昨夜の雪はそれほど積もらなかったようだけど、寒い。仕事を持ち帰ってはみたものの、暖房器具のない自室でやるのは寒すぎて無理、といって暖房器具のある居間には常に人がいて、仕事のできる環境ではない。困ったものだ。しかし自室で本を読むことは可能なのである。そう、布団の中で。しかし腕はあったかい布団の外に出る。腕を出すと当然首元が寒い。そこでどうするかってえと、布団に入るまで着ていたフリースジャケットを後ろ前に着るのである。布団の中で仕事もできればいうことなしなんだけどな。
朝は、にんじん玉ねぎキャベツの炒め物、炒りたまご、ライ麦食パンのトースト、コーヒー(実家滞在時の食事は、特にことわりがなければ母の作)。
昼、せいろ登場。
えびしゅうまい(冷食)。
ほかに里芋とさつまいも蒸し(田楽味噌添え)、にんじんと玉ねぎのサラダ、白飯。近所の人が捨てるというのをもらってきたせいろ、かなり活躍している。やっぱりいいなあ。うちにも欲しい。置く場所ないけど。
晩は、さばの塩焼き、大根おろし、白菜しいたけお揚げの重ね煮、白飯、いろいろ野菜の味噌汁。
夜はまた雪。
22日(水)
朝は、ライ麦食パンのトースト、大根とにんじんのうす炊き、コーヒー。
洗い物を済ませ、自室で(もちろん布団に入って)本を読んでいたら、母に呼ばれた。昼過ぎまで外出するので、あるもので適当におかずをつくっておいてくれとの依頼。
てことで、午前11時ごろ、ごそごそと布団から這い出し、台所へ。冷蔵庫を開けてめぼしいものをピックアップ。白菜と厚揚げ、あとなんか野菜をオイスターソースで炒めるか。使いかけのちくわはたまごと炒めよう。煮干しや昆布の在り処がわからなくて、あっちこっち探し回っているうちに見つけたコンソメ顆粒でスープをつくる。具は乾燥わかめを戻して、あと玉ねぎくらいはあるだろうから探しに行こうと思っていたところに母帰宅。予定よりお早いお帰りはありがたい。玉ねぎあるかな、と尋ねたら「ない」とのお答え。ありゃまあ。しかし「切って冷凍しておいたのがある」と思い出していただき、めでたくそれを使用することに。
晩は、使い切りたい食材(酸っぱくなった漬物、茹でれんこん、牛薄切り肉)の調理を担当。漬物(かぶ、大根、にんじん、きゅうり、白菜、味出しの昆布)、れんこん、牛肉、プランターの青ねぎを刻み、たまごとともに焼き飯に。
残りのれんこんは、多めにサラダ油をひいたフライパンで焦げ目がつくまで焼いて塩を振り、熱いうちにはちみつ1:酢2(これはごく少量でよくて、今回はちみつ小さじ1/2と酢小さじ1程度)を合わせたところに投入、よく絡める。
左右社から商品を出荷したとのメール。深堀骨が20年ぶりに本を出すと聞くやいなや、版元に予約注文したものがついに……スマートレターで発送とのこと、祝日をはさんで発売日の24日に届くだろうか。
23日(木・祝)
朝は、ライ麦食パンのトースト、はちみつ酢れんこん、蒸し野菜に味噌だれ、コーヒー。
煎り玄米のつくり方を教えてもらう。
玄米を洗い、水気を切って、熱ーくしたフライパンに入れ、強火のままで絶えずかきまぜ、何粒かはじけていい色がついてきたら、新聞紙なんかに広げて冷まし、密閉容器で保存。1年くらいもつということだけど、うまいのでぽりぽり食べてしまって、すぐなくなるであろう。そのまま食べてよし、湯桶にしてよし、白飯に炊き込んでよし、緑茶と合わせて玄米茶にしてよし。そういや子供の頃、玄米茶に入ってる玄米をつまみ食いしてたわワシ。
昼は、外食の当てが外れて(これぞという店が満席だったり定休日だったり)、諦めてうちにあるもんで。
丼はわたくし作。
本日帰宅するので、弁当を作成。
普通電車を乗り継いで帰る。車内で 山田風太郎『帰去来殺人事件 山田風太郎傑作選 推理編』(日下三蔵 編 河出文庫)読了。これに先行する『十三角関係 山田風太郎傑作選 推理編』を読んだときにはその魅力がいまひとつピンとこなかった主人公、荊木歓喜先生が断然好きになった。彼はいわゆる善人・正義漢ではまったくないが、倫理の筋が一本通っている。
「わしは、たいていのいわゆる悪党は、ただまぬけだと思うとる。なんだか可笑しくって、むしろ憐憫の情にたえんのです。ただ……ただひとつ、おなじく大まぬけでも、決して可笑しくない悪行がある。あわれむ気にはなれん悪行がある」(略)「天人ともにゆるすべからざるもの――それは、幼児と狂人に対する犯罪だ」『十三角関係』p. 287
『帰去来殺人事件』所収の「西条家の通り魔」で歓喜先生が珍しく激昂するのはこのためだし、それは表題作の「帰去来殺人事件」にもうかがわれる。白痴の女と彼女が産まされた赤ん坊が幸せな一生を送るように目をかけてやってくれ、といい、「あれたちァ、みんな何も知らねえ天使だよ」っていうんよ歓喜先生……自力で身を守る術のないものたちに対する先生の姿勢は、シリーズを通じて一貫しているのだなと思った次第。まあ大衆小説的ステレオタイプな女性観とかちょっとモヤっとする部分はあるけれども、面白く読めた。
