2020-02-20

日々雑記 2020 Feb. #2

11日(火)

祝日なので昼近くまで布団で本を読む。空腹に耐えかねて布団を出たはいいが、やる気などまったくない、そんな日の最初の食事。


買い置きがあってよかった。


非常好吃(ってパッケージに書いてあるけど、これが正しい中国語なのかどうかは知らないし、「とてもおいしい」という意味でいいのかどうかも知らない)。

以前からキナ臭かった某呟き処がここへきてかなりひどいことになっているので、半ば以上本気で移住を考えている。3年ほど前に話題になった古生物の名前のアレ、前はちょっと気が進まなかったけどどうすっかなー、なんて考えていたら、信頼するフォロイーさんがそっちにアカウントを作成されたというので、えい!とアカウントをつくった。住んでいる国を出て行くのは実際問題として難しいから、せめて住みやすくするために戦おうと思うけれども、たかが独り言のプラットフォームだ。いつでも出て行けばいい。

午後も引き続きやる気なしで、晩めしはインスタントラーメン(めしではない)でいいかと思ったけれども、(問題の)某呟き処で、あるフォロイーさんの美しい食卓が目に入り、頑張って買いものに行ったら鱈が半額で手に入った。ありがたいありがたい。ほんと、いつもお世話になっております。

ということで、晩


鱈ちり。

「某所にアカウントをつくりました」と書いておいたら、つきあいのある方々が次々にフォローしてくださった。我々は某所の先住者たちに「難民」と呼ばれているらしい。けっこう大規模に流れて行っているようだ。それだけのことを某呟き処はしていると思う。尊敬するフォロイーさんが何人か、もうアカウントを閉じると宣言された。


13日(木)




フレンチトースト、コーヒー。




ケランチム。
かにカマを入れるという贅沢を自らに許してしまった。ほかに金時にんじんと九条ねぎ入り。フレンチトーストのたまご液が少し残っていたので、それも混ぜた。


14日(金)




素うどん。




湯豆腐。
鱈と九条ねぎ入り。


15日(土)

今日はおでかけ。昼前にうちを出て、遠方から来られた方と落ちあい、まずはお昼にしようとふくやさんにご案内。うまいこと座れたが、そのあとすぐに満席になった。いいときに来た。まぐろの中落ちをごはんセットにしてもらう。


これに葛をひいた椀物(種はじゃがいもの揚げ真薯)がついた。おいしいおいしい。

このときのお客さんは我々以外は常連さん(「先生」と呼び合う方々が過半数)で、冗談交じりの議論のうちに、あれよという間に某月某日某駅に集合して某神社を目指す計画がまとまっていたが、なぜかわたしも数に入っていて女将さんから岩波新書の村井康彦『出雲と大和――古代国家の原像を訪ねて』を事前に読んでおくように言い渡される。ってなんなのだこの面白さは。

そのあとはバスで浄土寺へ。以前から行こうとは思っていたけれども、遠くて(わがY区は市内といえども実質S県)なかなか腰が上がらなかったお店におつきあいいただけるという。ありがたいありがたい。バスを降り、いきなり方向を間違えてひとつ先のバス停に来て気づくという失態をお許しくださる天使のような同行者様に感謝しきりで引き返し、着きました


ホホホ座浄土寺店。ペイントされているとおり、本(新刊・古書)、雑貨、菓子、CDなどを販売、そして週イチで納豆が入荷する(なぜ?)お店。たのしい。

存分にたのしんだ帰り道。お、金魚屋さん、と思ったら


鬼ころしなども売っているのだがどういうことだ。

バスで四条まで出て、ぶらぶら歩いて古書店などを覗いたのち、お帰りをお見送りして帰宅。もっとほかにも面白い所にご案内できたかもなあ、なんて後から思いついたりするなど。懲りずに遊んでくださればうれしい。

本日の収穫


「重版」エコバッグ、田植え手拭い、尾形亀之助『美しい街』(夏葉社)。
エコバッグにはほかに「初版」「絶版」があり(といっても「絶版」は売り切れていた)、なんとなく縁起がいい感じの「重版」を選択。


16日(日)




