2018-12-10

日々雑記 2018 Dec. #1

1日(土)




トースト、コーヒー。

本日は滋賀南部、櫟野寺の本尊十一面観世音菩薩大開帳に行くのだ。優良顧客であることが認められた(同行者談)か、前回よりもいいカーナビがついて、走行距離も少ない(前のは地球2周していたが今回は地球4分の1周)格安レンタカーでGO。

まずは甲賀市役所の近くの卸売市場の食堂で腹ごしらえ。


海鮮丼(小鉢、味噌汁、漬物付き)690円也。美味い。そして安い。

櫟野寺の秘仏本尊御開帳は本来三十三年に一度なのだが、毎年春と秋に特別開帳があり、以前伺ったことがある。いつだったっけと御朱印帖を見てみたら、8年前だった。


このときは、行ってみたらあたりにだれもいなくて、納経所の扉を開けてみてもやっぱりだれもいなくて、どうしたものかとうろうろしていたら、ご住職(現ご住職はお若い方なので、たぶん先代の)が出てきてくださり、無事開扉していただいたという記憶がある。今回はさすがにそういうことはないだろうと思っていたが、そりゃもう大盛況、こんなゲートまであった。


拝観受付のテントも出ていた。


入場券


まずは本堂におまいり。


奥の窓が開いて、ご本尊の御顔が拝見できるようになっている。そこから五色の糸が出ていて、手前の石造りの擬宝珠(?)に結わえてあり、この糸はご本尊の御手と繋がっていて、ご本尊との縁を結ぶためのものだと書かれてあった(ご住職曰く「AKBの握手会のようなもの」)ので、擬宝珠をなでくりまわしておいた。

そのあと奥の大悲閣(宝物殿)へ。ちょうどご住職のお話がはじまったところで大勢の人がかたまっていて、まったくなにも見えていない状態でお話だけ聞いた。お話が終わって人が動き出し、ご本尊と8年ぶりに対面した。前にも思ったが、静かな御顔に大きな御手、とくにたっぷりと太い指がほんとうに美しい。近くにいらした老夫婦は、前回の大開帳にも来られたそうだ。いつから特別拝観がはじまったのかは知らないけど、33年を経てまた同じ人といっしょに拝むことができるというのもいいものだな。

ここはほかにも平安期の仏像がごろごろおわしまして圧巻。ご住職によると、東京から80年ぶりに里帰りされた方もおられるそうで。わたしのお気に入りは吉祥天立像とクールな地蔵菩薩立像。

納経所で御朱印をいただく。


また来られるといいな。遠いからなかなかだけど。

境内の駐車場で地元の物産を販売しているので、ちょっと覗いたら、椅子でねこが寝ていた。


近所のねこが遊びに来て、寝てしまったので、売店の方がマフラーを着せてあげたのだそうだ。よかったな、ねこ。

帰りに山門で家族連れとすれ違う。


小さい男の子が「日本の旗とー、なんの旗ー?」ときくと、おねえちゃんが「ロシア」と即答。嘘を教えるなー!といいそうになり、いやこれは他人の家庭の問題だとこらえる(※仏旗です)。しかし見事な断言っぷりであった。男の子「日本とーロシアがー……戦う!」 いやここお寺やから。ラブアンドピースでお願いします。

櫟野寺を出て、油日神社へ。


拝殿と回廊は国指定重要文化財。


写真を撮ったら立札をもとに戻す。


ありがとうございました。

つぎに「甲賀の祇園さん」大鳥神社へ向かったのだが、そのすぐ近くのこれは


まったく忍んでいない。


くのいちのバタくさい顔がなかなかいい。SEC〇M してるけど、忍者が警護しているに決まっている。

大鳥神社。


拝殿。


もう少し日が長ければ、多賀大社にも行きたいところだけど、ちょっと無理そうなので、これで帰ることにする。

京都には8時過ぎに着いた。こないだも行ったお店で晩めし。今日は比較的早い時間だったので行列ができていた。入口近くにでっかいスーツケースが置かれている。観光地近くでも駅近くでもない場所なのだけど、外国人観光客にも有名な店になったんだな。そういえば前回も、韓国からのお客さんがいた。


カキ玉とイカ焼きそばで満腹。


2日(日)