午後10時前に帰宅、白湯を飲んで就寝。
24日(金)
留守の間にニラが動きはじめていた。
春だ。
朝
バター焼きバゲット、インスタントスープ(クリーム)。
バゲットは冷凍していたもの。
昼
とろろ昆布うどん。
かまぼこと刻みねぎは冷凍しておいたもの。
夕方、買いものに行くついでに、わくわくしながら郵便受けを覗く。スマートレターは来ていなかった。ということは、週明けまでおあずけなのか……わたしは深堀骨の新刊を20年待ったのだよJPよ……
晩は、白菜、ねぎ、豆腐、きのこ類、鮭の切り身を昆布出汁で煮て、ぽん酢にて食す。
25日(土)
朝
たまーに食べたくなる伊勢うどん。タレ付きのものを通販で買った。玉うどんを40分ほど茹でれば家庭でも再現できるということだけど、そこまでする気にはなれないほどガス代が高い昨今。
昼
昨夜の鍋の残り汁にテンジャンとコチュジャンを溶いて、豆腐、白菜、ねぎ、しめじ、えのきたけ、鮭を煮た。
漬物は実家からもらってきたもの。米のとぎ汁に塩を混ぜて、野菜をなんでも漬ければいいということなので、今回の米のとぎ汁でつくってみることにした。米のとぎ汁1カップに対し塩6gの割合で合わせ、洗って適当な大きさに切った野菜と味出しの昆布を漬け込む。一日常温で発酵させ、冷蔵庫で保存する。
左のガラス瓶に、白菜、大根、にんじん、かぶ、きゅうりを漬けた。昆布は鍋の出汁に使った出がらしなので、あまりうまみは残っていないかもしれないけど、一緒に食べてしまおうと思う。右上は大根の皮と出がらし昆布の酢漬け、下はかぶの皮の酢漬け。
おやつ
高千穂おひさまチーズまんじゅう、ミルクティー。
外に出たついでに郵便受けを覗いたら、スマートレターが配達されていた。えっ土曜日の配達ってなくなったんじゃなかったっけ!? ひょっとして今日土曜日じゃなかった!? まあなんでもいいや、めでたい! でかしたJP!(錯乱)
感無量です。(読んでから言え)
今晩も、豆腐、お揚げ、白菜・ねぎ、きのこをヒガシマルうどんスープで煮たテキトー鍋、〆は雑炊。
26日(日)
朝
小梅干し、塩吹昆布、煎り玄米入り粥。
塩吹昆布はいただきもの。「最上級」というだけあって、うまいうまい。
昼
漬物、高野豆腐とえんどう豆のたまごとじ、小梅干し、白飯、豆腐とわかめの味噌汁。
えんどう豆は、乾燥グリーンピースを茹でて冷凍しておいたもの。
本日の茨城の偉人・賢人は、渋沢栄一。
シュークリームとともに。
晩は、近所のスーパーで半額になっていた握り寿司セット。
27日(月)
朝
バター焼きバゲット入りオニオンコンソメスープ。
昼
鍋焼きデラックス甘ぎつねうどん。
お揚げは甘辛く炊いて冷凍しておいたもの。しいたけとかまぼこも冷凍。
晩は、久々にバル Founosouqué 開店。
たらこサワークリーム、じゃがいものにんにくオリーブオイル焼き、焼きバゲット、テンプラニーリョ。
たらこサワークリームは、密林ビデオで観たドラマ『きのう何食べた?』に登場したもので、いちどやってみたかったのだ。ほぐしたたらこ(ドラマでは明太子だったけど)とサワークリームを混ぜただけ。これをバゲットにたっぷり乗せる。かなりヤバい(いろんな意味で)。じゃがいも焼きは、丸ごと茹でたじゃがいもの皮を剥き(新じゃがなら剥かなくてもいい)、耐熱容器に入れてターナーなんかで上からぐっと抑えて厚さ1.5㎝くらいにつぶし、刻んだにんにくをちらしてクレイジーソルトとオリーブ油をかけ、オーブンのグリル機能で焼く。その際切ったバゲットも一緒に焼いた。
茹でたじゃがいもの残りは冷まして適当に切り、茹でブロッコリー、粗みじんに切って水に晒した玉ねぎ、種を抜いて塩抜きした黒オリーブと、ここに茹でたまごも入れたいところだが、たまご高騰の折、蛋白源はツナ缶にして、これを油ごと加え、塩胡椒で味を調える。これは明日に。
28日(火)
朝
バナナとマンゴーヨーグルト、バゲットのトースト、コーヒー。
昼
めかぶ納豆、漬物、小梅干し、白飯、インスタント味噌汁(長ねぎ)。
漬物は、うちで漬けたとぎ汁漬け。うまい。
午後、東の友より誕プレが届く。以前「悩んだ挙句、買わなかったんですよー」という話をしていた「ウィーン・モダン展」のシューベルトの眼鏡トートバッグを入れてくれていた(2019年11月29・30日の日記参照 → 「日々雑記 2019 Nov. #3」 )。うれしい。
晩
にんじんのたらこサワークリーム和え、ツナサラダ、ブロッコリーのチーズ焼き、テンプラニーリョ。