12日(木)
帰宅して荷物を置き、ポケットに財布とたたんだ布バッグだけ入れて、近所のスーパーに買い物に出たが、財布に入っていると思っていた「貴方様だけのお得情報 ■11月12日 木曜日限り 1,000円(税込)以上お買上で ⑳ポイント進呈!!」クーポンが実は通勤鞄に入っていたことが判明。一瞬ウチまで取りに戻ろうかと考えるも、んなもんめんどくせーやな……あ、そうだ、1,000円越えなければそもそもポイントは付与されないのだ!という、後になって考えたらかなりどうかしてるといわざるを得ない秘策が浮かぶ。しかして暗算しながら買い物するも、途中でいくらだったかわからなくなり、コレどうすっかな、まあいけるやろ、と最後にカゴに入れた納豆(89円)のおかげで、計1,008円也……
なんでしょうかこの敗北感は。
13日(金)
早朝、ヒヨドリの絶叫を聞く。すごくうるさい。
14日(土)
仕事で昼まで自宅待機。拘束時間を終えて、昼飯を食べ、京都文化博物館に「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」を観に行ってきた。招待券をずいぶん前にいただいたのだけど、やっとこさ。エントランスがものすごく混んでて驚いた。それでかどうかは知らないが、なんか殺気立ってる人が多かった。わたしは4階の展示室まで階段で上がったのだけど、前を歩いてる親子連れがエレベーターに乗る乗らないで揉めてたりして。「乗りたかったら乗ったらええわ!何時間かかるか知らんで!」とか。
展示はなかなか面白かった。東京芸大で製作された「タヴォラ・ドーリア」の立体化作品は、立体にしたものを見ることで、絵画作品の中のダイナミズムが見えてくるという経験ができて、たいそうコーフンした。それにしても、模写だけが残っているレオナルドの作品、あれが完成していればすごいものになっていたのだろうな……
展示を観終わってから、常設展をぐるっとまわり、映像ホールへ。島津保次郎監督『隣の八重ちゃん』を観る。思っていたより面白かった。エルンスト・ルビッチみたいなのがやりたかったのだろうなー、なんて思いながら鑑賞。しかし音響効果が謎だった。たぶん「オールトーキー」ということで、てんこ盛りに盛りすぎちゃったのではなかろうか。そして幕切れの「もう隣の八重ちゃんじゃないわ!」という台詞に、口があんぐりと開いてしまった(実話)。そりゃないぜ。ぼんやり歩いてたらカラスに後頭部蹴られた(子供のころの実話)のに似たタイプの衝撃を受けちゃいましたぜ、まったく。
15日(日)
夜、とうとうデビューを飾る。
七輪でひとりBBQ。詳細報告は、いずれまた。
16日(月)
朝、七輪で朝食を調えた。
スープ、トースト、コーヒー(の湯。豆を焙煎するにはいたってない)をすべて七輪で準備。ほかにバウムクーヘン、焼きいもを焼いた。あ、バウムクーヘンは、イチから生地を竹筒に巻きつつ焼いたわけではなく、市販のをあぶっただけだけど、コレが意外においしかった。詳細は、いずれまた。……書きますよ。
20日(金)
今日が最後の機会なので、「琳派 京を彩る」を観に京都国立博物館へ。平日の昼間だというのに、すごい人出。実をいうとわたしは琳派、というか尾形光琳があまり好きではない。例の弁当の伝説をはじめて聞いたか読んだかしたときに「ケッ」とか口に出してしまったほど。だけど、デザイナーとしては一目置いている(何様だわたしは)わけだし、俵屋宗達と酒井抱一は大好きで、建仁寺で観たときはレプリカだった宗達の「風神雷神図」の本物が観られるというので、いそいそと出かけたのだった。以下いずれ書くことを前提に(また……)、気になることをメモ的に。長く延べられた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(俵屋宗達 画 本阿弥光悦 書)の動感の見事さ。「蓮池水禽図」(宗達)には、絵のなかに苦もなく入っていけそうな引力を感じた。「牡丹図」や「龍樹図」(ともに宗達)のおおらかなこと。「蔦の細道図屏風」(伝俵屋宗達) はユーゲントシュティルというかクリムトっぽい。いやクリムトのほうが後やっちゅうねん。「夏秋草図屏風」(酒井抱一)の繊細さ。問題の光琳は、初期、雪舟っぽい絵を描いているのが意外だった。ていうか器用な人だな。そして構成力が尋常じゃない。「竹梅図屏風」、「槙図屏風」(ともに尾形光琳)、完璧じゃないですかこの野郎!団扇のデザイン、どれもこれも素晴らしすぎる!あと、尾形乾山って肉筆画はたいしてうまくないということを知った(焼物はいいんだけど、なんでだろう)。
かなり面白い展示だった。機会があればぜひ(といってもあと3日で終わっちゃうけど)。
まさかに師匠も鬱モードに入ったのですか!?
