2017-05-10

日々雑記 2017 May #1

1日(月)

帰宅すると届いていた。


これがよかったら、『顔のない軍隊』も読みたい。

しかし風呂までの体感距離が短くなった(毎年いってる気がする)。冬の間は3㎞くらいに感じられたものだが、このごろは実際の距離と変わらない。


2日(火)

朝、イモが飲みたそうな顔をしていたので、まあまあ、ぐっといきねえ、とついでやったらすぐ吐いた。


いつまでも見ていられる。

お天気がよいので、弁当をもって出かける。新緑が目に沁みる。




泣きそうになるくらいだ。

おでかけの目的はこれ。


しかしまずは弁当をば、と京都市美術館の裏手へ。工事のために表側を封鎖しているためか、思ったよりも人が少なかった。ベンチに腰かけて弁当を広げる。


いつもウチで食べているようなものでも、外で食べると実力以上の美味さを発揮するね。しかし


目の前はこれで


頭上はこれですよ。



藤は葉もとてもきれい。

今回は古書即売会40周年記念イベントとして、竹笹堂の刷り師さんによる伝統的木版画刷りの実演が行われていた。


ガン見しました。

場内で本を見ていたら、ちかくの人々の会話が耳に入ってきた。

A 「えどがーらんぽーって、どんな本書いてるの」
B 「いっぱい書いてるよー。『屋根裏の散歩者』とか『人間椅子』とか」
A 「あ、そうじゃなくて、ポーのほう。アメリカの」
B 「江戸川乱歩にしか聞こえんかった」

わたしも江戸川乱歩にしか聞こえませんでした。「ら」にピッチアクセントをもってきて、「ぽー」を下げるから……

本日の収穫:自分用


姪たち用


ちょっと気になっていたけど見送ったものもあるので、あと一回くらいは行こうと思う。

与える者の特権で、寝る前に『ももいろのきりん』を読む。こどものころ大好きだった本。幼稚園の先生をしていた親戚のおばちゃんのうちには絵本がたくさんあって、遊びに行くと必ずこの本を読んでいた。『ももいろのきりん』のいいところは、子供が子供らしくて、きりんが強くてかっこよくて、クレヨンの木になるバナナみたいなクレヨンがたまらなくすてきで、ヘビが悪役じゃないとこなんだ。


3日(水)

……鍋を焦がしました。


お昼はこれでした。


焼きそばソースじゃないんだから、天ぷらと七味はフタの上であっためる必要はなかった。

焦がした鍋は、水を入れて沸騰させ、湯を捨てて乾かす。


4日(木)

再度春の古書即売会へ。場内に武器を持った人々がぞろぞろいるのは


別会場でこういう大会やってたからね。


心が濁っているので、ナチュラルに「なわぶんがく」と読みました。

本日の収穫


満足。『ラン パン パン』は姪っ子用。明日持って帰るのだ。


5日(金)

帰省。この季節は電車に乗るのも気持ちいい。


車内のお供は J. D. Salinger Nine Stories (講談社英語文庫)



駅から実家への道で、白花のイモカタバミを見つけた。はじめて見た。


ウチに着いたら荷物を置いて、すぐに飛び出すわたくし。


ヒバリが鳴いてる。


ベニシジミ見っけ。


ワラビも見っけ。明日採りにきましょうかね。


美声を披露するイソヒヨドリ氏。

散歩を楽しんで帰宅すると、妹と姪たちが来ていたので、絵本授受の儀を行う。


今回はこれら。5歳児も3歳児も『ほね』がいたくお気に入り。

妹家の皆さまの後に浴室に入ると


コレが置き去りにされていた。少し遊んでしまったことを告白する。


6日(土)

雨降りなので、ワラビ採りは中止。


朝の5時から幼児たちは走り回っている。ぼんやりしていたらレストランごっこに巻き込まれた。「じゃあ、コーヒーください」


姪1「おまたせしましたー」
ワシ「えっと、これはなんですか」
姪1「コーヒーとー、さとうとー、お湯です」
ワシ「インスタントですか!?」
姪1「そーですー」
ワシ「ほんでセルフですか!?」

