早朝、ベランダに置きっぱなしにしていたジョウロが転がる音で目が覚めた。ハトだな、と思ったがそのまま寝てしまう。
起きてベランダに出てみると、ニガウリの苗ポットが転がり、バジルが穴だらけに。
あいつら、食いもしないものでもとりあえずつつくのでタチが悪い。そういえば以前、双葉が出たばかりのトマトをぽっきり折られて枯らされたのだった。とにかく侵入口と思われる場所のネットに隙間ができないようにした。ほかにハトがその匂いを嫌うというバラはここでは育たない(以前ミニバラを置いてみたが、強烈な西日ですぐに弱ってしまった)ので、強健なゼラニウムを置くことを検討。または精油を撒いてみるとか。
朝
お揚げと大根の丼に一味唐辛子たっぷり。
夕方、友人に頼んでいたすあまをもらいがてら、注文していた本を受け取りに行く。
『燃える平原』は単行本を持っているけど、どの箱に入っているかわからなくなっているし、『ペドロ・パラモ』と文庫で揃えてもいいかと思い。ハヤカワ版の『墓に唾をかけろ』も行方不明なので。
すあま
受け取った際のずっしり感に怯んだが、包みを開けてみて、あらためてそのどすこい感に震えを禁じ得ない。頼んでおいてなんだし、わざわざ買ってきてくれたことはありがたいが、翌日(=今日)が賞味期限の菓子をこの量買ってくるか。明日の朝食はこれで決まり。比較対象として志んこも買ってあるので、それも……
22日(火)
やはりハトが入ってきた。すぐ窓を開けたら、つるものネットをぴょんと抜けて出て行った。鳥よけではないので、抜けられてしまうんだよなあ。なんとかせねば。
朝
志んこ(祇園饅頭)、すあま(伊勢屋)、ほうじ茶。
味に大差はない、というか材料が上新粉と砂糖なので、水分量と甘さくらいしか違いがないが、甘さは大差なく、志んこのほうはねっちりしていて、すあまは歯切れがいい感じ。
どちらも美味しいが、食べたのはこの2倍量(志んこは白を比較用にして、もうひとつはニッキのを食べた)なので、しばらくどちらもお休みしたい。
サボ子が咲いた。
もうひとつ、明日あたり開きそうな気配。さらに明後日あたりもうひとつ。ひょっとしたらトリプル咲きが見られるか。
夕空
雲のプリズム。
23日(水)
雨が降っている。ウチ仕事でよかった。
朝
刻み甘ぎつねうどん。
ハト対策をする。仕事からの逃避ではない。侵入口とみられる場所の網目に PP 紐でさらに網目をつくった。全部は無理だけど、とにかくそこからは入れないようにした。
ちくわと水菜漬けの炒飯。
ウチから一歩も出ずにつくれるごはん。
今日の仕事はラク、でもないけど、とくに苦労はない。苦労するのはこの後で、体で覚えた類のことを、言葉にして他人に説明しないといけない。わかっているからといって、うまく説明できるとはいえないわけで。難しい。
24日(木)
朝、サボ子が咲いているのを確認。開ききる前にウチを出なくてはならないのが残念。
朝食
あぶ玉うどん。
昨日の甘ぎつねの残りを煮返すときに玉ねぎを足した。
昼過ぎまでの仕事を終え、急ぎ帰ると、ハトによりシソ、ニガウリ、フキの葉に穴が開けられ、ニガウリの苗ポットがひとつ落とされ、葉挿しで増やした多肉の鉢が三つ蹴倒されていた……エアコン室外機の裏に侵入しようとした際の惨事と思われる。しばし呆然。悲しすぎて写真を撮る気になれない。動物をいじめるのは嫌だけど、今度わたしがいるときに入ってきたら、ちょっと怖い目にあわせてやろうと心に決め、転げた小さい多肉を拾って植えなおし、散乱した土を片づけ、本気でハトよけグッズを検索した。
そうそう、サボ子。
トリプル咲き。よく見たら、花弁にハトにやられたと思しき傷が。許すまじ。
25日(金)
早朝、やっぱりハトが入ってきたのですぐベランダに出る。逃げようとしてネットにひっかかってもがいているところに、「殺すぞ!」という勢いでスプーンを持って迫り、2、3発ぺしぺししてやろうと思ったら逃げられた。このベランダを危険地区認定してくれればよいが。今回わかったのだが、単に「開いているところ」から入るのではなく、「入った後の足場があるところ」から入ってくるようだ。今後の対策に役立てよう。
サボ子快調。
朝食
ライ麦パンのトースト、紅茶。
26日(土)
今日のサボ子。
最初の花はそろそろ終わりか。
朝
チー玉パン(いい名前が思いつかない)、コーヒー。
ちょっと焦がしてしまったが、美味い。温めたフライパンに油をひき、おおまかにパンの形にシュレッドチーズを撒いて、真ん中をくりぬいたパンをそこに置き、穴にたまごを割り入れて
(こういう状態)、抜いた部分をかぶせて軽く押し、フライパンに蓋をしてしばらく焼き、ひっくりかえしてさらに焼いたらできあがり。