返信削除疲れを残さぬためには睡眠が1番ですぞ。
寝れれば人間生きてける、睡眠削るとろくなことなし。
そしてやっぱりね~僕の中でブログ記事を更新するってセラピーなんですよね、漱石が『猫』書いて神経症を克服したのと似てるのかしら。
ひとりBBQ!
本当に本格的に豚の丸焼きとか焼いてひとりBBQやってほしいわ!ぐるぐるまわすやつ!
わたしも本気でね、本気でひ、と、り、で、やってみたいと思ってるの、寂しい男でしょ・・・。
画像を見る限り、たぶん一休もひとりBBQやってたわよ、きっと。
そのレシートの商品、ほぼ50%オフだわ!
タイムセールとかなの?
それも国産にこだわってるのね。
あたしもこの頃健康には気をつけているけど、師匠の料理を見てるとあたしのほうが早く死にそうだって思うわ。
年齢的にも当たり前か。
ところで、あたしのブログ記事にいつもG+1してくれる人がいるの。
誰だかわからないから、その人のことをあたし、「わたしの足長おじさん」って呼んでるの。
まさか師匠じゃ・・・?
ともすけ先生、コメントありがとうございます。
削除そうなのよあなた、鬱々してるのよ、やーねえ。そしてね、書くことが効く、ってのもわかるのよ。毒はためちゃだめよね。でもあなたね、ここに反応しちゃダメじゃないの(笑)! 消すっていってんのよアタシ!
ひとりBBQ、これめっちゃ楽しいわよ! まあひとりじゃなくても楽しいと思うわけだけれども。
丸焼きってなにいってんのよあなた! 狭いのよ! ベランダが! 丸焼きできるとしたらサンマが限度よ! それだって煙がご近所迷惑なのよ!
でもこれ楽しいわよ~う! 本気でおススメよ。
ほぼ50%オフってそりゃそうよ! だって買い物行くの、仕事終わって帰ってからよ? そりゃタイムセールはじまってるってものよ! そして貧乏なのよ! 国産には特にこだわってるわけじゃなくて、たまたまお安くなってたのが国産だったってだけなのよ。一石二鳥ってやつよ。自分でいっといてナンだけど、このことわざの使い方、合ってるのかしらね?
いやだ、先生、あたし先生の骨拾ったりするのいやよ! 長生きして頂戴よ! 寄る辺ない老人二人、七輪囲んでBBQしましょうよ、老後は。
「足長おじさん」はね、残念ながらアタシじゃないわよ。してあげたいけど、G+の本名主義がアタシにそれをさせないの。ごめんなさいね。でも記事は全部読ませていただいてるわよ! 楽しみにしてるんだからね! ていうかアタシたち、なんでオネエなのよ…
琳派、行きたかったのですが、京博の混雑状況のツイートで「60分待ちです」とか書かれているのを見て行く気をなくし、現在に至ります(笑)。
返信削除光琳の構成力、この春に根津美術館に行ったときにも感じました。
全体の配置とバランスがすごく心地よいですね。
酒井抱一の繊細さというのも興味深く、光琳との差は18世紀を経た浮世絵時代ゆえの差異なのか、などと考える出すとやはり現物を見たくなってきます・・・。
1008円は残念でした・・・笑。
お買い物のレシートが何とも健康的ですね。
れぽれろさん、コメントありがとうございます。
削除そうなんですよ、琳派、すごい人でしたよ。でも、それに耐える価値はある展示です。強くお勧めします。
光琳の構成力、知ってはいましたが、あらためてこれだけまとまったものを見ると、ほんとにスゴイ。おっしゃるとおり、全体の配置とバランスが、これ以外に考えられないほど完璧なんですよね…ということなのか、小学校以来の教育や鑑賞を通して光琳的な美を刷り込まれてきた結果、それを完璧と感じるようになったのか、よくわからないのですけれども(笑)。
抱一はすごくいいです。意匠化された形象と、写実的な彩色の配分の妙に、繊細な心配りを感じます。会期はあとわずかですが、れぽれろさんにぜひ観ていただきたいです。
1,008円…ものすごく、勝負に負けた気が(笑)。
買ってきたものは健康的に見えますが、これらをアテに大酒くらってるので、なにをかいわんや、です(笑)。