このところ、眠りが途切れがちで疲れる。
2日(木)
昨夜は一睡も(文字通り)できず、ナタリーア・ギンツブルグ『夜の声』(望月紀子 訳 未知谷)が読めてしまった。望む愛を得られない人々の焦燥と孤独、ただごとでない閉塞感が、一人称の淡々とした口調で語られる。上滑りする会話、いや「発話」がぶっきらぼうに並べられ、すれちがい、かみ合わなさが強調される「夜の声」がすごかった。構成も見事。
夜の声
ナタリーア ギンツブルグ Natalia Ginzburg
未知谷 2016-06by G-Tools
3日(金)
某店より「ハロウィーンについてアンケートご協力のお願い」というメール。フォームを開いてみた。
「昨年のハロウィーンはどのように過ごしましたか」―「何もしなかった」にチェック
「ハロウィーンのために何か購入しましたか」―「何も買わなかった」にチェック
「なりたいキャラはありますか」―……ない
ご協力しないほうがよかろうと判断し、フォームを閉じた。
ご近所さんが焼いているいわしの匂いで、節分用にいわしを買っていたことを思い出した。
お察しのとおり、商品名にやられたのだ。豆も煎ろうと思ったが、肝心の大豆がなかった。それにしても、豆を歳の数だけ食べる意義がわからない。お年寄りになると相当つらいのではなかろうか。
4日(土)
朝
ソパ・デ・アホ。
昼
残りごはんに残りいわし、インスタント味噌汁(長ねぎとわかめ)。
晩
キムチ雑煮。
写真掲載に関する問い合わせをサボっていたため、1月はじめの旅記録をいまごろアップ( → 「鳥取右往左往――冬の18ゲゲゲ旅 境港編(1)」 )。いざ問い合わせたら、すぐに丁寧なお返事がいただけたのだった。
5日(日)
昔撮ったフィルム写真を発掘。
京都御所の白梅。
意外に長編化してしまった記事の続き。( → 「鳥取右往左往――冬の18ゲゲゲ旅 境港編(2)」 )
6日(月)
ひょっとしたらなくしたかも、と思っていた某所の源泉徴収票が本日届く。遅いよ。
記事続き。( → 「鳥取右往左往――冬の18ゲゲゲ旅 境港編(3)」 )
本日の寝かしつけはヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』(沼野充義 訳・解説 未知谷)。
終わりと始まり ヴィスワヴァ・シンボルスカ 沼野 充義 未知谷 1997-06by G-Tools |
7日(火)
何冊か注文していた書籍を受け取りに書店に出かけたが、そのうち1冊は明日の入荷とのことで手ぶらで帰る。入荷連絡が来てから行くべきであった(当たり前だ)。
機結びでしのいでいた照明のヒモスイッチが完全に切れた。点灯した状態で切れたのであれば、壁のスイッチで操作できるけど、消灯のときに切れてしまったので、分解修理するしかないのだけど、そんな根性ないので、1灯ソケットを買ってきた。いざ通そうとすると、前のものと形状が違って通らない。しかたなく接合部分の部品を半分以上切り取ってなんとか通した。いつか頭に落ちてくるかもしれん。
記事続き。( → 「鳥取右往左往――冬の18ゲゲゲ旅 境港編(4)」 )
境港編はこれにて了。
8日(水)
フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』(木村榮一 訳 河出文庫)、近藤ようこ / 夏目漱石『夢十夜』(岩波書店)を購入。
黄色い雨 (河出文庫) フリオ リャマサーレス Julio Llamazares 河出書房新社 2017-02-07by G-Tools |
夢十夜 近藤 ようこ 岩波書店 2017-01-20by G-Tools |
懸案のJ. マルトゥレイ / M. J. ダ・ガルバ『ティラン・ロ・ブラン I 』(田澤耕 訳 岩波文庫)を読み始める。ウォーウィック(ウォリックでなく??)伯ウィリアムがエルサレム巡礼への出立を妻に告げる場面、
伯は幼い息子の髪を掴んで引っ張り上げると、頬に平手打ちをくれて、こう言った。「さあ、泣け我が子よ。父の悲しい出立を母とともに嘆くのだ」三ヵ月になったばかりの幼子は激しく泣き出した。泣きじゃくる母子を前にした伯の心痛ははなはだしく、……p. 42
……なぜ泣かす???
ティラン・ロ・ブラン 1 (岩波文庫) J.マルトゥレイ M.J.ダ・ガルバ 田澤 耕 岩波書店 2016-10-19by G-Tools |
9日(木)
朝
シナモンシュガートーストと珈琲。
昼
あさりの酒蒸しの残り汁で炊いた生姜ごはんと、手あたり次第に具を入れた味噌汁。
夜、鳥取記事最終回を上げる。( → 「鳥取右往左往――冬の18ゲゲゲ旅 古書を訪ねて編」 )やれやれ。
10日(金)
図書館で借りてきたホットドリンクのレシピ本、読み物としても興味深く、レシピも充実しているのだが、
本格的にもほどがある。
師匠、何か月か前にBloggerのレイアウト変わったじゃない?それで閲覧リスト見てなかったからここ数か月師匠のブログ記事読むの忘れてたよ…ごめん。
返信削除一睡もできないってすごいな!おいらは生まれてこの方一睡もしなかった日がないんだ。学生時代でもやはり2時間は寝てたかな。
睡眠時間を減らすと老化が進むから睡眠は取った方がいいよ。おいらは睡眠時間を削る生活をしてたら(1年くらい?)突然体に無理がきかなくなったんだ。
旅行記はまだ読んでないんだけどさ、Twitterでは見てた。おいらも3月に横浜いくからそのとき旅行記みたいなの書いてみるかな。ラーメン博物館で麺の気持ちになってみるとか、山下公園でいかした男風の写真撮ってこようと思うよ。
あと、こうの史代さんの「夕凪の街、桜の国」読んだよ!おいらの視野からは見えないところから描かれていて読んでよかったなと思ったよ。「この世界の片隅で」を観に行くのが楽しみになったよ。
ともすけ先生、コメントありがとうございます。
削除先生、ワシも眠りたいんよ。ワシかて、こんなの生まれてはじめてだよう。
あ、旅日記みててくれたんですねー。せんせいの旅日記たのしみだなあ。横浜、学生のころに一回行ったことあるけど、いいとこですよねえ。えっとね、なんかめっちゃ卵焼きの美味しい店があって、そこの卵焼き買ってきて宿で酒飲んでた。なんて店だったかなあ(忘却の彼方)
こうの史代さんのマンガはすごいよ!『長い道』もおすすめですよ!描かれていないところが凄いんよね。単純な人間に見えるかもしれないけど、そう単純じゃないよね、っていう凄み。『この世界の片隅で』も、直接的には描かれていないところ、ってのがあって、それも大事なんよね……