2016-06-10

日々雑記 2016 Jun. #1

3日(金)

毎週水曜と金曜は滋賀県で仕事なのだけど、金曜の職場は田んぼや畑がたくさんある場所にある。バスの窓からはもうすぐ収穫の麦畑が見えて、ああ、そういえばいま「麦秋至」だな、などと思う。ついでに思い出したのが、平安神宮の手前の松の根方になぜか生えている、野良麦(?)。


しかしこいつ、どこから来たんだろう。 これは5月の連休の時期に撮った写真なので、まだ青々としているけど、いまごろはこいつも麦の秋(とき)を迎えているのだろうなあ。がんばってどんどん増えてほしい。

帰宅して、コーヒーを淹れ、音楽を聴く。今日はこれ。


渋谷毅&森山威男『しーそー』(徳間ジャパン)。2曲目の「見上げてごらん夜の星を」がわたしはとても好きだ。別プロジェクトではけっこう激しい演奏をする渋谷毅が、このデュオではとても静かだったので、初めて聴いたときは少し驚いた(まあ、あまり熱心に追いかけて聴いているわけではない不真面目なリスナーということですね)。さすがのパワーとテクニックでぐいぐい攻める森山威男の多彩なドラミングはやっぱり素晴らしい。ところで、たまたま目にしたこのCDの2件のレヴューが「会話している」「会話になってない」と正反対のことをいっていたので笑ってしまった。二人の語り口が同じ調子でないと、会話が成立しないというものでもなかろうと思う。言葉数は少ないけれど端正な思考をする人と、凄いアイディアを次々に繰り出してくる人との会話は、ひょっとするとこんな風に聞こえるのではないか、なんてな。二人のプレイヤーは、たしかにお互いの音に耳を傾けている。

B00005NO50しーそー
ANDY RAZAF 渋谷毅&森山威男
徳間ジャパンコミュニケーションズ 2001-09-27by G-Tools



5日(日)

先月末にいただいた、手づくりの本格的パウンドケーキをおめざにいただく。わたしは「おめざ」なるなんとも素敵な慣習が世にあることを、学生時代に読んだ高橋源一郎のエッセイではじめて知ったのだった。


しっかり甘く、とてもおいしい。甘いものが食べられるようになって、よかったなあ。本式の英国流パウンドケーキは何か月でももつので、少しずつだいじにいただきます。ありがとう。

甘いもので目を覚ましたあとは、イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』(脇功 訳 河出文庫)を少し読む(ウエルベックを読む気分ではないので)。

4309462324柔かい月 (河出文庫)
イタロ カルヴィーノ Italo Calvino
河出書房新社 2003-09by G-Tools

少し読むつもりがとまらなくて、いつの間にやら昼近く。結局「おめざ」が朝食になってしまった。昼はジャンバラヤ(もどき)。


ケイジャン・シーズニングとかよくわからないので、手近にあったスパイスをテキトーに入れてしまったが、あとで調べたら、パプリカ、チリペッパー、黒胡椒だけが正解だった。ほかにはオニオン・パウダー、ガーリック・パウダー、白胡椒、タイム、オレガノ、セロリ・シード、マスタード・パウダーを使うらしい。なるほど、ふつうはコリアンダー・パウダーとかクミン・パウダーは入れないのだね。インドじゃないんだから。ていうか前もって調べとけよ。あいかわらずのアレでナンですが、そんなこんなでスパイス面においても具材面においても、まったくもって正統派ではないのだけれども、味はなかなかよかったのでよしとする。

近所のスーパーでさやいんげんのいいのがあったから、本日のポルトガル料理は Peixinhos da Horta(畑の魚)。飲みものは、昨日いつもの酒屋の「3本よりどり税込み594円」コーナーでポルトガルのビールを見つけて買っておいた。完璧である。

Peixinhos da Horta は、さやいんげんを魚に見立てた揚げもの。茹でたさやいんげんにポテッとした衣をつけて揚げるのである。ネットでレシピを検索して、いちばんかんたんでおいしそうだったのがなぜか "South Indian Kitchen" のレシピ(→ Fried Green Beans Portuguese Style )だった。材料に「ベイキング・パウダー」とあるが、残念ながら持っていない。まあこのレシピにも、「わたしは使っていません」と書いてあるので、なしでもいいのだろうけど。しかし、某呟き処でベイキング・パウダーなんて持ってない、といえばすぐに「ビールが使える」「甘くない炭酸水で溶くといい」とお知恵が向こうから集まってくる。素晴らしいですね。今回ビールは飲むことにして、炭酸水で衣をつくったのであった。どうせ買いに行くならベイキング・パウダーを買えばいいのだが、そうはしない。炭酸水なら残りで酒を割って飲めるではないか。所詮酒飲みの頭の中は飲むことが最優先事項。そして 1,000ml のボトルを買ってくる。衣に使用するのは 80ml だ。残すことしか考えていない時点で真人間ではない。更生の道のりは長い。

