今日は一日鼻の中が異様に痒かったのだけど、なんだろう。アレルゲンが目に見えたらいいのに。嘘です、やっぱり嫌です。
23日(水)
今朝見た夢。大学のなにかの授業で、いくつかのグループに分かれ、お題を与えられて短編映画を製作することになる。お題は「海と太陽」。わたしの振り分けられたグループでは、わたしがディスカッションの進行役をして、これはと思うキーワードから連想するものを聞き出すなどしてイメージを構築、ストーリーの流れをまとめ、脚本がもうすぐできあがるという頃にトイレに行って戻ってきたら、なぜかすでに沖縄ロケ敢行、特撮てんこ盛りの一大スペクタクル短編映画ができあがってて、上映会をやっていた。映画のラストシーンは、主人公の兄の体から突如骨のような質感のトゲトゲしたものが生え出して竜のような生き物になり、神様のようになった弟をその背に乗せて、夕日に向かって海を行くというもの。クレジットにわたしの名前はなかった。
昼飯はカレー炒飯。本日のは常識的な量(比較的)。
24日(木)
けんちん汁はつくっているうちに驚くほど大量になるのだけど、これはなにかの呪いであろうか。今日つくったものも、なにをどう見積もっても確実に年を越せる量があるのだが。適量をつくれた経験などないわぬははははは。というわけで、朝食べて、昼は弁当にも持っていった。ちなみにメインは昨日の残りのカレー炒飯。笑うくらい合わない。カレーが調和をぶち壊しにしていた。そして夜、皆さんローストターキーだのクリスマスプディングだのクリストシュトレンだのブッシュドノエルだのを食べているであろうに、我が家のクリスマスディナーは弁当で昼にも食べたけんちん汁(のみ)。うん、ビール飲もう。
25日(金)
夜明け前、何者かがぐーっ、ぐーっ、と上から押してくるような感じがして身動きが取れない。重い。もうちょっとこう、ソフトに願います。まあ、これは眠ってしまうと解消する問題(体が眠っていて、頭が起きている状態らしい)なので、むりやり眠る。
起床。朝飯は当然けんちん汁。ええ、まだあります。
クリスマスランチはけんちん汁をうどんに。
食べ終わったら、美術館へGO!
……えーと、美術館行ってきました。わりと、というか、かなりこぢんまりしていた、というか、え、もう終わりなん!?というか、タイトルと展示内容がいまひとつしっくりきていないというか、チケットが同じ値段だと思ったら京博の「琳派」とか奈良博の「白鳳」ってものすっごいお得感があったというか、まあそんな展示でした。ええ、「白鳳展」報告、まだ書いてないです。贔屓の画家の作品が見られてうれしかったので、お得感とかまあどうでもいいんですけど。ヘラルト・テル・ボルフとカレル・ファブリティウスは、もうほんとに好き。あと、今回はピーテル・デ・ホーホとフローリス・ファン・スホーテンの作品がよかった。とかいってると、なにを見行ったかわかってしまうな。いいけど。
まあね、この展示に行ってきましたよ。いっちゃった。でも、「フェルメールとレンブラント 世界劇場の女性」ってタイトルは、ホントにどうなの。出品数はフェルメール1点、レンブラント2点で、どちらも特に「女性」を描こうという意識で描かれた作品ではないと思うし、全体を見ても、女性が焦点の展示には少なくとも見えなかった。フェルメールもレンブラントも、作品自体はすごくいいな、好きだな、と思ったんだけどね。
夜、 明日の弁当のために「栗マロンかぼちゃ」というのを蒸したら皮がアホみたいに硬いんだけど、この品種はそういうもんなん? ほんでこのネーミングはどうなん? 栗マロンて。まあいいや、けんちん汁食べよう。
夜明け前に金縛りにあい、朝飯は残り物のけんちん汁、昼飯はけんちん汁にうどんをぶち込んで食い、出かけた美術展はなんだかアレだったけど、好きな画家の 作品が見られたしまあいいかと自分を納得させ、晩飯はやはりけんちん汁であった、そんなクリスマスデイが終わろうとしている。皆さまに幸多からんことを。
26日(土)
本日の弁当。
名づけて「レツゴー三匹(めざし)弁当」。おつゆはけんちん汁(まだある)。
購入した本たち。『罪と罰を読まない』、『ハザール事典』(男女)は自分用。姪っ子たちに「いしゃがよい」。おねえちゃんに「わたしのワンピース」といもうとちゃんに「かおノートモンスター」をお年賀用に包んでもらった。
