21日(日)
サボ子に二つめの花が咲いた
朝
チーズのバゲットサンド、紅茶。
バゲットが少し古くなってモサモサしていたので、厚く切ったモッツァレラタイプのチーズをはさんでホットサンドトースターで焼いた。ひとくち噛んだらあつあつのチーズが噴出して唇の端っこを焼く惨事に見舞われたが、うまかったので許す。
昼の野草膳
お揚げとノゲシの炊いたの、ヤブカラシ納豆、イタドリのごまおかか炒め、カキドオシ飯、ヤブカンゾウの白味噌汁。
ヤブカラシは皮を剥いてみた。ふだんはやらないし、やらなくてもどうということはないのだけど、なんとなくそんな気分になったので。案外ラクなものだった。いつも皮を剥くのが面倒で天ぷらでお茶を濁しているクズも、今年は皮を剥いて使ってみようか。
午後のスペアミント茶
すっきりしてよい。
22日(月)
オブツサ子の三つめの花
この調子で次々咲いてくれると受粉させてみたくなるのだけど、自家受粉でいけるのだろうか。
朝
残りもの丼、セイヨウカラシナの白味噌汁。
丼は昨日のお揚げとノゲシの炊いたのにねぎを足し、たまごでとじてごはんに乗せた。
晩酌
アテはモンゴウイカのゲソとセリのナムル。
茹でて適当に切ったセリと茹でゲソを醤油とごま油で和えた。セリはレモンと相性がよいのではないかと思うので、塩、レモン、オリーブオイルの組み合わせなどでも試してみたい。
そんなことは大型ごみ回収の申し込みをしてからすればいいのに、しかも風呂に入った後だというのに、壊れたオーブンレンジを撤去しようと冷蔵庫の上から下ろし、うろうろと置き場を探すも見つからず、かといって思いのほか重かったこれを上に戻すのは面倒だし、しかたなく玄関の上り口に置いた結果ものすごい邪魔が発生してしまったのだが、ばかなのかわたしは。ばかなんだな。パジャマのホコリをはたいて寝る。
23日(火)
オブツサ子四つめの花開く
サボ子の三つめの花は明日開きそう。
朝
味噌煮込みうどん。
具はノビル、お揚げ、たまご。
晩酌
ホタルイカとセイヨウカラシナの酢味噌がけ。
どうも接続が遅いなと思っていたら、ルーターがおかしくなった。初期化しても復旧せず。「明日サポートセンターに連絡してやるからな!」といい捨て、電源を抜いて寝る。
24日(水)
今日はウチ仕事なのだが、ネットが使えなければ調べものをするのに不便だし、いざとなったらネカフェにでも行こうかと思いつつルーターの電源を入れてみたら、なにごともなかったかのように動作した。なんなんだ。助かったけど。
サボ子の三つめの花が咲いた
いまはまだ最初の花も開花している状態で、花盛り。
朝
天丼、インスタント味噌汁(しじみ)。
天ぷら(玉ねぎ、さつまいも、えび2尾)は昨夜買ってきたものを魚焼きグリルで温めなおした。
昼
セイヨウカラシナとあさりのリングイネ。
思ったよりはやく仕事が片づいた。
晩酌
ノビル、あさり、わかめのぽん酢がけ。
これで土曜日に採ってきた野草はおしまい。
25日(木)
オブツサ子の別の株の花が咲いた
別の株というか、ひとつの株が分かれて増えたものなんだけど。
朝は駅前のコンビニで調達したフルーツオレ。エネルギーチャージを謳ったゼリー飲料を買うつもりだったのだが見当たらなかった。ああいうものってなくなったのだろうか。
昼
フィッシュバーガーのフライドポテトセット。飲み物は紅茶。
雨のせいか店内が蒸し暑く、わたしは汗だくだったがイモはみるみるうちに冷めていった。
頭痛が酷く、帰宅してしばらく倒れていたが、4時前に起き上がり、注文していた本を受け取りによろよろ出かける。出かけるからには見たいものをぜんぶ見てやろうという勢いで各所を回り、もろもろ買って帰宅、疲れてまたもばったり倒れる。薬をのんで寝る。
26日(金)
オブツサ子どんどん開花
同じような絵面になるけど可愛いので撮り続ける(親バカ)。
朝
ネギパン、紅茶。
某所の催事場で売っていた熊本のご当地パン。ネギ入り生地のやわらかいパンを二つ折りにして、オーロラソースと花かつおが挟んである。一銭洋食風。
