昼休み、弁当を食べながらNHKラジオ「ひるのいこい」を聴いていると、「鍋の美味しい季節になりました」的なお便り紹介の後、「コモエスタひとり鍋」という曲がかかった。こないだの「蛹化の女」といい、いい感じに選曲が狂っている(褒めてます)。
食後、いつもの書店に入荷連絡のあった本を取りに行く。J. マルトレイ、M. J. ダ・ガルバ『ティラン・ロ・ブラン』1,2(田澤耕 訳 岩波文庫)購入。
ティラン・ロ・ブラン 1 (岩波文庫) J.マルトゥレイ M.J.ダ・ガルバ 田澤 耕 岩波書店 2016-10-19by G-Tools |
2日(金)
天気がよいので散歩に出かけた。東山越えようかと思ったけれども、朝からオナカがぴーひゃらぴーだったので、峠越えは不安。疎水を散歩するにとどめよう。まだ紅葉終わってないといいけど、と近場の名所に行ってみることにした。
駐車場のにゃー。
目つぶり写真……すまん。
この花を見ると、ああ、冬が来たなあと思う、皇帝ダリア。
ものすごい上から見下ろしてくるので、威圧感ありますね。
ほわほわのススキ。
さて、名所着。敷き紅葉が有名な石段から、と正面からまっすぐ上らず側面に回ってみたけど、やっぱりもう茶色に枯れていた。
毘沙門堂。梅の木にはもう蕾が。紅葉はさすがに終わりかけだけど、けっこうな賑わいで、まだ赤い葉の残っている木に人々が群がってまあたいへん。
山門を出て、石段を降りかけながら撮った紅葉。
もう少し早ければもっとよかっただろうけど。
来た道を引き返し、山科疎水沿いに歩いた。以前豪快に方向を間違えて、滋賀県まで行ってしまったところですね。( → 「紅葉散歩で終わらなかった日記(前)――A Comedy of Errors」 )
今回は間違えずに東山方面へ。ここもほぼ終わっていたけど、きれいなところもあり。
分かれ道。
ここから御陵方面へ向かいます。
ヒヨドリジョウゴ。つるっとおいしそうだけど、有毒。
狭ーい道で、小型犬を散歩させてるおじいさんを追い抜きざま、犬にめちゃめちゃ興味を持たれてしまうなどしつつ、天智天皇陵へ。ここ、紅葉が素晴らしいのに意外と訪れる人が少なく、穴場なのだ。ちょうど門前のモミジがいい感じ。
この紅葉越しに差す光で、このあたりは空気がほんのり赤い。
御陵ということで、森の中なのです。参道のすぐ横はこんな感じ。
そして上を見ると、こんな。
で、さっきの門のあたりを振り返ると、こう。
すごい。燃えているみたい。参道にもモミジはあるのだけど、これほどではなかった。
天智天皇の墓所には、シャシャンボの木。
いい形。黒い実がついている。この実は食べられるのだけれども、さすがに宮内庁管轄のものをむしって食べるのは、はばかられますね。
さて、引き返そう。
門のところは
やっぱりすごかった。
3日(土)
明日の昼ごはんになにを食べるかアンケートをとってみたところ、ぶっちぎりの勢いで麩ーチャンプルーが票を集めた。わたくしが麩だからといって気をつかわれずともよいのですよ?と呟くも、麩ーちゃんぷるーの大勝利であった。まあ好きだからいいんですけれども。
4日(日)
朝
わっふるんるん。昼は麩ーチャンプルンルンだ。
しかしでかい。
これをこうして
こうして
こうじゃ!
白ごはん、味噌汁(たまねぎと海苔とアオサ)、麩ーチャンプルー、柚子大根。
食べたら出かけます。
いやー、お買い得本が盛りだくさんでした。
戦果
300円だったんじゃ。
500円だったんじゃ!
は、800円だったんじゃ!!エリザベス・ボウエンが、はっぴゃく……(気絶)
……いかん、気絶している場合ではない。コモエスタひとり鍋(気に入った)の準備をば。
昨日教えていただいたピェンロー、鱈と鮭バージョン(本来は鶏と豚)。とろとろの白菜とごま油の香りで、無限に食べられる恐ろしい鍋!うまい!
