1日(水)
本日が消費期限の生おから(300g)があったので、半分に分けてバナナケーキとビスケットを焼いた。ケーキはクックパッドのこのレシピ( → 「おから100%バナナパウンドケーキ」 )を参考にした。おからとベーキングパウダーと砂糖とバナナとたまごを混ぜて焼くだけという簡単さ。
ビスケットはおから150gと砂糖大さじ山盛り1、塩ひとつまみを合わせ、様子を見ながら豆乳を加えてまとめたものをクッキングシートに乗せ、手でぺたぺたと伸ばして包丁で切り、フォークで穴をあけてオーブン200℃で20分焼いた。
端っこのほうがないのはつまみ食いしたから。焼き上がりはしっとりしていて、それも美味かったけれども、保存のためにひっくり返してさらに焼き、ぱりっと乾燥させたら、ざくざくの歯ごたえでこれまた美味い。しかし豆乳の搾りかすであるおからに豆乳を加えるということは、浸水した大豆をすりつぶしたものに戻すということなのでは。そしてそれを焼いて水分を飛ばすということは、浸水前の状態に戻すということなのでは。じゃあ大豆を砕いて加熱したのと同然(ぜったい違う)。
昼
バナナとヨーグルト、ライ麦パンのトーストにバターとマーマイト、豆乳コーヒー。
朝食のような、というか朝食べるつもりだったもの。ヨーグルトを出そうとして冷蔵庫を開けた際、買ったまま忘れていたおからを発見、そのままケーキとビスケットつくってて食べそびれたのだった。まあ朝の薬をのむために、ケーキを焼いてる間に魚肉ソーセージを1本食べたので大丈夫。
おやつ
おからバナナケーキ、蓮茶。
しっとりおいしい。小麦粉を入れなくても、ケーキって焼けるのだなあ。
晩はおからビスケットをつまみつつ、自家製サイダーを飲む。抗生剤をのんでいながら、りんご酵母ドリンクを飲むのはどうなのと思わんでもない。
2日(木)
朝
おからバナナケーキ、コーヒー。
昼
白飯にレトルトカレー(パニールティッカマサラ)。
インドのレトルトカレーって、なんで1パックが2人前なんだろう。2人前食べるからいいけど(節制しなさい)。
晩
大根と厚揚げの鍋。
たくさん煮ておいたのを小鍋に取って温めた。厚揚げはこのまえ急遽帰省することになって冷凍しておいたもので、きゅっきゅした食感が面白い。
3日(金)
朝
ライ麦パンのトースト、インスタントスープ(クリーム)。
午前の仕事を早めに切り上げ、昼前に歯科へ。欠けたところにレジンで詰めものをしてもらい、しばらく様子を見ることになった。
昼
出し殻昆布の佃煮、大根と厚揚げの炊いたの、白飯、里芋とねぎの味噌汁。
4日(土)
朝
ライ麦パンのチョコバナナトースト、コーヒー。
裏面を網で焼いたパンに割った板チョコとスライスしたバナナを乗せ、オーブンで焼いた。
昼
カレーうどん。
土鍋に水250mlを入れて火にかけ、お揚げとねぎを煮て、火が通ったらヒガシマルうどんスープを一袋加えて玉うどんを投入、うどんが煮える頃合いに、片栗粉小さじ1カレー粉小さじ2を水50mlで溶いて加えてとろみをつける。珍しく分量がきっちりしているのは、うどんスープの袋に「水250~300ml」と書いてあるから。
悲しい知らせを受け取る。何度も経験していることなのに、これには慣れることがない。絶句するしかなくて、言葉を自分の外側に探した。見つかるはずがないことは知っていたのに。やっと「そっか。」とだけ呟く。納得なんてしていないよ。事実を事実として受け入れただけ。ほんとうの名前も、顔も知らない、その言葉と声だけを覚えている人。その人がかつて気に入ってくれた夜の薔薇を、再び贈ろう。
ただただ悲しい。
5日(日)
レーズン酵母で中種をつくって寝かせていたが、あまり元気がないので全量使い切ってしまうことにした。そば粉と豆乳を加えて丸め、膨らむまで待つ。じゃがいもを茹でてつぶし、塩と豆乳を加えたものをあんにして、丸めてのばした生地で包んで蒸した。
蒸したてをひとつその場で。
やっぱり発酵が弱くて、まんじゅうというよりはお焼きのような食感になったけど、これはこれで悪くない。
お茶を淹れて、もうひとつ。
腹持ちがよさそう。
昼ごろから晴れるという予報だったので山方面に行こうと思っていたが、午後1時を過ぎても一向に晴れる気配がない。諦めて昼食の準備にかかる。
昼
炒飯、インスタントスープ(トマト)。
たまご、カニカマ、ねぎ、素干しあみえび入り。出先で炒飯を食べるつもりだったからといって、わざわざ炊きたて飯でつくることはなかったような気もするが、炒飯欲は満たされたのでよしとする。
おやつ
豆乳チャイ、豆乳サンドビスケット。
晩は湯豆腐。
6日(月)
