2019-11-10

日々雑記 2019 Nov. #1

1日(金)




鳴門金時蒸しぱん、紅茶。

近所のスーパーで「じゃがいも1個25円 よりどり10個190円」なら10個買うしかないじゃろ、と10個を袋に詰めてレジへ。レジ係の女子が袋をひねくり回して何度も数えなおした末に「じゃがいも10個ですか?」と訊いてきたので「はい」といいつつものすごく不安になり、清算後に数えなおす。10個あった。女子よ、そこは「10個ですか」でなく「10個ですね」というのだ。




鱈のあら鍋。
鱈のあら、豆腐、白菜、白ねぎ、しめじ、えのきを昆布出汁と酒と塩少々で煮て、ぽん酢で食べる。シメはうどん。

眠れなかったので「十二国記」再読チャレンジ。『風の海 迷宮の岸』読了。いとけない泰麒が愛らしく、全体としてはあたたかい雰囲気なのだが、先に『魔性の子』(及び『黄昏の岸 暁の天』)を読んでいる身としてはこの先にあれが待つゆえの明るさ、あたたかさなのだろうなと思わなくもない。ということで早いとこ最新刊『白銀の墟 玄の月』を読めるようにがんばろう。





2日(土)




りんご(トキ)、蒸したまご、豆乳飲料(紅茶)。
鍋にたまごと少量の水を入れて蒸すと早くできるし、なぜか白身が漏れたりしないので茹でたまごはもっぱらこの方法でつくる。小鍋にたまごと水を少し(5~60㏄くらいか)を入れ、蓋をして強火にかけ、沸騰したら中火で6~7分加熱して氷水にとると、いい具合に半熟。




蒸したまご乗っけ飯、野菜の味噌汁。
炊きたてのごはんに朝つくった蒸したまごを割って乗せ、醤油をかけた。味噌汁には冷凍の和風野菜ミックス(里芋、大根、にんじん、ごぼう、太ねぎ)を使用、茹でて冷凍しておいたささがきごぼうも加えたためごぼうだらけ。なんとなく気が向いてオリーブ油を少々たらしてみたが、あんまり合わなかった。どうせやるならごま油のほうがよかったかもしれない。

残りごはんは晩飯用におむすびに。


素干しアミエビとアオサのおむすび。
恒例の「えび満月風味」。

いい天気なので、ベランダでおやつ。


今日は洗濯物を干しているので火は使わず、ミルクティーをポットに入れて持って出た。


こういう状態。植物たちがまだ外にいるので狭いが、楽しい。

日が沈む前に少し散歩。

マルバアメリカアサガオ


ナヨクサフジ


どう見ても勝手に生えてきてるカボチャ


アオサギ先輩の雄姿




3日(日)

わたしはなんらかの重大な使命を帯びていた。同じ使命を持つ仲間と議論しながら駅の改札を通ると、どうしても乗らなければならない電車が向かいのホームに入ってくるのが見えたので、急いで地下連絡通路に向かったが階段が異様に長く、どうにも間に合いそうもない。それでも必死に走り、反対側のホームに出たら、電車を待っていたらしい中学生が着ているジャージの背中の腰のあたりが燃えていて、駅員さんが火を消そうとしている。煙は出ていないが青緑色の炎がかなり激しい。中学生はなんでもない顔をしていて、特に騒ぎになっている様子もなかったが電車は止まったままだったので、乗り込むことができた。という夢を見たが、なんなんだこれ。




鍋焼きラーメン(サッポロ一番塩らーめん)。
トッピングには魚肉ソーセージ、白菜、にんじん、えのき、しいたけ、しめじ、生赤唐辛子をごま油で炒めたものと蒸したまご、付属の切り胡麻をふりかけた。

某呟き処でフォローしている方おっしゃるところの「クコの実がヤバい」炊き込みごはんをつくってみようと思う。その方はレモン味のサラダチキン、クコの実、松の実を具材に、ナンプラーで味つけして米を炊き、仕上げに白ごまをふっておられたが、わたしはチキンのかわりにきのこでやってみよう。

