昨夜もあまり眠れず。朝めしをつくって食べる時間がなかったので、おにぎりでも買おうと駅前のコンビニに入ったところ、めぼしいおにぎりはどれもこれも味付海苔仕様だったため、逡巡していて危うく電車に乗り遅れるところであった。辛子明太子、まえはふつうの海苔だったじゃんよ……
仕事帰りに歩いた道で、ずっと気になっているのにいつ通りかかっても閉まっていて入れなかった喫茶店が、なんと開いていた。が、ビビって結局入れなかった(だって入り口の黒板に「ようこそ Please」って書いてあるんだもん)。だれかわたしに勇気を下さい。
夜、前回の反省点をいかした、いちごラム酒漬け改訂版をつくる。
いちごを半割りにしてグラニュー糖をまぶし、瓶に詰めてラム酒を注いだ。まだ残っているゴールデンラムを使ったけど、ホワイトラムのほうが色がきれいになるだろうな。
22日(土)
夕方、散歩に出る。しゃがんでノハラムラサキを熱心に見ていたら、「シャンプーしてくれるトリマーさんにも噛みつく」(飼い主のおばちゃん談)という犬に吠えられた。噛まれなくてよかった。
ノハラムラサキ。
キュウリグサに似ているけど、少し大きく、花色も少し濃い。花には中心部から放射状に白く膨らんだ部分がある。
こっちがキュウリグサ。
どちらも好きな花。ちいさくて、うつくしい。
23日(日)
アンダソンさん、生きてた。
「アダンソン」が正しいのだけど、いいにくいので「アンダソンさん」と呼んでいる。2月のこと、本棚を人目に晒せるものにしようと片づけてたら、ずっと動かしてない本の天の部分で越冬しようとしていたアンダソンさん。起こしてしまってごめん。そして追い出してしまってごめん。無事に冬を越えられてよかった……
昼。めっきり油ものが苦手になったというのに、安いからと買ってしまったお買い得コロッケが案の定残っているので、手っ取り早くコロッケ丼。
安いキャベツの硬さよ。そして苦さよ。
まだ1個残っている、と呟いたら、何人もの方があっさりした食べ方を提案してくださった。麺つゆと大根おろしで揚げ出し風に、とか。ほんとうに助かる。皆さまありがとうございました。そして、ある方が提案してくださったお出汁でたまごとじにするというもの。その発想はなかったので、明日はそれをためしてみようと思う。
まだ1個残っている、と呟いたら、何人もの方があっさりした食べ方を提案してくださった。麺つゆと大根おろしで揚げ出し風に、とか。ほんとうに助かる。皆さまありがとうございました。そして、ある方が提案してくださったお出汁でたまごとじにするというもの。その発想はなかったので、明日はそれをためしてみようと思う。
おやつ
食べたら散歩にGO。
……やー、まいったまいった。遭難するところだった(ウソ)。いつもの散歩コースの川沿いに、いつもは行かない下流の方まで行ってて、帰りは対岸から、と橋を渡って歩いていたら、合流する別の川沿いに延々歩いて知らないとこに行ってた。Yの悲劇というやつですね。
分かれ道まで1時間ほど歩いて戻り、いつもの散歩道へ。河原に降りる階段の途中でハハコグサ見てたら、後ろから来たおばさまに、「川はいいですねえ~あなたも川が好き?」と尋ねられ、「あっ、ハイ、好きです、まあ……」と歯切れの悪い返事をしてしまった。ワシ川見てなかったやん。
ハハコグサ
かわいいねえ。
「どっちかというと植物見にきました」というと、「植物!あの、あれ(とカラシナを指さし)食べられるんですってね」とおばさま。「ああ、蕾のうちに、湯がいて食べるといいですよ」とワシ。「まあ、よくご存じですね~ さっき他の方に、食べられる物たくさんあるって教わって」
「ああ、そこにクレソンがありますよ。ただ、ちょっと採れないですけど」というワシの言葉を最後まできくことなく、おばさまは流れに身を乗り出し、クレソンをぶっちぎる!「採れました~!」あんた、落ちなくてよかったよ!
