朝
味噌煮込みうどん。
昼
青海苔が行方不明だったので、乾燥パクチーをふりかけたソース焼きそば。
朝うどんで野草のストックを使い切ったので、採りに行く。上れないと思っていた土手に行く道を見つけたので上ってみると、誰も採らないらしく、ノビルとカンゾウが生えまくっていた。カンゾウの芽はもう遅いが、ノビルのほうは極太がわさわさ。ずぼずぼ抜いていると、「ヨモギですかー?」と声がかかる。見ると3人組のおばさまたち。いま抜いたばかりのノビルを掲げて「ノビルでーす」というも、ご存じない様子だったので、「小さい玉ねぎとからっきょうみたいなもんです。その辺に生えてるの、ほとんどそうですよ」とご説明。ひとりのおばさまが1本抜いて、「これですか?」「そうです」から、どこを食べるのか、どんな食べ方がおいしいか、などとほのぼのした会話をしてしまった。面白いねー、なんていいながら去っていかれたおばさまたち。こちらも面白かったです。
さて本日の収穫は
セリ、セイヨウカラシナ、クレソン、カキドオシ、クズ、ヨモギ、フキ、イタドリ、ノビル、ノゲシ、タンポポ、ヤブガラシ。
晩酌のアテにクズとヨモギとカキドオシの天ぷらを、と思っていたが、フキの始末だけで日付が変わった。
地獄は罪状によってあれだけ細かく分かれているのだから、なかには罪人が永遠にフキの皮を剥き続ける罰を課せられる地獄も存在するのではないだろうか。
セイヨウカラシナの菜花は花が咲かないようにさっと湯通し、あとはヤブガラシを茹でて水にさらして本日は終了。寝る。
22日(日)
あったかくなったし、そろそろよかろうと、去年採種したニガウリの種を水に浸けた。
朝
炒りたまご、コールスロー、トースト、紅茶。
午前中に野草処理の続き。茹でて水にさらしておいたフキの葉を佃煮と甘味噌に、昼飯用にノゲシを茹でて水にさらす。ノビルは時間かかりそうなので、午後に。
昼
野草膳:がんもどきとフキの炊き合わせ、ノゲシの白和え、イタドリの酢醤油漬け、フキの葉飯、ヤブガラシの味噌汁。
フキうめー。タダでいいのかキミは。ほんとにいいのかキミは。ノゲシも美味い。苦みのある食べ物は豆腐と合わせると苦みがやわらぐので白和えにしてみた。和える前に少し食べてみたら、まったく苦くはなかったけれども。
午後、ノビルの甘酢漬けを仕込む。
蕗の葉佃煮、蕗の葉味噌、ノビル甘酢漬け。
ノビルの玉を取ったあと、味噌漬けにするやわらかい偽茎を取りながら、にんにくの芽(花茎)が食べられるなら、ノビルの花茎も食べられるんじゃね?と思って剥いてみた。
……なんか……なんか、ごめん。また来春だな。ムカゴは採りに行くかもしれんが。
本日の夕空
確実に季節がかわった風情。
晩酌
アテはヨモギ、タンポポのつぼみ、カキドオシ、クズの天ぷらだが、天ぷら技術がいつまでたっても向上しない。
アテその2
昼の残りの白和え衣で生タンポポ葉を和えたものとノビルの醤油漬け。
23日(月)
廃墟になったデパートを訪ね、残された珍妙な掲示などの写真を撮る夢を見た。途上、薬局の妙な看板、赤一色で日本髪のドナルドダックが描かれたコンクリート製の橋脚も撮影。日本髪のドナルドダック以外はどんなものだったか覚えていない。
朝
グリーン焼きそば(セイヨウカラシナとしし唐)。
本日はウチで仕事なので、昼食は自作。昨夜使い切れなかったクズと衣が残っているので、クズ、タンポポ、ノビル坊主をかき揚げにして
麦飯にのっけて麺つゆをかけて
野草かき揚げ丼。揚げもの苦手につき、汁をつくる余裕はなかった。
フキの残りをきゃらぶきにした。
もう一回くらいフキを採ってきて、フキ飯をつくりたい。
24日(火)
今朝みた夢。実家(夢にいつも出てくるが、実際とは違う)の庭に出ると、隣が田植え前で水を張った田んぼらしきものになっており、そこでタライに乗ったレコードプレーヤーが軽快な音楽(たぶんガーシュウィン)を流しながらくるくる回っていて、それを見ていたら腕にカラスがとまってしきりに顔をこすりつけるので「仲いいんですねー」なんて田んぼの持ち主にいわれるのだが、カラスはわたしの腕の内側を血が出ない程度に噛みまくって、腕の内側には大きな青あざが……
朝
野菜スープ、焼きバゲット。
昼
ノゲシのたまごとじ丼、インスタントがごめ昆布スープ、まだか漬け。
ノゲシは煮ると、歯ごたえのあるほうれんそうのようで美味い。
25日(水)
朝
たんぽぽとヤブガラシのたまごとじ丼、インスタントがごめ昆布スープ。
昨日の昼とほぼ同じ。考える気力なし。野草ストックはこれで終了。
シソがこのとおりになった。
間引かんといかん。ついでにバジルも。
晩酌
アテは間引いたシソとバジルの芽をのっけた冷奴。
26日(木)
朝
トースト、ラズベリージャム、コーヒー。
何を植えようか考えているうちに隣から侵入してきたハッカが育っているプランターに、見知らぬ方々が。
これナワシロイチゴだな。十数本発芽している。
シソのプランターに、蒔いた覚えのないノゲシ。このプランターでは深さが足りないのではないか。(育てる気か)
本日の仕事は午後からなので、午前11時にはやめの昼食。
