2016-03-21

日々雑記 2016 Mar. #2

11日(土)

我が家のハオルチアさんが、花茎を伸ばしている。


アボ子(2さい)も頂芽が動き始めた。もう春だ。


14日(月)

西明石駅などで売っている駅弁、「明石ひっぱりだこ飯」 は、陶器の壺に入っていて、この空き容器、ウチにもひとつあるのだけど、食べ終わったあと「捨てるには忍びないが、どうにもこうにももてあましてしまう器」として名高い(?)のである。この壺をどう利用するかという話になって、一時行方不明になっていたものの、先ごろ大掃除の際に発見されたピョートル・ワイリ/アレクサンドル・ゲニス『亡命ロシア料理』(沼野充義、北川和美、守屋愛 訳 未知谷)でさかんに褒め称えられていた「壺料理」が思い出されたわけである。やってみようじゃありませんか。ええ。そのうち。


亡命ロシア料理
ピョートル ワイリ
4896424581


15日(火)

出勤時、職場の近くでハシブトガラスがいい声で鳴いていた。自転車に乗った若いお母さんが、歩いているわたしの横を通り過ぎざまに、乗せている子供さんに「カッコイイねえ、カラス」というのが聞こえて、なんだかうれしくなった。「怖いねえ」「いやだねえ」じゃなかったので、うれしくなったんだ。

帰りに書店に立ち寄り、アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』(沼野恭子 訳 新潮クレスト・ブックス)を買う。以前図書館で借りて読んだもの。もう一冊買ったのは、ケン・リュウ『紙の動物園』(古沢嘉通 訳 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)。第6回ツイッター文学賞海外編第1位を受賞した本(やっと買えた)。たのしみだ。

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)
アンドレイ・クルコフ 沼野 恭子
4105900412


紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
ケン・リュウ 古沢嘉通
4153350206


16日(水)

休日。昼飯はスパゲティを茹でてレトルトのソースで食べようと思っていたのだけど、ソースを温める湯を沸かすのを完全に忘れていて、あわてて鍋にソースのパックを入れて水を注いで火にかけたのだが、茹で上がりに間に合わず、といって麺を湯に入れっぱなしにしておくわけにもいかず、ざるに上げた。まだ湯は沸かない。麺が次第にその表面を乾かせつつ急速に冷めていくさまを、なすすべもなく見ているしかない状況(なんだか麺を見殺しにしている心境である)にじりじりと肝を焼き、ソースの鍋に「早く沸け」と念を送る。ああ、しかし麺がもう限界だ、もともと火は通っているんだから大丈夫だ、食ったところで死にはしない、と湯が沸騰する前にソースを取り出し、少しこわばってくっつきあっている麺に絡めた。結果、歯ざわりの面でも温度の面でも、情けないというほかないものをぼそぼそと食べるはめに……慣れんことはするもんじゃないな。

夜。胃が痛かったのでしばらく飲んでいないのだが、久しぶりにちょびっとだけ飲んじゃおう。


ソーダクラッカーにはトッピングを二種準備した。クリームチーズ+いかなごの釘煮(これウマイよ)、オイルサーディンの身をほぐしたのに、みじん切りの玉ねぎとパセリをたっぷり混ぜて、黒胡椒とレモン汁、缶に残った油を加えたもの(これはサンドウィッチにもよろしい)。


17日(木)

離れたところに住む友人の誕生日なので、甘栗を買ってきた。


陰膳、ではないけど、明日お下がりをいただくことにする。


18日(金)

昼は賞味期限を少し過ぎた魚肉ソーセージ救済食として、スパゲティ・ナポリタンをつくることにした。レトルト回の失敗を教訓に、今回は麺を茹で始める前にソースをつくり始めた。というのも今回、なんとなく思い立って麺を水に漬けておいたのだ。これ、乾麺が生麺風にツルツルシコシコになるだけでなく、茹で時間が1分くらいなのである。魚肉ソーセージ、玉ねぎ、ピーマン、ブラウンマッシュルームを刻んで炒め、白ワイン、ウスターソース、トマトケチャップ、ハリッサで味つけ、よく火を入れておく。ソースが出来上がる頃合いに湯が沸くようにしておいて、沸いたら水を切った麺を投入、混ぜながら1分茹で、ざるに上げて水を切り、ソースのフライパンに投入して絡める。今回は手順が完璧ですよ。やればできるんですよ。しかしそれがですね、食べてみてわかったことなんですが、アレです、ナポリタンは、水漬け麺よりも、ふつうに茹でて茹ですぎた麺のほうが、断然美味しいのですね。生麺風のツルツルシコシコ&アルデンテは、これはもう絶望的に合わない。ジャンクな料理は徹底的にジャンクでなければいかんということかな。

午後、甘栗をいただく。うまく剥けなくて、4個に3個は実が殻に残ったり、割れたり、渋皮がついたままだったりするのは、なんかの呪いなのだろうか。

そうそう、懸案のひっぱりだこ飯の空き容器再利用、耐熱性については、なんと直火でごはんを炊いたという人の記事を発見、オーブンその他まったく問題ないであろうことがわかった。ならば壺蒸し スープとか茶碗蒸しもいいかもと、さっそく試してみようとしたが、思いのほか容器がデカく、ウチで最大の鍋でも蓋が閉まらないことが判明。か、買うのか、このために、蒸し器を?ならば壺焼きパイシチューはどうだ?これまたオーブンには入るものの、パイで蓋なんぞした日には膨らんだパイが天井にへばりつくこと必至。か、買うのか、このために、ダッチオーブンを?


20日(日)

仕事帰りに寄ったスーパーで、めかぶを発見。生めかぶは短い時期しか出ないものだから、さっそく買って帰って、湯通し。磯の香りがうれしい。刻んでポン酢とラー油をかけた。


あと、ひじきのたいたので、久しぶりにビール。うまい。

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