朝
ごはんのおとも三種、麦飯、インスタント味噌汁(しじみ)。
ごはんのおともは、つくり置きしてあるねぎおかか、なめたけ、にがうりの佃煮。麦飯は冷凍しておいたものをレンチンした。そう、レンチンができるようになったのだ。ありがたや。
母からメール。盆の帰省はどうするのかというので、今回は見送ると答える。こちらは感染者が増えているし、仕事に行くのに公共交通機関を利用しているしで、まあ仕方なかろう。
夜、レーズン酵母のコッペパンを焼く。
細長いのと太短いの(不器用)。火加減がなんとなくつかめてきた感じ(途中で止めたりして何度もやりなおしたけど)。それはそうと、これ形はコッペパンだけど、生地自体は油脂不使用のバゲット生地なので、クッペというべきなのか。いや日本のコッペパンだって語源はクッペらしいじゃないか(クープ入ってないけど)。そしてこれは、クープを入れてみたけどムガーっとは開かなかったので、クッペとは呼べない気がして……もはやなんだかわからない。
12日(水)
朝
レーズン酵母パンのたまごサンド、紅茶。
赤玉ねぎのスライスとたまごサラダを細長いほうのパンにはさんだ。へっぽこが焼いたとはいえ、いわゆるフランスパンなので皮がしっかりしており、コッペパンみたいに縦に切り込みを入れて具を挟むやり方だと、ちょっと食べにくかった。
本日の晩めし(めしではない)は
麩家名物「あるもんなんでも入れたお好み焼き」。キャベツ、ちくわ、ねぎ、にがうりのワタ入り。残ったにがうりの種は煎って食べる。
某オークションサイトで、どう見てもアレなんだけど、アレとはクレジットされてなくて、かなり汚れているせいもあってかアレとは思えないお値段で出品されていて、状態のいいものだったら一万円以上で取引されるのだし、ひょっとしたらアレじゃないかもしれないけど、コピー商品があるとも聞かないので、やっぱりアレなのかなあ……汚れは洗って磨けばたぶんなんとかなるし、なんとかならなくても使い道はあるし……と思って、えい!と入札した商品、ほかに入札者が現れず100円で落札できてしまった。送料が品代の10倍強。
13日(木)
朝
一昨日焼いたパン、6Pチーズ(カマンベール入り)、コーヒー。
パンは網で少し焼いてから切った。
昼は冷凍の麦飯を温めて、適当な常備菜(自家製なめたけ、にがうりの佃煮、新生姜の佃煮)をおかずに。食べたら外出。
京都シネマにて、本日最終日の『蜘蛛女のキス』のチケットを無事購入。上映2時間前である。なんでこんなに早く来たかというと、連日満席だということを今朝知ったのだ。しかし2時間どうするか。納涼古本まつりも今年は中止になったことだし、古書店を覗きに行くなどする。V. S. ナイポール『ミゲル・ストリート』(小野自然・小野正嗣 訳 岩波文庫)を買い、映画館へ。
(※この写真は備忘用に6月に撮ったもの)
エクトール・バベンコ監督作品『蜘蛛女のキス』は昔テレビの深夜放送で観たけど、スクリーンで観るのははじめて。あらためて観てもウィリアム・ハートの演技は凄かった。抑制しながらも表に出てしまう複雑な内面。赤いスカーフをつける瞬間、鏡を見るまなざしの強さ。殉教者のものともいえるあの表情はやはりスクリーンで観てこそと思う。政治犯として収監中のバレンティン(ラウル・ジュリア)と同房の同性愛者(というよりは性別不合と思われる)モリーナ(ウィリアム・ハート)。モリーナは夜ごと好きな映画の話をバレンティンに物語る。はじめはモリーナを見下していたバレンティンだったが、次第にモリーナと心を通わせるようになる。しかしモリーナには、バレンティンに明かすことのできない、ある目的があった……という物語の組み立てにおいて、モリーナが語る映画に登場するヒロインのレニ、バレンティンが愛する女性マルタ、モリーナが(そうとはいわないが)自分自身として物語る蜘蛛女、それら三役をソニア・ブラガがひとりで演じているということには大きな意味があるだろう。