2017-12-31

日々雑記 2017 Dec. #3

21日(木)




なんだっけ、ミルククリームを挟んだ菓子パン、コーヒー。




甘ぎつねと九条葱の鍋焼きうどん。

午後から用事で外出。一杯ひっかけて帰りたいくらい寒かったので、出先の近所の商店街を歩いてみた。いい感じの一杯飲み屋のような佇まいの美容室やいい感じの一杯飲み屋のような佇まいの呉服屋はあったのに、肝心の一杯飲み屋がいい感じではなかったので、スーパーであんこうと黒さばふぐのパック(2パック合わせ技で割引価格)を買って帰宅。

というわけで、晩は鍋。



22日(金)




きのうの鍋の残り汁で鍋焼きうどん。うまい……

夜、いか大根を煮る。


昆布出汁に酒、味醂、醤油を加えて煮立て、下茹でした大根とゲソと食べよく切った出汁がら昆布を加えて30分ほど煮て、いかの胴の部分を加え、ひと煮立ちしたら火を止め、ひと晩おいて味をしみこませる。出汁と調味料の割合は出汁10に対し、酒は適当、味醂1、醤油2くらいの感覚でつくっている。ごはんのおかずでなく酒のアテにするなら、味醂と醤油は気持ち少なめで。


23日(土)




いか大根、大根皮のきんぴら、白ごはん、焼きねぎの味噌汁。
大根の皮は酢醤油に漬けるのもいいけど、きんぴらにするとごはんがススムくんでかなわんぞ。

おやつ。レッツトライ。


まずくはないがうまくもない。寄せられた情報によると、バニラアイスにかけて1時間ほど冷凍庫に入れておくとうまいとか。「こうすれば美味しくなる」という消費のされ方というのは、しかし……

本日の夕空


夜、なんだかのどの調子がおかしいので、いか大根の残りを食べて、はやめにやすむ。


24日(日)

朝。は、なかった。起きたら昼だった。途中起きてなんやかんやしたけど、トータルで13時間眠っていた。我ながら驚いた。

というわけで、昼。


お粥さんに、市販の薬味。お茶漬け海苔的な味つきではないので思いきり振り入れる。

午後も転がって過ごす。




コルカノン、バゲットにホワイトソースとチーズをかけて焼いたの、グリューヴァイン。
バゲットは朝食べようと思っていたものを、クリスマスイヴなのでちょっと豪華にしてみた。コルカノンはアイルランドのハロウィーンの行事食だけれども、まあいいでしょ。わたしは好きでけっこう食べてる。マッシュポテトに刻んだ茹でキャベツと青ねぎを混ぜたもので、これがなかなか美味いのだ。ちなみにトッピングにしている青ねぎは、ベランダ産。


25日(月)

今朝も寝倒していて、今日から始まる「冬休み子ども科学電話相談」を聴き逃し、昼からスタート。まあ、おかげでたいしたことにならずにすみそうだと考えつつ、1食目を準備した。


焼き海苔、おろし生姜、刻みねぎ、柚子皮のうどん。某呟き処でフォローしている方がつくっておられたのを真似した。柚子皮は使っておられなかったけど、たまたまあったのでのっけてみた。これでもかというくらいに体を温めるものをぶち込んだ。

食後はマサラチャイ。


明日はお湯につかりに行くのだ。


26日(火)

この日の日記は書いているうちに長くなったので独立させました。( → 「冬の18きっぷ旅――お湯につかりに行ってきました」


27日(水)




野菜スープ。
その辺にあるものを手当たり次第に切って煮た。玉ねぎと白ねぎの青いところを入れたので、ねぎだらけ。

食べたらラジオ前待機。「冬休み子ども科学電話相談」、今日は聴く。

最初の質問者は小1の女の子。山田アナの「おうちはなに県ですか」という質問に「名古屋県です」と答える。夏の放送にもあったかわいい間違い。このあとが素晴らしかった。山田アナは「名古屋に住んでるのね」と返した。「愛知県ね」といわない優しさが胸に沁みた。




ソースコロッケ丼。

おやつ


黒糖シベリア、ほうじ茶。シベリアってはじめて食べたけど、すごい甘さ。

午後から外出、年賀はがきなどを買う。ええ、やっとスタートラインに立ちました。まあしかし、そんなことよりこのポチ袋を見てください。


ふつうの紙のものを買いに行ったんだけど、見た瞬間にこれしかないと思った。渡すときに「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つのだ姪たちよ」とかいって誰も聞いてない図が容易に想像できようというものだ。いや、しないでほしい。悲しくなるから。

