2018-11-10

日々雑記 2018 Nov. #1

1日(木)

朝は例によって車中のおにぎりアクション。


醤油まぶししらす、しそ昆布とたくあん。
そろそろ自作したい。

今日のバスの運転手さん「右よーし左よーし」「発車しまーす」「右に曲がりまーす」と丁寧なんだけど、運転はけっこう荒かったのがわりと不思議。

昼は回るおすしをば。


いわし、こういか、さんま、納豆軍艦巻きでスタート。あとは煮あなご、そでいか、あじ、いかオクラ軍艦巻き、まぐろ、いか、たまご。いかばっかりじゃないか。ダジャレではない。断じてない。

帰り道でたくさん実った花梨がぼろぼろ落ちているのを発見。


あれ採れないかな、とぐるっと回ってみたら、膝まで茂る草をかき分け、一歩間違ったら川に落ちる覚悟でいけば行けないことはないとわかった。そんな覚悟はない。


2日(金)




なると金時蒸しぱん、紅茶。
甘い。頭が痛くなるほど。

病院へ行った帰り、ちょっと散歩した。


刈られたセイタカアワダチソウの花は、ほんとうに泡立っているようだ。


毎日見ているけど、毎日「きれいだねえ」といってしまう。

夜、神泉苑へ念仏狂言を見にいくのだけど、ちょっと早く家を出たので、古書店に寄った。梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博 編『高校生のための批評入門』(ちくま学芸文庫)、長谷川博隆『ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて』(講談社学術文庫)を買った。お店の人が飴ちゃんをくれた。

神泉苑着。


開演時間の30分前に来たら、もうだいぶ人が並んでいた。観覧料は無料とはいえ、お礼の意味を込めて、わずかだけれども寄付をした。


本日夜の部の演目は「橋弁慶」、「花折」、「餓鬼角力」。靴を脱いで観覧席に上がる。屋根しかない。「狂言好きなの?」と話しかけてきた隣の民俗芸能好きのおじいさんの、バイクであちこちの田楽踊りを見て回ったときの話とか、比良山のふもとに住みたいが最近は物件が出ないとかそういう話に相槌を打っているうちに、狂言がはじまった。念仏狂言は無言劇なので、大きな所作で筋がわかるようにできていて面白い。が、寒い。とくに足が。おじいさんは「花折」が終わったところで「寒いし帰るわ」と帰って行かれた。わたしは最後まで見たけど、また行くならカイロ必携。


3日(土)




サンミー(復刻版)、コーヒー。
パッケージ裏面には「現在販売中の『サンミー』は、チョコ+クリーム+ケーキ生地の3つの味でご好評いただいておりますが、戦後間もない開発当初のサンミーは今のものとは材料が異なっておりました」とある。復刻版に弱いわたしはつい買ってしまったが、この「関西のソウルパン」、そういえば現行品すら食べたことがなかったのだった。「粗糖輸入の自由化、戦後復興の喜びを表す『ホンダン(砂糖)』、欧米への憧れをのせた『オレンジマーマレード』、豊かさと平和の象徴『チョコレート』。開発者の想いがこもった3つの味」は激甘であった。

新米が来たけど、まだ旧米がある。ということでがっつり米を食べるメニューをば。


やはりこれでしょう。麩家の炊き込みごはんの最高峰。




新生姜漬、しいたけ飯、インスタント味噌汁(しじみ)。
このしいたけ飯、学生のころに誰かに教えてもらって以来つくり続けているのだけど、あるとき『丸本淑生のクックブック』を読んだら、それに「じゃこご飯」として載っていた。丸本さんは「立野信之さんの随筆でこの炊き込みご飯を知った」と書かれていた。わたしがつくるしいたけ飯は、丸本さんのじゃこご飯よりもしいたけの量が多い。丸本さんのじゃこご飯も、ひょっとしたら立野さんのものとは違うのかもしれない。わたしは尋ねられればつくり方を教えているけど、その人たちのつくるものも、きっとその人たちが美味しいと思うものになっているのだろう。

おやつ


干し芋、どくだみ茶。

夜、決死の覚悟で天袋から冬布団を下ろした。というより落とした。下の部屋の人ごめんなさい。


4日(日)