洗って浸水しておいた米に、松の実とごく少量の水に浸けておいたクコの実を載せ、クコの漬け汁と白出汁少々を加えて水加減して


炊く


さば缶は重石。ヤバい飯をつくられた方がこの画像をご覧になり、「さばをぶち込んでレモン汁と香草というのはどうか」とアドバイスしてくださった。それはもうどう考えても美味いに決まっているので次回かならずやろうと思うが、今日は計画通りきのこで(缶詰よりも保存がきかないので)。

炊いている間に、ごま油で舞茸を炒め、醤油を絡めておく


炊きあがり


舞茸を加えて混ぜる


炊き込みと混ぜの合わせ技である。




厚揚げとなすの炒め煮、舞茸とクコの実と松の実のごはん、インスタント味噌汁(白菜)。
ヤバい。これは美味い。たしかにクコの実がヤバいが松の実もかなりヤバい。これは我が家の炊き込みごはんの殿堂入り必至だ。煮物はみじん切りのねぎをじっくり油炒めして、適当に切ったなすと厚揚げを加え、マギーソースと濃口醤油を加えてしばらく炒めてから水を注いで煮た。これは白飯が止まらんタイプなので、もうちょっとあっさりしたものでもよかったような。

晩めし用におむすびに


自重でつぶれてきておる。

午後はクラウドにむやみに上げていた写真を整理。6時間かけて未だ終わらず。


4日(月)

昨日のごはんがあまりにも美味しかったので、今日は朝から麩家の炊き込みごはんの最高峰をおみまいしてやる。(誰に)(ワシに)

材料はこれ


米、ちりめんじゃこを最低でも米の半量、干ししいたけを好きなだけ(多めがよろしい)。ほかに水、酒、醤油。

米は洗って水浸しておく(しっかり水を吸わせておきたいので、30分以上が望ましい)。干ししいたけを洗って水で戻し、刻んで戻し汁の一部と酒と醤油で煮しめておく(ふつうに美味しいと感じる塩加減で)。


鍋(または炊飯器)に水を切った米とちりめんじゃこを入れ、しいたけの戻し汁(足りなければ水か昆布出汁を足す)で通常より少し多めに水加減する。


すぐに炊いてもいいが、しばらくおいておくと米が美味くなる。これを火にかけ、吹いてきたらしいたけを載せて炊く。(ちなみに鍋で米を炊くときは、沸騰する頃合いに一度しゃもじで底をぐるりとはがすようにしておくと、米が貼りつかなくて扱いやすくなる)


載せるだけで混ぜてはいけない。めんどくさければ最初から入れて炊いてもいいけど、載せるだけで絶対に混ぜてはいけない。


炊きあがり。空気を含ませるように底から大きく混ぜ、茶碗によそう。

これが麩家の炊き込みごはんの最高峰、しいたけ飯だ。


ほうじ茶といただきます。

晩飯用におむすびに。


炊きたても悪くないが、これはむしろ冷めてから真価を発揮するといえよう。

食べたら出かける。


今日が最終日の古本まつり at 百万遍知恩寺。去年の台風被害の修復工事中で、いつもは開いている門が閉まっている。本日の狙い(いつもだけど)は昔の東洋文庫と、とある中公新書(ちょっと前まで密林でべらぼうな値段がついてて、最近下がってきたとはいえ、未だ定価の3倍以上)。

2時間ほどかけて1周見て回った結果、買ったのはこの3冊。


マーリオ・リゴーニ・ステルン『雷鳥の森』(志村蓉子 訳 みすず書房) 800円(税別)


多和田葉子『雪の練習生』(新潮社)、ポール・オースター『最後の物たちの国で』(柴田元幸 訳 白水Uブックス) 2冊で500円(税別)。

マーリオ・リゴーニ・ステルンは、むかし何気なく手にとった『野生の樹木園』の静かな筆致に魅了され、ゆるゆると探している作家だったのでうれしい。最近なぜか盛り上がっているプリーモ・レーヴィも褒めていたな。多和田葉子は、まさか「2冊500円」コーナーにあるとは思わなんだ。ポール・オースターは以前図書館で借りて読んだけど、この機会に手元に迎えることにした。