晩めしはコロッケサンド。パックで買うとこういうことになるわけで。しかし「ひとつください」がなかなかいえないのは、一人暮らしを始めたころ、下宿の近くの市場の魚屋でさんまを買うときに「一匹ください」っていったら、「一匹!」と大げさに驚かれ、隣のなんか(忘れた)の売り場の兄さんに「それやったらオレも半匹買うわー」と笑われて、まあ冗談だったんだろうし、いまなら「それやったら『何匹以上から購入可』ってきっちり書いとかなJAROゆきさんやで」とかいえるけど、当時は恥ずかしくて悔しくて、結局一匹売ってくれたけどそこには二度と行かなかった、なんて青二才的経験があるからなのだった。

なんか芋づる式に以前別のところで書いた記事を思い出した( → 「お茶漬けの味――茶漬けへの道編」 )。よろしかったらどうぞ。


28日(木)




目玉焼き、焼きミニトマト&マッシュルーム、塩パン。
小さいパエリア鍋を買った。皿がわりにもなって洗いものが減ってたいへんよろしい(めんどくさがり)。




サブジープラオ、レトルトのミネストローネ。
こういうものは小さいへらでないと調理しにくいことがわかった。箸だと混ぜにくく焦げそうだったので、いつも使ってる標準サイズのへらを使ったらめっちゃ米こぼれた。不器用なもんで。小さいへらを買おう。

おやつ


あかちゃんせんべいはわたしの好物だ。小学生の頃は毎日のように食べていた。いや中学生の頃も食べてたな。軽くて、うっすら甘く、ほとんど米の味しかしないのがいい。いまは食べていないけれども、カルケットというビスケットも好きだった。これも幼児向けのものだ。森茉莉もどこかで「カルケットが好き」と書いていたと思う。


29日(金)




野菜オムレツ、レトルトのきのこチャウダー、焼きバゲット。




煮豆腐丼。

豆腐丼と並行して、お歳暮を作成。


前回の5割増しのりんごを投入した。


それで生地が余ったわけで、その分はテキトーな器に入れて、鍋で蒸した。この器はむかし酒屋でもらったノベルティで、オーブンで焼いていいものやら不明だったもので。

お歳暮が冷めたら、焼き型として使った缶に蓋をして、お届け。出たついでに小さいシリコン製のへらなどを買って帰宅。

ここへきて、朝起きたときに感じたのどの痛みは乾燥が原因でなく、風邪がぶり返した、もしくは別種の風邪をひいたということが明らかになったので、薬を買いに行く。風邪薬の棚の前でどれにしようか真剣に悩んでいたら店員さんが声をかけてくれ、「いつから」「熱はあるか」「頭は痛いか」等、質疑応答の末勧めてくれた、パッケージに生姜の絵がプリントされた栄養剤的な内服液を買って帰宅。帰ってからよく見たら、その薬局の独自ブランドの薬だったりして。まあいいけど。とっとと寝よう。

明日帰省予定だったけど、幼児も来る家でウイルスをまき散らすわけにはいかない。こっちでおとなしく寝ていよう。


30日(土)

昼近くまで眠っていた。ということで朝はなし。




たまごとじうどん。

食べたらまた寝床に戻ってごろごろする。頭が痛くて本も読めないので、せっかく時間があるのにもったいないが、こんなときに読んでもしかたない。時間を持て余しているのに、こういうときにできることを知らない。文字でも映像でも音でも、流すことができずに読んでしまうのは癖だ。アンビエントミュージックを聴いたって、なにかを読み取ろうとしてしまうのでどうにもならない。バカだ。とか思っているとおやつの時間。


梅ジュース(温)。母作の梅シロップをお湯で割った。おいしい。

夜、熱が上がってきた感じ。りんごジュース飲んで寝る。


31日(日)




ソパ・デ・アホ。
落とし玉子仕様にしてみたけど、器に注ぐときにぐしゃっといってしまった。




ちくわ麩、焼きばら海苔、おろししょうが、刻みねぎのうどん。

午後、よせばいいのに大掃除を始めてしまう。布団をあげて、ささっと掃除して、また布団を敷いて寝るつもりだったのだ。しかし、ああなんということでしょう。片づけ始めた部屋は荒れ果て、片づけている時間より、なすすべもなく立ち尽くしている時間の方が長いのではないかと思われる。片づけているつもりでも、冷静に考えたら右のものを左にやっているだけのような気がする。なにをしているのだわたしは。今年中に布団が敷けるのか不安になってきたので、心を鎮めるためにおやつを食べる。