どうにも全身がだるい。きのう豪勢に食べすぎたせいかもしれない。今日は胃を休める日にしようということで、朝は梅ほうじ茶。


あったかい。




梅粥。




鍋焼きハイカラうどん。
ちょっと小さいのではと思っていたメキシカン土鍋、深さがあるため思ったよりも容量があり、いつも使っている丼鉢と同じくらい入った。

どうもまた熱が出ているらしい。はやめにやすもう。


3日(月)




たまご粥。
体調が思わしくないので。病院行くべきだろうかね、と思いつつ家を出る。

帰宅して、日増しに獣道化が進んでいる玄関‐居室間の通路拡張事業に着手。「わたしが~とおおる~ けものーみーち~」と歌いながら片づけたら、ちょっと愉快になった。

中断していた円城塔『Self-Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫)を読んでしまう。「存在しないというありかた」で「存在する(あるいはしない)」ことの可能性(あるいは不可能性)について、それを名指すことは本来不可能にさえ思われる「言葉」で綴るという暴挙というかなんというか。もう少しで剥ぐことができそうな薄膜を通して見ているような感じで、もしかしてもう一回読んだらクリアに見えるのかもしれないと思わなくもないが、どうだろう。終盤近くなると、ああ、あれはこれと関係がある(のだろう)な、とか、あれとこれとはそういうつながりがあったの(だろう)か、とか一気にわかってくる(ような気がする)ので興奮した(が、すべては勘違いかもしれない)。







味噌鍋。
豆腐と白菜とねぎしか入ってないが、石垣島ラー油をたらしたら悪くなかった。食べたらとっとと寝る。


4日(火)




味噌煮込みうどん。
昨日の鍋の残り汁に、薄揚げと白菜と白ねぎの青いところを入れて煮て、たまごを落とした。一味唐辛子をたっぷり振り込んで食べた。

夜に雷雨。


5日(水)




トースト、コーヒー。

ウチ仕事の日だけど、大仕事は先週すませたので、今日はちょっとのんびりできる。




キャベツ焼きそば。
具は大量のキャベツのみで、削り節と青海苔、一味唐辛子をトッピング。

そうだ、いいかげんこたつを出さなければ。それに、そろそろ寒波が来るとかいう話なので、ベランダの衆を招き入れないと。となると部屋の片づけからなわけだが、さいわい明日は先方の都合で休み。今がチャンス。

そしてはじめたときよりも荒れた状態で一日が終わる。まあいい。明日もある。とりあえずチリビーンズとチャウダーの素はつくった。大量にもらったイモが盛大に芽を出しているので、何個かニュー・イングランド・チャウダーの素(あとはメイン具材を加えて煮るだけにした、玉ねぎとセロリとイモのクリームスープ)に使い、もう何個か茹でてつぶしてチーズを混ぜ入れ、小判型にまとめてバターで焼いた。


ビール飲んじゃった。最高。


6日(木)




チーズ入りオムレツのホットサンド、紅茶。
チーズ量の不足でトロリとならなかったが、味はよかった。

部屋の片づけ続き。これ片づくのか、ほんとに。




刻みきつねうどん。
お揚げは賞味期限を過ぎていたので甘煮にした。いつもは刻んだのをお出汁で少し炊くか、焼いたのを乗せるのだけど、これはこれで好きだ。荒れ果てた部屋の中で食べるとわびしさがひとしお。

片づくことは片づいた。床から積みあがっている本さえ目に入れなければ非常にスッキリしている。が、拭き掃除で腰をいため、こたつを出すことは断念した。まださほど寒くないのが救いだが、週末にはなんとかしたい。

腰が痛く、むしゃくしゃしてバックパックをポチった。今も反省はしていない(いま使っているものの防水加工が劣化してベタついてきたので、どっちみち買い替えないといけなかった)。ずっとカリマー派だったのだが、ドイターにしてしまった。

チリビーンズ用に茹でたのからちょっとだけ取り分けて甘煮にしておいたうずら豆と、昼の残りのお揚げの甘煮をアテに、カナディアンクラブを湯割りにして飲む。腰が痛いのだからやめとけばいいのにと、飲んでから気づいたがもう遅い。寝る。


7日(金)