ところでいま、ヴラディーミル・ナボコフ『偉業』(貝澤 哉 訳 光文社古典新訳文庫)を読んでいるのだけど、主人公マルティンの友人のダーウィンが書いた本、これすごく読んでみたい。
「ほら」本を差し出してダーウィンは言った。「やるよ」その本はたしかにすばらしかった。短編集というのではない、むしろ論攷とでもいうべきものだろう――同じ長さの論攷がニ十篇連なっているのだ。ほら、読んでみたくないですか?
最初のは「コルク抜き」という題で、コルク栓抜きの歴史や美や徳などにかんする面白い話がぎっしり詰まっている。二番目はオウムについて、三番目はトランプ、四番目は時限爆弾、五番目は水面に映る影についてだ。
(p. 122)
偉業 (光文社古典新訳文庫) ウラジーミル ナボコフ 貝澤 哉 光文社 2016-10-12by G-Tools |
5日(月)
仕事帰りにブック〇フに立ち寄ったら、「蔵書どかんと整理」っぽい箱モノが大量に入荷していたらしく、「集英社版 世界の文学」シリーズもどどーんとワゴン(や床)に並んでいたのであったが、めぼしいもの(ドノソとかコルタサルとか)はなかった……早々に売れてしまったんだろうな。
帰宅して、春まで着ることはあるまいと、木綿のコートを洗濯。
もう何年着ていることやら。お気に入りなのだけど、袖口が擦り切れてきたなあ。
6日(火)
寒い。ので、グラタン。
ほうれんそうのチーズソース・グラタン。うっかりシュレッドチーズをソースにぜんぶ使ってしまったので、上に乗せたのはスライスチーズ。ベースになるベシャメルソースは、今回電子レンジでつくったのだけど、かんたんでいい。このレシピ( → 「失敗なしのレンジで簡単ホワイトソースのつくり方」 )の牛乳を少し多めにして、できあがりにシュレッドチーズを混ぜてつくった。うまい。
7日(水)
在宅仕事していたら遅くなってしまったが、昨日のベシャメルソースの残りがあるので、一塩の鱈を買ってきて、バカリャウ・コン・ナタシュ作ろうかと思い、スーパーが閉まる直前に買い物に出た。帰ってきて、さてつくろうと思ったら、じゃがいもが切れていた。ああ……
8日(木)
今日は仕事帰りにちゃんとじゃがいもを買ってきた。ということで、
バカリャウ・コン・ナタシュ。
鱈とじゃがいものクリームグラタン。うまいんだ。
9日(金)
昼前に買い出しに出かけたら、塩鮭のアラが買えたので、昼は粕汁にすることに。
どうやっても鍋一杯できてしまう汁物、それが粕汁。(不思議なことに、鍋を大きくしても、一杯に出来上がる)
魚がかぶっているけれども、塩サバも食べてしまわなければいけない。賞味期限は昨日だ!だいじょうぶ、死にはしない(だろう)。
ふと四元康祐『言語ジャック』(思潮社)のことを考えた。買っておけばよかった。新幹線の車内アナウンスの1篇を、うちにある本のどれかで読んだことがあるけど、あれはユーモラスでありながら、怖い詩だった。日常生活にありふれていて、聴き流されがちな言葉と並行して、それによく似ているけれども、それとは決定的に相いれない奇怪な何かが流れているみたいで。
言語ジャック 四元 康祐 思潮社 2010-03by G-Tools |
おっと、漬け汁に浸しておいた大根を焼かねば。晩酌のアテは、焼き大根なのだ。
酒と醤油を1:2くらいの割合で合わせた漬け汁に、皮をむかずに7~8㎜厚さに輪切りにした大根を15分ほど浸して、網で焼く。
焼いてるともう、うちじゅうが縁日みたいな匂いでわくわくする。
いただきましょう。飲みながら、懇意にしている書店の店長に注文メールを送る。『言語ジャック』、それからついでにわが友ピアニストちゃんが借りパク宣言したレイナルド・アレナス『めくるめく世界』(鼓直 / 杉山晃 訳 国書刊行会)も買いなおすことにした。
めくるめく世界 (文学の冒険シリーズ) レイナルド・アレナス 鼓 直 国書刊行会 1989-05by G-Tools |
10日(土)
帰宅したら、かんべむさし『ポトラッチ戦史』が届いていた。
この間、某呟き処で仲よくしていただいている方と『水素製造法』の話をしていて、教えていただいた本。たのしみ。
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