蒸したりんごヨーグルトケーキ、スパイスト・ミルクティー。
まわりは足の踏み場もない。

部屋の荒れ具合が掃除を始める前と同じくらいにまで片づいたので、もうあきらめて、そばを食べて寝ることにしよう。


皆さま、よいお年を。

2017-12-30

お湯につかりに行ってきました――冬の18きっぷ旅 2017-18 (1)

このところ、どうにも心がささくれ立っており、うるおいを渇望している麩之介です。皆さまいかがお過ごしですか。うるおってますか。しっとりぷるぷるですか。

12月某日、夏に購入した下呂温泉のおトクな3回券「湯めぐり手形」があと1回分残っていたので消化しに行ってきた。冬の温泉はよいね。うるおうね。

7時過ぎの電車で出発。めずらしく最初から座れ、そのあと4回乗り換えたが、ずっと座って行けた。そろそろ「京都から福井県まで立ちっぱなし」(実話)なんて状況には耐えられるかどうかというお年頃なので、たいそうラッキーであった。

美濃太田発 下呂行きの車両でわたしの向かいに座っていた若い男女が、もう、なんというか、心に浮かんだ言葉をそのままいうことはわたしの品性が許さないので控えるが、そのとなりに座っていた年配女性二人連れはあからさまに指をさしてヒソヒソいっており、問題の彼らを挟んで反対側に座っていた常識的な(あっ、内心「非常識」と思っていることがはしなくも表れてしまったが、先にいった「心に浮かんだ言葉」とは違うからいいや)カップルの男性はめっちゃ横目で彼らを見ていた。その様子を真正面から見るはめになったわたしは必死に笑いをこらえていたわけだが、ホントにもう、非常につらかった。このときの車内全員の心の声が聞こえたとしたら、それはそれは見事な「電車はおまえん家じゃねえんだよ!」の斉唱だったのではないかと思う。

というわけで、来ました。


家を出たときは気持ちよく晴れていたのだけど、途中から曇りだし、着いたら雪がちらついていた。この湯気のあったかそうなこと。


お天気は悪くても、こういう眺めはなかなかいい。

まずは昼めし。以前訪れた食堂で、前にも食べたけど、やっぱり川魚定食にした。


先客の二人連れの中国人女性が、猪鍋を「豚鍋ください」と注文して、「豚じゃなくて猪だけどいいか」とお店の人にきかれていた。日本語が流暢だったので留学生かと思うが、そういえば中国語で豚は「猪」、猪は「野猪」というのだった。「猪」という文字を見て、とっさに「豚」に変換してしまったのかも。

狭い歩道を挟んでタイマー撮影しているインスタ映えに行く手を阻まれつつも駅に戻り、観光案内所で各施設の営業時間を確認する。帰りの電車まで4時間弱。あまりはやく風呂に入って湯冷めしてもなんなので、なるべく遅い時間まで営業している施設を選びたい。ということで、午後3時まで利用できる小川屋さんに行ってみることにした。

とはいえ、何時間も風呂に入っていることなどできないわけで、時間つぶしを考えないといけない。で、そこがなんなのかはちっとも知らないが、合掌村とやらに行ってみようと思った。駅から徒歩約20分だし、ちょうどいいのではなかろうか。

そこまでの道は、ほぼずっと上り坂である。途中から晴れ間も出てきた。15分ばかり歩くと「近道」とかかれたゲートが見えたのでそれをくぐって行く。「近道」イコール「急勾配」だろうと思ったが、さほどでもない。脇の斜面にはカエデの葉が散り敷いていた。秋は綺麗なことだろう。

着いた。


これが入口。合掌家屋を移築して集落を再現した施設らしく、案内板を見てみたら、けっこう広大な感じで、見て回るほどの時間はなさそうだったので見学はやめた。入場料が必要だったからではない。ないといったらない。