今日は作業を休んで奈良へ。関東から帰省していた方と駅で落ち合い、まずはお昼。ここにしませんかと提示されたお店は、以前行ったことのあるところ。間違いなくいい店だった。ということで即決。
てくてく歩いてならまちの端っこあたり、鹿の舟 竈 へ。
これはあれですね、光文社古典新訳文庫のカバーイラストを手掛けているの方の(前に来たときは気づかなかった不思議)。
アルコールで手を消毒し、額で検温されたのち、食券を買ってカウンターに座る。左側がやけに広いと思ったら、椅子がひとつ取り外されていた。密にならないようにということね。
着席すると、連れの方からたくさんのものをいただいてしまった。こちらがお渡ししたのは、昨日焼いたおからビスケット。自分では美味しくできたと思ったけれども、いただいたものに比べるとどうにも釣り合いがとれないというか、あまりにももっさりしすぎていて恥ずかしくなる。
料理到着。
季節の天ぷら定食(1,800円)。連れの方も同じもの。
たいへん美味しゅうございました。
満足してお店を出る。さて、この次は。どこ行きましょうかねー、この辺だったら元興寺さんですかねー、いいブツ(仏)がありますよー、なんて自分の欲望全開のわたしであったが、その方はにこにこと「行きましょう」といってくださった。道中わたしはほぼ仏像の話しかしていなかったので、異常者と思われれていたかも知れない。ていうかいま思い返したら、食事中も湖北や若狭の仏像を見に行ったときの話をしていたような気がするので……まあ、確定でいいです。
実は奈良、「飛びだし坊や」こそ少ないものの、「飛び出し注意」看板の名品が多く存在することで知られているのである(わたしに)。
さっそく発見。
……すでに跳ねられているような気がするが、気のせいであってほしい。そしていつも思うのだけど、これ割と高い位地にあるので、車を運転する人はこれを見ていて前方への注意がおろそかになりはしないのか。
かと思えば道端に大根。
なぜ縁石に対して垂直に置かれているのか。そして奥に見えるでかい石はなんなのか。歩道への自転車の進入を防止しているのだろうが、歩行者も車道から入らないといけなくて危険ではないのか。しかもこれ、公道に誰かが私的に置いたものとしか思えないのだが、道交法的に大丈夫なのか。
奈良、相変わらず面白すぎる。とか思いつつ歩いていたら「←大安寺 白毫寺→」と書かれた標柱を発見。「あっ、白毫寺もなかなかいいんですよ」「行きましょう(にこにこ)」てことで、あっさり進路変更。しばらく歩いたけれども標柱はそのあと出てこなくて少々不安になってきたところに、ぱらぱらと雨。思えば百毫寺はけっこうな山の上にあるのではなかったか。つらいことになるかもしれない。ということで、またあっさりと引き返すことに決定。
そして迷う。行けども行けども住宅地以外ではありえない場所をさまよい続け、最終的にグーグル先生のお導きを請い、事なきを得る。大変申し訳ないことをしたが、連れの方は「お散歩お散歩」とにっこり。仏様か。
道中で発見した飛び出し注意看板その2。
飛び出し少女は車のほうをまったく見ていない。恐ろしい。しかしさっき撮ったものの方がインパクト(いろんな意味で)が強いような気がする。
やっとこさ目的地へ。
目が悪すぎて拝観料500円を300円と見間違える(1マス戻る)(戻りたくはない)。受付にご朱印帖を預け、まずは極楽堂(国宝)へ。
そのあと宝物殿。ここにわたしが大好きな如意輪観音さんがおわすので、ぜひご覧に入れたかったのだ。お気に召したようでほんとうにうれしい。連れの方は絵を描く人でとてもいい目をされていて、話していてとても勉強になる。わたしが一方的に得をしている感じで申し訳ない。
極楽堂を正面から。
これを撮っている背後に、かわいいやつが。
ご朱印帖を受け取り、駅方面に向かう。猿沢の池あたりでは、観光客が鹿たちにモテモテであった。コロナ禍以前は、食べ過ぎて飽きた鹿が、差し出されるせんべいに見向きもしない様子が見られたものだが。わたしたちはせんべいを所持していないのでモテなかった。
とある鹿
風呂に浸かる人みたいになってる。
商店街のコーヒー店で休憩ののち、京都に向かう。駅で一旦別れ、連れの方がチケットを買っておられる間に土産屋で葵屋のやきもちを買い、車中のおやつにと渡して別れた。
晩
昨日の残り飯で炒飯。
いただいた本。
違星北斗『違星北斗歌集』(角川ソフィア文庫)。嬉しい。
いただいた絵を飾る。
左はうちのランポーくんを描いてくださったもの。とてもとても嬉しい。とりあえず、本棚のいちばんいい場所に。そのうち額装しよう。
8日(水)
朝
洋梨、ライ麦パンのトーストにマーガリンとマーマイト、紅茶。
9日(木)
朝
カラメルビスケット、豆乳エスプレッソ。
