2017-06-30

日々雑記 2017 Jun. #3

22日(木)

帰宅すると、石川桂郎『剃刀日記』(シリーズ日本語の醍醐味② 烏有書房)が届いていた。


今日も空がきれいだった。陽が沈んでから近所のスーパーに買い物に行ったところ、なぜか自動ドアが開かず、外側にも内側にも入りたい人出たい人がどんどん集まってごった返す中、なんとかしようと頑張る店員さんたちをなすすべもなく見ていたら蚊に刺された。


23日(金)

仕事は午後早い時間に終わった。最寄りのJR駅から、最近見つけた、いつもの散歩道のはずれにつながるルートをたどって帰る。途中、アジサイのきれいなお寺があるのだ。





ほんとうにきれい。しかし「大切に育てています。紫陽花を許可なく持ち帰らないでください」という貼り紙があるのが泣ける。なんで持って帰っちゃうのか。

散歩コースには、座るハト。


座ってるとかわいいな、ハト。


右巻きと左巻きが仲よく並んでいるモジズリ(ネジバナ)

そして本日のイチゴ。


もちろん収穫。


これもシロップに。


今日の空もすごかった。


24日(土)




ミルク珈琲、バタ焼きバゲット。




いろいろ薬味のっけ冷やしぶっかけうどん、なすとさやいんげんとしし唐の炒め煮。

蒸し暑い午後には、生スペアミント茶。


すーっとしてたいへんよろしい。


干しているのもある。

暑さが本格化する前に部屋を片づけねばと思い、作業していたはずが、気がついたらベランダで、シマクワズイモに霧を吹いてやったり、混んできたコリアンダーを間引きしたり、ニガウリに水をやったり隣家に脱走しないように誘引したりしていた。片づけは5分と続かないのに、農作業は何時間でもいけるのはなぜだ。

ニガウリの実が大きくなってきた。


収穫がたのしみ。


25日(日)




朝からラーメン(エースコックのワンタンメンだが、ねぎが多すぎて銘柄特定できまい)。




あぶ玉麩丼(薄揚げ+玉ねぎのあぶ玉丼に残りものの麩をプラス)、きゅうりの黒酢漬け、麩の冷やし鉢。

おやつ


焼き菓子は、マシュマロをかりっと焼いたもの。160℃に熱したオーブンで30分ほど焼いて冷ましただけ。


これが


こうなって、冷めたら萎む。さして美味くはないけど、カリカリしゅわしゅわの食感は面白い。


今日の夕空。


26日(月)

買ってきたビーサンを試し履き。その辺を少し歩き回ってから、脱いで上がると、あのまぶしてある粉でするする滑るのが面白くて、ひとしきり台所をするするするするしていた。


今日の夕空。


28日(水)


ハゼランの実はなんでこんなにかわいいのだろう。花もかわいいし、葉もやさしげで、好きすぎる草なのだ。そういえば、ハゼランはスベリヒユ科なのだが、わが菜園(=散歩コース)に、そろそろ食べごろのスベリヒユが目につきだしたので、採りに行かねばなるまい。


29日(木)

仕事帰りにふと思い立って、いま住んでいるところに引っ越してきた当初に一度行ったきりの公園に寄ってみたら、ヤマモモの木があった。学生のころ、研究室棟の裏手に生えてて、この時期よく採って食べていたなつかしのヤマモモよ……採りに行かんとな。


公園のムクゲ。蟻がいる。

そのあと、いつもの散歩コースをぶらぶら歩いていると、後ろから来た散歩中の犬さん(7さい)が、追い抜いて行こうとする飼い主さんを踏ん張って止めてまで、わたしの撫でを所望されたので、しゃがんでなでくりまわしていたら、4か所を蚊に刺された。虫よけスプレー買わんといかん。


30日(金)