黒糖マヨネーズトースト、紅茶。

バターのかわりにマヨネーズでもいけるのではないか、東南アジア料理によくある甘辛酸っぱいものは美味いではないか、そう思った。狙いは悪くなかったと思うのだが、いかんせんマヨネーズの量が多かった。普段使わないので常備していなかったけど、教えていただいた柿バナサラダがどうしても食べたくて買ってきた小さいチューブのマヨネーズを、はやく使ってしまわないと劣化するとの焦りが量を見誤らせたものと思われる。そしてマヨネーズと黒砂糖は合わない。それはもう、致命的に合わない。パンチの効いたもの同士の和解から生まれる至福のハーモニーどころか、お互い一歩も譲らぬ自己主張の軋み音。しかしこれ、グラニュー糖ならいけそうな気がする。次回を待て。(誰にいっているのだ)

本日も旧米をがっつりと。


少し少なめに水加減した米に、刻んだみょうが(今回は茎みょうが)と塩鮭を乗せ、酒をふりかけて炊くだけ。


炊きあがったら、鮭の骨をはずして混ぜる。


かぶらの切漬け、白菜の味噌汁、鮭飯。

残った茎みょうがは洗って掃除し、ばらばらはずれてしまったガワの部分は刻んで冷凍、芯の部分は塩をして甘酢に漬けた。




味噌鍋。
鍋にする予定はなかった。ほんとうは七輪で串焼きにするつもりで、豆腐をばっちり水切りしておいたのに、うきうきしながらベランダへの扉を開けたら洗濯物が干してあったのだ。誰だ洗濯などしたのは。誰だではない。朝したことをなぜ忘れる。


5日(月)




味噌煮込みうどん。
鍋の翌朝は、やはりこれ。

夕方、昨晩は乾いていなかった洗濯物を取り込んだ。というわけで


豆腐の串焼き。
焦げたピリ辛の味噌だれが美味い。ビール(は1缶だけにして、あとはノンアルコールにするけどね)ぐいぐいいける。なんなら焼ける匂いだけでもいける。豆腐1丁を串焼き、あとは網で薄揚げ、しいたけ、エリンギ、ピーマンを焼いて、シメはやはり


焼きおむすび。
焼くなら白米よりも麦飯がだんぜん美味い。こんがり焼けた麦の放つ芳香ときたら。これをキャベツの味噌汁とともにいただく。しかしさすがに食べすぎだ。


6日(火)




じゃがいもとキャベツの外葉のスープ。
じゃがいもは煮崩れるまで、キャベツは色が変わってもおかまいなしでぐたぐた煮るのがうまい。

午後診に行って外から院内を見たら、待合室に人がひとりしかいなかった。罠かもしれないと警戒して一周ぐるっと回ってきてしまった。罠ってなんのだよ。覚悟を決めて入るとすぐ処置室に呼ばれ、1時間もしないうちに病院を出る。ああ空いてるって最高。




乾燥野菜入りインスタントラーメン。
病院で時間を取られるので、晩めしはいつも以上にかんたんなものしか食べてないのだけど、はやく帰れた日くらい多少手間のかかるものにしてもよかったかもしれない。まだ右手に力が入りにくいので、かぼちゃや栗は料理できる気がしないけど、だいぶいろんなことができるようになってきたし、久しぶりにカレーをつくりたい。

仕事で使っている某所への乗車券がどうも使い切れずに余ってしまうので、せっかくだから休みの日に観光でもしてみるかと、周辺でなにかやっていないか検索してみたが、これから先のイベントは「〇〇県初♡バス婚活」くらいしかなかった。


7日(水)




セモリナ粉のデニッシュパン、コーヒー。
今回はちゃんと網で焼いた。

夜、冷蔵保存していた一昨日の残り味噌汁をホーローの小鍋で温めていたら爆発した。泣きながら掃除したのち、なんで味噌汁爆発してしまうん?と調べたら、濃度のあるものを混ぜずに温めると、対流が起こらず一部が過熱状態となり、突沸するということだった。放置厳禁。


8日(木)




紀州南高梅、高菜混ぜ飯と明太子。
そろそろ自作したいとか抜かしておきながら、本日もコンビニ製品でおにぎりアクション。これについてはいつか書くつもりなのだが、わたしはコンビニおにぎりの味付け海苔を憎んでおり(ゆえにセブンの辛子明太子おにぎりの味付け海苔化には涙したものである)、焼き海苔使用のめぼしいものはもうすべて試してしまったような気がする。