鉄のフライパンだと、ひっくりかえすときにチーズをはがすのに苦労する(した)ので、ノンスティック加工のフライパンでやればよかった。持ってないけど。鉄パンなら、たまごを落として焼いて、ひっくりかえしてからチーズを載せ、蓋をして溶かすのがいいかもしれない。カリカリチーズが美味いんだけど。
昨日「殺すぞ!」(※殺すつもりは毛頭ございません)と脅したおかげか、今日はハトが1羽も来ない。このまま来ないでいてほしい。
昼
コールスロー(自作)、ちくわ磯部揚げ(出来合い)丼、わかめ味噌汁(インスタント)。
昼は手抜き。コールスローをつくり、カットネギのパックを開けて飯の上に散らし、オーブントースターで温めたちくわ磯部揚げをのっけて付属の天つゆをかけ、インスタント味噌汁に湯を注いだだけ。
日中は暑かったが、夜になるとひんやりするので、晩めしはタイのインスタントシーフードヌードルにベランダ産のコリアンダーのっけ。
前回は謎の死を遂げたコリアンダーだが、今回はよく育ってくれてありがたい。
27日(日)
早朝、休憩バト(ベランダ侵入はしない)は来たが、巣作りバトは来なかった。このベランダを「怖い人がスプーンを持って襲いかかってくる場所」と認識していただけた模様。ハト社会に口コミで広まってほしい。
朝
ちく天うどん。
昨日の磯部揚げの残りで。
昼
ピーマンの油焼き、きゅうりとにんじんの生姜漬け、にんじん葉の混ぜごはん、厚揚げとアキノノゲシの味噌汁。
生姜漬けはいつもはキュウリだけでつくるが、それでは絵面が緑すぎると思い、急遽にんじんを加えた。
残ったピーマンは、焼きつけてから出汁、味醂、醤油でやわらかく煮る。
これは冷やして種ごと食べる。死んだ祖母が夏になるとよくつくっていた。これが煮える匂いは、夏の記憶と結びついている。
所用で外出、済ませてから鴨川沿いを散歩。
マメグンバイナズナ
小さなまるい種さやが愛らしくて好きな草。
シロバナマンテマ
見たときは、マンテマの一種だろうけど、うすいピンクだからシロバナではないだろうと思っていた。調べてみたら、シロバナマンテマの花色は白から濃いピンクまであるそうな。白花じゃないシロバナマンテマ……ややこしい。
ハッカ
4月末に来たときはぜんぜんなかったのに、いまやモリモリ茂っている。
クワ
実がまだ熟していないので試食できず。
あっ
おやすみのところ失礼しました(目立たないところに隠れていたので、相当近くに寄るまで気づかず、不安にさせてしまったと思う)。
川辺で寝そべる人、ペタンクに興じる人、笛の練習をする人、水の生き物を獲る人、座ってそれを眺める人、草や虫を見る人、みんな楽しそうでたいへん気持ちよかった。
何か所かで買い物をして帰る。
28日(月)
今朝のサボ子。
今日でおしまいっぽい。
朝
星パン、紅茶とりんごのあんパン、紅茶。
昨日の散歩帰り、某百貨店のイベントスペースで、閉店前で値下げしていたのを買ってきた。星パンは甘いデニッシュ、紅茶とりんごのあんパンは、紅茶とりんごのあんパン(そのまんまやないか)。あんは少なめだけど、しっかり甘い。そうそう、このパン屋さんの名物は焼きそばパンなのだけど、焼きそばがメガ盛りすぎて、プラスチックのパックに入ったそれは焼きそばにしか見えないうえに、箸がないと食べられないので、もうあれはパンが具の焼きそばでいいと思う。今回は売り切れていたので買えなかったが、三室戸駅のすぐ近くにお店があるので、お寺に紫陽花を見に行くときにでも寄ってみようと思う。
29日(火)
サボ子咲き終わり。
おつかれさま。
こちらはノビル。
朝。
ライ麦パンのトースト、ミルクティー。
本日の夕空
晩酌
アテはピーマンの丸煮、糸こんちりめん山椒。
30日(水)
朝
ライ麦パンのトースト、オレンジマーマレード、紅茶。
本日はウチ仕事なので片づけがはかどる(だめだ)。
昼
コロッケライス。
皿にごはんと大量の刻みキャベツを盛り、買ってきたコロッケをあっためて乗っけ、ソースをかけて完成。キャベツは多いが吉。
午後も部屋がどんどん片づいていく(だめだ)。
本日の夕空
晩酌
アテはチーちくきゅうサンド。悪くはないが、よくもない。ちくわときゅうりを細かく切って、ヨーグルトドレッシングで和えたらどうだろう。パンチに欠けるので、味噌なんかもいいかもしれないが、そんなことなら無理にサンドにせず、きゅうりに味噌つけてかじったほうが美味いような気もする。
31日(木)
朝
生姜とノビルの葉の麦粥。
ノビルは春先に刻んで冷凍しておいた葉を使用。もともと水分が少ないので、溶けてもべちゃっとしない。刻みねぎよりも冷凍に向いているように思う。
コリアンダーににわかにアブラムシがつきはじめた。このまえ部屋の中にいたナミテントウ氏はいまいずこ。いまこそキミが求められているというのに。好きなだけ食べてええんやで? なんなら卵産んでええんやで?
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