さて、ポルビールと、素晴らしき皆さま方のお知恵を拝借して完成した Peixinhos da Horta 。


奥の緑のがそれ。手前は Pianji (玉ねぎの揚げもの)。インド料理ですね。だって衣が余ってたから。ともにビールがススムくん。困ったものである。



6日(月)

今日は在宅で仕事。のはずが、午前中は布団の中でゴロゴロしていて、昼前に起き出してピッツァをつくる。昨日こねて下焼きまでしておいた台に、瓶に詰めておいた残りものの Tomatada をたっぷりと塗り、輪切りのピーマンを乗っけてチーズをかけ、ベランダ産バジルを乗せて焼いた。


生バジルも載せ、レモスコをかけていただきます。食べたら仕事します。本当です。



7日(火)

今日仕事で訪れた先で、薄暗い階段の踊り場に、ランニングにブリーフ姿の薄毛・出腹のおじさんマネキンが3体置かれててぎょっとした。でも、モデル体型マネキンが着てるより、おじさんマネキンが着てるほうが、自分がその服を着たらどうなるかをイメージしやすい人のほうが多いのではないかと思うので、こういうのはアリでしょう。が、通りすがりの販売員のおねえさんたちがことごとく、ハゲ頭をぺちぺち叩いて「ナニコレ!?気持ち悪~い」とかいいながら通り過ぎるので、ちょっと、いや、かなりかわいそうではあった。

帰宅後、朝こねて発酵させていたパン生地を確認。いい感じである。今回は丸パンにする。


焼けました。思いのほかふくらんで、全部くっついてる……ま、でもつるっとした感じにはできている。そういえば、むかし実家に、「尼さんのおなら」とか「女の太もも」とかいった変わった名前のお菓子を集めた本があって、そのなかに「おしり」というドイツのパンが載っていたのを思い出した。こんどコレ「おしり」にしてやろうかしらん。



10日(金)

昨日買ったズッキーニ(緑・黄各1本)でサランゴーリョつくった。


あとはいかのアヒーリョ(缶詰)と丸パン。そうそう、サランゴーリョを食べるたびに思うのだけど、これオレガノのかわりに花かつお撒いてしょうゆをちょびっとたらしたら、ごはんに乗っけてもいけるだろう。まだやったことはないけれども。

明日も仕事。一杯やって寝ましょうね。

2 件のコメント:

  1. カルヴィーノ、いいですよね。
    『柔らかい月』も今度読んでみます。

    おしりパンかわいい! ふっくらしておいしそうですね。
    種から作っているなんてすごいです。
    私も久しぶりに何か焼いてみたくなりました(o^-^o)

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    1. 奈菜さん、コメントありがとうございます。

      カルヴィーノはほんといいですよねー。子供向けの本もとてもよくて、『マルコヴァルドさんの四季』という本を、小学生の友人にプレゼントしたら、すごくよろこんでくれました。

      あ、そうか、これくっついたのふたつずつにしたら、おしりパンだったんだ!なるほど~。
      タイに住んでいた方から、バンコクの屋台でも「おしりパン」という名前のパンを売っていて、同じような形状でも、白パンが「おしりパン」で、ふつうのパンだと「ふたごパン」だったという情報が寄せられましたが、ドイツの場合も、どしっとしたパンを好むドイツ人なのに、「おしり」は白くてふんわりしたパンだったことを思うにつけ、人が「おしり」に望むものは万国共通なのではないかと(笑)。

      種はかんたんなんですよ。オイルコーティングしていない干しぶどうと水を瓶に入れて、毎日空気を入れ替えて振るだけですから。ウチは魚と鳥以外のペットは禁止(いますけどね)なのですが、なんかペットみたいに世話するのが楽しかったです。しかし微生物がペットって。見えないし。

      なにかおいしいものが焼けたら、また見せてくださいね~。

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