前、椎の実を取り込みついでに、ひとつ割って生で食べてみた。ほんのり甘くて美味しい。

晩は、ごく軽く焼いたパンとさばマリネでサンドウィッチをつくり、ビールとともに。

5日(金)



そうめんの乾麺(ガンミェン)風。
鉢ににんにく(チューブのやつ)、醤油、砂糖、沙茶醤、ごま油、刻みねぎ、いりごまを入れて混ぜておき、茹でたそうめんをいれてガーッと混ぜ、黒酢を少々ふりかけた。うまい。



きゅうりのキムチ、かぼちゃの塩蒸し、生姜じゃこの混ぜごはんのおむすび、豆苗の味噌汁。

ニガウリのつるが大分枯れてきた。まだ小さい花がぽつぽつ咲きはするけれども、完全に枯れてしまうとぼろぼろ崩れて掃除が大変になるという、完全に人間側の都合で甚だ申し訳ないけれども、そろそろ切ったほうがよさそう。

晩は焼いた厚揚げに生姜醤油をかけたのをアテに、焼酎の湯割り。


6日(土)

目覚めた瞬間から酷い頭痛。ベランダの衆に水やりをしてからまた布団に転がるが、なにか腹に入れないと薬がのめない。



たまご粥。

食後に痛み止めをのむ。痛みが治まったらベランダへ出てニガウリの始末。



インスタントスープ(オニオンコンソメ)、きゅうりサラダ、あるもんなんでも入れたスパゲッティ。
サラダは、いい感じに乳酸菌発酵してきたきゅうり塩水漬けに乾燥ディルウィードとオリーブ油をかけた。スパゲッティソースは玉ねぎ、なす、放っておいたらオレンジ色になってしまった元緑のピーマン、瓶詰めのオリーブを炒めて市販のトマトソースでまとめ、仕上げにベランダ産バジルを投入。

午後は溜め込んでいた雑誌の整理。必要なページだけ切り取り、分類してファイリング。段ボール一箱分をやっつけた。

おやつ


桃ジャム、紅茶。
この前、桃ジャムをミルクティーに入れて大失敗したので、今回はストレートティーで。うん、ジャムはお茶に入れずに直で食べた方が美味しい(一歩ずつ前進)。ロシア式にはわけがあるね。

晩は茹でた豆腐にぽん酢をかけたのをアテに、焼酎の湯割り。


7日(日)

椎の実を剥く。


尖った方からトンカチで叩いてひびを入れ、殻を剥く。山のシバグリと同じで7割がた虫に食われている。だからあんなにたくさん実をつけるのだな。食害部分は抉り取れば食べられる(万一虫ごと食べてしまったところで人体に害はないし、椎の実を食う虫は椎の実の味がするので、たぶん気がつかない)。薄皮はすぐ剥けなくても、水に浸けただけで取れてしまうものもある。


水洗いしたら大体剥けるけど、それでも剥けない頑固な奴は指でこすりとる。


これを酒と塩で味つけして


こう。




ケランチム、トマトときゅうりのキムチ、海苔レタス、椎飯、生姜じゃこ、かぼちゃの味噌汁。
味噌汁のかぼちゃは塩蒸しにしてストックしていたもの。
椎飯は風味の弱い栗飯という感じ。わたしにはじゅうぶん甘くて美味しいごはん。

晩は、茹でた椎の実をアテにビール少々。スダジイはうまい。しかも京都御苑のは実が大きくて食べでがある。


8日(月)



なすのトマトソースとスライスチーズのホットサンド、ミルクティー。
一昨日のスパゲッティソースの残りを使用。



シーフードヌードル、りんご(紅玉)。



湯豆腐。
鍋に昆布を敷いて水と酒を注ぎ、塩ひとつまみ加えて豆腐と鱈を煮る。ねぎを買い忘れたので、昨日の残りのレタスを投入。


9日(火)



釜揚げうどん。
昨晩の湯豆腐の残り汁で乾麺を煮た。麺つゆにはすりごま入り。

もうなんかいろいろあって開いた口が塞がる暇がないのだが、ほんとなんとかしようよ、クーポン大好き与党さんを。


10日(水)

午前4時を少し過ぎたくらいに目が覚めて、それからどうしても眠れない。そしてまたしても酷く頭が痛い。『赤目四十八滝心中未遂』を読む。こんな状態で読む本か。

薬をのむためには何か腹に入れないといけないが、起きて準備するのが億劫だと思っていたところ、某呟き処で早起きの方と会話していて、レトルト粥と同じくらい手間のかからないオートミールがあることを思い出した。頭が働いてないな。

朝はオートミール粥。味つけは顆粒コンソメと塩。和風だしの素が切れている。買っておかねば。

本日は昼から空き。平安蚤の市を覗きに行く。同じ店でも出品するものが違うので、こまめに見るのが吉なのだ。会場に向かう前に、ますや でお昼。


ヤキメシ(500円)、コンソメスープ(60円)。次回はスパゲッティをと決めていたんだけど、なんか米の気分だったから……やー、美味しかった。ほんとなんでも美味しいな、ここ。

会場は、平日の昼にも関わらず、かなりのにぎわい。みんな何してる人なんだろう(オマエもな、なんだけど)。本日の収穫は、こういうのがあったら欲しいと思っていた小ぶりの盆。お茶とお菓子とか、酒とちょっとしたアテ一品なんかにいいサイズ。それだけ買ってさっさと撤収。風が強くて寒かったからね。

あとはB○○K ○FFやカルディなど何軒か回って帰宅。B○○K ○FFでの収穫はなし。まあ部屋の状態を考えたら、なくて幸いなんだけれども。

新入荷のお盆の汚れを落とし、オリーブ油をすりこんでおいた。輪染みは取れないけど、これもまた味。


いいじゃん。うん、次は一合徳利が欲しいな。(盆に合わせるのか)

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