JR駅からウチまでは地下鉄で二駅なので、帰りは真夏以外は歩いて帰ることにしている。いまは歩くには最適な季節だ。気が向いたら昼めしも途中で食べたり。今日は


オムレツサンドセット。
「食パンがもちもちなど言語道断!」が持論のわたしも、このオムレツサンドの食パンのもちもちは特例で許す。美味いからいいのだ。

川の向こうにみかんがたわわ。


ツワブキ。


お、ねこ。


気づかれた。


たたたとちょっとだけ逃げて、向こうからこっちを見ている。なんかごめん。

カリンは今日も……


ああ、もったいない。




マカロニスープ。
湯を沸かして野菜ブイヨンを溶かし、乾燥野菜ミックスとフライドオニオンとマカロニを煮て、トマトペースト、塩、胡椒で味つけした。スペインかどこかのメーカーのスープ用乾燥野菜は、パッケージのままでは保存しにくかったので瓶に移してしまい、もはや何が入っているかよくわからなくなってしまった。じゃがいも、ちりめんキャベツ(ケールかも)と、煮汁の色から判断してビーツが入っていると思う。「ボルシチミックス」かなんかだったような。これを買った店で、いまはもう取り扱っていないらしいのが残念。格別に美味いわけではないのだけど、こういうテキトー晩めしに重宝しているのだ。

夜が更けるにつれて、のどがどうも……これは風邪……などひいてはおらぬ!はず!寝る!


9日(金)




素うどん。
風邪などひいてはおらぬが、冷凍ノビルをたくさん入れた。

のどの痛みは昼には治っていた。ノビルうどんのおかげだろうか。まあ風邪などひいてはいなかったのだがな。

夕方、注文したタイ産の米が届く。いつもは香り米を買うのだけど、今回は敢えて香りなし米を買ったのだ。「タイ米は不味い」という意見に「いや、タイ米は美味しい!」と反論する記事など読むと、香り米のことしか書いてない。中には「低級米」ではなくて必ず香り米を使えとまでいう人もいる。いや、そりゃ香り米は美味しいよ、それは知ってるよ、だけど香りのない米だって美味しく食べられるだろ、と反抗心がムクムクと湧いてしまったので「香りなし米」をわざわざ探したのだ。しかしこの「低級米」、お試し的に少量パッケージで買ったら、お徳用大容量の「高級米」と同じくらいの値段になってしまうわけで、なんかバカバカしいことをしているのではないかという気になってしまうが考えたら負けだな。負けって何にだ。

夜、米を片づけるべく食糧庫の整理をしていたら、賞味期限を大幅に過ぎたコーンフラワーが見つかったので、積極的に食べていく所存。団子汁とかに使うかな。


10日(土)




オリーブオイルのロールパン、コーヒー。
朝は軽めにしておかなければ。なぜなら昼は新米祭りなのだ。

病院から帰ると昼を過ぎてしまった。急いで米を研いで浸水し、水に浸けている間におやつをつくり、しかるべき時間になれば炊く。おかずは各方面から「塩でじゅうぶん」といわれているし、わたしもそう思うので、テキトーに。


炊けた……ピッカピカだ。


茎みょうが漬け(岩下の新生姜の漬け汁を再利用)、おかず海苔、白ごはん、インスタント味噌汁(しじみ)。
名付けて「ごはんよ進め膳」。ネーミングのセンスなしなのは見逃してほしい。実際ごはんが進んだのだからいいじゃないか。残りは塩むすびに。


小腹がすいたら食べよう。

午後はベランダ農作業。


ナガイモを掘った。むかごを転がしておいただけでこんなに採れるとは。まあ20㎝くらいのものだけれども。イモを栽培しようという気はなくて軽い気持ちでむかごを蒔き、特に深くもないプランターで育てていたので、底に当たって隙間に詰まったりして取るのがたいへんだった。これらを来年の種芋にするなら、もっと深いものでつくらないと。

作業はたいへんだったけど、ごはんを食べすぎたもんで、お腹すいてないな。


と思って味見だけしようと思ったおやつ、ぜんぶ食べてしまった。"Majarete"というプエルトリコあたりのデザート。コーンフラワー(コーンミールでも。一人当たり25ℊ)、砂糖(10ℊ)、牛乳(25㎖)、ココナッツミルク(50㎖)を鍋に入れて混ぜ、弱火にかけてダマにならないよう混ぜながら加熱し、とろみがついたら容器に入れて冷蔵庫で冷やすだけという簡単さ。上にシナモンシュガーをふった。

明日はタイ香らない米を食べようと思う。ココナッツミルクが残っているからカレーかな。

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