モリーナが物語るレニの運命はモリーナその人の運命を暗示し、映画のラストで酷い拷問を受けたバレンティンは、見かねた医師が注射してくれたモルヒネによって得られた眠り(ひょっとすると覚めないかもしれない眠り)で、マルタとともにボートで海に漕ぎ出す夢を見るのだけど、その場所はかつてモリーナが語った蜘蛛女の住む南の島。いや、凄いでしょ、これ。愛ですよ、愛。そしてこれ重要だと思うんだけど、その夢にモリーナその人は出てこない、つまりバレンティンの意識の表層には決して現れることのない深い深い部分で、愛の対象がひとりの女の形をとっているってことでしょ。モリーナ、あなた本当に愛されてたんだよ!「自分が愛したのは母とバレンティンだけ」、そう語ったモリーナに、このことをもっと早く知らせてあげられていたら、そう思い涙する吉宗であった。(完)(ってなんだこれ)
14日(金)
朝は紅茶のみ。
例のアレが来た。
間違いなくコクムスのやかん。型は違うが、小津映画のあの赤いやかんの仲間である。これが100円で落札できたのは、商品説明にコクムスとはひとことも書いてなくて、また商品名に「北欧」ではなく「昭和レトロ」が冠されていたため、お探しの方々の検索に引っかからなかったからではなかろうか(小津映画でおなじみ?なので、「昭和レトロ」はもちろん間違っていない)。
ま、かなり汚れているし、
取っ手と注ぎ口に大きな剥げがあるからかもしれないけど。
(※剥げ部分の写真は、本体を磨いてから、あ、そうそうこれ撮っとかないと、と思って撮ったので、本体はキレイになっております)
剥げはともかく汚れの方は無問題。蓋のツマミの汚れは石鹸でちょっと洗ったらすぐ落ちた。本体表面も石鹸で洗って、こびりついた油汚れは重曹をふりかけて布で擦ってピカピカに。底の錆はクレンザーである程度落ちた。洗うとなぜか取っ手のカシメがゆるゆるでバンバン倒れるようになったので、ペンチでリベットを押さえて自立するようにした。そうか、取っ手のリベット周りの剥げ、ふつうに使っていてこんなところにアタリができるとは考えにくいし、しかも両側にあるし、なんでだろうと思っていたが、もとの持ち主がこの辺をいじろうとして傷つけたのかもしれないな。
やかん磨きに夢中で昼めしのことを忘れていた。ささっとつくれるものにしよう。
高価なズッキーニのスパゲッティ。
昨日買ったズッキーニは平時の5割増しのお値段なのであった(まあほかの野菜も軒並み高いんだけれども)。高価なズッキーニは5㎜厚さの輪切りにして、多めのオリーブ油で両面こんがり焼き、いったん取り出して塩をふっておく。フライパンに残った油でスライスしたにんにくを焼き、茹でたスパゲッティと茹で汁少々を加えてあおり、ズッキーニを戻し入れ、粉チーズをどっさり入れて混ぜる。しみじみうまい。
さて、磨き再開。いちばん面倒そうな、茶渋でまっ茶色の内側。まあこれもなんとかなるはず。水を吹きこぼれないギリギリのラインまで入れて、重曹を加え、火にかける。沸騰したらそのまま10分ほど沸かし、火を止めて放置、手で触れる程度まで温度が下がったら湯を捨て、重曹をふりかけて布で擦る。注ぎ口からも重曹をふり入れ、ブラシで内部を擦る。
茶渋の色が落ちたら、けっこう傷が見えた。前所有者がガシガシ擦ったらしい。艶もなくなっている感じなので、色素沈着はある程度落ちたらよしとして、磨き完了。
初仕事のようす(まな板やたわしを消毒する湯を沸かしている)。
100円とは思えぬお姿。今後ともよろしく。
夜、パンを焼く。
焼きたてをひと口食べるつもりが、気づいたら1/4個くらい食べていた。
15日(土)
朝
昨日焼いたパン、コーヒー。
昨夜のつまみ食いは1/4個どころじゃなかった。3/8個くらい?