駐車場を挟んで土産物店と喫茶店。なんとなく懐かしい感じ。こういう建物ってどこにでもある気がするけど、なにか特定の建築様式なのだろうか。「国道沿い様式」とか。


駐車場のかえる。さて、つかりに行くとするか。

合掌村から10分ほどで現場。


入口にかえる。


プランター脇にかえる。


玄関にかえる。


ロビーにかえる、とかえるだらけである。写真は撮っていないがほかにも味わい深いかえるたちがいた。

今回訪れたホテルでは、フロントに日帰り客の行列ができてて、これまで、といっても2回だけれども、ほぼ貸し切り状態だったので驚いたが、まあ今回は冬休み期間だからな。3階がフロントで(山の上だから)、そこからまず2階にエレベーターで降り、別のエレベーターに乗り換えて、大浴場のある地下1階に行くように指示されたので従ったけれども、階段で降りた方が面倒がないのではないか。エレベーターの中には椅子が一脚置いてあった。湯あたりした人用か。

大浴場へ。入ってみて度肝を抜かれた。畳敷きである。浴槽に足を浸けて寝ている人がいる。それはアリなのか。そのための畳なのか。どうなんだ。といささか困惑しつつ、まあ落ち着けと体を洗うことにするが、風呂椅子を畳に置いて座ることにそもそも抵抗があるのに、さらに湯をかぶったり、あまつさえ石鹸の泡を流したりって……3秒で慣れた。考えたら冬の風呂場のタイルの冷たさときたら心臓にダイレクトにくる感があるけど、畳のおかげでそのストレスがない。これはこれでアリではないか。とはいえご家庭では無理ですね、衛生面で。

浴槽は広々として気持ちよい。時折空が晴れるらしく、飛騨川に面した窓から射す日の光を浴びて湯につかっていると、ちょっとしたうしろめたさを感じてそれがまたよい。風呂なしアパートに住んでいたころの娯楽は、休みの日に開いたばかりの銭湯に行って、天窓から入る光を浴びつつほとんど人のいない浴槽につかることだった。もちろん湯上りはコーヒー牛乳一択。んなことはどうでもいい。

露天風呂に行ってみようと、ドアを開けたらそこは階段だった。露天風呂は階下にあった。全裸で階段を降りるこの感覚には覚えがある。その風呂なしアパートに住んでいたころ、いつも行く銭湯とは違うところに行ってみようと、徒歩10分くらいのところにある銭湯に行ってみたら、そこは3階建て。脱衣場が1階で、服を脱いだら浴場のある2階と3階までは階段かエレベーターでのぼるというエクストリームな銭湯。全裸で階段も相当だが、全裸エレベーターの落ち着かなさときたらハンパないのだ、なんでか知らんが。それはともかく、冬の露天は気持ちいい。体があったかく頭が涼しいのでいつまででも入っていられそう。あかんけど。

いや、いいお湯でした。湯から上がって服を着る。あっつあつなので、来た時よりも2枚分薄着になり、あっつあつのまま館内をうろつく。


卓球台。やはりこれがあるだけで盛り上がる。2台あり。エアホッケーも欲しいところだが、この部屋にはなかった。

卓球台の部屋の隣は図書室。


いいですね。火鉢もいい感じ。置いてある本は


ファラデー!チェーホフ!ホーソーン!フォークナー!ハーディ!テニスン!高校入試三科要点暗記!


「トゥワイス・トールド・テイルズ」の文庫なんてあったんだな。ていうか、これ薄すぎやしませんか。抄訳かな。その隣のフィッツジェラルド『夢淡き青春』なんて知らんぞ、"The Rich Boy"とかか、なんて思っていたら、The Great Gatsby の翻訳だと教えていただいた。しかし、なんちゅうタイトルだ。


ニチブンコーナー。『平家物語』の中・下巻はございません。

本の背表紙を楽しんだ後は、地下1階から3階まで階段で上り、ロビーで休み、土産物コーナーを見る。これといってほしいものはない。なんせ下呂3回目だから。しかしここの土産コーナーにいたこいつ。


なんだおまえは。飛騨牛て。

頃合いを見てホテルを出て、近くのコンビニで水を買おうとしたら、前に並んでいた中国人観光客の皆さんが、ものすごい量の酒と食べものを買っておられた。豪遊だな。羨ましい。

帰りに通りかかった噴泉池。


これは夏に撮ったものだけど、こういう河川敷の吹きさらしである。こんな雪のちらつく日に入る人など、と思ったら、おじさんが数人入っててびっくりした。足湯とかじゃなく、がっつり脱いで浸かってた。強い。(※当然ながら水着着用がルールです)