朝は梅ほうじ茶を湯呑に2杯。

うどんの乾麺を水浸して茹で時間を短縮する方法を覚えてから、乾麺を常備するようにしているのだけど、今日買ってきたこれはちょっと解せない。


何故に「内容量500ℊ〈5人前〉」で3束なのか。1人前だけ茹でたいときはどうするのか。束をばらしてから5等分しろということだろうか。じゃあ束の意味はなんなんだ。ひょっとしてうどん県ではこれが3人前なのか。そりゃまあ釜揚げうどんをねぎかつお醤油ぶっかけで食べるなら、わたしだってこの1束分くらいは平気で食べる。ならばなぜ5人前と表記したのか。「シンプルにいくなら3人前、ゴージャスにいくなら5人前」では混乱を招くからだろうか。などが脳内に渦巻き、悩むくらいならいっそ買ってしまえという我ながらわけのわからん決定をして、これがここにあるというわけだが、まさかそれが販売戦略(もういいって)

それはともかく晩めしは


鮭チャウダー。
アツアツのじゃがいもで口の中をやけどしたけど、うまー!


8日(土)




チーズ入りマッシュポテトとトマトソースのホットサンド、紅茶。




牡蠣チャウダー、トースト。




鱈チャウダー。
わかりにくいが、鱈。チャウダー(ニュー・イングランド)祭りはこれにて終了。次回はチャウダー(マンハッタン)祭りでお会いしましょう(なぜならトマトジュースを買ったから)。

しかし……寒い。


9日(日)




トースト、コーヒー。

チリビーンズにあわせて、メキシコっぽいにんじんの炊き込みごはんを炊く。


メキシコ風ごはん(Arroz a la Mexicana)は玉ねぎとにんにくとトマトをブレンダーで粉砕して使うらしいが、ブレンダーがないし、すりおろす気力もないので、にんにくと玉ねぎはみじん切りにして、トマトは無塩のトマトジュースを使用。メキシカン唐辛子もないので、ししとうで。




メヒコめし。
チリビーンズ、にんじんとししとうのトマトごはん、目玉焼き、コールスロー。
「メキシコといえば豆とホスピタリティ」という、ある意味偏見といえるものをわたしは持っている。コーマック・マッカーシーの小説 All the Pretty Horses で、着の身着のままで馬とともに出奔した、なにも持たない、どこの誰とも知れない若造に、メキシコの人々は豆を食べさせてあげていた。サム・ペキンパー監督の映画『ワイルドバンチ』の、 "La Golondrina" の流れるシーンの美しさよ。

寒い。あつあつの料理であたたまった体もすぐ冷えた。こたつを出すか、さもなくば死、と思い詰め、腰のことは考えないようにして作業、つつがなく設置完了して、あとはみかんの設置だが


かごなんて持っていないから、そこらにあったいい感じの大きさの段ボール箱に入れてみた。やはりどことはなしにダメな感じがするが、まあいい。

こないだは見ないようにしていた本の片づけに着手。心を鬼にして処分しようと試みたものの、単に右のものを左にやっただけにしか見えないばかりか、処分すると決めた本を箱詰めしようとした際に、先に入っていた本をサルベージしてしまうなどして日が暮れた。


鬼程度では手ぬるいというならば、いったい心を何にすればこの部屋は片づくのだろう。


この惨状。

晩めしは


鍋焼きインスタントラーメン(エースコックのワンタンメン)。


キャベツの外側の葉と白ねぎの青いところを大量に。しかしワンタンメンって、「小麦粉を練って細長く成形したもの」をメインに、「小麦粉を練って薄くのばしたもの」が具として添加されて成り立っているわけで、なんかちょっとすごい食品だと思う。小さく切った餅入りのお粥みたいなものだろうか。あれもわりと美味い。


10日(月)

涼しくなりはじめたころに、道路のアスファルトの隙間からぶっちぎってきて挿したシロバナマンネングサ。こないだ水をやったらすぐに寒波が来て一向に乾かないので、ちょっとやそっとじゃ枯れない丈夫な植物とはいえ少し心配になってきた。


無事に春を迎えて花を咲かせてくれますように。困るほど増えてくれますように。




メヒコめし。
昨日の残りもの。ごはんはフライパンにサラダ油をひいて炒めて温めた。はじめはオムライスにしようかと思っていたが、めんどくさくなってやめた。これでタイ香らない米は終了。またインディカ米を買っておかねば。

夜、近所のスーパーに買いものに行ったら、鮮魚売場にホンビノス貝があった。そういやチャウダーといえばこれ、のクラムチャウダーやってないな。明日もあったら買おうかな。




鍋焼き月見うどん。
あったかいねえ。

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