午後、友と映画を観るために出かけ、手土産をと途中下車して祇園饅頭さんの工場に寄る。ぜひ食べてもらいたかった味噌あんの柏餅は売り切れてしまっていて、こしあんのものを購う。待ち合わせの時刻には少し遅れてしまった。友からはコーヒー豆をいただいた。
カルロス・ベルムト監督『シークレット・ヴォイス』を観た。復帰コンサートを控えた往年のスター歌手リラ・カッセンが記憶喪失に陥り、自分のことをすっかり忘れてしまうが、彼女の歌と振り付けを完全にコピーしてカラオケバーで歌っていた貧しいシングルマザーのヴィオレタが、極秘裏にリラに歌と振り付けを教授することになる、という物語。ミステリー的要素の大きい作品なので、ネタバレしないように感想をいうのは難しいのだが、これは何重にも入り組んだ娘と母の物語だった。マルタとヴィオレタ、リラと彼女のマネージャーのブランカ、リラとその母。それにコピーとオリジナルの問題が絡み、複雑なねじれを呈する。細部に「いやそれはないやろ」とツッコミを入れたくなるところはあったけれども映像美を優先したのだろうってことで。あ、映画の内容に関係ないけど、リラが着ていた(そのあとヴィオレタが着ていた)ハナムグリ柄のTシャツがほしい。
27日(土)
オブツサ子2号
二つめの花開く。1号2号ともに受粉適期の花(開花して二日目あたりがいいらしい)があるので、シュロ箒の繊維を1本取ってきてこちょこちょやってみた。
花キリ子よ
いつも思うのだがキミ、花から花を出すってどういうことなの。
朝
ジャムサンド、コーヒー。
パンは一昨日買った石川のご当地パン。
来日中のビアンカ・ベロヴァー氏のトークイベント、東京だけだと思っていたら、本日京都でも開催されるということを教えてもらい、ダメモトで申し込んでみたら、残席があったらしく無事参加できることになった。
昼
みょうが甘酢漬け、煮豆腐丼、インスタント味噌汁(しじみ)。
さいの目に切った絹ごし豆腐をめんつゆで煮て天かすを加え、炊きたてのごはんに乗っけて一味唐辛子をふり、刻み海苔、ベランダ産ねぎを添えた。
トークイベントは午後5時からだけど、いいお天気なので散歩でもと、お昼を食べたらすぐにウチを出る。
賀茂川に来た。強風が吹きすさぶ。寒い。
寒いがハトはいちゃついている。
吹きさらしの場所は寒くてやってられないので移動する。
御霊神社。この時期のここは
イチハツが最高なのであった。
このあと京都御苑をぶらぶら歩いてから、イベント会場へ。うっかり通り過ぎて引き返すなどしたが、無事到着。
受付で『湖』を買い、適当な席に座って開始時間まで読む。そろそろかと顔を上げると、ほとんどの席が埋まっていた。時間きっかりにビアンカ・ベロヴァーさん、翻訳者の阿部賢一さん、ベロヴァーさんのパートナーであるエイドリアン・T. ベルさん登壇、まずはミュージシャンであるベルさんの歌とギター。深みのある声……あれ、英語だ、と思ったらベルさんは英国出身だということ。
ベロヴァーさんのお話はたいへん興味深いものだった。会が始まるまで少し読んだだけでも、その文章には一切無駄がなく、わずかな言葉で核心を突くものであることがわかるのだけど、その鋭い表現は「50語で物語を書く」試みを通して研ぎ澄まされたのだそうだ。以下、メモより
・「湖」をタイトルとすることははじめから決まっていた。湖は物語の背景というだけでなく、主人公でもある。
・この小説は推敲せず、一気に書き上げた。後で手を入れたのは第2章の冒頭の些細な表現のみ。
・「おばあちゃん」は母親と違って直接的な利害関係がなく、無垢の愛を注いでくれ(ベロヴァーさんはブルガリアに住む父方のおばあさんとは年に一度しか会えないため、会うとたいへんかわいがられたそう)、一家の精神的支柱ともなる存在。
・ロシア人を「暴力的な存在」として比喩的に描いたが、もっと抽象的にすべきだったと思う。
・(「この話はここではじめてするのですが」と前置きして、小説のラストシーンが何に触発されたものであったかを明かされた。まだ自分自身が読み終えていないこともあり、ここでバラすことはしないでおく)