帰りの電車もすいていた。一瞬行きの電車に乗り合わせた〇〇〇〇〇(心の声は自主規制)いねえかなと期待(?)したがいなかったので、心安らかに帰路についた。

岐阜で下車して、駅の近くの大正庵さんへ。


味噌煮込みうどん。一味唐辛子を大量に振り込んでいただいた。美味し。箸袋に「釜揚げうどん」と書いてあるほどで、ここの名物は釜揚げうどんなのだろうけど、けっこうなみぞれが降っていて寒かったので。隣席のご夫婦らしき年配の男女は、そろってカレーうどんとごぼう天を召し上がっていたが、それもすごく美味しそうだったな。次に行くときは釜揚げを食べたい。

午後10時過ぎ、無事帰宅。温泉はいいね。今回畳風呂にびっくりしたけど、施設ごとの特色を味わうのもいいものだと思った。湯めぐり手形は3回使えて1,300円とかなりお得だし、また行ってもいいな。ただし、


この木製のごっついのがたまっていくことを考えると、多少ひるんでしまうのも事実なのである。

2017-12-20

日々雑記 2017 Dec. #2

11日(月)



お揚げときのことねぎのあんかけうどん。

晩めしは


船場汁。塩鯖のアラでつくるものだけど、ひとり所帯で立派な塩鯖1本買うのもなんだし(1本で売ってるのは大ぶりのものしかない)、と思って小さい鯖のおろし身が二枚入っているのを買ったところ、三枚おろしで中骨なしだった。がっかりだ。でも切り身からだけでも鯖の上品な出汁は出るもので、胡椒を振り込んだおすましは美味かった。こんどは立派なのを1本買って自分でおろして、すぐ食べない分は冷凍しておこう。

12日(火)



きつねうどん。

本日の夕空


久しぶりに見た、すごい夕焼け。

晩は昨日の船場汁の残りに酒粕を足してみた。粕汁って鯖でもいけるやん。なんか鰤とか鮭でやるもんだと思い込んでたけど。

台所でヤカンのお湯が沸くのを待っていたら、向かいのうちの呼び鈴が鳴って、
「はい」
「N☆Kの〇〇と申しますが、××号室の△△さんですね」
「今いません」
「えっ……えっと、あの、何時ごろお戻りに」
「さあ。12時過ぎですかね」
という会話が聞こえてきた。お湯が沸いたので、このあとどうなったかは知らない。


13日(水)




すきみ鱈と野菜のスープ。




朝のスープの残りに味噌とコチュジャン足して、豆腐、きのこ類、白菜キムチなどを煮込んだチゲ。今日かなり冷え込んだので、こういうのが美味い。韓国風の鍋ものってむかし「チゲ鍋」って呼ばれてて、わたしもそういうもんだと思ってて、韓国からの留学生のPさんに「こんどチゲ鍋しましょう」っていって「麩之介さん、『チゲ』は『鍋』っていう意味だから、それじゃ『鍋鍋』だよ!」と怒られたことを思い出す。大学図書館の江戸時代の資料の展示の受付やってたとき、「見ていきませんか」っていったら、紫式部を研究していたPさんは、「江戸にはみやびがない」といって入ろうとしなかった。どうしてるだろうな。元気かな。


14日(木)

きのうのチゲの残り汁でなにかしようと思って某呟き処で「うどん」「ラーメン」「雑炊」「その他」でアンケートとってみたら「雑炊」が優勢。ごはんを炊かないとできないではないか。まあ投票結果が出るのは今晩遅くなので、今朝はパンにした。


ライ麦食パンのチーズトースト、コーヒー。





きのこ入りあぶたま丼。ごはん炊いたぞ。どうでも従わねばならぬわけでもないのにまた律儀な、と思わんでもないが、正直しか取り柄がないのだからここはちゃんとします。

おっ、討ち入り。


毎年これ見るたびに思うけど、ここ(山科)って大石内蔵助がなんにもしてなかった場所なのではないだろうか。物語的には「隠れ棲んで秘策を練っていた」ことになるのだろうけど。

おやつ


ラ・フランス半個。このあと、残しておこうと思ったもう半分も食べてしまった。

晩はチゲ。


きのうの残り汁にスープ足して、豆腐、白菜キムチ、かぶ、えのきだけ、ねぎ。

投票結果は「雑炊」と出たので、明日の朝は雑炊に決定。


15日(金)




チゲの残り汁で雑炊。かぶの皮と大根の葉刻んで入れてたまごでとじた。うんまい。

所用で出たついでに。


開きかけの寒椿(だと思うけど、花弁の多い山茶花かもしれない)。


オオキバナカタバミは、葉っぱだけになってもすぐわかる。


冬の空。




ふかしブロッコリーを辛味噌だれで。


16日(土)