会場を出て、周辺の古書店も覗いて回り、そのあとは久々の三高餅で遅いお昼……店舗改装してはりますね。


席に着き注文、できあがりを待つ間に、ここ、いつから来てないんだろうと思って調べてみて、2015年3月に新装開店と判明。たぶん5年以上のご無沙汰でした。ついでにお店の正式名称が「三高餅老舗」ということも知る。そりゃK大がS高(伏字の意味なし)の頃から営業されていたわけだからな(※創業は大正初期だそうです)。

来ました


けいらんたぬきうどん 650円……値上がりしてますね(当たり前だ)。利尻昆布、サバ、イワシでとる――というのは今回検索して知ったのだけど――しっかりした味のお出汁は変わらぬ美味しさ。すっからかんに完飲しましたよ。今日はちょっと寒かったのであんかけにしたけれども、ここはたまごとじ関係がほんとうにほんとうに素晴らしいので、そのあたりはまたの機会に。

このあとはおとなしく帰ろうかと思ったがさらに2軒の古書店を覗き、せっかく1日乗車券を買ったのだからと京都駅まで出てモンベルでウールの手袋を買い(冬支度)、ウチの近所に新規出店した無印良品をひやかすつもりで入ったらなんと生鮮食品まで扱っていたので真剣に見てしまい、好物のすき昆布を買って家路につくつもりがさらに新刊書店を2軒回ってしまった。さすがに疲れた。おむすび食べてビール飲んで寝よう。寒いのでライトダウンジャケットを着用して飲む。うむ、快適……ってこれ、傍から見るとどうかしているように見えるのではないか。


5日(火)




トーストにマーガリン、コーヒー。
コーヒー豆は挽いてないものを買ってその都度挽いているのだけど、この前ふとパーコレーター用ってどんな感じだっけ、と店で挽いてもらったのがあるので、それをドリップで(何故)淹れてみた。粗いのでドリップだとやはりあっさりしすぎている。こんどはちゃんとパーコレーターで淹れてみよう。

帰宅して、枯れた部分からニガウリのつるを整理などしていると、どうしても目に入る場所、というか天下の往来でずーーーーーっとキスしている二人がいて、通りすがりの自転車のおっさんとかが振り返ってまでガン見したりしているのを見るにつけ、事故でも起こるとアレなので彼らには毎日そこでそうやって日常の風景になっていってほしいと思うなど。ただ、そこは車止めの間でめっちゃ邪魔(だからわたしも目をとめた)なので、通る人の邪魔にならない場所でお願いします。

そういえば今晩は Guy Fawkes Night ではないか。なんぞ火あぶりにするか。


ぼんふぁいやー!(違)
これとスーパーで半額になっていたのを買ってきた舞茸天をフライパンで温めてビール。天ぷらはパックの半分食べたら油で気持ち悪くなってきた。トシには勝てぬ。


6日(水)




舞茸天うどん。
昨夜の残りの舞茸天をトッピング。




炒りたまごとシュレッドチーズのホットサンド、ビール。
こういうたまに大穴が開いているタイプのパンでも、アルミホイルに包んで焼けば具が漏れて困ることはないのではとヒラメキを得たのでやってみた。これは使える。


7日(木)




にゅうめん。
トッピングは天かす、乾燥わかめ、乾燥もずく、冷凍ねぎ。

晩酌


アテはなすのいなかふう(トッピングは冷凍ねぎ)。
夏に帰省した時に見た『暮らしの手帖版 おそうざい十二ヵ月』に載っていたもの。多めの油でなすを炒め、水と醤油を加えて煮るだけ。なす、油、水、醤油、それだけで美味い。


8日(金)

朝は煎茶のみ。




鱈のアラ鍋。
毎度これだが飽きない。


9日(土)

