1日(日)
【我が家におけるロシア年2015】
図書館で借りてきたゴンチャロフの『平凡物語』上巻を読み終わってしまった。
しかし下巻を借りようにも、図書館が3月6日まで休館じゃねーですか。読みたくてたまらんのに!困るやないか!なんてことがぜんぜんなくて、てことは、もう読まんでもよいのでは。最初面白くなかったものが、最後まで読んでみたら「面白かった」に変わることは経験上皆無(たぶん)なのだし。そういえば『カシタンカ・ねむい』に併録されていた神西清の「チェーホフ序説」に「チェーホフはゴンチャロフの『オブローモフ』を読んでむかっ腹を立てた」とあった。チェーホフ好きには合わないのかも。
第39回京都市民読書会の課題本が『亡命ロシア料理』(ワイリ/ゲニス 未知谷)だと知る。これは参加したい。しかし開催日は日曜。日曜は仕事なので無理。残念。ひとりでひっそり読むことにする。ちょうど『平凡物語』下巻借りられないんだし。
2日(月)
休日。とはいえ仕事はしなければならない。しかし朝だけでもゆっくりしよう。朝はたいてい弁当に詰めた分の残りとか、焼いてない食パンと水とか、 りんごジュースがぶ飲みとか、腹さえ満たせばよいだけの悲惨な食事しかしてないので、本日はコレで。
キャベツサンド。発酵キャベツを加えると黒パンに合うのだけど、まだ未熟なので今回は生キャベツのみ。にんじん、玉ねぎ、刻んだ塩漬けオリーブを混ぜて、塩・胡椒・酢・油(要するにフレンチドレッシングの原材料)で和えて、クリームチーズを塗った黒パンでサンド。オリーブは、正月に来客があるからと買ったのをそのまま忘却していたものがこのほど発見され、賞味期限を大幅に過ぎているものの、未開封だったので入れてみた(とりあえず食ってみるというのをやめろと前回あれほど)。これけっこうイケます。そして食べるとき盛大にこぼれます。皿は大きめのものをご用意ください。マヨネーズで和えれば多少まとまりがよくなるかもしれない。
昼は衣笠丼。葉玉ねぎでつくってみた。
味噌汁は大根と生姜、漬物は大根の皮。
夜は、朝のキャベツの残りに茹でじゃがいもを足したのをアテに、ビール。
思えばこのじゃがいも入りをパンにはさめば、あれほど盛大にこぼしたりはしないのだ……
【我が家におけるロシア年2015】
本日のお買い物: チェーホフ『ともしび・谷間』(岩波文庫)、『馬のような名字』(河出文庫)。
この2冊同士、また、こないだ読んだ『カシタンカ・ねむい』とも収録作品がかぶっているけど、……ほら、訳者が違えば別腹って……いうから……
4日(水)
引越し後はじめて日記以外の記事を上げた(→「うまそうなのはロッシャの本」)。わたしは武田百合子の『犬が星見た』に出てくる銭高老人が大好きで、タイトル(及びスローガンの「生活にロッシャを!」)の「ロッシャ」は彼の口癖からとった。
5日(木)
帰宅したら、仕事関係のレターパックが届いていた。輪ゴムが巻かれていて、 ウチの住所と部屋番号が書かれた紙切れが挟んであったので、宛先を見たら、ぜんぜん違う住所と住居名が書いてあった(電話番号はウチのものだった)。
そういえば、2ヶ月ほど前のことだが、アメリカから届いた小包にこんな貼り紙がついていて、
こういうもんは剥がしとけよな、と思いつつ宛先の住所を見てみたら、
① 町名が途中までし
か書いてない
② 番地がまったく書いてない
③ 住居名がデタラメもいいところ
だったので、日本郵便株式会社様への感謝のあまり、その場で五体投地したのであった。しかしなんなんだろう、なんかの呪いだろうか、これは。
6日(金)
9日締め切りの仕事が、なんと本日仕上がる。 わたくし史上初の快挙である。やはり目の前のニンジン(「全部終わったら、おれ、旅に出るんだ…日帰りだけどさ」ってなんのフラグが立ってんだ)は必要なのだ。だから昨日届いた住所間違いのアレにはすぐ取り掛からねばならない。12日には終わらせて、13日の金曜日には旅に出るんだ、日帰りだけど……と夢想しながら、かぶの葉と油揚げのたいたのを食らい、ビールを飲む。うまい。
7日(土)
昼休み、昨日出来上がったブツを発送し、飯はうどん(「ご注文を受けてから打ちます」とかそういう本格派でなく、ゆで麺を湯振りしてさっと出してくれる類の食堂のうどん)とおいなりさんでちゃっちゃとすまし、残り時間は作業に充てた。目の前にぶら下げられたエサに食いつこうと全速力で走っているわけではない。本日例の宛て先間違いのレターパックを開封したところ、締め切りが12日だと判明したのである。例年2週間程度のところ、今年は驚きのはやさ、なんと6日間!無茶苦茶でござりまするがな……はは。