ライ麦食パンのトースト、黒糖チャイ。




甘ぎつねうどん。お揚げの味つけがテキトーすぎて味がなかった。煮なおそう。

おやつと本


いただきもののフレーバーティー(レモンパイ)、バナナの赤ワイン煮、牧野富太郎『植物一日一題』。ここは、あつあつのお茶もバナナもみるみるうちに冷める部屋……吐く息が白い。牧野せんせいの本は痛快だ。


17日(日)




のっけトースト、ブロッコリーとミニトマトのスープ。
ライ麦食パンを片面焼き、焼いてない面にカゴメのサルサを敷いて目玉焼きとチーズをのっけて魚焼きグリルで焼いた。サルサは目玉焼きの下の部分が冷たいままだったので、事前に温めておく方がよいようだ。




ブロッコリーのスパゲティ。
野菜がブロッコリーしかなかったので、買ったもののなんとなく使わずにいたチューブのアンチョビペーストを発掘してつくった。くたくたのブロッコリーが美味い。

午後、プレゼント用のりんごケーキを焼く。


今回は前回の倍量にして、りんごを薄くスライスしてガトーインビジブルっぽくしてみた。


18日(月)




ケーキのはじっこ、コーヒー。
もうちょっとりんご多めでもよさそう。




甘ぎつねうどんreboot。
こないだの味なしお揚げを煮なおした。食べながら、あつあつのあんかけは口の中をやけどするので非常に危険だが、あつあつの甘ぎつねは、噛みついたときにほとばしる汁が口内を焼き、噛み切るときに勢いよく貼りついて下唇を焼くのでさらに危険だという認識に至った。そう、ダブルでやけどした。

午後、もろもろの用事をまとめて済ますために外出。銀行で磁気不良の預金通帳を直してもらい、書店で注文していた本を受け取り、友人にケーキを渡し、リュックにいっぱいのペットボトルに神社のおいしい水を汲んだ。帰りに某所の地下街を通ると、クリスマスのイベントをやっていた。木工品や漬物を売るなかに、インド食品のお店発見。


インドおじさんが「チキンカレー食ベル?」と試食用の紙コップを示してくれるが断って、ヴェジロールとヴィーガンサモサを買う。「これとこれ、ひとつずつください」というと、おじさん袋を開いて差し出す。自分で好きなのを選んで入れろと。


レジ袋に直入れなところにインドみを感じる。

あ、今日買った本。


ダグラス・アダムズ『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』(安原和見 訳 河出文庫)。わたしの愛する鬱病ロボット、マーヴィンが登場する『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズのダグラス・アダムズですよ。河出文庫版のシリーズは部屋の狭さに耐えきれず手放してしまったけど、B〇〇K 〇FFの100円コーナーで発見して狂喜した新潮文庫版の風見潤訳『銀河ヒッチハイクガイド』と、BBC版のDVDは今も持ってる。

きょう電車で読んでたのは、ちびちびと読んでいる頭木弘樹編『絶望図書館』(ちくま文庫)より、ウィリアム・アイリッシュ「瞳の奥の殺人」、千一夜物語より「漁師と魔神との物語」、阿部公房「鞄」、李清俊「虫の話」。どれも面白かったけど、「虫の話」が凄かった。理不尽(神に関わることだから当然か)なまでの救いのなさ。妻の選んだ方法は、自分が虫けらのような存在であることを思い知らされた人間が、その理不尽に対し、自分の尊厳をかけて叩きつけることのできる唯一の「否!」であるように思われる。悲しいことだけれども。

晩めしはヴェジロールとサモサに、ビールのついでに買った鯖の高菜巻きずしというめちゃくちゃなとりあわせ。サモサ美味しかった。


19日(火)

朝は食欲がなく、ドクダミ茶のみ。昨晩食べすぎた。晩は甘ぎつねうどん(お揚げがまだある)。

『絶望図書館』よりシャーリイ・ジャクスン「すてきな他人」を読んで寝る。これまた凄い。


20日(水)




九条葱入りオートミール粥。

頭木弘樹 編『絶望図書館』(ちくま文庫)読了。いいアンソロジーを読むと、自分もなにか編んでみたくなる。

4480434836絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 (ちくま文庫)
頭木 弘樹
筑摩書房 2017-11-09by G-Tools