「いしゃがよい」、すばらしいんだ。書店で見て、わたしは危うく泣きそうになった。いまだれも見てないから号泣しているんだうぉおおおおお
いしゃがよい (幼児絵本シリーズ)
さくら せかい さくら せかい
わたしのワンピース
にしまき かやこ
かおノートモンスター (WORK×CREATEシリーズ)
tupera tupera
27日(日)
貸したこと自体を完全に忘れていた本が返ってきた。お礼にと缶ビール1本が添えられていた。酒を少々控えようかなと思っていた矢先の出来事ではあるが、仕方ないので飲むことにする。しかしこれ、冷えてないので、帰りにコンビニに寄って冷えたヱビスを買ってきた。これで万全である。本末転倒ともいう。アテはいうまでもなく、けんちん汁。好きだけど、さすがに飽きてきた。粕汁に仕立てなおすというのもアリかな。鰤とか塩鮭のアラを焼いて入れて。……量が振り出しに戻るかも知れぬが。
28日(月)
朝飯は、なめこがゆ。
なめこは、以前醤油煮にしていたのが冷蔵庫の奥から発見されたもの。このぬめりがなめこ由来のものか、はたまた別の原因によるものかが気になるところだが、えいと乗っけてざざざと食べてしまった。その後なにごともなく、糸を引いていたのはなめこのぬめりだったようでなによりであった。
昼飯に鮭のカマを焼いた。
というわけで、今晩からキミは粕汁だ。さようなら、けんちん汁。
午後は掃除。風呂とトイレと台所を狂ったように磨く。
台所はガスレンジ、水まわりがたいそうきれいになり、なんの気なしに水を与えてみたらここまで育ってしまい、愛着がわいてきてどうにも困ったことになっている大根葉もうれしそうだ。換気扇はお見せできない。
さて、粕汁をば。
うん、ビールとは合わない。
29日(火)
みんな次々と仕事納めやがって……という気にしかいまはならない。わたしも納めたい。
イスマイル・カダレ『夢宮殿』、やっとこさ第三章に入った。いまのところの印象としては、
① テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』っぽい
② フランツ・カフカが引き合いに出されることがあるけど、ユーモアの感触がたしかにカフカっぽい
ってとこかな。例えば主人公のマルク=アレムを面接した高官。この人、面接してる間もドアの取っ手のあたりばっかり見てる人なんだけど、採用後、「選別課」に勤務していたマルク=アレムを呼んで、「解釈課」への異動を指示する場面で、こうですよ。
彼はそのとき初めてマルク=アレムに目を向けた。ただし顔ではなくて、からだのまんなかあたり、つまり、もし面前にいる相手がドアだったとしたら、取っ手がついているはずのあたりに目をやったのである (p.110)おもろすぎるやないですか。
30日(水)
朝飯。
弁当。
そして晩飯。
朝と昼は平常モード粕汁、夜は闇鍋モードというか、さっさと食べてしまわなければならないきんぴらごぼうや豆やキムチなどをぶち込んだ、汁としての最終形態である。なんとか年内に消費しつくしたい、って明日で終わりではないか。2015年は「我が家におけるロシア年」だったはずなのに、なにゆえにわたしは粕汁にまみれているのだろう。とか某所で呟いていたら「クワス→クヮス→カス→粕汁てことで」というすんばらしいリプをいただいた。鍵アカなので、許可を得て引用しました。兄上、いつもありがとうございます。ロシアの謎飲料、黒パンが原料のクワス。子供読み物のロシアの物語に登場したクワスの解説を読み、子供心に「『パン』を飲み物にするて!」と思ったけど、日本酒だっていってみればごはんが原料。意外においしいらしいクワス。まだつくる勇気はわたしにはない。
夜、遅れに遅れていた奈良報告最終回を更新。( → 「奈良へ…――仏像三昧 奈良国立博物館編」 )
31日(木)
本日帰省。目的地の2駅前で対向列車待ち合わせのため停車していたのだけど、その対向列車が鹿と接触したため電車が遅れて到着したうえに、駅を出て歩き始めた途端に雷鳴轟き雹が降り始めたのだけど、これはなんの罰なのでしょうか。
なんだかわからんけど、甘んじて受けます。皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。来年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。