・(日本語版書籍の帯に「チェコ幻想×S キング×C ブコウスキー」とあるが)キング、ブコウスキーは好きな作家(そしてジャック・ケルアックも)。皆ジャンルにとらわれず、その作家にしか書けないものを書いていて、その作品には、アクションであれスリラーであれ、どこか現実に根ざしたところがある。
・文章を書くときは、具体的な表現は避けるようにしている。作品は塗り絵のようなもので、読者にそれぞれの色を塗ってもらいたいと思っている。
・『湖』は30か国ほどで刊行されるが、国ごとに作品の受け取り方が違っている。公害の多かった北ボヘミアでは、小説の舞台は自分たちの街だと考える人が多く、ポーランドやラトビアでは、ソ連の軍事施設を身近なものとしてとらえる人が多かった。イタリアやフランスでは、親子の関係など感情的な部分への反応が大きかった。
・(「いつ作品は完成したと感じるか」という質問に)小説の最後の一文を書き終えたときに終わる感覚がある。書いているうちからゴールは見えている。編集者に手を入れろ、もっと長くしろといわれても、それはしない(ので最近はいわれなくなった)。50単語で物語を書いてみることがよい訓練になった。作品には必要なことしか書かない。文章はポイントを押さえ、簡潔なものでなければならない。
最後にベロヴァーさんから阿部さんに、翻訳するにあたって苦労したことは?と逆質問。阿部さん、「『湖』はわずかな回想シーンを除いてほとんどが現在形で書かれているが、日本語の動詞の現在形は「する」「話す」のようにすべて「う」の音で終わるので、これを多用するとどうにも単調になってしまうため、どう変化をつけていくか、編集者とも相談しながら考えた」とのこと。わたしはこれから全編を読むわけだけど、そのあたりにも注目して読みたいと思う。
お二人にサインをいただいた。
阿部さんはほかの訳書にもサインをしていらした。列の前のほうの方が差し出された本に図書館のラベルのようなものが貼ってあって「えっ、これ書いていいんですか……あ、放出ものですか(笑)」なんてことも。あー、このまえ読んだイジー・クラトフヴィル『約束』を持っていけばよかったな、などと思うなど。
28日(日)
本日のオブツサ子1号
朝
クリームチーズとはちみつのマフィンサンド、コーヒー。
昼
目玉焼き乗っけごはん、にんじんと干しぶどうのサラダ、スライスきゅうり。
スープで炊いたタイ米ごはんに、片面焼きのたまごを乗せてパッタイ用のソース(瓶詰の)をかけた。
最近買った本など
『たべるのがおそい Vol. 7』(書肆侃侃房)、内田洋子『ロベルトからの手紙』(文春文庫)、廣末保『ぬけ穴の首 西鶴の諸国ばなし』(岩波少年文庫)、三方行成『流れよわが涙、と孔明は言った』(ハヤカワ文庫)、ビアンカ・ベロヴァー『湖』(阿部賢一 訳 河出書房新社)。
29日(月)
サボ子は咲き終わったけど、オブツサ子はまだまだやる。
左が1号、右が2号。
朝
焼きマフィンにバターとはちみつと牛乳、コーヒー。
昼
炒飯セット。
炒飯はきのうのタイ米ごはんの残りでつくった。具はちくわ、にんじん、にんにく、玉ねぎの芽(玉ねぎを出してみたら暗いところで芽を長く伸ばしていたので緊急使用)、スペアミント。スープの実は芽を取った玉ねぎとわかめ。
晩酌
アテは焼きそら豆。
30日(火)
今朝のオブツサ子
いけいけどんどん。
朝
焼きマフィンにバターとはちみつとシナモンパウダー、コーヒー。
シナモンをふるのは、昨日のマフィンにコメントをくださった方に教えていただいた。とてもおいしい。
昼
焼きそば。
具はちくわ、にんじん、ねぎ、キャベツ、干ししいたけ、もやしで、味つけは業スーのタイ料理の素とナンプラー、スペアミント。
午後4時のオブツサ子
朝には蕾だった新しい花が開き始めている。
晩酌はぞうのワインをとりのコップで
アテはハニーマスタードナッツ&プレッツェルミックス。
元号が変わる。とくに感慨はない。
0 件のコメント:
コメントを投稿