野生ニラのポットに謎が生えてきた。


なんだろうな、これ。数の多さからいって、蒔いたはいいがその年には発芽しなかった何者かではないかと思われるのだが。

空いた鉢に勝手に生えてきたノゲシはのびのび育っている。


そのうち食う。しかしこれ普通に考えたら勝手に雑草が生えてきたってことなのに、こいつが萎れたらあわてて水をやったりしていたことを思うとちょっと笑ってしまった。




梅昆布茶。




もやしとにんじんのおひたし、麩の照り焼き、蒸したまご、焼きピーマン、じゃこと切り干し大根の炊き込みごはんのおむすび、焼きねぎの味噌汁。
麩とピーマンとねぎはひとつのフライパンで一緒に焼き、順次取り出して別々に仕上げたので、いろいろやっているように見えて時間はかからない。凄い人は飯を炊く鍋にざるをセットして野菜やたまごを蒸したりするようだけど、そこまではちょっと。

午後はおやつハチャプリ再チャレンジ。地粉にベーキングパウダーを混ぜ、ヨーグルトを加えてこね、日の当たる窓辺に置いて寝かす。寝かしている間に宅配便を受け取る(工程には関係ありません)。寝かした生地を薄く伸ばし、シュレッドチーズと自家製りんごジャムを載せ、半分に折って端をとじる。


エンパナーダ方式。そして多めの油で揚げ焼きにする。


新聞紙にとって油を切る。


みなぎる昭和のおやつ感。半分に切って紅茶とともに供す。


おーいえー。カロリーは計算すまいよ。

ハチャプリ生地を寝かしている間に受け取った宅配便は、ネット通販で買った古書。無料アプリだけではどうにもならんと思い、読み書きの練習用にハングルに特化した本を買ったところが


開いた途端に前所有者がやる気を殺ぐ書き込みをしてくれているのだが、どうしてくれよう。


10日(日)

朝は昨日の炊き込みごはんの残り。




にんじんの酢油がけ、子芋の炊いたの、焙りわかめごはんのおむすび、お揚げと板わかめの茎の味噌汁。
にんじんは小さめの乱切りにして塩をふってしばらく置き、酢とごま油をかけて黒胡椒をふった。子芋は冷凍のもの。板わかめを弱火で焙って揉んだものを炊いたごはんに混ぜ込んだ。細かくならない茎の部分は味噌汁に。山陰名物の板わかめは近所で売っていないので、遠出する度に買ってしまう。混ぜごはんに使う焙りわかめはこれでないと。

今日はパンケーキの日らしい。え、Pancake Day はとっくに終わったのでは、と思って調べてみたら、なんだか毎月10日が「パンケーキの日」になったんだとか。知らんかった。知らんでもよかった気もするが。まあ、せっかくなので今日のおやつはパンケーキにしよう。ちょうどそば粉を買ったしりんごジャムがあるし、アーネスト・ヘミングウェイの "Big Two-Hearted River" で Nick Adams がつくっていたヤツにしよう。とはいえ「そば粉をカップ1杯に水カップ1杯を練り、脂(何かは不明)で焼く」のは、ノンスティックのフライパンでないと割と難しい(もちろんやったことがある)ので、改造。むかし知人に教わったつくり方を参考に、手軽につくれるようにしたもの。

バター(サラダ油でもいい) 約大さじ1、たまご 1個、そば粉 1/2カップ強(125㏄くらい)、牛乳 1/2カップ強(そば粉と同量)、ベーキングパウダー 分包1袋(5ℊ)、塩 ひとつまみが材料。これを混ぜて油をひいたフライパンで両面焼くだけ。ただ、バターを使う場合、全部一気に入れると混ざらないので、最初に室温に戻したバターとそば粉少量を練り混ぜ、そこに溶きたまごを少しずつ加えて滑らかに混ぜてから牛乳を加え、そば粉とベーキングパウダーを合わせて(泡だて器でかき混ぜておけばふるう必要はない)入れ、塩をひとつまみ加えて混ぜる。


この生地を、油をひいたフライパンに流し入れ、両面焼く。火は多少強めの方が軽く焼きあがると思う。


5枚できた。これにりんごジャム(グラニースミスでつくったやつ)を塗って四つ折りにして食らう。


写真は二つ折りだけれども。二枚食べて、残りはジャムを塗って重ねて切る。


これは明日の朝用に。

0 件のコメント:

コメントを投稿