今日は朝イチで歯科へ。問題ないようなので、クリーニングしてもらって本日で治療は終了。やれやれ。
昼はカップ麺
……天ぷらが写真と違うような
裏面もこんな感じ。玉ねぎの味はたしかにしたのでよかった(よかった探し)。
食後、やっとこさベランダの衆を室内に入れ、こたつを出した。出したといっても本体のみでコードはまだなので、いまのところは布団付きの机である。
仕事中ふと手が止まり、今ごろかなあ、と思う。ルー・リードの "Cremation" を口ずさむ。その人がわたしを見つけてくれたことをわたしは嬉しく思い、同時に少し恨めしく思いもする。その人がいってしまったことが悲しい。そのことで怒りもしている。わたしたちは生きる。わたしたちは抵抗する。必ず。いまは、さようなら。
10日(金)
昨夜はかなり遅い時間になるまで、というか今朝のかなり早い時間になるまで眠れず。
朝
インスタントスープ(クリーム)。
今日は仕事で関西に来られている方が一日オf…もとい、取材・調査されるというので、遊b…もとい、作業がスムーズにいくよう現地人としてコーディネート及びアテンドする。お帰りに都合がいいよう、最後に立ち寄る場所を駅近くに設定し、まずは某所で開催中の蚤の市へ。もちろん資料収集のためであることはいうまでもない。
なんだかよくはわからないが、すてきなふたりぐみ。
ほんとうになんだかよくわからない。
どういうゲームなのかものすごく気になる。
(あとで「娘」を奥の部屋から外に連れ出す「箱入り娘」というゲームであると教えてもらった)
これと似たのがうちにあるが、うちのヤツより凶悪な雰囲気。
多分ものすごく噛む。
とまあ、わたしが(大事なことなので強調しておく)ご案内するといいつつ妙なものを見つけては面白がる傍らで、連れの方は真摯に資料収集に勤しまれ、それなりに得るものもおありだったようでなによりである。
お昼は鞍馬口の みや古食堂 へ。
カレーうどん(470円)。連れの方は名物の肉鍋ライス。
昼食をとったのち、さらなる資料を求め、地下街を通り抜けようとしたそのとき、ただならぬ気配が我々の足を止めた。
見てしまった。障害者就労施設「ワークセンターとよなか」の焼き物の数々。これはいかん。すごい引力。どれもこれも絵が素晴らしくいい。いやもう、よすぎて選べない。「○○(行こうとしていた場所)なんてもうどうでもいい」と言い捨て、あーでもないこーでもないと悩む連れの方に、常連さんと見られる奥様が迫り「もう決めはりました? 予選落ちしたの、わたし買いますので!」と圧をかけてくる。危うし連れの方……あっ、資料、資料ですので!(※上の写真は本文とは関係ありません)(ないといったらないです)
暫し休憩、もう一ヶ所でまたしても鬼のように資料収集。わたしもついでに収集。さて帰りましょうか、やー、今日はよく遊…もとい、仕事しましたね、などといいつつ新幹線の切符売り場に向かっていて気がついた。最後に立ち寄るはずだった、はじめにそこに行くことだけが決まっていた場所、それをすっかり忘れ去っていたことに。なんということか。
当のお方は笑いながら、機嫌よく帰っていかれた。お渡しした土産も喜んでいただけたようで、ほっとした。懲りずにまた遊n…もとい、お仕事の手伝いをさせてくだされば幸甚です。
帰宅して、お土産にいただいたものと、うっかり渡しそびれたものを晩飯にした。楽しかった。いやお仕事の手伝いがね。
本日の収穫は、また明日にでも。
「箱入り娘」パズル、自分も似たようなのを持っていました。懐かしいです!
返信削除自分が持っていたのは将棋のコマがデザインされたバージョンで、調べてみると「王将出陣」という名前のようです。(ルールは箱入り娘と同じ。)
結構難しいゲームで、解決にはかなり頭を使います。
ただこのケースは「箱入り娘」のものではなく、別のゲームのケースに見えます。
数字のブロックは「15ゲーム」のものっぽい(しかも数字が足りない 笑)ですし、どうも3種類のゲームのパーツが混ざって置かれているように見えますね 笑。
光文社古典新訳文庫のデザイン、なるほど確かにそうですね!
これはいいデザインで、ぜひ入りたくなるお店ですね。
れぽれろさん、コメントありがとうございます。
削除見たときはすっかり忘れていたのですが、Twitterなどで呟いたら複数の方が教えてくださり、そういえばうちにもあったなあ、と思い出しました。そうそう、わたくし15ゲームにはいっとき熱中してました。3種のゲームが混ざっている……なんらかのドラマが隠れていそうな(ことはないか)
鹿の舟 竈、いいお店ですよ。店内のかまどでご飯を炊いて提供されてます。奈良へお出かけの際は、ぜひ!