昨日見つけたからには採らねばなるまいと、仕事鞄にコンビニのレジ袋をしのばせて出勤、帰りに採ってきたのだ。迫りくる蚊と戦いながら。


ヤマモモ。よく水洗いして、傷んでいるのを除いていくつか生で食べた。ものすごく美味しいものではないけど、甘酸っぱくてよいものだ。残りは水気をとり、氷砂糖とホワイトリカーに漬ける。


果実酒にするのは初めてだけど、どんなものだろう。たのしみだ。

2017-06-20

日々雑記 2017 Jun. #2

11日(日)




トーストと珈琲。




瓶詰め(タコのオイル漬け)と缶詰(ホールトマト)と乾物(パスタ、ハーブ類)使用の買いもの要らず食。

食べたら文化博物館へ。ただいま開催中の「猫展」ではなく、EUフィルムデイズを見に行くのだ。午後はマッテオ・ガローネ監督『五日物語―3つの王国と3人の女―』、ペーター・シュテファン・ユンク監督『エディットをさがして』。土日は午前にも1本上映があるので、最大3本を入館料の500円で観られてしまうって、ほんとありがたいですね。
電車を1本逃してしまったので、館に着いたのが上映開始ギリギリ。おお、間に合ったではないか、と一瞬思ったものの、猫展の人気を甘く見ており、チケットを買えたころには上映が始まってしまっていた。受付では「満席で立ち見になりますがよろしいですか?」と尋ねられ、まあしかたないなと「結構です」と返事。入場時に「満席で立ち見になるかもしれませんが」といわれ「かもしれない?」と思いつつ「はい、聞いてます」と答え、フィルムシアター入場時は「前の方しかお席がございませんが」といわれて「席あるじゃねーか」と思う。結局最前列の端っこから2番目の席に座れた。おかげで字幕が見にくかったが、言語が英語だったので見なくて済んだ。

『五日物語』は、絵画的な映像が圧倒的に美しかった。別々の国で起る3つの物語が同時進行的に語られる構成で、「3人の女」のうち「女王」と「老婆」の物語は「執着」が招く破滅を描いているといえるのだろうけど、「王女」はそうではなく、試練を通り抜けて人間的に成長してる(たぶん)ので、キャッチコピーの「女の性(さが)」でくくるのはいかがなものか。しかしこの話、"ogre"にはちっとも悪いところがなくて、むしろ気の毒だったのだけど(あと王女を助けたばかりに惨殺される一家5人も)。というわけで後味の悪い話ばっかりでした。ちくま文庫の『ペンタメローネ』復刊されないかな。

『エディットをさがして』は、例のキム・フィルビーのKGBへの勧誘に一役買った、オーストリア出身の写真家イーディス(エディット)・テューダー・ハートのドキュメンタリー。彼女がローライフレックスで撮影した写真がめっちゃくちゃよかった。

帰りに書店に立ち寄り、注文していた本を受け取る。


やっと手もとにきた『バッタを倒しにアフリカへ』。表紙を目にした店長様、「これは……あえてカバーはなしで」間髪入れずわたくし「してください」。


12日(月)

今朝、ニガウリがはじめて花を咲かせた。


手すりの隙間に咲く後ろ姿。


雌花の蕾も確認。そういえば今年はミツバチの偵察に会わなかった。毎年春になると、まだなにも咲いてないのに見に来て、窓を開けていようものなら部屋の中まで偵察して帰っていくのだが。まあ、不在中とか寝込んでる間に来ていたのかもしれない。今日から咲いてるから、どんと来い。


昨日の朝と同じものを食べているようだが、パンの種類と厚さ、そして飲みものが紅茶というところで変化をつけているわけでは必ずしもなく、なにも考えていないとこうなるというだけ。




昨日と同じものを食べているようだが、本日のソースは生トマトを煮詰めたもの。



トマトを湯剥きしてざく切りにして、


フライパンにみじん切りのにんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかけ、にんにくが少し色づいたらトマトと塩を入れ、強火で(これ大事)煮詰めていく。


