11日(月)
本日の晩飯は、麩家の炊き込みごはんの最高峰に位置する「しいたけ飯」。
わりと評判がよろしいので、つくりかたを再掲しておこう。
材料: 干ししいたけ、ちりめんじゃこ、米、酒、しょうゆ、水。ちりめんじゃこは多いほうがうまい。
1.干ししいたけを水で戻して 5mm 程度の厚さに切り、戻し汁と酒・しょうゆで煮しめておく。ちりめんじゃこは水に漬ける。
2.洗ってざるに上げてしばらくおいた米を鍋なり炊飯器なりに入れ、ちりめんじゃこの水を切って加え混ぜ、漬け汁が米と同量になるように水を足して、注ぎ入れる。
3.しいたけの煮しめを乗せて蓋をして炊く。乗せるだけで、混ぜてはいけない。
4.炊き上がったら蒸らして混ぜる。(写真は混ぜる前)
冷めてもうまいので、弁当に重宝。
12日(火)
最近塩パンのうまさに開眼した。いろんなお店の塩パンを買って貪り食っている。でも大きな塩の結晶みたいなのが表面にくっついてるのは苦手。噛んだときのあのガリッというのがちょっとダメなので、払い落として食っている。なんか間違っている気がする。
13日(水)
晩飯は、麻婆豆腐のようなもの。
ひき肉っぽいものは、一昨日のしいたけ飯で使わなかった干ししいたけの軸、しめじ、高野豆腐のそぼろ。ビールが非常に進むのである。
14日(木)
今日不覚にも鞄に本を入れ忘れた。通勤電車は激しい(それはもう)妄想でしのぎ、昼休みに書店へ。カースン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』新訳(村上春樹 訳 新潮文庫)を買う。
結婚式のメンバー (新潮文庫)
カーソン マッカラーズ Carson McCullers
原書、前訳書2冊と本書とで、都合4冊うちにあることになるが、加島祥造訳の福武文庫は友人に貸しパクられ(タイトルが『夏の黄昏』だった)、渥美昭夫訳の単行本は行方不明……
そういえばわたしは、マッカラーズ
で卒論を書くつもりだったけど、やめておいたほうがいいと指導教授にやんわりいわれたのだった。読むには面白いが、なにか書くとなると難しいと。ちゃんと書き上げて卒業することを優先してくださったのだな。まあ、そのあと入院(注: 大学院に進むことを一部ではこういうのだが、院生を「患者」とはいわない)してしまったのだが。
夜、九州で大きな地震。心配だけど、いま自分にできることはない。普通に生活して、わずかでも寄付しよう。現地にはやく日常が戻りますように。
15日(金)
某所で今年度の初仕事。去年と同じように家を出たら、わたしに断りもなくJRのダイヤ改正が行われており、あやうく遅刻するところであった。来週からは、20分早く
家を出ないといけない。しかし到着時間は同じ。なぜなら最寄り駅から出るバスの時間は去年と変わらないから。電車は1時間に2本、駅からのバスは1日7本……まあ、多少電車が遅れてもバスには乗れる可能性が大きくなったと思えば……いや、でもなんか釈然としない。
帰宅後、アボ子(1さい10かげつ)を棒にした。
生きろ!