でも夜は飲む。昨夜のアテが地味にうまい煮びたしだったので、今夜のアテは派手にうまいコレ。
ヤンソンさんの誘惑。かんたん! うまい!! 超高カロリー!!!(推定5万キロカロリー)
薄切り玉ねぎ(1/2個)と拍子木切りじゃがいも(3個)をバターで軽く炒め、バターを塗った器に敷いて塩胡椒、ちぎったアンチョビ(オリーブオイル漬け・5枚)を散らし、 その上にまた玉ねぎとじゃがいもを乗せて塩胡椒、アンチョビを散らし、最上層はじゃがいものみにして、生クリーム(200ml)を注ぎ、220℃のオーブンで1時間焼く。激しくウマイ。そして食後かなり気持ち悪い。……だから全部食うなというのに。マカロニチーズの教訓を忘れたのか。(忘れた)
9日(月)
締め切りまで日がないと、いわゆる火事場の馬鹿力というやつが出るようで、12日必着の仕事が本日完成、送付完了。以前からうっすら自覚はあったのだが、わたしはどうやらOYK。O=追い詰めたら Y=やる K=子。……しかしこんなキャッチフレーズでモチベーションが上がる子がいたら、お目にかかりたいものだ。とはいえ、YDK(Y=やれば D=できる K=子)っていわれたって、モチベーションが上がるとはわたしには思えないのだが。やらない子がやらないままになったりしない? ある種の中二病の温床になったり……しないか。
しかし3月もこの時期になると、風呂までの距離がぐっと近くなる。ついこの間まで、2万光年くらいあったはずなのに。(※個人の感想です)
10日(火)
昨日、「春やねえ」という意味のことを書いたら、今日は冬。まごうかたなき冬。吹雪いておる。風呂までの距離がぐぐっと後退。
寒いので、おでんで熱燗。
みるみるうちに冷えていく。なんだこれは。
我が家にはチェーホフが1冊(可愛い女・犬を連れた奥さん/新潮文庫)だけあるのですが、この中で「谷間」が最も印象的なお話だったことを思い出しました。(やるせない話なのですが・・・。)
返信削除以前紹介されていた「かき」や「富籤」も面白そうなので、「カシタンカ・ねむい」は読んでみようと思います。
(新潮のと重複するお話があるかもしれませんが・・・笑。)
ちなみに自分もOYKだと思います。
それにしても、どの料理も本当に美味しそうですね。
れぽれろさん、コメントありがとうございます。
削除あ、「犬を連れた奥さん」、映画化されましたね。観たことがあります(が、あんまり覚えていない…)。
そのときに岩波版の文庫を買って読んだはずなんですが、アレどこ行ったんだろ(笑)。
『カシタンカ・ねむい』はぜひに!所収の「少年たち」もすごくよかったです。
あ、ここにもOYK仲間が(笑)。
料理をお褒めいただきありがとうございます。
まあでも毎日やってたら、それなりにつくれるようになった、てだけで。お恥ずかしいようなものです(笑)。
こんばんは!
返信削除師匠!僕のダッシュボードのページを開くと確実にエラーメッセージが出るのですが、そっちは出てませんか? とりたてて不具合はないのだけど…ただメッセージ画面を閉じるのが面倒なだけ…。
超高カロリーの食べ物!それは食べてみたい!簡単につくれそうだけど、問題はうちにオーブンがないことです…。電子レンジで大丈夫かな。昔、電子レンジで冷凍ピザを解凍するときにアルミホイルを敷いたのさ。するとレンジのなかが稲光の嵐になったのさ。ピザは真っ黒焦げ。それを食べて生きてました。ピザとかもアンチョビがのってるのが好きなのです、大好物です。
新潟は昨日今日、そして明日と雪ですよ。先週まで暖かかったのですけど。熱燗いいですよね~。そういえば英語でライスワインというのですね。野球の侍ジャパンと対戦するために欧州連合が来てるでしょ。彼らはライスワインを飲むのを楽しみに来てるらしいですわ。僕もヨーロッパに行ったらワイン飲みたいからそんな感じかなと。
しかし、場所わからんでつくのなら僕にもなにか「新潟 松井智希」で送ってみてください。これ、届くかもよ!
せんせい、コメントありがとうございます。
削除あ、ウチはブラウザがFire Foxなので大丈夫なのですが、IEで開くとたしかにエラーが出ますね。
そのうち対処されるんじゃないかという気がしますが…
オーブンがなければオーブントースターで焼けばいいじゃない!(M. アントワネット)
火力が強すぎるなら、アルミホイルをかぶせればいいのよ奥さん!
でもアルミホイルを電子レンジにかけたらダメよ奥さん!
「ヤンソンさんの誘惑」は激ウマよ奥さん! ためしてみてね奥さん!
今日も寒いですね。欧州連合のみなさんには、おいしいライスワイン飲んで満足して帰ってほしいですね。
一回なんか送りましょか? 京都名物ぶぶ漬けとか。(そんなのない)