しかし幼児の食事はたいへんだ。遊んでばかりでちいとも進まない。「遊んどらんと食べんな。おなかすくで」(但馬弁)ゆーてもきかん。それで9時を過ぎると10分おきに「もう10時?」ときいてくる(おやつの催促)。だからあれほどちゃんとごはんを食べろと。

雨上がりの庭にでんでんむしを発見。


呼んで見せてやるとテンションマックス。あんたらのおうちのあたりにもいるでしょうに。

姪たちの妨害工作で本を読んだり読まなかったりした一日だったけど、J. D. Salinger Nine Stories の " A Perfect Day for Bananafish " はなんとか読んで、ネット上で二人読書会を開催。なかなかに興味深い意見交換ができて刺激的であった。


7日(日)

今日も今日とて姪どもは5時起き(なのでわたしも5時起き)で、プリキュアはまだかまだかと大騒ぎ。早起きしすぎだって……

よいお天気。


なので散歩に出かけようとすると止められ、なぜか総勢6名で山に行くことに。山は好きなのでやぶさかではない。

広場の遊具で遊ぶ姪たちの守はまかせて、わたしは一人山頂を目指す。山の植物はいいね。


ゼンマイ。シダは好きなんだけど、どうにも見分けがつかないくて、わかるのはゼンマイ、ワラビ、クサソテツくらい(ぜんぶ食べられるヤツだ)。


タニウツギ。いまごろ花期を迎えるので「田植え花」と呼ばれる。


ツボスミレ。


途中で見えた海。


山道は気持ちいい。

これは……


山頂に行く前に、ぜひ行ってみたいと思いました。


が、倒木に妨げられました。

山を下り、近くの牧場併設の店でお昼。



ピッツァをいただきました。マルゲリータのほかには、ビスマルクと気まぐれピッツァというものを。


気まぐれピッツァ。たけのこ入りで生ハムと水菜が乗っていました(が、水菜の中にはスズメノカタビラが混じってた……)


食後はミルクジェラートを買って、外のテーブルで。


すぐそばには牛小屋があり、牛の香りがそこはかとなく漂っておりました。ええ、嫌いではありません。


子牛かわいい。

帰宅。妹家御一行様を送り出し、わたしは山菜採りへ。採る前に、ワラビの生えているところから、河川工事車両の通り道を歩いてみる。


夢みたいな道。



採ってきたワラビとノビル。ワラビは重曹と熱湯であく抜き、ノビルはきれいに掃除しておく。

夜、布団に寝転んで本を読んでいたら、窓の外から「ほーほー、ごろすけほーほー」が聞こえた。何度か鳴いて、だんだん遠ざかって行った。ウチの近所でフクロウの声を聴いたのは、はじめてだ。どこから来たんだろう。


8日(月)

帰省した日、実家に向かう道にシロバナコバノタツナミソウが咲いているのを見た。


アスファルトの隙間に健気に咲いていた。姿やさしく、つよい花だなあと思っていたが、


今日このような環境で咲くヤツを見た。ここまで逞しいとは思いもよらなかった。がんばってるなあ。


9日(火)

お昼は深海魚。


「ドギ」と表記してあるが、ウチのほうでは「グベ」という。ちなみにとなりの城崎では「ノメ」といい、その先の香住で「ドギ」、さらにその先の浜坂では「トウロ」という。そんなに離れていない場所でこれだけ呼び名の違う魚も珍しい気がする。みた目がのめっとしているので、城崎の名前が合ってると個人的には思っている。本名は「ノロゲンゲ」(某呟き処で呟いたところ、「漢字だと前衛書道家の名前のようだ」というご意見が。「野呂玄華」だから、たしかに)。こいつを洗ってぶつ切りにし、


片栗粉をはたいて、揚げるべし。


これを塩胡椒にレモン汁で食らう。


白身でコラーゲンたっぷり、128円で大人三人が満腹、大満足でございました。


10日(水)

明日から仕事なので、京都に帰る。途中の和田山駅で撮影。


1912年築の機関車庫(跡)。

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