タイのインスタントラーメン(シーフード味)に玉ねぎとにんじんのマリネ、間引いたコリアンダー、シソ、バジルの芽をトッピング。
午後6時前に帰宅。エレベーターで後から来るおじさんが乗るのを待ち、利用階を尋ねたら最上階だとおっしゃるのでそのボタンを押し、続いて自分の降りる階のボタンを押した。
おじさん「〇階やったらハト来るやろ?」
わたし「あー、来ますねー。最上階はやっぱり来ませんか?」
おじさん「いや、来んねんけどな」
「いや来るんかーいっ!」とツッコミを炸裂させそうになったが、こう見えて(見えない)社会性がないわけではないので「ははは来ますか」と和やかに笑っているうちに降りる階。
疲れたので早寝。
27日(金)
オブツサ子が咲きはじめた。
サボ子ももうすぐ。
朝
トースト、オレンジマーマレード、紅茶。
28日(土)
朝
めかぶ納豆蕎麦。
洗濯機を回しているあいだにベランダで農作業。シソ、バジル、コリアンダーを間引き、水浸けしていたニガウリの種を苗ポットに蒔いた。
ハッカはそろそろ散髪しますかね。
昼
春キャベツと薄揚げの煮びたし、塩漬けイタドリの炒め煮、きゃらぶき、麦飯、わかめの味噌汁(ノビル味噌使用)間引きシソの芽トッピング。
冷蔵庫が保存食でいっぱいで、生鮮食品の入る隙がなくなりつつあるため、積極的に保存食を使用していく所存。
朝、ベランダで作業しているあいだに宅配便が来ていたもよう。再配達待機で、こんなに天気が良いのに外に出られない。
午後4時前に宅配便来る。少しだけでも外に出よう。
ノビル坊主たち。
オヤブジラミ。
やっかいもののヤブジラミも、花はかわいい。
かわいいといえば、スイバの花も案外とかわいい。
小さくてあんまり目立たないけど。
ハタケニラ(食べられません)。
某呟き処で教えていただいたのだが、香りはよいらしい。嗅いでみたことはない。
セリをもりもり食っているキアゲハの幼虫たちを見ていて、何者かの気配を感じて振り向くと、スズメが寄ってきていた。
わたしをガン見するスズメと、それをガン見するスズメ。ごめん、なにももってない。なのに、ああ、じわじわ距離をつめてくる。「なんにもないよ~」といいながらその場を離れても、しばらくついてきていた。誰かエサをあげているんだろうな。ここ、バーベキューしてる人たまにいるし。
食材も少し採ってきた。
ノゲシ、ヤブガラシ、セリ、クレソン。まだ花前のノゲシも手に入るのだ。
29日(日)
朝
ミニクロワッサンみっつ、コーヒー、清見オレンジ。
昼
ノゲシ、エリンギ、ちりめんじゃこのスパゲティ。
午前中に出かけるつもりだったのだけど、ひょっとしたらひょっとするかもと思って
日があたるまで待ってみたが、ひょっとしなかったので出かける。
注文していた本を受け取りに行くのが外出の目的だけど、いいお天気だし、どうせ出るならちょっと歩いてみるのもいいだろうと、地下鉄の1日乗車券を買い、とくにどこに行こうというあてもなく来た電車に乗り、なんとなく北行きの電車に乗り換え、なんとなく鞍馬口で降りて、なんとなく東に向かって歩いてみた。そしたら
御霊神社のイチハツに出会えた。いちばんいい時じゃないか。
そのまま東へ進み、賀茂川に出た。
いいねえ。この辺、ヘラオオバコがやたらに生えているので、また機会があれば採ってみようと思う。
アカツメクサがちょうど盛り。
賀茂川が鴨川になるところまでぶらぶら歩いて、そろそろ書店へ向かおうと、出町商店街を抜けるつもりで途中の古書店に吸い込まれたわたくし、おかげさまで松谷健二『東ゴート興亡史』(中公文庫BIBLIO)発見。これで残すは『ヴァンダル興亡史』のみ(たぶん)。5月の古本まつりで見つけられたらいいな。
いつもの書店へ行き、十田撓子『銘度利加』(思潮社)ほか数冊を買い、これから出る本を注文した。
某百貨店の催事場で「パンフェスタ」というのをやっていた。神戸から来ていたクロックムッシュ専門店(そういうお店があるんだ)にて、ハムのかわりにスモークサーモンを使った「クロックノルヴェジアン」なるものを購入、神社でおいしい水を汲んで、遠足終了。
晩酌は当然これで。
ビールが進む。
30日(月)
朝
春キャベツと素干しあみえびの塩焼きそば。
日があたるようになる午後からだろうと思って油断していたら
サボ子が咲いていた。早朝から起きてたんだから、ちょっとでも外を見るべきだった。
というわけで、安心して昼の食材集めに出て、これだけ採ってきた。
種を飛ばしたあとのカンサイタンポポの花茎、カラスノエンドウ、ノゲシ、ヨモギ、ハルジオン、オオバコ。
昼
野草膳:ヤブガラシ納豆、オオバコのおひたし、キク科植物(ノゲシ、ヨモギ、ハルジオン)の胡麻和え、カラスノエンドウ飯、セリとクレソンのかきたま汁。
カラスノエンドウは、まあ剥くのがたいへん。栽培作物はダテに金取ってない。豆は小粒ながら香りが強く、それも栽培種のエンドウより華やかな香りなので、飯に炊き込むならもっと少なめでもいい気がする。なんにせよ面倒なので、シーズンに1度でいい。
晩酌
アテはタンポポの花茎の醤油炒め、セロリとオオバコのツナ和え。