なべやきうどん。
九条ねぎ、たまご、お揚げ、ちくわ入り。

昼のおかずは牡蠣と白菜の土鍋蒸し。


小さめの土鍋に白菜をぎゅうぎゅうに詰め、牡蠣を載せて酒と塩をふりかけ、蓋をして弱火にかける。蒸気が上がってきたら少し火を強めて5分。


むふふ。


牡蠣と白菜の土鍋蒸し、白飯、ちくわと小松菜の味噌汁。
土鍋蒸しにはぽん酢をかけた。醤油でもいいし、酢醤油に刻みねぎとごま油(ラー油でも)を混ぜたタレでも美味い。

おやつ


もも缶。
消費期限はとうに切れている。




湯豆腐。
ちょっといい豆腐と九条ねぎ。


17日(月)




インスタントラーメン(辛ラーメン)。
付属のかやくの他に、乾燥野菜と乾燥もずくを入れた。

夜、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』を観る。これはもう抜群に面白かった。格差社会への風刺をベースにしながらも、「ハリウッド映画的」なシンプルに整った物語に、笑い、サスペンス、恐怖がてんこ盛りで一瞬たりとも気が抜けない特濃のエンターテインメント。監督自身がPRの際に(日本語で)「ネタバレしないでください」とおっしゃっていたのでしないけれども、少なくとも2回、予想を裏切る展開があった(当社調べ)。酔っ払いの立ちションスポットになっているような場所の半地下に住む貧しい四人家族が、あの手この手を使って要領よく高台の豪邸に住む金持ち家族に寄生していく様子が痛快で、しかしそこに次第にごく小さな歪みのようなものを次々とすべり込ませてくる脚本は素直に巧いと思った。半地下家族の父親が雇い主であるパク社長に「奥様を愛してらっしゃるんですね」と二度、一度目は運転手として働きはじめたとき、二度目は終盤のクライマックス直前にいうのだけど、それが空気をフッと変えるとこなんかね。一度目は「におい」「侵入」というキーワードを導入する契機となる。「運転手」(父)、「家政婦」(母)、「家庭教師」(娘)は同じにおいがすると社長の幼い息子が指摘するのだけど、それを社長は「古い切り干し大根」「煮洗いしている布巾」「地下鉄」のにおいのような、と表現し、パラサイト一家の娘は「半地下のにおいでしょ」という。貧乏のにおいですね。貧乏を知覚可能なものとして具体化するのが「におい」というわけ。同じ車内でにおいは境界を越えてくるが、それは社長だけが嗅ぎ取るにおいだ。奥様も、息子もそれをはっきりと嗅ぎ取る(娘がそれを嗅ぎ取った描写はなく、終盤のある場面で、それはこの物語において救いとなる可能性をみせるのだが……)。貧乏のさなかにいる人間には貧乏のにおいはわからない。二度目のそれは惨劇を不可避のものにする。それを口にする父の顔に、最初に口にした時の微笑は浮かんでいない。そして社長は「いまは運転手としての勤務時間中だ」とはっきりと「侵入するな」の意思表示をする……細かいことをいいだすとキリがないのでこのへんでやめるけど、いやー面白かった。

コンビニで晩めし(めしではないが)を調達して帰宅すると、すぐに電話が鳴った。友人からの連絡で、事情があって月末に計画していた東京行きをキャンセルするとのこと。「ハマスホイとデンマーク絵画展」を観るのをたのしみにしていたけど、新型コロナウィルス感染拡大のこともあって、移動は控えた方がいいような気がするし、わたしも諦めることにする。なんなら山口での展示へ行く手もある。




たまご焼サンド、ビール。


18日(火)




ソパ・デ・アホ。
パンが多い。




味噌おじや。
たまご、九条ねぎ入り。


19日(水)




バタールのトースト、オレンジマーマレード、コーヒー。




さば味噌鍋。
さば、豆腐、お揚げ、白菜、九条ねぎ、小松菜、糸こんにゃく。


20日(木)




デンマークパン、コーヒー。
たまに無性に食べたくなるパンは激しく甘く、昼まで腹が減らない。熱量すごいんだろうな(考えたことない)。




湯豆腐。
もうね、献立を考える機能がわたしには備わってないんだと思う。飽きないからいいけど。

夜のインディアンコーヒー


器と淹れ方だけがインド式。エスプレッソ用の粉をベトナムのコーヒーフィルターで濃く淹れて、ソーサーに砂糖と温めた牛乳を入れてコーヒーを注ぎ、カップとソーサーを行ったり来たりさせて攪拌するのだ。うまいよ。

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