昼
きゅうりの梅漬け、オクラとトマトのおひたし、木の葉丼、インスタント味噌汁(しじみ)。
きゅうりの梅漬けは、切ったきゅうりを、箸でぷすぷす刺した梅干しといっしょに塩水(梅干しの塩分が出るので薄めにしておく)に漬けておいたもの。梅干しの酸味と香りがほんのり移って爽やか。
午後、所用で出かけた。信号待ちの間、真っ向から直射日光を浴び、意識が遠のいていくのを感じつつ、思ったことはただひとつ「ワシなんで黒いTシャツ着てきたんや」であった。
帰宅して、冷房きかせた(ゆうても外が暑すぎるので29℃設定ですごく涼しく感じる)部屋に転がっていたら届きました。
レイナルド・アレナス『夜になるまえに』(安藤哲行 訳 国書刊行会)、ジェニー・エルペンベック『年老いた子どもの話』(松永美穂 訳 河出書房新社)、パトリック・シャモワゾー『素晴らしきソリボ』(関口涼子 訳 河出書房新社)、レオ・ペルッツ『ボリバル侯爵』(垂野創一郎 訳 国書刊行会)。またお店に伺う日を楽しみに、いまは通販で我慢。
16日(日)
予想最高気温、今日が39℃で明日が41℃ってなんですか京都は滅ぼされるんですか……
朝
一昨日焼いたパン、コーヒー。
パンは表面を網で軽く焼いてから切り、トーストした。
8時台から暑くてエアコンをオン。ニガウリも暑すぎてか、最近はほとんど花を咲かせていない。数少ない花に、今朝は黄色のチョウが来ているのが一瞬見えた(種類はわからなかった)。
昼
冷やし蕎麦。
オクラ、トマト、納豆のっけ。
日よけを下ろすため決死の覚悟でベランダに出て、ついでににがうりを収穫。きのうまで緑だった10号はいきなり黄色になっていた。
本日の収穫
11~13号。
おやつ
大満足。
今晩焼いたパンは、豆乳とマーガリンを使用した、ソフトタイプのコッペパンふたつにスティックパンひとつ。
晩酌
アテは11号のピーナッツ酢味噌和え。
和え衣はピーナッツバター(微糖)と白味噌を同量合わせて、酢を少々。にがうりとピーナッツバターは相性がいいと思う。
17日(月)
朝
ピーナッツバターサンド、コーヒー。
昨夜焼いた細長いパンに切れ目を入れ、ピーナッツバターをこってりと。
日が沈んでからベランダの衆に水をやり、ついでに打ち水をしたが、みるみるうちに乾いていく。怖い。
全体が黄色くなったにがうり10号を収穫。このままはじけるまでおいておき、仮種皮は冷やしておやつにして、来年の種を採ることにする。
そういえば読んでいなかった、とポチったマヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』(野谷文昭 訳 集英社文庫)が届いた。映画を観て全体を知っているからとパラパラ見ていたら、バレンティンがモリーナのことを「モリニータ」と女性形の愛称で呼んでいて、胸がちくりと痛んだ。
18日(火)
朝
ピーナッツバターと赤玉ねぎのサンドウィッチ、コーヒー。
ほんとはツナも挟もうと思ったが、缶を開けるのが面倒だったので。「ツナとピーナッツバターのサンドウィッチ」は、むかしアル・ヤンコビック(懐かしいでしょ?)の好物と聞いて「なんじゃそら」と思ったんだけど、つくってみたら案外いけたのであった。玉ねぎには塩と粗挽き黒胡椒をふった。胡椒は多めが吉。
夜、パンを焼く。やけに眠いと思って時計を見たら11時42分。まだ日付変わってないんだ、と思ったら時計が止まっており、実際は午前2時を過ぎていた。ちょっと自分の感覚に驚く。
19日(水)
目が覚めて時計を見て、えっ、昼前!?と思って跳ね起きたが、昨夜から時計が止まっていただけで、まだ6時にもなっていなかった。電池を替えとかないと。
朝
昨夜焼いたパンにバター、コーヒー。
まだちょっと水分量が決まらない。今回は少なすぎた気がする(失敗というわけではなくて、思った感じに仕上げられていないというだけ)。
夕方見たら、10号が割れていた。
種の部分を取り出し、冷蔵庫へ。
晩酌
アテは茄子の柳川鍋。
茄子(小)2本、ごぼう1/2本、しめじ1パック(以前より少なくなってる気がする)、たまご1個を使用。こう見えて案外入る鍋なのだ。
20日(木)
朝
一昨日焼いたパン、にがうり10号の仮種皮、紅茶。
パンは表面を網で焼いてからスライス。
昼
蒸しなすタヒニそうめん。
トマトソースを作成。
生トマトがお高いので水煮缶を使用、バジルはベランダ産。
晩酌
アテはなすのグラタン。中はこう。
なすは縞目に剥いて塩をまぶしてしばらくおき、出てきた水気を洗い流してレンチン。ほんとは小麦粉をまぶしてソテーするとトロっとうまいのだけど、めんどくさかった(またそれか)。トマトソース、なす、トマトソース、チーズ、トマトソース、なす、トマトソース、チーズと重ねてオーブンで焼く。やっぱりオーブンのある生活はいいな。
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