焦げつかないようにかき混ぜながら煮詰め、ゆであがったパスタにからめるだけ。今回作りおき分を含めトマト5個でつくっているけれども、一人分ならトマト2個ににんにく一片くらいか。


13日(火)

午前5時にもならない時間に、物音で目が覚める。見るとベランダにハトが2羽。巣作りか。同じ階に防鳥ネットを張っていない空き家が何部屋もあるのに、ニガウリ用につるものネットを張っている我が家にわざわざ入ってきたのかキミたちは。ガラッと窓を開けてやるとあわてて出ていこうとするが、案の定ネットに引っかかって大騒ぎ。勘弁してください。そして今日ひとつ謎が解けた。何度まっすぐ植えても、いつの間にか倒れているハナキリン、どうも奴らが引っこ抜こうとしていたらしい。今朝、この前植え替えてまっすぐにしたハナキリンを引っ張っている現場を目撃……今回は犯行現場を押えたので未遂に終わったという可能性もないわけではないけれども、毎度抜きかけてやめるのは何故?




缶詰のイカのガリシア風に一昨日のタコのトマトソースの残りを足して温めたものと、きゅうりの塩もみをごはんにそえて。味がぼんやりしていたのでレモスコをかけた。うまし。


14日(水)




豆腐丼豪華版。

食べたら鼻血出そうなほど根をつめて仕事しましたよ、ええ。


15日(木)

法は成立しても、将来それを廃止することは不可能じゃない。


16日(金)

仕事の帰りに寄り道して、いちごを摘んできた。


ナワシロイチゴ。あまり生食には向かないかもしれないけれども、ジャムにするほどの量はとれなかったので生で食べた。酸っぱいけど、それがいい。


17日(土)




昨日買って食べずに終わったいわし天で丼。がっつりいきすぎた感。


初雌花が咲いていた。美味しい実が育ちますように。




朝のいわし天丼がいつまでもハラにあったせいか、14時を過ぎてやっと食べていないことを思い出した。あっさりと豆腐丼(薬味たっぷり)。

夕焼けがすごかった。




18日(日)




軽くトーストした塩パターパンとバナナ、紅茶。

省略表現について某呟き処で盛り上がる。「ホットケーキミックス」を「ホケミ」と略す文化にどうしても馴染めない、と呟いたところ、「フレンチトースト」を「フレト」と略す文化の存在について教えていただいたり、以前は4音で略すものだったが、最近は3音で略すのが主流になっているのではないかとの興味深いご指摘をいただくなど。「トレペ」は「トイレットペーパー」じゃなくて「トレーシングペーパー」だろ、といってみたら「『トレーニングペーパー』という教材があり、おかんはその3種をすべて『トレペ』というので聞き分けるのがたいへんだった」という「おかんあるある」をいただいたり、「いっそ『便所紙』といいたい」「『落とし紙』という呼称の復活を」「『落とし紙』といえば四角い紙がイメージされる」と侃々諤々の議論に発展するなど。いやもうホント「なぜ略す?」のひとことで済まさないところが皆さま素晴らしい。




残り野菜一掃カレー。

散歩に出かける。

ぼわん。


シロバナネムノキ。長い雄しべにミツバチ悪戦苦闘。がんばれ。


びわもなってる。毎年思うのだけど、誰もとらないのはなぜだろう。まあ、かくいうわたしもとらないけど。木いちごと違って誰かのものである可能性があるからか。


というわけでいちごを収穫。


たくさんとれたので、砂糖漬けにする。


いちごの重量の80%のグラニュー糖で漬ける。瓶ひとつでいけると思ったら目算を誤った。追い足しするかな。


20日(火)

いちごが次々とみのるので、摘んで帰るのが日課のごとくなっている。


今日もたくさんとれたので、砂糖漬けに。


右は日曜に漬けたもの。これだけシロップが上がってきている。炭酸水で割って飲むのがたのしみだ。