おばさま「これがクレソンですか?」
ワシ「そうです」
おばさま「食べてみようかな」
ワシ「洗って、できたら加熱したほうがいいと思いますよ!」
おばさま「セリもあるってきいたんですけど」
ワシ「セリは別の場所にありますけど、お詳しくないならやめられたほうが」
間違ってドクゼリ(同じ場所に生えていることもよくある)とか食われた日には目も当てられない、というか死亡事故もあるからぜったいやめてほしい。
まあ、おばさまと別れてセリ摘みに行って、まわりを見たらドクゼリはなかったから、こんど会ったら教えてあげよう。
ということで、本日の収穫
クレソン、セリ、ノビル、イタドリ。
イタドリ以外は水に浸けておいた。イタドリは皮をむいて、適当な大きさにカットして、塩漬けにしてから水にさらす。
イタドリ以外は水に浸けておいた。イタドリは皮をむいて、適当な大きさにカットして、塩漬けにしてから水にさらす。
本日はここまで。
寝る前、台所の床に置いた摘み草を浸けている洗い桶に、歩いていて当たり前のように靴下履いた右足を突っ込んだ。もう駄目だ。
24日(月)
朝
残りものコロッケと葉玉ねぎのたまごとじ丼。これ、イケる。
いかなる便宜の供与を期待されているのかさっぱり見当がつかないのだが、贈賄された。
……収賄した。
賄賂の内容。岩波書店のブックカバー!海北友松展のチケット!いつもの書店にリチャード・ブローティガン『東京日記』を受け取りに行き、ついでにフェルナンド・イワサキ『悪しき愛の書』と『たべるのがおそい Vol. 3』を注文した際の贈収賄。店長様、いつもありがとうございます。
こちらもたのしみ。
昨日の収穫: イタドリは水を換えてさらし、セリ、クレソン、ノビルはゆがいた。
25日(火)
これがな
に、216円(税込)だったんじゃ!ありがとう、ありがとうブックオフ!
ちょびっと飲んじゃうよ。
ノビルはホタルイカと酢味噌和え、セリはカニカマ(かまぼこが売り切れてたので)とわさび醤油和え、クレソンは胡麻和えに。美味し。
なりゆきでJ. D. Salinger の Nine Stories を読むことになった。『ティラン・ロ・ブラン』グランプリは少しお休み(またか)。とりあえず、密林でいちばんお安かった講談社英語文庫版を注文する。しかしサリンジャーって実はちゃんと読んだことないんだよねえ。The Catcher in the Rye も学生のころちょろっと読んだだけだし。
26日(水)
夜は野菜ごった煮スープをつくった。キャベツはひと口大にしておかないと、口周りをやけどするという気づきを得る(あっつかった)。
どうにも眠れないので、リチャード・ブローティガン『ブローティガン 東京日記』(福間健二 訳 平凡社ライブラリー)を読む。あかるく、さびしいことばが頭にしみる。
ブローティガン 東京日記 (平凡社ライブラリー) リチャード ブローティガン Richard Brautigan 平凡社 2017-04-12by G-Tools |
27日(木)
昨夜一睡もせぬまま仕事に出かけたが、盛大に時間を勘違いしており、現場に4時間半早く着いた。死……まあ、仕事は謎のテンションでいつも以上の能力が解放され、成果はあったといえるのでよしとする。
帰宅後、晩めしをつくる気力もないので、スーパーで半額になってた「ほたて照り焼き重」を買ってきて食べたのだけど、その塩分ときたら、これをおかずに白ごはんが食べられるほど。そして夜半、腹をこわした……
28日(金)
まる一日以上寝ていないので12時間くらい眠ってしまうかも、と思ったが、普通にいつもどおりに目が覚めてしまった。しかし今日は仕事休みなのだった。あとでレモンプディングでも仕込むか(できあがりは2日後)
朝
Egg Kejriwal。厚めの食パンの両面にバターを塗り、フライパンで両面を焼く。片面にマスタードを塗り、シュレッドチーズ、紫玉ねぎみじん切り、青唐辛子スライス、パクチーみじん切りを混ぜたものを載せ、魚焼きグリルで焼いてチーズを溶かす。同時に、パンを焼いたフライパンで目玉焼きを焼き、焼きあがったパンに乗せる。紫玉ねぎじゃなくてふつうの玉ねぎでもよし。青唐がなければしし唐でいいし、ピーマンでもいい。本日は新玉ねぎとピーマンを使用。
某呟き処で教えていただいた、イタドリとさば味噌煮缶炒めたの、それにセロリの醤油漬け、ほんとに美味かった。
京博で海北友松展みてきた。