16日(土)
職場の近所の公園の八重桜が満開。
天気のよい土曜の午後とて、公園にも道にも人がいっぱいで、こうしか撮れなかった。紅手毬という種類だと思う。風が吹くと、重たげな花の塊がゆっさゆっさと揺れるのが壮観。
いま通勤時に読んでいるのは、オスカー・ワイルド『カンタヴィルの幽霊 / スフィンクス』(南條竹則 訳 光文社古典新訳文庫)。
カンタヴィルの幽霊/スフィンクス (光文社古典新訳文庫)
ワイルド 南條 竹則
「カンタヴィルの幽霊」がめちゃくちゃ面白い。もう腹抱えて笑ってしまった。300年このかた屋敷を訪れる者を恐怖のどん底に叩き込んできた幽霊も、修復しても修復しても「ピンカートンの優等染み抜き」と「模範洗剤」(このネーミング!)で床の血の染みを拭き取ってしまったり、手枷足枷をつけた恐ろしい姿で現われようと、錆びた鎖の音がうるさいからと「タマニー旭日潤滑油」を手渡してきたりするアメリカ人一家の前には赤子も同然。まあ、最後ちょっとほろっとさせるのだけど。
帰宅して、室内暮らしで徒長した多肉たちを切戻し、植え替えのためにサボ子を引っこ抜く。根の状態があまりよくないように見えて、ちょっと心配。
17日(日)
もらいもんのiPhoneで撮った昨日の桜、人のあまりいない早朝にカメラ持っていって撮ろうかなと思っていたら、雨。まあ雨なら雨で、撮りようはあるんだけど、なんとなく引きこもっていたい気分なので、家を出るのはやめにした。それより植え替えのために引っこ抜いたサボ子が心配だ。
19日(火)
終業後、職場近くの、値段の割には質がよい野菜を扱うスーパーに寄ると、「周年祭」なんてのをやっていた。が、とくにいつもとちがうものを買うでもなく、ごぼう、にんじん、きのこ類、豆腐、乾物などを買う。1,000円以上の買い物でイタリアンパセリかバジルの苗をプレゼントするというので、イタリアンパセリの苗をもらって帰る。
帰宅して、サボテンを新しい土に植え、挿し穂にした多肉を挿し、残った葉をばら播く。もう少し乾かしたほうがいいかもしれないが、なんかこう、苗をもらった勢いでやってしまった。テンションがおかしい。春だから。ららら。
そのあと、ごぼうを一気にやっつける。独居中年家庭では、ごぼうは食べたいときに食べたいだけ、なんてやっていては、すぐにスカスカになってしまうのだ。
まずはたわしで洗い、叩き割り、ささがき、乱切りなど、用途に合わせて切ったものを水にさらす(さらさなくてもいいと思うけど、すぐ調理できないものもあるので)。
保存食づくり。しょうゆ、酢、酒(3:2:1の割合)砂糖(お好みの量)を合わせ、種を抜いて小口切りにした鷹の爪を加えた漬け汁を準備しておく。叩き割りごぼうをゆで、水気を切って熱いうちに漬け汁に入れ、粗熱がとれたら煎り胡麻を加える。
胡麻酢漬け。
保存食その2。フライパンに油をひき、ささがきごぼうを炒める(今回は、炒まったら別の料理用にすこし取り分けておく)。ちりめんじゃこ、もどしたひじきを加えて炒め、酒、みりん、しょうゆで味をつけ、煎り胡麻を加え、ごま油を少々たらして混ぜ、火を止める。
じゃこひじきごぼう(ひねりもなにもないネーミングだ)。にんじんを入れてもよし。これも冷めたら密閉容器で保存。
明日の弁当のおかずづくり。切って塩でもみ、ゆがいておいたこんにゃくと、乱切りにしたごぼうをごま油で炒め、砂糖を加えて混ぜ、砂糖が溶けたら酒としょうゆ(薄めの味つけになる量)を注いで炒め、水をひたひたに加えて煮る。水気が少なくなったら味噌を加え混ぜ、火を止めて七味とうがらしを振り、混ぜる。
ごぼうとこんにゃくの味噌煮。(写真は七味前)
そして本日食べるもの。取り分けておいた炒めごぼうに、ツナを加え、マヨネーズと黒胡椒で和える。
玉ねぎを入れてもうまいが、切れていたのでなし。かわりに(?)戻しすぎたひじきを加えた。サンドウィッチにしてもよいし、水煮の豆などあれば加えてもよい。
20日(水)
まだ水曜だというのにすでに疲れているので、ビール飲んじゃえ、とビールを買いに行った。帰り道、わたしのすぐ前をあるいている若女子が、イヤフォンで何か聴きながら熱唱していた。人通りのあまりない道なので、後ろに人がいるのに気づいてないんだろうなと思い、足をはやめて追い抜いたけど、彼女、そのままの声量で熱唱を続けてた。そうですか。余計な気をまわしてすみませんでした。
昨日のごぼうがあるし、アボカドが熟れたし、アテには不自由しない。
アボカド納豆うめー。
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