凄かった。構成力が半端じゃない。気迫の凄まじい線とそれを受けとめる余白、あのギリギリのバランス……凄すぎる。呼び物の建仁寺大方丈障壁画「雲龍図」もいいけど、「山水図」がべらぼうによかった。あと、「瀟湘八景図」、60年ぶりにアメリカから帰ってきた「月下渓流図屏風」。あ、ちょっとフフっとなったのだけど、描かれてる人物がほぼ全員泉谷しげるに似てる屏風があった(群仙図屏風)。
どころで京博の年間パス(東京・奈良・九州でも使用できる)、以前は常設展は何度でも入場でき、特別展は6回入場できたのに、買おうとしたら、値段は1,000円安くなっていたけど、「特別展は団体料金で入場できる」に変更されていたし、現在本館閉鎖中で、特別展があるときは常設展示がなくなるので、ちょっと考えることにした。ずっと以前は、パス持ってなくても「常設展無料観覧日」が毎月あったので、縄文土器とか仏像をガン見しに行ってたんだよねえ……世知辛い。
凄かった。構成力が半端じゃない。気迫の凄まじい線とそれを受けとめる余白、あのギリギリのバランス……凄すぎる。呼び物の建仁寺大方丈障壁画「雲龍図」もいいけど、「山水図」がべらぼうによかった。あと、「瀟湘八景図」、60年ぶりにアメリカから帰ってきた「月下渓流図屏風」。あ、ちょっとフフっとなったのだけど、描かれてる人物がほぼ全員泉谷しげるに似てる屏風があった(群仙図屏風)。
どころで京博の年間パス(東京・奈良・九州でも使用できる)、以前は常設展は何度でも入場でき、特別展は6回入場できたのに、買おうとしたら、値段は1,000円安くなっていたけど、「特別展は団体料金で入場できる」に変更されていたし、現在本館閉鎖中で、特別展があるときは常設展示がなくなるので、ちょっと考えることにした。ずっと以前は、パス持ってなくても「常設展無料観覧日」が毎月あったので、縄文土器とか仏像をガン見しに行ってたんだよねえ……世知辛い。
そうだ、前回行ったときに店舗が取り壊されてて、もうなくなってしまったのだと思ったパン屋さんが、なんとオサレに生まれ変わっていた。懐かしいおじさんも健在だった。しかし、わたしがあの辺に住んでた頃は、夜かなり遅くまで開いてたのに、帰りに買おうと寄ってみたら閉まってた。残念。
『ブローティガン 東京日記』(福間健二 訳 平凡社ライブラリー)、何度も読んでいる。ブローティガンが東京でひとりハエをみつめてる詩、大好きだ。「美しいめすのハエ」という訳語がとてもいい。「めす」がひらがなであることの、視覚的な美しさ。他の詩も、もう、全部ここに書き写したいくらい好きだ。が、かわりにおなじくらい好きな William Carlos Williams の詩を。(なんでやねん)
I have eaten
the plums
that were in
the icebox
and which
you were probably
saving
for breakfast
Forgive me
they were delicious
so sweet
and so cold
――William Carlos Williams "This Is Just to Say"
訳してみる。
「伝言」
「伝言」
すももを
食べてしまったよ
冷蔵庫に
はいってたやつ
あれは
きっときみが
朝食用に
とっといたんだろうな
ごめんよ
おいしかった
とてもあまくて
とてもつめたくて
29日(土)
昨日仕込んだレモンプディングを焼いた。
かんたんで美味いのだ。レモン1個をよく洗って、皮をすりおろし、汁を絞っておいて、皮、砂糖100㏄、汁、たまご2個を合わせてよく混ぜ、生クリーム100㏄を加えてなめらかに混ぜ、ラップをかけて2時間~2日間冷蔵庫で休ませる(長い方がおいしいらしい)。生地を耐熱容器に注いで、深さのある焼き型など(わたしはもらいものの土鍋)に並べ、焼き型に、沸騰させない湯を容器の高さの半分ほどまで注ぎ、150℃に予熱したオーブンで30~35分焼く。
かんたんで美味いのだ。レモン1個をよく洗って、皮をすりおろし、汁を絞っておいて、皮、砂糖100㏄、汁、たまご2個を合わせてよく混ぜ、生クリーム100㏄を加えてなめらかに混ぜ、ラップをかけて2時間~2日間冷蔵庫で休ませる(長い方がおいしいらしい)。生地を耐熱容器に注いで、深さのある焼き型など(わたしはもらいものの土鍋)に並べ、焼き型に、沸騰させない湯を容器の高さの半分ほどまで注ぎ、150℃に予熱したオーブンで30~35分焼く。
いちごの洋酒和えは、休日の朝食にいい。仕事のある日はやる気がなくなるのでやめたほうが賢明。